すべて のおすすめレビュー
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ブックライブ書店員
「叩きつぶされることはあっても、負けやせん」
自らを慕う少年に見送られ、一人漁に出た不漁続きの老漁師。やがてその釣網にかかったのは、見たこともない巨大なカジキだった。老人とカジキは死闘を繰り広げるが・・・
カジキとの対決の際、老人からは何度も「あの子がいてくれりゃ」というセリフが出てきます。あの子とは自らを慕ってくれている少年のことでしょう。実際には少年はその場に存在せず、一人でカジキと戦わねばなりません。「人は人を望むが、結局は孤高に戦わねばならない」ということを暗に示しているかのようです。
自然の雄大さ、脅威。そして、それらと対峙する人間の、老いてもなお失うことのない尊厳。眩しいほどに力強い作品です。ぜひご一読ください!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
「やりたいことを見つけるにはたくさん行動するしか無い」
実はこのアドバイス、間違いかもしれません。
本書は、やりたいこと探しに悩んだ経験を持つ著者が「本当にやりたいこと」を見つけるまでの間に、学び、実践してきたことを全てまとめたものとなっています。やりたいこと探しをしていると、多くの情報に頭が散らかってしまい、結局何をすればいいのかと悩んでしまうことも多いと思います。しかし、著者が提唱する自己理解メソッドでは、「やりたいこと」の定義とそれを見つけるための要素が明確になっているので、非常にシンプルで、余計な情報に惑わされずに進めていけるメソッドだと感じました。
私自身、やりたいこと探しのために様々な自己分析を行うものの、ただ断片的な情報が集まるだけでその情報を活かせずにいました。
しかし、著書を読み、情報を要素に分けて見られるようになったことで、自分のこれまでの行動や思考の理解が深まり、自分が本当に進みたい方向性が明確になってきたと感じます。
自己理解が進めば、自分がどういうときに楽しいのかが見えてきます。自分にとって楽しい環境が分かれば、自分でそれを選択していくことができます。
他人軸でなく、自分が「こう生きたい」と思える軸を見つけたい。そう思う方にぜひお薦めしたい作品です。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
黒ギャル×地味メガネ男子の異文化交流物語!? いや、超純情恋愛物語です!!
熊本から上京したスーパーポジティブな黒ギャル・珠緒(たまお)は、
ある日、スーパーマーケットで働いているさえない眼鏡男子・山田くんに恋に落ちてしまう。
恋にも全力なギャル、珠緒は山田くんに会いたくて、毎日スーパーマーケットに通い詰めるが、実は山田くんはギャルが苦手で…。
と、一見住む世界の違う2人のお話ですが、
珠緒の見た目のわりに超純粋で恋に一途な姿や
山田くんのいざというときに意外と男らしい姿など、2人のギャップがたまりません!
見た目も価値観もちぐはぐな2人が徐々にひかれあっていく姿に、
キュンキュンして、応援したくなること間違いなしです。ぜひご一読ください!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
中華風の架空の世界が舞台。
自称「ちょっと物覚えがいい」後宮女官の茉莉花が、皇帝の珀陽にその才能を見いだされ、官吏として成長していくお話です。
この茉莉花の「ちょっと物覚えがいい」というのは、「一度見たものは忘れない」というすごい能力なのですが、そこで簡単に「天才のサクセスストーリー」へとは繋がらないのがこのお話の面白いところ。
珀陽からは理不尽とも思える難題を与えられ、若い女だからと周囲から舐められるのは普通で、うまくいかないことの方が多いかもしれません。
しかし、だからこそ、そんな逆境の中で徐々に才能を開花させ、最終的には周囲が期待した以上の功績をあげていくところは毎回、痛快ですっきりします。
また、皇帝としては完璧な珀陽が、茉莉花と二人きりの時には素の顔を見せたり、茉莉花もそんな「特別扱い」にドキドキしたりと、この二人の恋の行方も見どころです。
※同著者の『十三歳の誕生日、皇后になりました。』シリーズは本作のスピンオフ作品となります。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
主人公・恋太郎(れんたろう)は、縁結びの神様によって100人の運命の人と出会うことになったラッキーボーイ。しかし、「もし100人のうち、1人でもカップルになれなかった場合、その子は(なんやかんやで)死ぬことになる」と言われ、100股を目指すことになってしまう……という、仰天の冒頭で始まる本作。
この漫画のコンセプトを一言で表すなら、「めちゃくちゃかわいい100人のヒロインたちとの、円満ラブコメ」。本作を知ったとき、「そんなラブコメ、成立するんですか!?」と衝撃を受けました……。そう、この漫画では成立しちゃうんです!
その理由は、恋太郎の並外れた誠実さと愛情深さ。登場するヒロイン一人一人にガチ恋をし、ひたむきにヒロインたちを大切にする恋太郎。彼が主人公ゆえ、純愛100股が成り立っているのです……!
この漫画に登場するヒロインの中の誰を推しても大丈夫。もう、不遇な推しや報われない推しに心を痛めることもありません。私は、主人公とヒロインの掛け合いが面白くて可愛くて、大好きです……!
ハーレム系が好きな人にも苦手な人にもオススメできる本作。とんでもない設定にビックリしたそこのあなた、ぜひご一読あれ!2022年07月20日 -
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BLの古典、吸血鬼ものに新風が! ビリー・バリバリー先生のおしゃれなイマドキ吸血鬼BLです!
『ポーの一族』(小学館)で吸血鬼たちが「バンパネラ」と呼ばれていたように、本作では「FANGS」という組織名を名乗っています。誰彼構わず人間を襲うことはなく、吸血鬼同士がお互いの血を与え合うペアリングシステム、別名「血婚(けっこん)」という制度を作るなど、オメガバースの「番」を思わせるような設定が新鮮です。
数十年ぶりの新人吸血鬼・エンと、エンを保護した健康福祉部保護課に所属するイチイ(見た目はアラサーだけどエン曰く「クソジジイじゃん…?」という年齢)のカップルを中心に、超束縛気質✕超浮気気質の青桐・ウツギカップル、人間の女性と結婚しているマサキ、ペアを亡くしてからずっと1人で死を待つスギなど、様々なキャラクターたちの愛の形が群像劇的に描かれているのですが、どのカップルも推せすぎます!
美形率100%の吸血鬼たちが、仲睦まじく同居していたり、夜中に集まってスケボーしたり、レーズンバターサンドをサクサク頬張ったり。特に、吸血鬼になりたてで「バブちゃん」と呼ばれているエンの無邪気さが超キュート! 周りは実年齢おじいちゃんとおばあちゃんばかりなので、孫のように愛でられております。
1巻ラストは不穏なムードだったものの、エンのかわいさがすべてを救済してくれるはずです!
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
令和のスーパー攻め様はコンプラがちゃんとしてやがるぜ……!
貧乏高校生・直己が自分の父親の死の原因を作った大企業の社長(ゲイ)に、ハニートラップ目的で会いに行くも作戦はすべて見透かされて失敗し……という、時代が時代なら檻に入れられてオークション案件になりかねないオープニング。しかし、令和の攻め様である京一さんは彼がどうしてこんなことをしたのか冷静に聞き出して、やっていることの危うさを諭し、直己の母親の清掃会社に仕事を回すことまで約束してくれます。
攻め様としてどうこうを超えて、会社の上司に欲しすぎる〜〜〜〜。直己との会話を録音しておくなど、きちんと自衛している危機管理能力の高さも推せます!
直己もハニートラップを企てるような単純アホの子ですが、京一と一緒にケーキを焼いたり、家事の手伝いをしたりして過ごすうちに、京一へのあこがれから夢や目標を持ち勉強に打ち込むように。そして、そんな直己のためにうきうきと対策問題集を作る京一。週末限定のマイ・フェア・レディ(BL版)のような世界観に胸がキュンッキュンに高鳴ります……!
また、京一に尽くす辣腕秘書・佐久間のモンペっぷりも見どころ。鉄面皮でドライな男が胸の奥底に秘めていたクソデカ感情に声も出ないくらい萌えました。ぜひともスピンオフで彼が幸せになる姿を見たーーーい!!!!(絶叫)
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
上田アキ先生の名作『ワンダー・ボーダー』のスピンオフ作品。前作を読んでいなくてもばっちり楽しめますが、読んでおくと本作の主人公・夏朗さんを応援する気持ちが5億%アップします。
優しくてマメな性格でお人好しで公務員な夏朗さんは、現実社会では優良物件と呼ばれそうですが、BL作品における攻め様としてややキャラが弱め。と思いきや、冒頭で出会う謎の青年・梅雨彦に襲われて、驚きと快感、戸惑い、興奮が綯い交ぜになった瞬間に、マウントを取り返して「こんな自分…僕、知らないんだよ…」と言い放ったときの顔が雄すぎて……息が止まりそうになって、しばらくページをめくれませんでした。私だってこんな夏朗さん知らなかったよ!(誰?)
貞操観念と性癖がぶっ飛んでいる梅雨彦くんを育て直すように向き合う誠実さ、人を愛することを恐れない強さ。夏朗さん、知れば知るほど誠実ないい男です。
そんな夏朗さんに支えられながら、「好き」とは「付き合う」とはどういうことなのかについてきちんと考え始める梅雨彦くんも健気で可愛い……!
梅雨彦くんを苦しめる男・豪も最低のクズ男のままでは終わらず、次は彼が幸せになるところを見たいと思ってしまうあたり、上田先生のキャラ造形力の凄まじさを感じます。
物語終盤、心がどうにかなってしまいそうなほどの多幸感が待っていますので、どうかティッシュのご用意を。
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
ちょろい既婚者が初対面のゲイ(テクニシャン)にトロットロに抱かれて泣かされちゃう話、みんな好きですよね……?
どこが好きかというと、まず普段はイケメンでエリート、美人の妻もいる勝ち組で通っている宇佐美がトロ顔で抱かれているというギャップが最高。会社の後輩から憧れられているあの人が……って思うと、なんだか興奮が1.5倍くらい増しますよね。
そして、初めて男に抱かれるのに、後ろで達してしまう体のちょろさ。体が心を裏切っていくことへの不安と、疑いようのない快感との間で揺れる表情 is the エロス。しかも宇佐美はタレ目。タレ目✕困り眉は永遠の黄金タッグです!
そんなちょろ既婚者・宇佐美の心と体を暴いていくのが、別れさせ屋の怜。宇佐美の気持ちのいいところを容赦なく探り当て、物欲しげな表情を引き出し、自分との行為に溺れさせていく手際はお見事としか言いようがありません。しかし、怜にも暴かれなければいけない過去があり……。
嘘や欺瞞、秘密に彩られた宇佐美と怜の関係は決して美しいものではありませんが、全てが暴かれた先にはきっと……尊いラストが待っているはず……!
にしても、物語終盤での意外な展開には眼を見張るものがありますので、そこにもご注目ください。
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
見渡す限り無人の荒野を突き抜ける道路、その脇に横転しているジムニー。
運転席のドアをバカッと開けて顔を出し、「嘘だろ」とつぶやくサングラス姿の男。
まるで映画のオープニングのようなシーンからこの作品は始まります。
第1話では、横転したジムニーのシーンから、男がジムニーの中を整えて一晩過ごし、夜が明けてから道路を通る人を捕まえてジムニーを起こしてもらい、再び走り出すまでを、ただひたすら描きます。男がどうやら車と意思疎通をしているような様子や実在するのかどうかよくわからない女がウロウロする様子が合間に描かれるものの、ここがどこなのかも男は誰なのかもまったく説明されません。ロードムービーものなのかしら…と思わせておいて、この後いろいろなことが説明されていくのですが…本当に、少しずつ少しずつで、しかも、ロードムービーかと思えばミステリーのようで、ミステリーかと思えばラブストーリーのようで、ラブストーリーかと思えばサイコホラーのよう…先が気になってしょうがない!!
とにかく言えることは、これを読んだら絶対にアイスランドへ行きたくなる、ということです。ジャンル問わず、とにかくおもしろいマンガが読みたい!という方におすすめ。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
近代詩歌俳句、と聞いてみなさんは誰を思い浮かべるでしょうか。正岡子規?与謝野晶子?中原中也? そもそも学校の授業では、近代文学そのものに接する時間をそう長くは持てなかった方も多いかもしれません。
本作は、□街(詩歌の「し」・短歌の「か」・俳句の「く」で「しかくがい」!)という近代日本のような架空の街に住む、萩原朔太郎や北原白秋、室生犀星、三好達治、正岡子規などの詩人や作家本人ではなく作品イメージをもとに創作されたキャラクターたちが、詩を作ったり、作れなくて苦しんだり、街はずれの丘の上にある天上松にかかっている身元不明の縊死体を見つけて検証したり考察したりしながら、ひいては文学と戦争の関係が匂わされたりする、詩歌俳句ファンタジーマンガです。読んでいて次から次へとジェットコースターのように話題が転換していくので、支離滅裂なようにも見えますが、史実とフィクションのバランスが非常に絶妙で、読み進めずにはいられないほど先が気になるのです!
キャラクターとして登場する詩人に全集があればすべて読んでいるという作者の知識がふんだんに生かされた本作、すべての文学少年少女&元文学少年少女必読の書です! 作中にちりばめられたいろいろな作品が気になった方は、それぞれの詩人の詩集なども是非ご一緒にどうぞ。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
1年の半分は雪に覆われている過酷な辺境の地であるレヴォントレット領の領主、リツハルド・サロネン・レヴォントレットは、嫁探しのために何度も隣国の夜会へ足を運んでいるが、女性からは「辺境の雪男」と呼ばれて嫌がられ、なかなか嫁の来手が見つからない。ある日の夜会で、こちらは「紅蓮の鷲」と呼ばれる、エリート軍人のジークリンデ・フォン・ヴァッティンと目が合い、衝動的に「俺と結婚してください」と話しかける。突然のことにもかかわらず、ジークは別室で話そうと言い、話し合いの結果、2人は1年間“仮の夫婦”として生活してみようということになる…と始まる、優しくて誠実な2人の異文化交流的な日常がコツコツと描かれた作品です。
日常に狩猟があり、獲物を解体して保存したり料理したりしつつ、空いた時間で伝統工芸品を作ったりするような、雪国ならではのスローライフな四季を2人が一緒に過ごしながら徐々に距離が縮まっていく、そんな様子を温かく見守るのが何と言っても楽しい! 本作は同名ラノベのコミカライズ版なのですが、トナカイやオーロラ、美しくて細かい刺繍の入った民族衣装、そしていろいろな料理など、コミカライズならではの見どころがたくさんあり、読んでいてワクワクします。契約夫婦で始まった2人は無事に本物の夫婦になれるのか? 癒しを求めているあなたにおすすめです。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
私はカタリナ・クラエス、8歳。クラエス公爵家の一人娘。お父様に連れてこられたお城で同い年の第三王子・ジオルド様を紹介され、一目ぼれして付きまとった結果、ぶつかって転んだ…ら、今の自分はちやほやされまくって育った、それはそれは高慢ちきで横柄でわがままなお嬢様だけど、前世は17歳で死んだオタクな女子高生だったことを思い出した! しかも死因は、買ったばかりの乙女ゲームで夜更かししたせいで朝寝坊したことによる自転車のスピード出し過ぎ…あの乙女ゲー、ちゃんとクリアできなかったな…それにしても今の私、めっちゃ悪役顔…ってあれ? あのゲームの王子の名前…ジオルド様じゃなかった? そして、あのゲームの中でジオルド様と婚約していた悪役令嬢の名前、カタリナ・クラエス公爵令嬢じゃなかった~?
…と始まる、乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の世界に悪役令嬢・カタリナとして転生してしまった主人公が、どっちを向いても破滅エンドしかない世界でどうにかしてそれを回避しようとフラグ折りに猪突猛進するお話です。とにかく、カタリナの勢いがすごい! おまけに、登場人物も次から次へと出てくるのですが、全員キャラがたっていて、一度読んだだけでするっと頭に入ってきます。流行りの「悪役令嬢もの」で何か読んでみようかな~と思っているあなた、是非この作品からどうぞ!
ちなみに、キャラクター原案・ラノベのイラスト担当のひだかなみさんが描かれるコミカライズ版も非常におすすめです!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
いつまでも若くいたいというのは誰しもが思う叶わぬ夢かと思います。
自分自身、20代後半に差し掛かり体力の衰えを端々で感じる今日この頃ですが、
本書ではそんな老化に対する常識を科学の観点で覆しています。
著者のデビッド・A・シンクレアによると、数々の科学的な研究結果を集結させることで“老化を病”と捉え、その予防ができて健康寿命を延ばすことができると。
正直いくら科学的に証明されているとはいえ、信じがたい事実を受け入れられませんでした。
が、シンクレアの実際の写真を見ると年齢には見えないほどに若々しく、まさにタイトルのごとく「老いない身体」の入手に成功しているように見えてしまいます。
本書では実際にシンクレアが実践している老化予防法も紹介されていますが、同時にその効用については保証しないと明言されています。そんな臨床試験が成功していれば人類の健康寿命はとっくに伸びているからと。ただ、「全くなにもしなかったらどうなるかを知っている」として未来の自分に掛ける姿には信じてみるのも有りかなと思ってしまう自分がいます。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
「できなかった自分にしか拾えない気持ちがある」
「できなかった自分だけが見つけられる才能がある」
夢に破れた重い経験を持つ者が放つ言葉に心打たれました。
子供の頃の夢はサッカー選手でした。文集でもそう書いていましたが、実際はそんなのなれるわけなんてないと小学生ながら分かっていましたし、自分の力量と才能の限界、現実の差にも気づいていました。
譲れないものを持たず、壁を見つけては避ける手段を考え、物事に抗うことをせずに生きてきました。自然と我慢する癖がついていた気がします。
この作品は、そんな自分とは正反対に誰よりも強い執念を持った少女・いのりが、夢に破れた青年・司とフィギュアスケートで世界を目指す物語です。秘めた才能と固い意志を武器にみるみる上達するいのりの成長っぷりには、この後の展開に胸躍る気持ちと、自分を正されるような感覚になり、悔しさが込み上げてきます。自分にもここまでの執念があったらと…。同時に司の心情に共感する部分も多くあります。
後悔と挫折を経験した自分だからこそ、コーチとして導ける世界がある。
2人の主人公が駆ける世界への道に目が離せません。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
~クマさん装備ゲットだぜ!~
本作は引きこもり少女・ユナがゲームをしていたはずが、クマの着ぐるみ姿(最強チート装備)で異世界に迷い込んでしまうお話です。
気ままな異世界生活を営みつつ魔物を討伐、悪者を成敗していくユナ。
クマさん姿のため、周囲から好奇の目で見られていた彼女は次第に受け入れられ、町の発展などにも影響していくように。
おいしいものが大好きなユナは、プリンやピザなど現実世界での食べ物を次々と作り出してしまうというグルメ要素もあり。
ユナの視点でどこか淡々と綴られ、独特の雰囲気を醸しながら展開される物語も本作の持ち味。
クマTUEEE&グルメ満載。人気絵師・029によるキュートで美麗なイラストも必見です。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
自分は男だけど、この女性マンガにハマってしまいました!
今まで女性モノのマンガは遠慮していましたが、好き嫌いはダメですね!
・・・何故「男だけど」と言うのでしょうか?
別に男の人が女性マンガが好きでもいいですし、反対に女の人が男性マンガを好きでもいい。
老若男女問わず、どんな人がどんなマンガを好きでも、可笑しいなんてことはありません。
でも、つい言ってしまうような言葉。
皆が言うから、そんなもんだから。
私自身も思わず言ってしまうときがあります。
本作の主人公である久能 整(くのう ととのう)くんは、そんなよくある言葉に常識に疑問を投げかけます。
そして、彼なりの言葉で彼自身の思いを滔々と語ります。
それは刺さる人には痛い程刺さる言葉となるでしょう。
思わず目を背けて知らないふりをしたくなるほど。
それでも向き合って、見つめなおして、考えてみてください。
この作品にはそんな思いが込められているように私は感じました。
ミステリーな要素がふんだんにあり、謎解きのワクワク感もしっかりとあります。
それでもこの作品を『ミステリと言う勿れ』。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
「戦争は平和なり 自由は隷従なり 無知は力なり」
〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する近未来では、ありとあらゆることに統制が加えられる超全体主義的な社会が成立していた。真理省記録局で歴史の改竄に従事していた主人公・ウィンストン・スミスは、奔放な美女ジュリアとの出会いを契機に、反政府地下運動に惹かれるようになっていく…。
先の見えない不安な時代に売れると言われる本作品。トランプ大統領が就任した際、アメリカ国内での売上ランキングで1位となり話題になりました。また、ノルウェー・ブック・クラブの「世界最高の文学100冊」にも選ばれ、世界中で高い評価を得ています。こんな社会はありえないだろう…とページをめくっていくうちに、『一九八四年』的未来はSFにとどまらないのかもしれない…と考えはじめてしまうでしょう。現代を生きる我々に警鐘を鳴らす一冊です。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
好きなことでお金を生み出し続ける無限ループ。
本書では、そんな無限ループを作る方法を紹介しています。
無限ループは「好きを見つける」「好きを極める」「好きを収入に結びつける」「得たお金を再投資する」の4ステップに分かれていますが、どのステップでも新しい気付きを与えてくれる内容でした。
私にとって一番大きな気付きとなったのは「好きを見つける・極める」ステップに出てくる「フロー」という概念です。
「フロー」とは、「ある物事に取り組んでいるときに、完全にそのことにのめり込み、集中している状態のこと」であり、筆者は、「フロー」を活用することで、今ある「好きなこと」を「すべてを注ぎ込んでも惜しくないほど、大好きなこと」に発展させていくことが可能だと言います。
「好きなことはいつか見つかるものだ」と考えると、先が見えず、「好き」を見つけるための一歩を踏み出しづらいように思います。
しかし、「好きなことは育てられるものだ」と考えると、「好きの種」は見つけやすいので、新たな一歩を踏み出しやすいと感じました。
私自身、この本を読んでからはフローに入ることができた行動を記録するようになりました。今まで意識していなかった行動でもフローに入れることがわかり、自分が力を発揮できるものを知る良い機会となっています。
「好きを収入に結びつける」「得たお金を再投資する」ステップでは、科学的根拠に基づく複数のアクションが紹介されており、非常に興味深いものばかりでした。
本書は、「好き」をすでに見つけている人にも、「好き」をまだ見つけていない人にも、大きな気付きを与えてくれるはずです。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
女の子の好きなものがいっぱい詰まった宝石箱のような、安野モヨコのキラキラマジカルファンタジー作品!
2人の魔法使いの女の子、ショコラとバニラ。
彼女たちは魔界の次期女王を決める試験のために、人間界へ。
試験内容は、人間の心の中にある感情の結晶「ハート」をより多く集めること。
魔界ではモテていたショコラも人間界では全くモテず、バニラに差をつけられて大苦戦…!
さらには、人間と違い魔女は1つしかハートを持っていないため、
決してそれを奪われてはいけないのに、
ショコラは謎の美少年ピエールに惹かれていってしまい…。
注目すべきは、作品のカワイイ世界観!
2人のかわいいお洋服やキラキラの小物、
雪を降らせるスノークラッカーに空飛ぶコウモリクッキーなど、
胸がときめくような魔法道具や魔界の描写であふれています。
そして、親友でありながらライバルであるショコラとバニラの関係性の変化や、
人間と接することで一人前の魔女に成長していく過程、
自分は何者なのかといったアイデンティティの確立に悩む姿など、
登場人物の心理描写もしっかりと描かれています。
ぜひ子供にも大人にも読んでほしい、素敵な作品です!2022年07月20日
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