穂村弘のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「週間文春」に2017年7月から三年間にわたって連載された日記体の書評集です。
主な書評はやっぱり、句集や歌集が多かったです。
SF小説が多かったのは意外でした。
そして、少し古い時代のミステリー作家の初期作品。
中井英夫、泡坂妻夫、連城三紀彦、竹本健治など。
連城作品は初期のものは一時はまってほとんど読みましたが、『連城三紀彦レジェンド』『連城三紀彦レジェンド2』は知らなかったので読んでみたいです。
綾辻行人、伊坂幸太郎、小野不由美、米澤穂信の四人が編者として熱いコメントをよせているそうです。
漫画も多かったです。萩尾望都、大島弓子、内田善美、つげ義春などの漫画がお好きな方には懐かしい -
Posted by ブクログ
穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に連作「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸とともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌を代表する歌人の一人。エッセイも多数執筆しており、『鳥肌が』で講談社エッセイ賞(2017年)を受賞している。。
本書は、2013年に単行本が出版され、2017年に文庫化された。
私は、短歌に興味を持ったことをきっかけに、先日著者の『はじめての短歌』を読んだところ、その中で著者は、人生には「生きのびる」と「生きる」という二つの側面があり、短歌とは「生きる」こと -
Posted by ブクログ
「にょっ記」シリーズのことはネットサーフィン中にどなたかのブログで知りました。とても面白そうだったので日本の家族に頼んで探してもらった。1作目の「にょっ記」、2作目の「にょにょっ記」は本屋さんの店頭に無かったとのことで、シリーズ最終作のこの「にょにょにょっ記」を送ってもらいました。
なんともシュールな短文日記。ふふふと笑いながら「そうだよねぇ、そう思うよねぇ」と呟きそうになる。著者の穂村弘さんの書く文章大好きです。にょっ記もにょにょっ記も来年の 帰省時に絶対に手にいれたい。気合を入れなくても読めるひょうひょうとした本は心を軽くさせてくれる。
そして挿絵もこの本の魅力。イラストレーターのフジ -
Posted by ブクログ
怖いもの見たさで、手にした本。大正解!、すごく怖かった 笑。特に怖かったのは「ヤゴと電卓」、怖過ぎて、大きな声を出して笑ってしまった!って、どうして笑ってしまったのかというと、著者の穂村さんの心の葛藤が余りにも臨場感にあふれていたので。
・・・・・・・
「彼女は真顔である。突っ込みを入れたくなった。」
「真顔。その時、私の心の中でアラームが鳴った。もう、よせ。この話は打ち切るんだ。でもとまらない。こわいくせに、いや、こわいからこそ、口から言葉が零れてしまう。」
「ぱあっと鳥肌が立つ。二人のやり取りのはいごにそれまであることになっていた「冗談」という文脈が、消えたのだ。」
その他、怖い話がいっ -
Posted by ブクログ
来月短歌入門教室に通う予定で予習のつもりで読んだ。
今すぐ歌人になりたいあなたのためにとあるのに、解説の方が、初心者向けじゃないですって。
ほんと、そうです。
メールレッスンはとても楽しそう。
批評会のお知らせは行きたくなっちゃう。
十二か月の歌はとても素敵。
覚書
短歌は写真みたいなもの 一種のタイムマシン
今しか作れない歌が必ずある
その川の赤や青その川の既視感そのことを考えていて死に損なった 早坂類
好きだった世界をみんな連れてゆくあなたのカヌー燃えるみずうみ 東直子
ひどくあいしたあとはコーラの缶のあかビールの缶のぎんならぶだけ 加藤治郎
いいえいいえわたしはここに残ります割れた