穂村弘のレビュー一覧

  • 図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記

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    「週間文春」に2017年7月から三年間にわたって連載された日記体の書評集です。

    主な書評はやっぱり、句集や歌集が多かったです。
    SF小説が多かったのは意外でした。
    そして、少し古い時代のミステリー作家の初期作品。
    中井英夫、泡坂妻夫、連城三紀彦、竹本健治など。

    連城作品は初期のものは一時はまってほとんど読みましたが、『連城三紀彦レジェンド』『連城三紀彦レジェンド2』は知らなかったので読んでみたいです。
    綾辻行人、伊坂幸太郎、小野不由美、米澤穂信の四人が編者として熱いコメントをよせているそうです。

    漫画も多かったです。萩尾望都、大島弓子、内田善美、つげ義春などの漫画がお好きな方には懐かしい

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    2021年03月05日
  • 野良猫を尊敬した日

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    微差への拘り、男の幻滅ポイント、めんどくさくて、現実、そのあたり面白かった。
    穂村弘さん、初めて読みましたがすーっと入ってくる文章に驚いた。他の作品も読みたい。

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    2021年02月22日
  • 蚊がいる

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    穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に連作「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸とともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌を代表する歌人の一人。エッセイも多数執筆しており、『鳥肌が』で講談社エッセイ賞(2017年)を受賞している。。
    本書は、2013年に単行本が出版され、2017年に文庫化された。
    私は、短歌に興味を持ったことをきっかけに、先日著者の『はじめての短歌』を読んだところ、その中で著者は、人生には「生きのびる」と「生きる」という二つの側面があり、短歌とは「生きる」こと

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    2021年02月19日
  • 短歌の友人

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    専門的な言葉(アニミズムなど)や平井弘のところが理解できなかった 面白い短歌がたくさん読めて良かった 俵万智さんの短歌は共感しやすいな〜 今度は盛田志保子さんの歌集を読んでみたいと思った インカと百済が入れ替え可能な歌を詠み、歌には全く誤魔化しようがなく〈私〉が現れると穂村さんは書いてる 私は薄っぺらいことしか言えないことをコンプレックスに思ってる人間なので表面に沁み入りました

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    2021年02月16日
  • 整形前夜

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    笑いながら読めました

    東京というおしゃれな街でうまく生きれない

    初めて入ったスターバックスコーヒーのメニューに「コーヒー」も「紅茶」も「カフェオレ」もみつけられなかったときの恐怖が甦る。

    なぜ男性は

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    2021年01月19日
  • にょっ記

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    穂村弘さん、面白すぎ!!
    にょっ記、にょにょっ記、にょにょにょっ記
    と3作品一気に読んでしまいました。
    世の中を穂村的視点で観察、分析、そして
    謎のノホホン化学反応で
    ほほ〜と感心させたり、ちょっとおチャラけてみたり
    おいおいと心配にさせてみたり
    この方は本当に歌人なのでしょうか。
    エッセイなのに出来が良過ぎます。
    あとがきの「偽にょにょっき」がまた面白い。
    にょっ記 長嶋有さん、にょにょっ記 西加奈子さんと豪華な顔ぶれ。
    フジモトマサルさんのイラストもふんだんに織り込まれており
    文庫でなく単行本も買っておくべきか悩んでしまいます。

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    2020年09月12日
  • 鳥肌が

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    はっきりとは意識していなくても、言われれば何となくわかるような、いろんな「びくびく」をつづったエッセイ。愛が怖い、可能性が怖い、あなたが怖い…見ていた景色がひっくり返る瞬間の鳥肌を絶妙に心地よい筆致であらわしてくれる。

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    2020年05月24日
  • 蚊がいる

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    内容は言わずもがな最高。ザ・ほむほむって感じ。穂村弘オススメするときこれを紹介したい感じ。最後に載ってる穂村弘と又吉の対談まで最高すぎた。

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    2020年03月23日
  • 蚊がいる

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    飛行機の中でニヤニヤしながら、ずっと読んでた。
    飛行機で本読んでると、キャビンアテンダントさんから「読書中すみません、お飲み物はいかがですか」って言われるのすごく好き。というか、それ言われるために読んでる気持ちもある。あれ漫画読んでたら何て声かけられるんだろうか...?漫画でも「読書中すみません」なのかな、今度試してみたい...。

    ちょっと落ち込みそうな時に読んだらふふっとなって、肩の力抜ける。世界を2種類の人間で分けたら、自分は絶対に穂村さん側ですよ...。

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    2020年03月09日
  • にょにょにょっ記

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    安定の面白さ!
    今回もしっかり笑わせてもらいました。
    いいなぁ、こういう本。
    フジモトマサルさんのイラストにも癒されます。

    “佳代へ”が無かったのと、前2作に比べて天使の出番が少なかった気がするけど何故?

    みょんみょんパンツでニタニタ笑い、
    はらぺこあおむしで爆笑!

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    2020年01月25日
  • にょにょにょっ記

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    「にょっ記」シリーズのことはネットサーフィン中にどなたかのブログで知りました。とても面白そうだったので日本の家族に頼んで探してもらった。1作目の「にょっ記」、2作目の「にょにょっ記」は本屋さんの店頭に無かったとのことで、シリーズ最終作のこの「にょにょにょっ記」を送ってもらいました。

    なんともシュールな短文日記。ふふふと笑いながら「そうだよねぇ、そう思うよねぇ」と呟きそうになる。著者の穂村弘さんの書く文章大好きです。にょっ記もにょにょっ記も来年の 帰省時に絶対に手にいれたい。気合を入れなくても読めるひょうひょうとした本は心を軽くさせてくれる。

    そして挿絵もこの本の魅力。イラストレーターのフジ

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    2019年10月03日
  • 鳥肌が(PHP文芸文庫)

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    怖いもの見たさで、手にした本。大正解!、すごく怖かった 笑。特に怖かったのは「ヤゴと電卓」、怖過ぎて、大きな声を出して笑ってしまった!って、どうして笑ってしまったのかというと、著者の穂村さんの心の葛藤が余りにも臨場感にあふれていたので。
    ・・・・・・・
    「彼女は真顔である。突っ込みを入れたくなった。」
    「真顔。その時、私の心の中でアラームが鳴った。もう、よせ。この話は打ち切るんだ。でもとまらない。こわいくせに、いや、こわいからこそ、口から言葉が零れてしまう。」
    「ぱあっと鳥肌が立つ。二人のやり取りのはいごにそれまであることになっていた「冗談」という文脈が、消えたのだ。」
    その他、怖い話がいっ

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    2019年08月19日
  • 求愛瞳孔反射

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    ほむほむの詩集。
    ちょっとおかしい感じが好きです。
    恋愛ってこんなちょっと過剰でおかしくなる事だよなぁと思い出したりしました。

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    2019年05月03日
  • にょにょにょっ記

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    穂村さんの裏切らないシリーズです。フジモトマサルさんの絵も秀逸。でも、このコンビもこれで最後かと思うとちょっと寂しい。

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    2019年05月02日
  • 短歌という爆弾 -今すぐ歌人になりたいあなたのために-

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    来月短歌入門教室に通う予定で予習のつもりで読んだ。
    今すぐ歌人になりたいあなたのためにとあるのに、解説の方が、初心者向けじゃないですって。
    ほんと、そうです。
    メールレッスンはとても楽しそう。
    批評会のお知らせは行きたくなっちゃう。
    十二か月の歌はとても素敵。

    覚書
    短歌は写真みたいなもの 一種のタイムマシン
    今しか作れない歌が必ずある 

    その川の赤や青その川の既視感そのことを考えていて死に損なった 早坂類
    好きだった世界をみんな連れてゆくあなたのカヌー燃えるみずうみ 東直子
    ひどくあいしたあとはコーラの缶のあかビールの缶のぎんならぶだけ 加藤治郎
    いいえいいえわたしはここに残ります割れた

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    2018年12月27日
  • 短歌があるじゃないか。 一億人の短歌入門

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    短歌を勉強しようと思って入門編ということで読んでみた。
    各章の挿絵が個性的。
    三十一文字で表現される多種多様な方々の短歌作品を穂村氏東氏沢田氏の座談会のようなやりとりで味わう贅沢。

    好きな首
    ふたりしてひかりのように泣きました あのやわらかい草の上では
    「まだ好き?」とふいに尋ねる滑り台につもった雪の色をみつめて
    熊本に陸路で行ったひとりきり路面電車で行く友の家

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    2018年12月01日
  • にょっ記

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    不思議なエッセイ(的なモノ)。

    ちょっと前、書評サイトに「にょにょにょ」が紹介されており、何やら面白そうだと思ったら、既刊で「にょ」と「にょにょ」が出ていることを知り、まずは「にょ」だろうと読んでみた次第。遅ればせながら。

    どこまでが事実で、どこからがファンタジー(?)なのだろう。

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    2018年09月25日
  • にょっ記

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    おもしろかった。
    フジモトマサルさんの挿絵目当てだったんだけど。それ以上におもしろかった。
    くすっと笑ってしまうことや、日常の何気ないことを留めておくいとおしさ。

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    2018年09月06日
  • 短歌ください

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    ネタバレ

    歌人の穂村弘さんが読者に募集した短歌を紹介する本。
    短歌は面白いものもあれば、たまにう~んと思うものもありますが、穂村さんの解説がつくと全てが面白くなります。
    自ら短歌をつくってみたくなります。
    あっという間に読めてしまうので、おかわりが欲しくなります(笑)続編が出てるのも読もうと思います。

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    2018年08月25日
  • にょにょにょっ記

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    日常の些細なことを掴まえて言語化する才能はさすが。ふふっと笑いながら読み終わった。大好きなフジモトマサルさんのイラストとのコラボもこれが最後。それが残念でならない。奇跡的な組み合わせで、思い付いた人は天才かと思う。

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    2018年07月14日