ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    「黒髪イケメンが泣いているな……」というインスピレーションだけで今作に目を留めた闇女子のあなた、非常にいい勘をしています。決して交わらなかった「1人」と「一人」による、くすぶった10年分の想いがあふれ出る瞬間、用意してますよ。

    高校時代、親友だった勝巳と牧。しかしその絆は、牧が勝己に告白をした卒業式の日に簡単に崩れてしまいます。10年後、書店員として働く牧は勝己と偶然再会しますが、その姿からは明るかった高校時代の面影は消えていました。さらに数日後、牧はガラの悪い男と路地裏に消える勝巳を目撃。離れてから10年の間に起きた出来事が、勝巳に与えてしまった変化とは?

    死んだような目で男たちに乱暴に抱かれる勝巳と、彼を「許さない」という口実で優しく抱く牧。台無しになった10年の間に生まれた溝を、ゆっくりと埋めていく数日間の出来事が、繊細な心理の推移とともに描かれます。あまりにも優しい2人の“許し”の物語に、胸が締め付けられるはずです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    あまりの女たらしぶりに東京の実家を追い出され、ド田舎にある親戚の家に預けられた蒼佑(そうすけ)。初恋の相手であるいとこの“みのりちゃん”との再会を期待してあはんうふんな妄想を膨らませますが、そこに現れたのはまあまあマッチョな高校教師の“穰(みのり)さん”でした。初恋の相手が男性だったという現実を愕然としながらも受け入れた蒼佑は、さらに穰のある秘密を目撃してしまい−―。

    穰が男性とわかってしょんぼりしていた蒼佑でしたが、次第に穰自身の良さに惹かれて猛烈なアタックを始めます。かたや生真面目な大人である穰は、男同士、教師と生徒、成人と未成年……とさまざまな困難に葛藤し、蒼佑の気持ちを受け入れられません。しかし、頑なな大人の気持ちをほぐすのは、いつだってストレートな愛! チャラそうな蒼佑の、見た目とは裏腹にまっすぐな愛情に、穰は徐々に心を開いていきます(蒼佑って根はいいヤツなんですよ、東京のお母さん)。そして、穰の心を動かすある事件が起こり……。

    広大な田園風景に、遊ぶ場所といえば山。そんな大自然の中で育まれる蒼佑と穰の思いやりに満ちた恋物語は、癒やし効果マックスです! 中国地方の訛りで話すマッチョで照れ屋な受(穰)はマイナスイオンの化身でしょうか。
    サブキャラである藤井兄弟や穰の家族含め、登場人物の誰もが愛おしくて、きっと読み終わるのを寂しく感じるはずです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    資産家・雨宮家の跡取りとして、何不自由なく暮らしてきたα性の雨情(うじょう)は、ひょんなことから孤児の四葩(よひら)を引き取ります。αの子を宿せるΩ性の四葩は、使用人としても閨(ねや)の相手としても、雨情にとって欠かせない存在になっていきます。

    本作の推しポイントの一つが四葩の健気さ。オメガバース作品には、優秀なαとそれに反発するΩという設定が多く見られます。αの雨情は多分に漏れず有能で資産家というチート設定ですが、Ωの四葩は自分を引き取ってくれた雨情に対し非常に素直。望まれれば体を差し出し、優秀な使用人として熱心に付き従います。根を張る土地によって花の色を変えるハイドランジア=アジサイのように、雨情の元で美しく開花する四葩はかわいいの一言です。

    最初こそ将来の後継者争いを見越して四葩を引き取った雨情も、四葩のおかげで人間らしい穏やかな表情に。例えば雨情はそれまで何人もの女性と関係を持ち、セックスについて冷めた考えを持っていました。そんな雨情が初めて四葩を抱いた時に見せた、がっつく姿はDTそのものです(断言)。

    魂で結ばれた2人の結末を見守った暁には “家族”のつながりの大事さを想うことでしょう。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    悲劇も喜劇に変えてしまうような、切なくもおかしな日々を描く話題の自伝。

    幼くして母親に捨てられた著者は、そのトラウマからか女性に振り回される人生を送ることになります。
    憧れのマドンナから「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね」と言われて笑えなくなった高校時代。初体験は出会い系サイトに生きる車椅子の女性、初めての彼女は変な宗教家、唾を売って金を稼ぐうつ、不安障害、睡眠障害のDV気味の女の子、下品な会話が好きな喫茶店のおばちゃん店員。
    一癖も二癖もある女性に振り回されながら、決して落胆することなく、むしろポジティブに笑顔を取り戻していきます。
    自伝らしい生々しい描写がむしろ小気味よく、笑いながらラストまで一気に読める本作ですが、最終章「死にたい夜にかぎって」を読んで初めて気づかされます。
    これは母を失った男が女性を知って、愛されて、自立するまでを描く成長物語なのだということに。万人にお勧めできる1冊です!
    2020年2月 賀来賢人主演、連続ドラマ原作。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    猫耳としっぽを持ち、しゃべれる小人のようなかわいらしい姿をした、ねこが人寄りに進化した希少生物「ぬこ」とハイレベルな家事スキルを持つ超マイペースな飼い主・悠哉とその仲間たちとの、ほのぼの&まったりとした日常を描いたコミック作品。
    ペットショップがつぶれてノラぬこになってしまったケイとささめは、通りかかった悠哉と出会って2匹と1人の生活をスタートさせることに。
    一度寝たらなかなか起きない悠哉を起こす、悠哉が作るごはんを一緒に食べるなど、何気ない日常の出来事にちょっとしたアクシデントがプラスされて、ほっこりしたり、笑えたりするエピソードの数々にとても癒されます。新キャラクターも続々と登場し、ますますにぎやかになっていく本作品。続きが気になります!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    金田一少年に事件の謎を解かれてしまった犯人たちの視点で本編の事件簿を振り返る作品。
    各事件簿で描かれてきた殺人事件の犯人たちがどんなことを思いながら犯行を計画し、トリックを実行したかが描かれているのですが、おどろおどろしかったり、猟奇的だったりした本編とは異なり、クスッと笑えるコメディとなっています。「トリックって金がかかる・・・・!!」、「みんなの前でトリックの粗を言うのやめて・・!!」などの犯人たちの心の叫びが抜群に面白く、やっぱり犯人もそう思ってたんだね、と深くうなずきながらも笑える作品です。船津先生の絵も本編にとても似ていて、本編のファンでも違和感なく楽しめると思います。本編と比べながら読み進めてみても面白いかも♪

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    オタク生活をエンジョイしながら推しキャラにそっくりの若手副社長と契約結婚…!?
    主人公の榎本真樹は、元カレと別れてリアルの恋愛から遠ざかってしまった27歳のオタク女子。元カレが残した借金を返済しつつ、推しキャラに貢ぎまくる充実した生活を送っていたところに、実家の母からお見合いの話が舞い込んできます。気乗りしない真樹でしたが、お見合い相手が待つ高級ホテルに渋々向かうと…なんとそこには真樹が働く会社の若きエリート副社長の桜井壱嘉が! 会社で女子社員からモテモテの副社長がお見合い相手だなんて、まさに夢のような展開。しかも桜井副社長の外見は、真樹が愛して止まないゲームのキャラにそっくりなんです! 少しイヤミな発言が気になる桜井ですが、元カレと違って真樹のオタク趣味を否定したりしません。オタク女子にとってこれ以上ない理想の旦那様と言っても過言じゃないですよ…。
    利害の一致を主張する桜井の口車に乗って契約結婚に至った二人の間には、本物の愛も芽生えちゃったりするのか…!? 今後の展開が見逃せません!!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    大学生の黄海(きうみ)は、違う男を毎日とっかえひっかえするヤリチンオープンゲイ。明るくノリのいいタチとして、ゲイ界隈でも有名でした。ある時悪徳業者に騙されそうになった黄海は、同じゼミに所属する隠れゲイ・黒木に助けられます。家にかくまわれたのを“ヤル気”と勘違いした黄海は黒木に襲いかかりますが、逆に拘束ベルトをつけられ、ネコの快感を知るハメに!?

    見どころの一つは、今までタチ(攻)だった黄海が、黒木に出会ったことでどネコ(受)に変貌を遂げるところでしょう。あらすじからもなんとなく感じるように、黄海ははっきり言ってチョロかわ。「そんなとこ使ったことない!」と抵抗しつつも簡単に快楽堕ちしてしまう、天性のネコちゃんなのです。
    ……まあ腐女子のみなさんは冒頭から黄海の受としてのポテンシャルに気付いてしまうかもしれませんねだって黄海はかわいいもの!!(クソデカ大声)

    非情なほどクールな黒木もポイント高め。一見物静かな美形ですが、黄海を荒々しく組み敷く姿は完全に俺様ドSです。その一方、セフレ関係を提案しておきながら、むき出しの独占欲をぶつけてくる黄海に戸惑い、どうしても気にかけてしまう純粋さが眩しい……! 

    体の関係から始まった2人がかけがえのない存在になっていく様子に、胸が高鳴ること必至です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    囲碁の盤面が織りなすは、白黒つける勝負の世界。
    その棋士ひとりひとりには、数多の色に彩られた人生が見えてくる――。

    主人公・進藤ヒカルは、囲碁などとは縁遠い活発な小学生。しかし、平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊と出会い、囲碁の世界に身を投じることに。
    同じ小学生にしてプロ級の腕前を持つ少年・塔矢アキラや、その父にして名人段位を持つ塔矢行洋(とうやこうよう)。
    彼らを始め、数多の棋士達との邂逅を経て、ヒカルはその人生を大きく変えながら成長していく――。

    20年ほど前に若者の間で“囲碁ブーム”というものが起きたのをご存じでしょうか?
    その火付け役となったのが、この『ヒカルの碁』。
    対局シーンでの鬼気迫る表情や額に浮かべる汗、互いの戦略を探り合う思考のせめぎ合いなどを見ていると、思わずこちらも力がこもってしまいます。心理描写を繊細に描くタッチはさすが小畑健氏、囲碁のルールを知らなくても全然違和感なく惹き込まれる…。
    中でもメインとなるのが、ヒカルとアキラ、そして佐為の物語です。
    子供だった彼らが大人に近づくにつれて、内面や顔つきの変化していく様がとても丁寧に描かれています。あんなに丸顔だったのにこんなにシュッとした凛々しいお顔に…そんなところも少年好きの女性にはグッとくるポイントかも。二人の少年の出会いが囲碁界を変えていく大きな渦となり、生涯のライバルになるまでの長い道のりが本作の軸となっています。
    そして、ヒカルの成長を見守る佐為の存在は、彼の良き友人であり、師匠であり、親であるような温かさを感じます。そんな二人の重要な転機となるエピソードがあるのですが…これが涙なくして語れない…。
    彼らに限らず、濃密な時間を過ごしたキャラクター同士の関係性があるからこそ生まれる“人間ドラマ”が、本作最大の魅力です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ナルニア国物語のマーマレードロール、アリスのジャムタルト、ハリー・ポッターの糖蜜パイ。物語に出てくるお菓子って、どうしてあんなに美味しそうなんでしょう…!!
    イギリスの文学とお菓子を愛する雨宮誠は、都心から少し離れた、緑の多い街の小高い丘の上にある私立青葉学院大学で教授としてイギリス文学を教えています。彼の妹とともに最近イギリスから日本へやってきて、来日まではイギリス人の祖母からお菓子やお料理の作り方を習っていた姪のサヤと一緒に、雨宮はときどき自宅でイギリスの素朴なお菓子を作っては、午後3時のおやつを楽しんでいるのですが、どうやら雨宮にもサヤにも痛みや悩みがありそうで…。
    正に「かわいいイケオジ」という感じの雨宮教授と大人っぽさと子供らしさが同居するサヤ、そして、計って混ぜて冷やして忘れずに予熱して焼いて…と大忙しのお菓子作りとゆったりのんびりしたおやつの時間(おやつをいただくお部屋がまた素敵なんです)、とさまざまなコントラストが印象的なこの作品。作中には、イギリスのお菓子だけでなく、英国文学についても雑学満載なところも、読んでいて楽しいです。また、各話の終わりには出てくるお菓子を作る材料と作り方もしっかり明記されていて、英国スイーツレシピブックとしても素晴らしく、個人的にお菓子作りが大の苦手な私でさえ作ってみたくなるほど。イギリス大好き!なanglophileには言わずもがなですが、いまだに「イギリスの食べ物ってまずいんでしょ?」と思っているみなさまにこそ読んでいただきたいです。濃い目に入れたあたたかいミルクティと是非ご一緒にどうぞ。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ”いじめ”をテーマにした漫画『ライフ』でお馴染みのすえのぶけいこ先生の最新作!
    主人公の明日海は夫と娘の杏の3人家族。念願の新築タワーマンションに引っ越してきた明日海だが、そこで世界で一番憎らしい存在・久美子と再会する。久美子は中学時代、明日海をいじめた張本人であり、明日海を不登校や転校まで追い込んだ、絶対に許してはならない存在だった。さらに久美子には明日海の娘と同い年の娘がいて……?
    自分をいじめた相手になんて二度と会いたくないですよね…!会ってしまったとしても、関わらないように徹底的に避けるか、いっそ遠くへ逃げてしまう人だっていると思います。
    そんな自分の弱さに負けず、久美子から逃げずに立ち向かおうとする明日海は本当にかっこよくて、心の底から応援してしまいます。
    久美子は明日海をいじめたことを忘れているようだけど、果たして本当に忘れているのでしょうか…?また何か企んでいそうな久美子の怪しい表情は、いつ見てもハラハラします…。
    中学時代、なぜ久美子は明日海をいじめたのか。そして今は明日海のことをどう思っているのか。今後の展開に大注目です!!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    圧倒的な画力、重厚なストーリー、ユニークな呪文で戦う迫力のバトルシーン…とさまざまな魅力を持つ本作ですが、
    何より惹きつけられるのが、キャラクター達の圧倒的な“熱量”と“名セリフの数々”です!!

    主人公の高嶺清磨は、超天才ゆえに周りから疎まれる孤独な青年。それでも小さい頃は友達と仲良く遊ぶ普通の少年だった。
    そんな彼に、学校の不良は心無い言葉を放つ。
    「あいつなんか…永遠に学校なんか来なくていいんだよ!!!来てほしいと思ってる奴なんか誰もいねんだよ!!!」
    悔し涙をこらえ、歯を食いしばる清麿。
    しかし、清麿の父が突然送り込んできた少年、ガッシュは…

    「清麿が変わったんじゃない!!!清麿を見る友達の目が変わったんだ!!!」
    「これ以上私の“友達”を侮辱してみろ!!!おまえのその口、切りさいてくれるぞ!!!」

    ガッシュの真っ直ぐな言葉に、清麿の心は突き動かされ、涙を流す―。
    (第一話より内容抜粋)

    …泣けますね。コマ割りやトーンも勢いがあって二人の表情もとても濃く描かれていて、グイグイ引き込まれます。
    しかも毎話このクオリティー(雷句先生天才)。

    初めて触れる人はもちろん、当時リアタイで読んでいた人もぜひ!
    大人になって読むと、昔とは違った視点でホロリ&熱くなれると思います。親子で読むのにも最高の作品ですよ!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    大人気Fateシリーズの原点!

    ―聖杯戦争―それは、万能の願望器“聖杯”の所有権をかけて殺しあう、7人の魔術師(マスター)とその使い魔(サーヴァント)が繰り広げる大規模な魔術儀式。
    正義の味方を夢見る少年・衛宮士郎は、騎士のサーヴァント“セイバー”を召喚したことで聖杯戦争へと巻き込まれていくことになる…。
    ―「問おう。貴方が私の、マスターか。」―

    「最近Fateって人気あるし気になるけど、何から手を付けたらいいかわからない」
    「FGOの原作知りたいけど、原作ゲームをがっつりプレイする時間がない」
    そんな人達におすすめなのが本作です!
    原作ゲーム「Fate/stay night」のセイバールート(物語の基盤となるルート)を丁寧にコミカライズ!

    そして何よりのポイントは…メインヒロインのセイバーです!
    強くて凛々しくて時折見える笑顔がカワイイ金髪美少女剣士!彼女を通らずしてFateは語れない!

    彼らの始まりの物語がここにある―。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ★何かスリルや刺激的な日常を求めている人に特におススメです★

    高校1年生の児上貴衣が授業を聞いていると、
    ある女の子が窓から見えて・・・よくよく見てみるとその子は・・・
    と、そこから主人公の環境がさまざまな方向へと変化していきます。

    表紙からは一見「これはホラーマンガだよね?」という印象を持つ方も多いと思いますが、
    単なる「追う」「追われる」の話ではなく、
    読み進めていくと、実は深い内容が隠されており、
    「魔法少女」というタイトルのイメージ以上の、想像できない展開の繰り返しで、
    ワクワクしながら、いつも先が気になります。

    また次々に登場する少女ロボットがカワイイ!怖い!あーもうやめて!!(笑)

    ・どんな秘密が隠されてあるのか?
    ・今後どんな展開になるのか
    ・今後どんなキャラが出てくるのか

    とても気になります。
    個性的なキャラクター達やドキドキする戦闘シーンも素敵です。ハマってしまう可能性大の一冊です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    久しぶりに会った幼馴染が、お医者さんになっていた!?
    勤めていた会社が倒産し、まさに人生崖っぷちの主人公・ひとみ。
    転職活動に明け暮れる日々を送りますが、過労で倒れてしまいます。
    しかし、目を覚ますとそこには超イケメン医師が…。しかも、まさかの幼馴染という展開。
    優しいだけでなく、積極的で強気な一面もチラつかせる幼馴染の医師・蓮也に、ひとみはドキドキさせられっぱなし。
    普段が紳士だからこそ、時折見せる積極的な一面にときめいてしまいますね。
    これを読むあなたの心拍数を上げてしまうこと間違いなしの作品です。
    医師×崖っぷち女子の胸キュンラブストーリー、必見です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    仕事で海外へ赴任するという元カノから子供を預けられた整体師の千石哲。浮気した妻と離婚して子供を引き取った漫画編集者の晴海昌弘。そんなシングルファーザー同士が、あるきっかけから晴海の部屋でルームシェアをしながらそれぞれの子供である愛梨と清一郎と暮らす日々を描いたこの作品。幼稚園に通う愛梨と清一郎は、好き嫌いやわがままを言っては反省して、友達と喧嘩しては仲直りして…と何ともまぁ子供らしくてかわいい子供たちで、その姿を見ているだけでもなんだか癒されます。一方、シングルファーザーである千石と晴海も、子育てを含めた家庭はもちろん、仕事にも自分の親にも悪戦苦闘…とこちらもいい意味でどこにでもいそうな大人たちで、うっかりしていると身につまされたりもします。そんな彼らが、悩んたり迷ったり、他人を助けたり他人に助けられたり、子供たちだけでなく大人たちも成長を見せたりする様子を、家でご飯を作って食べることを通じてとても丁寧に描いているところが私はとても好きです。作中ではお料理シーンもかなり長く描かれているのですが、巻末には作中に出てくる料理のレシピもきっちり載っていて、読み終わるとあれもこれも食べたくなるのにはちょっと困るかもしれません。
    そして、本当はご飯より酒の肴のほうが好きなあなた、もしくはこのパパと親父が気になって仕方がないあなたには、スピンアウトである『パパと親父のウチ呑み』も激しくおすすめです!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    中学のバレー部では、アキレス腱を切ってしまったことからサーブだけをひたすら練習してきた主人公、下平鉋。ポジションはピンチサーバー。中学では結局ずっとベンチメンバーだったため、今度こそレギュラーを取る!と燃えて高校でもバレー部に入った下平だったが、入部時の自己紹介で中学時代のポジションを言うと、周りの先輩たちはどこか冷ややかな雰囲気になってしまう。プロの世界ではサーブのスペシャリストという立場のピンチサーバーだが、中高生のレベルではレギュラーではない選手を試合に参加させる出場機会という意味合いが強く、ポジションとまでは言えないという認識だったからだ。さらに、下平と同時期に入部した新入生3人が元・中学東京選抜ということもあり、下平への関心は皆無だった。しかし実は、下平は、狙ってネットインできたり軌道の読めない無回転サーブを打てたりするスーパーサーバー、本物のピンチサーバーだったのだ...!
    個人的には、「最初は注目されていない選手が実はすごい選手だった!」という始まり方が非常に刺さりました。主人公は、バレーボールという競技の中では必ずしも華々しいとは言えない「サーブ」というたった1つの技術を極めたキャラクターであり、アタックをバシバシ決めるthe・エース!というようなキャラクターではないというところも、とても新鮮でおもしろかったです。バレーボールを全然知らない人でも楽しめる作品だと思います! ぜひ読んでみてください。そしてこの作品にハマった方は、続編である『ハリガネサービスACE』もぜひ!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    『まんが家女子、旅に出る。』は、15人のまんが家による、十五人十五色の旅の記録を描いたコミックエッセイとなっております。
    東京をはじめ、北海道、鹿児島県、埼玉県、福岡県、京都府など、国内の旅スポットはもちろん、カナダや台湾といった海外旅行など、様々なエリアを網羅した本作。
    異なる旅先がまんが家たちの独自の視点と描写で描かれているのが見どころの一つです。
    そして、行き先選びにもまんが家たちの個性が詰まっているところにも、注目して読んでいただきたいです。

    まんが家たちが描く旅を通して、読んでいるうちに旅行気分を味わえるのではないでしょうか。
    また、写真では表現できない個性あふれる描写で風景や食べ物などが描かれているところも必見です!!

    本作を通して、まんが家たちが見ている世界をのぞいてみてください。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    『東京タラレバ娘 シーズン2』は、元号が平成から令和に変わったところから始まります。
    主人公は、令和を生きる30歳独身女性の廣田令菜(ひろたれいな)。
    令菜は、フリーターなものの、東京にある実家住まいで、何かに不自由するわけでもなく、一見、平和な日常の中に生きています。
    そんな令菜が、パート先の図書館で出会った、40代独身、黒髪ボブで丸眼鏡をかけた不思議な印象の女性、森田昭子(もりたしょうこ)。
    そして、昭子に連れていかれた、キャラの濃い店員たちのいる不思議なバー。
    ちょうどそのころに届いたタイムカプセル掘り起こし同窓会のお知らせ。
    そんなこんなで、令菜は、自分に夢がないことに気がつきます。
    そんな令菜が抱く夢は何なのか、夢をどうやって叶えていくのかが見所です。

    毎日を頑張る元気がほしい人にお勧めしたい漫画です。
    特に、「最近なんか疲れたな……」「学校や会社になんとなく行きたくないな……」と思ったときに、手に取ってみてください!!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    言葉で人を操る能力を持つ辰実。孤独な心を抱えた彼が旅先の海辺で出会ったのは、左手の薬指に指輪をきらめかせた青年・一士。同じ宿に泊まっていた2人は酒を酌み交わして親しくなります。その翌日、一士はなぜか辰実に「愛してるよ」と告げ……。

    一見チャラそうな一士のナンパから始まる本作ですが、「ナンパ」の軽薄な雰囲気からはかけ離れた、どこか不穏な雰囲気が終始漂っています。その理由がわかるのは第2話から。辰実の過去の回想から始まり、全てが明らかになる頃にはエモさで胸が一杯になっているはずです。ううー何を書いてもネタバレになりそうなので皆さん早く読んでください。

    『転じて恋と生き』(集英社)などに代表される繊細な心理描写とセリフ、そして切ないストーリーに定評のある早寝電灯先生。その魅力が惜しみなく詰まった今作も、泣けるわキュンキュンするわサービスシーンはかわいすぎるわで感情が追いつかないし動悸がすごい。これはもはや文学。国語の教科書に収録されるのはいつなんでしょうか。

    2022年07月20日