作品一覧

  • 死と向き合う言葉
    3.3
    1巻1,595円 (税込)
    悔いなく死ぬためには、 死をどう考えればよいのか? 「死とは何か」 あの哲学者や思想家、宗教家や文学者は死をどう考えてきたのか。 今こそ「死に方」と「生き方」を先賢たちの死生観から学ぶ。 当代一の知識人と文学者が、古今東西の名著を紐解き、死の本質を語り尽くした書。 「呉智英先生は、語りに語ってくださった。まるで、思いついたことは全て今ここで言っておきたいのだというように。その中には、ここで呉先生が語らなければ、もしかしたら永遠に忘れ去られてしまうかもしれないというようなレアな話もある。だから、読者の中には、死の議論の筋道を見失う方や、これではまるで読書案内本のようだと感じる方もおられるに違いない。でもそれこそが、最終章で私たちの考察が辿り着いたことなのである。生きて死を見つめ続ける力を支えるのも言葉、死んでしまうという有限性の克服となるのも言葉であった。この本は呉先生が、末期の言葉のように、遺言のように、辞世の句のようにして語られた言葉を記したものである。 そしてそれは、先生と私が互いに老いを実感するようになったから、今後の生き方と死に方をじっくり語り合ってみようという企画が立ちあがった頃には、全く予想もできなかった事態へと世界が変容し、否応なく、より鋭利な思考へと向わざるを得ない差し迫った死の議論となったのである。」(「あとがき――遺される言葉 加藤博子」より抜粋) まえがき 死、この不条理なもの 呉智英 第一章 「死への問い」を問う 第二章 物語で描かれる死 第三章 死後に継ぐもの 第四章 捨身 第五章 霊魂のつらなり あとがき――遺される言葉 加藤博子 【先賢たちの死生観】 カミュ、サン=テグジュペリ、ミヒャエル・エンデ、ニーチェ、ドストエフスキー、釈迦、孔子、荘子、イエス、平塚らいてう、宮澤賢治、ユヴァル・ノア・ハラリ、柳田國男、ノヴァーリス、小泉八雲、上田秋成、折口信夫、深沢七郎、ハイデガー、三島由紀夫、手塚治虫、水木しげる、宮崎駿、江藤淳、西部邁、ポー、大竹晋、岡崎次郎、本居宣長、荻生徂徠、沖田×華、カズオ・イシグロ、木下恵介、ゲーテ、小林秀雄、シェリー・ケーガン、親鸞、シュタイナー、平敦盛、高山彦九郎、谷川健一、谷崎潤一郎、つげ義春、橋田壽賀子、福沢諭吉、プレスリー、フランクル、法然、正宗白鳥、マルクス、ヤスパース、山折哲雄、ユング、オスカー・ワイルド、ビアズリーetc.
  • 五感の哲学 ~人生を豊かに生き切るために~
    4.5
    1巻913円 (税込)
    生きる幸せの本質とは何か? 幸せな人生を送る秘訣とは何か? 「人間本来の豊かな五感を取り戻すこと。そして五感を磨くことです」 「感覚のキャパを広げれば、人生の幸福感は深まる。その鍵が『想像力』なのです」 大学や市民講座で大人気の哲学講師、初の著作。 「世界をよく見て聴いて嗅いで味わって触れてみることが、私たちが死の床まで携えてゆくことのできる至福のよろこびを構築してくれるでしょう。 五感の哲学という試みは、ものごとをただ抽象的に考えるのではなく、自分の身体感覚を敏感にして、まずは身体全体で世界から降り注ぐシャワーを感じてみることです。 この一度きりの人生を豊かに生き切って、この世を味わい尽くして、あの世に旅立つ道を辿ることが、本書のテーマです。」

ユーザーレビュー

  • 五感の哲学 ~人生を豊かに生き切るために~

    Posted by ブクログ

    たまたま適菜収氏の著作を読んでたらこの本が出てきたのでそこから興味が湧いて読んでみたのだがとても面白く著者がやっているという哲学講義を受けているかのようでぐんぐん読み進めていった。せひ本物の講義も受けてみたいと思った。難しい内容センシティブな内容をここまで分かりやすく丁寧にまた簡潔に伝えてくれるから納得感が凄いしどんどん前のめりにのめり込む。だから終わった時にすっかり温泉上がりのように蒸気した姿になるのだろう。細胞が活性化しているのが分かる気がする。そしてここ最近読んだ岡潔先生の本でも仏教の事が書いてあったりこの加藤先生も瞑想のことに触れてたり哲学や数学などを突き詰めるとそういう方向スピリチャ

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    2019年03月19日
  • 死と向き合う言葉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    このごろ「死」テーマの本をいろいろ読んでいる。呉智英が手塚治虫『ブッダ』に「法華経の思想が入ってる、それは全然いいんだけど」とあった
     シャカ族の生き残りアナンダは、ブッダの教えを霧散消滅させようとする魔神に見込まれて「伝説的強面強盗だったが改心してブッダの教団に入る(裏切るため」使命を与えられた…二重スパイのどちらの顔が本心で生きる本音なのか?
     葬式でもブッダの教えが「幸福になるため」というような法話をする大乗仏教は「永遠のブッダ」を持ち出してしかも体育会的没頭修行する顚倒で啓示宗教でない「智慧の宗教」特質を喪失したといえる。

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    2025年03月10日
  • 五感の哲学 ~人生を豊かに生き切るために~

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    五感、単独で、そして、融合して働いてきますね。歳を重ね、徐々に五感も鈍くなりつつありますが、五感と感性、いつまでも持ち続けたいです! 視覚・聴覚は客観的、味覚・臭覚は主観的、触覚はその間とか、なるほどと思います。見たい風景は?、どんな音楽が好きか?、今までで美味しかった食べ物は?、匂わないのが文明・匂うのが文化、抱擁・添い寝の安心感、人生を豊かにするカギは、五感・感性かもしれませんね! 加藤博子 著「五感の哲学」、2016.5発行。

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    2019年05月12日
  • 死と向き合う言葉

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    「死」について、過去の名作の著者等がどんなふうに捉えていたのかを、呉さんと加藤さんが対談形式で語るもの。カミュやエンデ、サンテクジュペリ、ニーチェ、孔子といった海外の知性から、柳田國男、宮沢賢治、折口信夫など、日本の事例まで取り上げている。テーマは面白いのだが、この対談が言いっぱなしというか(だから対談なんだけど)、思いつきの羅列という印象、酔っ払っているのかと思うような箇所すらあり、ちょっと期待と違ってた。「死」というテーマでさまざまな作品を読み解くのは面白い取り組みであり、別の本を探してみようと思いました。

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    2022年02月26日
  • 死と向き合う言葉

    Posted by ブクログ

    死を題材に呉智英がいろいろと語る本。雑学的に気軽に読めるが、呉が好きでないとふーんで終わってしまう感じ。

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    2021年07月22日

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