ビジネス・実用 - ドストエフスキー作品一覧

  • 絶望名言 文庫版
    4.5
    ◎NHK<ラジオ深夜便>の 人気コーナー、待望の文庫化! ◎読売新聞(2/25)でも激賞!  ◎明るく前向きに生きることに疲れた人へ。 病気、事故、災害、あるいは、 失恋、挫折、そして孤独...... 人生における受け入れがたい現実に 直面した時、人は絶望します。 古今東西の文豪たちも 例外ではありません。 絶望に行き当たり、絶望を見つめ、 絶望の中で書き留められた珠玉の言葉たち。 本書では、そんな文豪・偉人たちの 「絶望に寄り添う言葉」から 生きるヒントを探します。 カフカ、太宰治、芥川龍之介・・・ 絶望の淵で放った言葉は どんな言葉よりも力強く、心に響く。 <文豪・偉人の名言を収録!> カフカ、ドストエフスキー ゲーテ、太宰治 芥川龍之介、シェークスピア 中島敦、ベートーヴェン 向田邦子、川端康成 ゴッホ、宮沢賢治など
  • ゲンロン0 観光客の哲学
    4.1
    グローバリズムが世界を覆い、テロ、排外主義、ナショナリズムが高まりを見せ、従来の思想が時代の状況に対する答えを出せないでいる中、私たちはいかにして新しい政治思想の足がかりを探し、他者とともに生きる道を見つけることができるのか。 一個の人間の生のあり方から、人類史的問題に至るまで、さまざまに読まれうる可能性に満ちた、スケールの大きな哲学書が誕生しました。 ルソー、ローティ、ネグリ、ドストエフスキー、ネットワーク理論を自在に横断し、ヘーゲルのパラダイムを乗り越える。 否定神学的マルチチュードから郵便的マルチチュードへ――。 著者20年の集大成であり、新展開を告げる渾身の書き下ろし新著。

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  • 追読人間臨終図巻 芸術家編
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 著名人923名の死に際を切り取った稀代の名著、『人間臨終図巻』をまさかの漫画化! 第三弾は古今東西の芸術家の「死」を網羅。葛飾北斎「せめてあと五年の命があったなら、ほんとうの絵師になれるのだが」。ルノワール「くそっ、なんてこの世は美しいんだ!」。岸田劉生「マチスのバカヤロー!」。ドストエフスキー「ずっと考えていたんだが、きょう僕は死ぬよ」。山下清「人間、死んだら何もできなくなるもんな、やっぱり」。カフカ「僕の遺稿の全部、中身を読まずに焼却してくれたまえ」。高村光太郎「僕は智恵子とふたりでいつも話しあっている」。芸術家ならではの深みを持った今際の言葉に、あなたは何を思う?
  • 人間の建設
    3.8
    有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性……主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。

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  • 悪(叢書身体の思想)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 親鸞、ニーチェ、ドストエフスキーが悩んだ悪を正面から問いなおして、今日の人間の確かな生き方を提示する、悪の人間学。 【目次より】 序論 悪の自覚 悪の始まり 罪と悪 禍と悪 業 客観的ということと、正邪善悪 同一なるものそれ自身 当為 シェリングにおける悪の成立 当為は顛倒する 根本悪 本論 一 習俗 イ ギリシア的習俗 ロ ポリス 二 権力 イ マキアヴェリ ロ 権力の崩壊 ハ 主人と奴隷 ニ 反抗 三 自然と悪 イ 自然と人間 ロ 自然の主となる人間 一 西欧近代と自然 二 合理性は善で非合理性は悪である ハ 社会 一 ルソー 二 「自然」が悪に転ずる 三 ホッブズ 四 魔神的なもの ニ 結び 四 個人と悪 イ 個 ロ ひとりであること 一 フロイト 二 例外者 三 悪の表出 四 隠された悪 ハ 結び あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 樫山 欽四郎 1907-1977年。哲学者。早稲田大学文学部哲学科卒。文学博士。元早稲田大学文学部教授。専門は、ドイツ近世哲学、実存哲学。 著書に、『ドイツ精神の生成』『論理学』『哲学叙説』『ヘーゲル精神現象学の研究』『哲学概説』『ヘーゲル論理学の研究』『悪』『随想集 あたりまえのこと』『樫山欽四郎哲学論集 哲学の課題』など、訳書に、ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ『知識学新序説』フォイエルバッハ『将来の哲学の原理』ヘーゲル『精神現象学』など。
  • 生き抜くためのドストエフスキー入門―「五大長編」集中講義―(新潮文庫)
    3.6
    なぜドストエフスキーの作品は百五十年の時を越えて読まれ続けるのか? ソ連崩壊と冷戦終結、中国の台頭、そしてコロナ禍。時代が激しく変わり続ける今なお、ロシア文学最大の作家による長編には現代人が生き延びるための知恵が込められているからにほかならない。人は国家に抗えるのか、どうすれば自己実現できるのか。最高の水先案内人による超入門、ドストエフスキーを読む前に読む本。
  • カラダはすごい! モーツァルトとレクター博士の医学講座
    3.8
    読み出したら止まらない!ミステリアスな医学講座へようこそ。 脳みそ喰われても痛くない? ヒトラーは睾丸一個だった? 医療ミステリーの奇才が、モーツァルト・レクター博士・芥川龍之介の世界を通して医学のトリビアを語りつくす! ようこそ、ミステリアスな医療の世界へ――。 本講座では、モーツァルト、レクター博士、手塚治虫、ドストエフスキー、芥川龍之介、ゴッホ、デビットボウイなど、文学や映画、芸術を切り口に人体の不思議を紐解いてゆきます。 レクター博士に脳ミソを喰われても痛くないってホント? モーツァルトの耳はヘン?「医療商人」にダマされない方法とは? 面白くて眠れなくなるカラダのトリビアが満載です! ※本書は二〇一二年十一月に刊行された『モーツァルトとレクター博士の医学講座』(講談社)を改題し、加筆修正したものです。
  • キリスト教は役に立つか(新潮選書)
    4.2
    信仰とは無縁だった灘高・東大卒の企業人は、いかにしてカトリック司祭に転身したか。「孤独感」を解消できたのはなぜか。旧約聖書から新約聖書、遠藤周作からドストエフスキー、寅さんからエヴァンゲリオンまで、幅広くエピソードを引きながら、ノン・クリスチャンの日本人にも役立つ「救いの構造」をわかりやすく解説する。
  • 近代ロシヤ政治思想史 西欧主義とスラヴ主義
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 19世紀のロシアでは、西欧化するか、スラブ主義を貫くかの政治的葛藤があった。維新期の日本さながら、守旧派と革新派の闘争を読む。ヨーロッパに隣接しながら、独自のスラブ的精神風土をもっていたロシア。近代化の波にどのように対処したのかを、政治思想の観点から説き明かす。 【目次】 序 第一部 第一章 西欧文明の挑戦に対するロシヤの応答 第二章 ロシヤ精神史における「西」と「東」、インディヴィドゥアリズムとコレクティヴィズム 第三章 チャアダーエフとその歴史哲学的問題提起 第四章 スラヴ派と西欧派の大論戦 第二部  第五章 西欧派の系譜 第六章 ペリンスキーとその無神論的社会主義 第七章 バクーニンとその無政府主義 第八章 ゲルツェンのナロードニチェストヴォ 第三部 第九章 古典的スラヴ主義 第十章 キレエーフスキー――ロシヤとヨーロッパの精神史的対比 第十一章 ホミヤーコフにおけるスラヴ主義の展開 第十二章 ダニレフスキーの生物学的スラヴ主義 第十三章 附説 ロシヤ帝国主義のイデオロギーとしての汎スラヴ主義 第十四章 レオンチェフの反動的スラヴ主義 註 参考文献について 主要人名索引 勝田 吉太郎 1928~2019年。政治学者。京都大学、奈良県立大学名誉教授。鈴鹿国際大学名誉学長。京都大学法学部卒業。専門は、ロシア政治思想史、ロシア精神史、アナーキズム。法学博士(京都大学)。 著書に、『近代ロシヤ政治思想史―西欧主義とスラヴ主義』『革命とインテリゲンツィヤ』『アナーキスト-ロシア革命の先駆』『ドストエフスキー』『知識人と自由』『革新の幻想-社会主義を問い直す』『革命の神話-社会主義に未来はあるか』『現代社会と自由の運命』『平和憲法を疑う』『平和病日本を撃つ』『敗戦後遺症シンドローム』『神なき時代の預言者 ドストエフスキーと現代』『宰相論』『民主主義の幻想』『時を読む 勝田吉太郎の警世嗟言』『民主教育の落し穴 戦後世俗化の風土を斬る!!』『勝田吉太郎著作集(全8巻)』『思想の旅路 神なき世紀の悲劇を見つめて』『文明の曲がり角』『核の論理再論-日本よ、どこへ行く』『甦るドストエフスキーの世紀 現代日本への警鐘』『ドストエフスキー』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 愚行の賦
    3.0
    人はなぜ 愚行を怖れ しかも魅惑されるのか フローベール、ドストエフスキー、ニーチェ、バルト、そして谷崎潤一郎 愚行は西洋近代が考案した〈人間の宿命〉である 「愚」という尊き徳をめぐる最新長篇論考 愚行を地上から消滅させることは不可能であると認識していた者は、いつの時代にも少数だが存在していた。だが多くの者は、何らかの条件さえ整えば、人は愚行に対して勝利を収めることができるものだと考えていた。しかし今日にいたるまで愚行は消滅することなく、それどころかますます猖獗を極め、強固な構造として世界に遍在している。
  • 芸術論
    -
    「空想することと詩人」「小筺選びのモティーフ」「ミケランジェロのモーゼ」「『詩と真実』中の幼年時代の一記憶」「不気味なもの」「フモール(ユーモア)」「ドストエフスキーと父親殺し」の諸題より成る。精神分析学を文化領域にまで適用したフロイトが、作品を素材として芸術家の意図や感動や心的状況を分析した芸術論。
  • これならわかる「カラマーゾフの兄弟」
    -
    世界文学史上の傑作として読み継がれている『カラマーゾフの兄弟』。この作品で、著者のドストエフスキーは何を伝えたかったのか? 作中ではいくつもの視点が絡み合い、登場人物も多いため、多様な解釈が可能です。また、本当に深く理解するには、キリスト教文化やロシアについての基礎知識が必要になります。キリスト教者でロシアにも精通している佐藤優氏が、難関と言われる「大審問官」、「ロシアの修道僧」を中心に解説していきます。読むのをためらっていた人、読んだものの理解が不十分だと感じていた人に、その魅力を余すところなく伝える一冊です。
  • 5分で「やる気」が出る賢者の言葉 「プチ鬱」から脱け出す33の技術(小学館101新書)
    3.7
    どん底を知る賢者にやる気を出す技術を学ぶ 自殺者が毎年3万人を超え、今年は特に過去最悪のペースで進んでいる異常事態の中、希望を失い、「生き苦しさ」を感じている人が非常に増えています。仕事にやり甲斐がない、自分はこんな場所にいるはずの人間じゃないといった仕事の悩みや、「生きるのが嫌になった」という人生そのものの悩みを抱えた「プチ鬱」状態の人が殆どではないでしょうか。  実は、功成り名を遂げた賢者たちは、殆どが長い雌伏の期間を過ごしています。幾多の挫折を繰り返し、世間の批判を浴びた時、彼らはそれをどう乗り越えたのか? また、他人のモチベーションを上げ、鼓舞する方法も賢者たちに学びます。 33人の賢者 小林一茶 アルベール・カミュ 釈迦 オーギュスト・ロダン 李白 ジャン=ジャック・ルソー 陸奥宗光 フロイト ファーブル リンカーン ドストエフスキー 古今亭志ん生 坂本龍馬 バルザック ナポレオン 小泉八雲 F・マーキュリー ダーウィン 三島由紀夫 マックス・ウェーバー マイルス・デイビス 勝海舟 空海 ジョン・F・ケネディ 手塚治虫 マリア・テレジア 小林秀雄 セザンヌ 千利休 カエサル 二宮尊徳 レオナルド・ダ・ヴィンチ 宮沢賢治

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  • しあわせ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ゲーテ、ドストエフスキー、ガンジーなど、人生の先人たちが語る、しあわせについてのことばを集めました。何を求めて生きているのかと考えるとき、人生に迷ったとき、彼らのことばがヒントを与えてくれます。

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  • 死と向き合う言葉
    3.0
    悔いなく死ぬためには、 死をどう考えればよいのか? 「死とは何か」 あの哲学者や思想家、宗教家や文学者は死をどう考えてきたのか。 今こそ「死に方」と「生き方」を先賢たちの死生観から学ぶ。 当代一の知識人と文学者が、古今東西の名著を紐解き、死の本質を語り尽くした書。 「呉智英先生は、語りに語ってくださった。まるで、思いついたことは全て今ここで言っておきたいのだというように。その中には、ここで呉先生が語らなければ、もしかしたら永遠に忘れ去られてしまうかもしれないというようなレアな話もある。だから、読者の中には、死の議論の筋道を見失う方や、これではまるで読書案内本のようだと感じる方もおられるに違いない。でもそれこそが、最終章で私たちの考察が辿り着いたことなのである。生きて死を見つめ続ける力を支えるのも言葉、死んでしまうという有限性の克服となるのも言葉であった。この本は呉先生が、末期の言葉のように、遺言のように、辞世の句のようにして語られた言葉を記したものである。 そしてそれは、先生と私が互いに老いを実感するようになったから、今後の生き方と死に方をじっくり語り合ってみようという企画が立ちあがった頃には、全く予想もできなかった事態へと世界が変容し、否応なく、より鋭利な思考へと向わざるを得ない差し迫った死の議論となったのである。」(「あとがき――遺される言葉 加藤博子」より抜粋) まえがき 死、この不条理なもの 呉智英 第一章 「死への問い」を問う 第二章 物語で描かれる死 第三章 死後に継ぐもの 第四章 捨身 第五章 霊魂のつらなり あとがき――遺される言葉 加藤博子 【先賢たちの死生観】 カミュ、サン=テグジュペリ、ミヒャエル・エンデ、ニーチェ、ドストエフスキー、釈迦、孔子、荘子、イエス、平塚らいてう、宮澤賢治、ユヴァル・ノア・ハラリ、柳田國男、ノヴァーリス、小泉八雲、上田秋成、折口信夫、深沢七郎、ハイデガー、三島由紀夫、手塚治虫、水木しげる、宮崎駿、江藤淳、西部邁、ポー、大竹晋、岡崎次郎、本居宣長、荻生徂徠、沖田×華、カズオ・イシグロ、木下恵介、ゲーテ、小林秀雄、シェリー・ケーガン、親鸞、シュタイナー、平敦盛、高山彦九郎、谷川健一、谷崎潤一郎、つげ義春、橋田壽賀子、福沢諭吉、プレスリー、フランクル、法然、正宗白鳥、マルクス、ヤスパース、山折哲雄、ユング、オスカー・ワイルド、ビアズリーetc.
  • 「死」の文学入門 正しい答えのない世界を生きるための
    3.0
    日本の社会は高齢化・多死化のフロントランナーであるとともに、世界的なウィズ・コロナの状況を受け容れざるを得ない。 何事も正しい答えを見出し難いこの世界で、究極の問い「死」との向き合い方を考えることは、よく生きようとすることだ。 漱石の『こころ』、コロナ禍でベストセラーとなったカミュの『ペスト』、文豪ドストエフスキーのドッペルゲンガー物語、現代の古典カフカの『変身』から、村上春樹の短篇、SF、ミステリまで、小説家はいかに死に迫り、いかに死を描いてきたか? 登場人物はいかに危機と戦ったのか? 『「死」の哲学入門』に続き、死生観を問いなおす文学篇。 宗教学者による類例なき驚きの小説入門。
  • ショーペンハウアーとともに
    4.0
    《世界が変わる哲学》がここにある! 現代フランスを代表する作家ウエルベックが、19世紀ドイツを代表する哲学者ショーペンハウアーの「元気が出る悲観主義」の精髄をみずから詳解。その思想の最奥に迫る! *** 本書『ショーペンハウアーとともに』は単なる注釈書ではない。一つの出会いの物語でもある。二十五から二十七歳のころ――つまり、一九八〇年代半ば――ミシェル・ウエルベックは、パリの市立図書館でほとんど偶然に『幸福について』を借りた。「当時、私はすでにボードレール、ドストエフスキー、ロートレアモン、ヴェルレーヌ、ほとんどすべてのロマン主義作家を読み終わっていたし、多くのSFも知っていた。聖書、パスカルの『パンセ』、クリフォード・D・シマックの『都市』、トーマス・マンの『魔の山』などは、もっと前に読んでいた。私は詩作に励んでもいた。すでに一度目の読書ではなく、再読の時期にいる気がしていた。少なくとも、文学発見の第一サイクルは終えたつもりでいたのだ。ところが、一瞬にしてすべてが崩れ去った」。衝撃は決定的だった。若者は、熱に浮かされたようにパリ中を駆け巡り、『意志と表象としての世界』を見つけ出す。それは、彼にとって「世界で最も重要な書物」となった。そして、この新たな読書はさらにすべてを「変えた」。 私の知る限りでは、いかなる哲学者もアルトゥール・ショーペンハウアーほどすぐさま心地よく元気づけてくれる読書を提供してくれる者はいない。「書く技術」の問題ではないし、この手のジャンルに見られる饒舌でもない。それは公衆に向って発言しようというほどの勇気をもつ者ならばあらかじめ同意書にサインすべき前提条件のようなものだ。『反時代的考察』第三篇は、ショーペンハウアーを否定する少し前に書かれたものだが、そこでニーチェは、この哲学者の深い誠実さ、廉直さ、正直さを賞賛している。ショーペンハウアーの声の調子、その一種の粗野な善良さについて名調子で語り、それを読めば読者は名文家や文体に凝る連中に対して嫌悪感を覚えるだろうと述べる。これこそ、広い意味での本書の目的である。 (本文より) *** Arthur Schopenhauer アルトゥール・ショーペンハウアー (1788-1860) 19世紀を代表するドイツの哲学者。 ドイツ観念論に東洋哲学を取り入れ、実存主義・ニヒリズムの先駆者としても知られる。 主著は『意志と表象としての世界』(1819年)。彼の唯一で独自な思想は、若き日のニーチェを熱狂させたほか、ヴィトゲンシュタイン、フロイト、アインシュタイン、トルストイ、プルースト、ボルヘス、ワーグナーなど、後世の哲学者・作家・芸術家などに多大なる影響を与えた。 今日においては『余禄と補遺』(1851年)からの抜粋である『幸福について』『読書について』などのエッセイが広く一般に親しまれている。

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  • 人生百年の教養
    3.8
    自分の人生と戦い続けるためにーー老いてこそ真価を発揮する教養とは何か。 読書、音楽、外国語、老い……、ドストエフスキー研究の第一人者が多角的な見地から真の「教養」に迫る。 ●時を経た「再読」が、老いてからの可能性を教えてくれる ●教養人の知識は、つねに「哲学」に裏付けられている ●苦手なもの、嫌いなものこそ可能性の泉となる ●大江健三郎と村上春樹から考える「教養の継承」 ●難解な長編小説を読むコツは、冒頭三十ページの二度読み ●英語を学ぶことで失うもの、母語の重要性 ●検索エンジンでの複数の語をぶつけあって生まれる「知」 ●豹変を恐れるな、隣人の「愛」を模倣せよ ●老いをどう乗り越えるかーーエネルギー源としての「忘却」 本書の内容 序章   人は信念とともに若く 第一章  「教養」、すこやかな喜怒哀楽 第二章  少年時代 「私」という書物1 第三章  青春時代 「私」という書物2 第四章  「私は外国語が苦手」 第五章  モンタージュ的思考 第六章  実践の技法 第七章  俯瞰的思考 第八章  老いの作法
  • スウェーデンボルグ 科学から神秘世界へ
    4.0
    18世紀のスウェーデンが生んだ稀代の科学者にして神秘思想家、エマヌエル・スウェーデンボルグ(1688-1772年)。この異才の存在こそが、カントに『視霊者の夢』(1766年)を書かせ、またバルザックをして『セラフィタ』(1834年)の執筆にむかわしめました。日本では、禅学の大家である鈴木大拙(1870-1966年)が紹介したことで知られています。 スウェーデンボルグは84年の生涯のうち、その半分を科学者として過ごします。11歳でウプサラ大学に入学したあと、イギリスやフランスに遊学して天文学や機械工学を学び、先駆的な航空機を含め多彩な発明品の設計図を残します。その後、スウェーデン国王カルル12世の知遇を得たことをきっかけに、王立鉱山局の監督官として59歳まで働くことになります。監督官として勤めるかたわら、地質学をはじめ数学、宇宙学、解剖学など多岐にわたる分野で精力的に執筆活動を続け、科学者として当時のヨーロッパに名を馳せますが、50代のときに大きな転機が訪れます。それが相次ぐ神秘体験でした。 スウェーデンボルグを科学者から神秘主義神学者へと変貌させた、神秘体験とは一体どのようなものだったのでしょうか。それはこの天才にとってどのような意味をもっていたのでしょうか。そして、彼が見た死後の世界とはどのようなものだったのでしょうか。科学から神秘世界へ、大きな飛躍があるように見え、ともすれば矛盾に満ちたものになりそうなその生涯は、実のところ極めて合理的な精神に貫かれていたのです。 2005年にユネスコの世界記憶遺産に認定された膨大な手稿も含め、スウェーデンボルグが遺した思考の軌跡を辿っていくと、そこにはこの思想家が持ち続けたたぐいまれな合理的思考の輝きと、ニュートンやカントをはじめとする当時の科学者や哲学者が、人間や魂、宇宙など世界の真理に迫るべく探求を重ねていた18世紀の時代精神が浮かび上がってきます。 日本ではいまだ知る人ぞ知る存在でありながら、ゲーテ、シェリング、ドストエフスキー、コナン・ドイル、エドガー・アラン・ポー、ボルヘスなど、綺羅星のごとき思想家や作家たちに影響を与え続けた巨人の生涯と思想の全貌を本書は活き活きと簡潔に描き出しています。ヨーロッパ思想の奥深さを知る、絶好の入門書です!
  • スターリンの図書室:独裁者または読書家の横顔
    4.0
    血まみれの暴君は「本の虫」でもあった スターリンの蔵書は、マルクス、エンゲルス、レーニンの著作はもとより、トロツキーなどの政敵の著作から、ビスマルクやマキャヴェッリなどの古典、トルストイ、ドストエフスキー、ゴーゴリ、チェーホフなどのロシア文学、シェイクスピア、セルバンテスなどの外国古典文学に至るまで、読書の幅はきわめて広い。また、スターリンが興味深く読んだと思われる本には、多数の書き込みが残されていた。本書は、スターリンの膨大な蔵書と書き込みを精査して、その生涯と思索の跡をたどりながら、独裁者の本質に迫る試みだ。 逸話を紹介しよう。旧ソ連首相ルイシコフは、スターリンの蔵書であったマキャヴェッリ『君主論』を入手した。頁にびっしり書き込みが残り、まるで「独裁者の教科書」のようであったという。スターリンが下線を引いた文章を全て抜き出し、整理して出版したら、スターリンによる「マキャヴェッリ概論」になるほどだったと回顧する。 なぜ「知的な読書家」が無用な血を流したのか? 本書は、独裁者の図書室に入室して、その思想と信条から、革命と戦争、国政と外交に及ぼした影響、人格と感情の内奥にまで踏み込む。英の歴史家による、新趣向の伝記。
  • 〈世界史〉の哲学 近代篇 全2冊合本版
    -
    『〈世界史〉の哲学 近代篇1 〈主体〉の誕生』、『〈世界史〉の哲学 近代篇2 資本主義の父殺し』の「近代篇」上下巻を一冊にまとめた合本版! 【収録内容】 『〈世界史〉の哲学 近代篇1 〈主体〉の誕生』 資本主義の生育の土壌としては、イスラーム教圏や中華文明のほうが遥かに有利であったように見える。しかし実際に、無限の資本蓄積を求める「主体」が生まれ出たのは「長い16世紀」を経た西洋キリスト教圏からだった! 見えない時間を先取りし、終わってはならない経済「ゲーム」が終わることへの恐怖によって動くシステムはいかにして生まれたのか? プロテスタンティズムの倫理の特異性をあらためて腑分けし、近代が生み出した新たな「人間」存在の本質を解明する。 『〈世界史〉の哲学 近代篇2 資本主義の父殺し』 近代には不思議な性質がある。近代はいわば自分自身を否定するのであり、その否定を含めて近代なのだ。その奇妙なメカニズムに迫るため、本書はまずドストエフスキーの小説に挑む。ドストエフスキーの小説を通じて何が解明されるのか。資本主義のメカニズムである。と、書くとびっくりされるかもしれない。ドストエフスキーの文学と資本主義とはあまり関係がないと思えるからだ。だが、両者のつながりを理解するには、資本主義の本質を理解しておく必要がある。資本主義は一種の宗教である。資本主義が宗教の一種であるならば、ドストエフスキーの文学を媒介にしてそのメカニズムへと通じる道があっても不思議ではない。考えてみると、ドストエフスキーの小説では登場人物がたいていおカネのことで苦労している。と同時に彼らは絶えず神のことで思い悩んでいるのだ……。小説同様に資本主義と骨がらみの産物として美術や歴史意識が生まれ、19世紀以降今日にいたるまでわれわれを規定している。その軛からのがれることは可能なのか? 精神の自由を求める認識の冒険はさらに佳境へ!
  • 世界の終わる理由
    -
    この世界が存在する価値があるのかを問う問題作! 世界一有名と言ってもよい小説に、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』がある。哲学好きの方は、3兄弟の中でイワンに惹かれる人が多いかもしれない。イワンとアリョーシャの掛け合いは、作中で屈指の見所となっている。物語的には、イワンは破滅し、アリョーシャが宗教的な勝利をおさめたかに見える。しかし、言論における論理としてみると、アリョーシャはイワンを論破できていない。 小説の知名度に比べ、この作品のイワンの問い(★)は、あまりにも哲学的に難解なため、ほとんど論じられてこなかったというのが実情である。『カラマーゾフの兄弟』には多くの解説書があるが、このイワンの問いに哲学的に肉薄している作品はおそらく皆無。哲学者ベルクソンですら、『道徳と宗教の二源泉』でこの問題に少し触れているにすぎない。W.S.モームは『世界の十大小説』で、この問題が未解決なことを指摘している。イワンの問いと類似した問題は、ウィリアム・ジェームズの『信ずる意志』や、アーシュラ・K・ル・グィンの『オメラスから歩み去る人々』に見ることができる。しかし、これらの作品でも、問題提起にとどまっており、満足な回答にはいたっていないといわざるをえない。 本書はこの問題に正面から取り組み、論理的な構造を明らかにし、そこから結論を導きだした稀有な書である。 ★イワンの問い いいかい、すべての人間が苦しまねばならないのは、苦痛をもって永久の調和を贖うためだとしても、なんのために子供がそこへ引き合いに出されるのだ、お願いだから聞かしてくれないか? なんのために子供までが苦しまなけりゃならないのか、どういうわけで子供までが苦痛をもって調和を贖わなけりゃならないのか、さっぱりわからないじゃないか 【目次】 第I部──謳われぬ詩 はじめに──警告 第1章 最強の真実 第2章 世界の構造 第3章 世界の終わる理由 第4章 心の可能性の零点への収束 第5章 永遠の沈黙 第II部──詠われる歌 第1章 真実との対峙 第2章 世界の超越性 第3章 世界の豊穣性 第4章 ある国の真善美 第5章 日本の道 おわりに 参考文献
  • ゼニの人間学
    完結
    -
    現代はゼニの世の中。ゼニに振り回されることなく生き抜くには、人間が作り上げた資本主義社会を見極めることが重要である。本書は漫画『ナニワ金融道』の作者・青木雄二が、漫画で描き切れなかったゼニの真実に迫った一冊。 【目次】 まえがき──ドストエフスキーとマルクス 第1章 ゼニという名の生き物 第2章 日本国民はビンボーである 第3章 裏を読めない人間は滅びる 第4章 〝神〟は人類最大の妄想や 第5章 人間は闘争せよ!
  • そうか、君はカラマーゾフを読んだのか。 仕事も人生も成功するドストエフスキー66のメッセージ
    3.6
    読めばあなたも知識人、教養人の仲間入り! あの村上春樹氏が「一番すごい本」と評し、世界中で「最高文学」との呼び声が高い『カラマーゾフの兄弟』。本書は、このカラマーゾフの中から、仕事や出世、人間関係、お金、恋愛、子育てなど、ビジネスパーソンが抱える悩みを解決するのに役立つ言葉を厳選して紹介。ドストエフスキー初の格言集となるものです。 超大作かつ、難解な構成であるがゆえ、カラマーゾフを読むのを挫折したり、二の足を踏んでいたりする人は多い。このため、財界人や教養人の間では、「カラマーゾフを読んだ」というだけで教養や忍耐レベルが推し量られ、自然と信頼関係が醸成される事実すらあるそうだ。 ●「やむにやまれず危険を冒すってことがあるだろう。運命への挑戦、無限への挑戦ってものが!」●「知恵や論理なんて関係ないんだ。はらわたと魂で愛するんだ」●「何しろ俺は、死ぬまで汚らわしいままで生きたいのでね」などなど、登場人物たちの心を揺さぶる名言が満載! 本書を読めば、ドストエフスキーの世界を楽しみながら、人生の悩みを解決するヒントが学べるだけでなく、「カラマーゾフを読んだ」と擬似的に胸を張ることができます! 【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
  • 増補 『罪と罰』ノート
    3.5
    主人公を導いた「神の意志」とは何か? 作品を覆う死の気配の正体は?『罪と罰』の謎をドストエフスキー研究の第一人者が読み解く。
  • チャイコフスキーがなぜか好き 熱狂とノスタルジーのロシア音楽
    4.0
    チャイコフスキーを筆頭に、ムソルグスキー、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、そしてショスタコーヴィチ――19世紀後半から20世紀にかけて、ロシアの作曲家たちはクラシック音楽の世界で絶対的な地位を占めている。なぜかくも私たちの心を揺さぶるのか? 論理を重視したドイツの古典音楽とは対極的に、艱難の歴史と血に染まる現実を前に、ロシア音楽は、幸福を希求する激しくも哀しい感情から生み出されたのである。近年のドストエフスキー・ブームの火つけ役が、死ぬまで聴いていたい“聖なるロシアの旋律”に迫る。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2012オフィシャルBOOK【本書に登場する他の音楽家】グリンカ、ボロディン、リムスキー=コルサコフ、スクリャービン、デニソフ、グバイドゥーリナ、シュニトケ、ペルト、カンチェリ、シルヴェストロフ、チーシェンコ、ロストロポーヴィチ、ゲルギエフ

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  • 訂正可能性の哲学
    4.7
    正しいことしか許されない時代に、「誤る」ことの価値を考える。世界を覆う分断と人工知能の幻想を乗り越えるためには、「訂正可能性」に開かれることが必要だ。ウィトゲンシュタインを、ルソーを、ドストエフスキーを、アーレントを新たに読み替え、ビッグデータからこぼれ落ちる「私」の固有性をすくい出す。ベストセラー『観光客の哲学』をさらに先に進める、著者30年の到達点。

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  • 哲学は人生の役に立つのか
    3.3
    江田島の海軍兵学校で終戦を迎え、あてもなく焼け跡の東京へ。テキ屋の手先や闇屋をしながら、何があっても食べていける術は身につけた。しかし、いかに生きるべきかという悩みは深まるばかりの青年期。ドストエフスキー、キルケゴール、やがてハイデガーの『存在と時間』に難問解決の糸口を見出す。それから半世紀以上を経て、はたして答えは見つかったのだろうか──。八十歳を迎えた哲学者が、波瀾の運命をふり返りながら、幸福、学問、恋愛、死生観までを縦横に語る。著者は哲学の勉強をはじめるまで、農林専門学校に通うなど、さんざんまわり道をしてきた。そしてハイデガー思想を理解したいために、カントやヘーゲル、フッサール、メルロ=ポンティという具合に何十年もまわり道をした、と言う。しかし、まわり道をしたからこそ、新しい道が開けてきたのだと思う、と回想する。思いきり悩み、迷いながらも、力強く生きることの大切さを教えてくれる好著である。

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  • 天界と地獄
    -
    「禅」を世界的に広めた屈指の仏教学者、鈴木大拙。若き大拙は滞米中にスウェーデンボルグ(大拙の表記はスエデンボルグ)に衝撃を受け、帰国後まず出版したのが『天界と地獄』であった。霊的世界を天界、精霊界、地獄界に分け詳細に記述した本書は、神秘主義思想のバイブルとしてドストエフスキー、ボルヘスらにも強い影響を与えている。大拙思想の一つの源流を成す重要書。
  • トルストイ―人生に贈る言葉
    -
    平和主義が、唯物論・無神論的共産主義に取り込まれたロシア(旧ソ連)の悲劇をふり返る。 日本の反原発運動や平和憲法の危険性が明らかに。人類史をくつがえす衝撃の過去世とは! 「ロシア革命」について想うこと。現代の国際関係を案じる。「愛の概念」の理解について。ドストエフスキーについて語る。トルストイのキリスト教観。ロシアへのメッセージ。
  • ドストエフスキー 黒い言葉
    3.0
    「黒は、豊饒の証である」ドストエフスキー生誕から200年目の2021年、世界は新型コロナウイルスの感染拡大という誰も予想しなかったかたちで転換期を迎えている。激動の時代を生き、コレラ蔓延というパンデミックも経験した作家が鋭い直感と深い洞察から生み出した言葉には、今を生き抜くためのヒントが含まれているのではないか。資本主義の行方、暴力、信仰などについて残された言葉の数々は、予言のようにも響く。ドストエフスキー初心者にも、熟読者にも衝撃的な現代への提言。
  • ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの
    4.2
    『カラマーゾフの兄弟』の父親殺しをテーマに、ドストエフスキーの性格と作品を分析した論文と、ホフマンの「砂男」の分析を中心に考察をすすめる「不気味なもの」。ほかにも、シェイクスピア、イプセン、ゲーテといった名だたる文豪たちの「無意識」がフロイトによって暴かれる! みずからの理論を発展させ、鋭い精神分析的考察で文学を読み解き、以降の文学論に大きな影響を与えた重要論文6編。
  • ドストエフスキーの霊言
    5.0
    今なお世界に影響を 与えつづけるドストエフスキー 日本と世界に語る、 驚愕の真実とは。 ▽難解な思想の核心を  本人がわかりやすく解説 ▽文学が持つ「不滅の力」とは ▽トルストイと共に  ロシアに生まれた理由 ▽キリスト教の矛盾について ▽現代のロシア・中国・中東問題 目次 まえがき 1 大文豪ドストエフスキーの救世主的側面  2 社会、宗教、哲学とペンで戦うということ 3 全体主義体制 vs.信教の自由 4 ドストエフスキーの過去世は「善悪二元の神」 5 トルストイ―その愛と葛藤と戦いの人生 6 ドストエフスキーによる現代日本社会の分析 7 中国の体制転換、中東の未来はどうなるか 8 日本はロシアに「賢く」近づけ  9 ドストエフスキーの考え方は「中東の平和」にもつながっていく あとがき
  • ネット断ち
    3.9
    ネットサーフィンやSNSは便利だが依存性がある。「時間や集中力をそぐだけでなく、やりすぎると自己肯定感やメンタルの強さにまで悪影響を与える。毎日1時間、ネット・SNSを断って“本物”に触れよう。さらっと表面をなぞるのではなく、深く沈潜する読書は、疑似体験ではなく“体験”として血肉になる。そういう時間を過ごしている人からは、深い教養と品性が自然とにじみ出る。漱石やドストエフスキーの世界に浸り、科学や歴史の名著とじっくり対峙しよう」…著者が今もっとも伝えたい、知的な大人へのメッセージ。
  • 眠れなくなるほど怖い世界史
    4.0
    人は誰でも「表の顔」と「裏の顔」を持っている。「今」につながる歴史の影に迫る33のエピソード!この「ボタンの掛け違い」で歴史は狂わされる◆無敵ナポレオンに立ちふさがった「感染症」の恐怖◆アメリカ大統領リンカーンを支配した超悪妻◆数学者ピタゴラスが率いた「狂気のカルト集団」◆ヴィクトリア女王の偏愛を受けた「嘘つきインド人」の正体◆作家ドストエフスキーが的中させた「自らの死期」世界の歴史は「表の顔」と「裏の顔」のせめぎ合いで作られてきました。本書に登場する人物や出来事は、一見、歴史の1ページに刻まれるにふさわしい名声に満ちているように見えるでしょう。しかし読んだ後には、知っているつもりだった歴史上の人物がその「裏の顔」の恐ろしさとともに生々しく感じられるはずです。累計13万部突破の「堀江宏樹・怖い歴史」シリーズ第5弾!

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  • 激しく考え、やさしく語る 私の履歴書
    -
    「生の終焉 軽くなる存在」「重荷の対極に涅槃の境地」――2018年3月に日経新聞朝刊に連載された「私の履歴書」の連載第1回の見出しは異彩を放った。多くの読者を獲得した『「ひとり」の哲学』の著者が来し方を振り返ると、その個人史は特に戦後、多くの日本人が失ってきたものを血肉化して次代につなぐ孤独な闘いであったことがわかる。 日本に「哲学」は存在しない、あるのは「思想」だけであり、源流は著者のライフワークでもある親鸞をはじめとする仏教者に淵源を求め、その思想は万葉の歌、そして縄文にさかのぼる。そこに辿り着くためには、マルクス主義への傾倒、ドストエフスキーへの耽溺、インドへの渇望、柳田國男への共感など様々な経緯を辿るが、故郷・花巻を故郷と思えない米国生まれの希有な生い立ちが「ひとり」の哲学に起因していることに行き着く。 と、第一部はある宗教学者の「私の履歴書」ではあるのだが、その来し方を「何ともうっとうしい重い荷物」と言い切るところが、よくある自伝とは趣きを異にする。その断章に近い第一部の一篇一篇が基づく思想を、日常的な言葉によって身近なものにするために、執筆後にロングインタビューを敢行、第二部として収録した。第一部・第二部双方が光となり影となって補い合うことで、著者の孤独な闘いで得てきたものが見える。特に戦後、いや近代化が始まった150年前から、日本人が失ってきたものなのだ。 人生百年時代と言い、多くの人が老いのその先を生きねばならなくなった。終活のみが盛んに叫ばれるが、それは突き詰めればお金の問題に過ぎず、生き方とは何の関係もない。生き恥を晒すか、晩節を汚すか、すべては覚悟の問題だ。日本人は古来、死後の世界のことを見据えて生きてきた。そのことに思いをはせることなく、よく生きることはできないのではないか。本書では、ひとりの個人史が時代への大きな問題提議となっている。
  • 人はなぜ愛するのか
    -
    1巻1,056円 (税込)
    人間にとって「愛」は永遠のテーマです。そもそも、人はなぜ人を愛するのでしょうか? 愛は、人間が人間として人間らしく生きるために絶対に必要なもの。その愛は、孤独から逃げるための単なる手段なのか、それとも愛することによって、または愛されることによって、自分が人間として成長することが出来る方法なのか。ロシアの文豪ドストエフスキーの『罪と罰』や、『万葉集』の相聞歌を用いて「究極の愛」とは何かを解説。文学、宗教、哲学などあらゆる観点から愛を考える。愛に悩み、愛に苦しんでいる方への愛の「救世主」本!
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 ドストエフスキー 五大長編を解読する
    -
    生誕200年!難解で長大な世界文学の金字塔をていねいに解説した読む集中講義。 世界中の作家のみならず、村上春樹や平野啓一郎など日本の現代作家にも影響を与えたロシアの大作家・ドストエフスキー。彼の生誕200年にあたるその年に、「100分de名著」で取り上げた『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』に『悪霊』『白痴』『未成年』の三作品の書き下ろし解説を加え、好評の「集中講義」シリーズとして刊行する。著者は、本書で取り上げる五大長編のうち、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』『白痴』の新訳を手掛けており、集中講義の「講師」として最適・最強の存在。時代背景や登場人物に投影された作者の思いを詳説、人物相関図や物語の流れを示した表などを駆使しながら、難解な物語をクリアに腑分けする。
  • 道の思想(叢書・身体の思想)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 道とは、日本的な価値観で、ある物事を通して、真理を追究、または自然かつ完璧な所作を目指し、精神の修練をすることでもある。本書では、茶、歌、能などの芸道と兵法などの武道も対象に、道を包括的に論ずる。 【目次】 はしがき 一 「道」の輪郭 二 世阿弥習道書 三 歌のみち 四 能芸の道 五 茶の湯の「道」 六 兵法の道 七 近古と近世の間で 八 「道」という名 九 中古に戻る 十 「道」の顕現 十一 入木の道 十二 絵画と道 付、結びの美知 寺田 透 1915~1995年。文芸評論家・フランス文学者、東京大学教養学部教授。東京帝国大学文学部仏文学科卒業。 著書に、『作家私論』『バロック芸術の精神』『バルザック 人間喜劇の研究』『文学その内面と外界』『絵画とその周辺』『詩的なるもの』『をりふしの批評』『理智と情念 作家論集(上下)』『表現の思想』『近代日本のことばと詩』『わが中世』『詩のありか』『ドラクロワ 1847~1852』『思想と造型』『芸術の理路 法楽帖1968』『ランボー着色版画集私解』『和泉式部 日本詩人選8』『北窓の眺め』『考える眼 絵画への愛と省察』『戦後の文学』『源氏物語一面 平安文学覚書』『道元の言語宇宙』『ことばと文体』『万葉の女流歌人』『無名の内面』『義堂周信・絶海中津 日本詩人選24』『ドストエフスキーを読む』『わが井伏鱒二 わが横浜』『道の思想』『文学の運命』『絵と文』『覚書き日本の思想』『枕草子 古典を読む』『足跡展望』 『海山かけて』『私本ヴァレリー』『不可測の振幅』『泉鏡花』『遷易不尽』など多数。
  • 導く力 自分をみつめ、自ら動く
    値引きあり
    -
    他者は、あなたの何についてくると思いますか? これまで2万人以上のリーダー養成に携わってきた著者が、人や組織はもちろん、社会や自分自身をも導いていく真のリーダーの考え方を、質問形式で丁寧に解き明かす。 各項目の最後には、ドラッカー、アドラー、孔子、坂本龍馬、ニーチェ、ドストエフスキー、マーティン・ルーサー・キング、マザー・テレサ等、古今東西の偉人の名言も50紹介。 [構成] プロローグ 導く力--大切なものを大切にする力 1章 自分を導く 2章 他者を導く 3章 組織を導く 4章 社会を導く 5章 家族を導く エピローグ 信じる勇気を持つ
  • 物語のなかの社会とアイデンティティ : あかずきんちゃんからドストエフスキーまで
    -
    1巻2,530円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は物語のなかの「社会と自己」の問題について論じている。「社会」のなかの自己、「自己」のなかの社会、社会と自己の関わり合いを「あかずきんちゃん」や「蛙の王様」のグリム童話、「鶴の恩返し」や「桃太郎」の昔話、「ロビンソン・クルーソー」の冒険物語そしてドストエフスキーの小説などを素材に選んで論じている。
  • 要約 世界の宗教文学13篇 完全読破の気分になれる!
    -
    「宗教」をキーワードにセレクトした名作文学が、この1冊に!シェイクスピアからゲーテ、ドストエフスキーまで「人間の本性」と「魂の救済」を読み解いた世界の宗教文学パーフェクトガイド。原作の感動と迫力はそのままに、10分間の読み切りサイズに大要約。

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  • 霊性の文学 言霊の力
    5.0
    たった一人の本当の神を探し求めた宮沢賢治、信仰と宗教の違いを問いかけた三輪明宏、自由の魅惑と苦悩を冷徹に突き詰めたドストエフスキー。霊性を見つめた人々の言葉を辿り、底に流れる言霊の力を発見する。
  • 恋愛論
    4.0
    恋愛――人生で一度は心を奪われる、このあらがいがたく不思議な力はなんなのか? 恋が過ぎ去ったあと、そのリアリティが失われるのはなぜなのか? 「恋愛」がもつ意味とは? プラトン、ゲーテ、ドストエフスキーらの格闘の軌跡を辿り、永遠不滅のテーマ「恋愛」を哲学する。人間の「実存」に新たな光をあたえた名著。
  • ロシア語対訳名場面でたどる『罪と罰』
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ロシア文学ファンなら一度は原文で読んでみたい、憧れの名作『罪と罰』。重要な24の名場面を集中的に取り上げ、詳細な語注と文法的な分析を施すことで、初心者でも文豪の描いた世界に直接触れられる。名場面ごとに添えられた発見に満ちた解説は、ロシア語がわからなくても読みごたえ十分!収載したロシア語の音声ダウンロード付き! ◆NHK出版サイトから、ロシア語朗読音声をダウンロードできます。 ・スマホまたはタブレットでは、NHK出版アプリ「語学プレーヤー」(無料)を利用します。 ・パソコンでダウンロードする場合は、mp3音源をzip形式でご提供します。 ・ご利用にはNHK出版サイトで簡単な会員登録が必要です。
  • ロシア語の余白
    -
    NHKテレビ・ラジオ元講師の黒田氏が、軽快で爽やかな筆致でロシア語の魅力と学習の楽しさを伝える。 NHKテレビ・ラジオ元講師の黒田氏が、軽快で爽やかな筆致でロシア語の魅力と学習の楽しさを伝える。神秘的で魅力溢れるロシア語を知るための最上の1冊。ロシア語学習のコツと、学習への勇気を与える。ロシア語を学ぶすべての人に贈る。 【目次】 はじめに ロシア語の文字と発音 第1章 せめて文字だけは 第2章 違いが微妙すぎて 第3章 通訳は恋のキューピッド 第4章 乾杯の辞は照れずに 第5章 ドストエフスキーが苦手 おわりに 【著者】 黒田龍之助 1964年、東京生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。東京大学大学院修了。スラヴ語学専攻。NHKロシア語講座の講師としてテレビ・ラジオに出演。現在、神田外語大学特任教授、神戸市外国語大学客員教授。著書に『羊皮紙に眠る文字たち』『外国語の水曜日』『その他の外国語』『ロシア語の余白』『チェコ語の隙間』『ロシア語だけの青春』(以上、現代書館)、『はじめての言語学』(講談社現代新書)、『ポケットに外国語を』(ちくま文庫)等多数。
  • ロシヤ思想史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ロシアの哲学者ベルジャエフは、反共に転向した後、神秘主義的哲学者として活躍したパリで、ロシヤの思想の特徴と歴史を纏め上げた。 【目次】 訳者序文 第一章 近代ロシヤ思想の淵源 ロシヤ国民類型の規定。東洋と西洋。第三ローマ・モスクワ。十七世紀の教会分裂。ピョートル大帝の改革。ロシヤ・インテリゲンチャの興隆。 第二章 スラヴ派と西欧派 歴史哲学の問題の決定的重要性。東と西。ロシヤとヨーロッパ。スラヴ派と西欧派。ロシヤ思想の二面性。ロシヤの普遍主義。国家と人民。ロシヤの歴史哲学。など 第三章 人格と社会 人格と世界調和との衝突の問題。ロシヤ思想史におけるヘーゲルの意義。その「現実」との関係。ドストエーフスキイの予言者的熱狂。など 第四章 ロシヤ人間主義 ロシヤには文芸復興的人間主義はなかった。ロシヤ文学の人間味。人間主義の危機。ドストエーフスキイにおける人間主義の弁証法。など 第五章 ロシヤ社会思潮 "ロシヤ思想の社会的色彩。ロシヤには資本主義的発達段階はない。サン・シモンとフーリエの主な影響。「何をなすべきか」。など 第六章 ロシヤ虚無主義 文化の正当性の擁護問題。完全な文化と完全な生活との矛盾。単純化。ロシヤ虚無主義。ラヴロフ。L・トルストイ。文明の不正と神的自然の正しさ。トルストイとルソー。無抵抗の意味。など 第七章 ロシヤ無政府主義 権威と国家。権威に対するロシヤ人の態度。。K・アクサーコフの無政府主義。スラヴ・メシヤ主義。クロポトキン。L・トルストイの宗教的無政府主義。無抵抗主義。ドストエーフスキイにおける無政府主義的要素。など 第八章 ロシヤ思想の宗教的性格 宗教的主題の決定的意義。思惟の全体主義的性格。理解力は精神諸力の調整であり、単に理性ではない。弁神論の問題。西欧合理主義批判。I・キレエーフスキイとホミャコフの哲学思想。ヘーゲル批判。ソフィア論。形而上学者としてのドストエーフスキイ。L・トルストイの宗教哲学。インノケント大主教。ブハレフ。ネスメロフの宗教的人間論。など 第九章 ロシヤ思想の終末論的要素 ロシヤ思想の終末論的予言者的性格。ドストエーフスキイにおける終末論とメシア主義。終末論的予言の条件付の性質に関するフョードロフの天才的観念。ソロヴィヨーフ、ロザノフとフョードロフにおける誕生と死の問題。正教における三つの流れ。など 第十章 二十世紀文化ルネサンス 二十世紀初頭の文化的文芸復興。インテリゲンチャの思想の変化。美意識の変化。哲学的関心。批判的マルクス主義と観念論。メレジュコーフスキイ。ロシヤ象徴主義とロシヤ詩の開花。神秘的なもの心霊学的なものへの関心。など ベルジャエフ 1874~1948年。ロシアの哲学者。専門は、神秘主義的な文化・歴史研究。 著書に、『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』 『近代世界に於ける人間の運命』『マルクス主義と宗教』『ドストイェーフスキイの世界観』『マルクス主義と宗教』『現代の終末』『愛と実存 霊の国とカイザルの国』『孤独と愛と社会』『現代の終末』『キリスト教と階級闘争』『ドストイェフスキイの世界観』『新しい時代の転機に立ちて 現代世界の危機とロシアの使命』『現代における人間の運命』『現代の終末』『真理とは何か 真理と啓示』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『孤独と愛と社会』『霊的終末論』『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』『ドストエフスキーの世界観』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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