ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    ごく普通の一般人・オオバカナコ。怪しいバイトに手を出してしまった彼女は、そのせいで「殺し屋専用のダイナー」でウェイトレスをすることになってしまいます。そんな加奈子の目線から、殺し屋の世界を覗き見ることができるのがこの漫画の魅力。

    ダイナーの管理人・ボンベロはイケメンですが、トイレ掃除をしたあとに「舐められるくらいきれいにしろって言っただろ!」と本気で便器を舐めさせにくるような男。
    ダイナーを訪れる客たちも皆、頭のネジが外れた凶悪な殺し屋ばかり。蚊を叩くような感覚で殺しにかかってきます。正直言って、カナコ詰んでます……。

    しかし! 一瞬でも気を抜くと殺されてしまう状況下でも、「間違っている」と思ったことは殺し屋相手でも喰らいついていくカナコのまっすぐな行動によって、それぞれの殺し屋の「殺し屋である理由」やバックグラウンドが明らかになっていくんです!

    恐怖の先にある殺し屋たちの真実……、そんな非日常を覗き見てみたいという気持ちをくすぐられ、ページをめくる手が止まりません!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    妖怪が見える少年・夏目が、祖母の遺品の「友人帳」を架け橋にして妖怪たちと心を通わせていく模様を描いた物語です。

    妖怪をテーマにした作品は数多くあれど、「夏目友人帳」ほど優しい物語を、私は見たことがありません……!

    祖母・レイコの残した「友人帳」は、レイコが妖怪たちと勝負をして、負けた妖怪たちがサインをしたもの。そのサインには契約の意味があり、契約の解除を願う妖怪たちに名前を返していくことにした夏目は、ボディーガードの「にゃんこ先生」と一緒に彼らと触れ合っていきます。

    幼いころから、人には見えないものが見えていることで周囲から気味が悪いと言われていた夏目は、妖怪を避け、関与しないように生きてきました。そんな夏目が、友人帳を通してはじめて妖怪たちに向き合うことで、少しずつ、考え方を変えていく様子には、まるで自分の子どもが少しずつ友達を増やしていくような、そんなやさしい気持ちになって嬉しくなります。

    名前を返したときに判明する真実は、ちょっぴり切ないことが多いですが、決して悲しい結末ではなく、じんわり心が温かくなるような、そんな物語ばかりです。
    ぜひ暖かいお飲み物をお供に、じっくりお楽しみください。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    アニメ化もされた人気小説・『化物語』がついに漫画化! 待ってました!

    ストーリーは、主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)の周囲で起きる怪異譚が中心。
    阿良々木は、高校2年生の春休みに瀕死の吸血鬼と出会ったことで、「怪異」の存在を知るとともに、自らもほぼ不死身の身体になってしまいました。

    そんな阿良々木のもとに集まるのが、怪異で苦しむ美少女たち!
    お人よしの彼が、事件に首をつっこんでは口をホッチキスで閉じられたり、ボコボコに殴られたり、死にかけたりしつつも彼女たちを救っていく……そんな物語です。

    この作品の魅力の一つが、キャラクター同士の会話劇。コントかと思うほど軽快なテンポで会話が繋がれていき、毎度ことば遊びがウィットに富んでいて面白い。原作者・西尾維新の持ち味全開!といった感じです。

    そしてもう一つの魅力が、主人公・阿良々木のかっこよさ。普段は1枚も2枚も上手の女性陣に翻弄されてばかりの彼ですが、いざ、彼女たちのピンチを救うときの彼のスマートさは異常。彼女たちのためにボロボロになって戦いながらも、「僕がやりたいからやっただけです」というスタンスを貫きます。
    こんなのかっこよすぎる……。漫画だと2割増しくらいでイケメンな気がします。女性人気の高さも納得です。

    美少女たちを取り巻く「怪異」の謎は? そして阿良々木と彼女たちの恋(?)の行方は?普通のファンタジーラブコメとは一味も二味も違う、極上のエンターテイメントをお見逃しなく!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    転生王女のアニスフィアと天才令嬢のユフィリアという2人の女の子が主人公の異世界転生小説です。ほんのりと百合要素も含まれています。

    アニスフィアは、魔法で空を飛びたいという願いを持っているものの、全く魔法が使えない転生王女です。
    しかし、彼女は現代の知識を踏まえた「魔学」という学問を自ら作り、その成果を利用することで、疑似的な魔法が使えるようになります。一言で言うと、一風変わった努力家の女の子です。

    一方、天才令嬢のユフィリアは、魔法の天才でありつつ、次期国王の婚約者の女の子です。
    そんなユフィリアが、突然、次期国王から婚約を破棄される場面に、アニスフィアがほうきで突っ込んでくるところから物語が始まります。

    物語の途中で、アニスフィアが魔学について講義をする場面があるのですが、その講義の中で、魔法を現代の視点から捉えた解説があり、面白かったです。
    魔法が好きな人、科学が好きな人、研究が好きな人にもおすすめの作品です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    森薫さんのマンガ『乙嫁語り』の読者の中には、中央アジアの刺繍に興味を持たれた方も多いのではないかと思います。私もその一人ですが、そんな方に強くおすすめしたい本作は、なんとカザフ刺繍の世界初の図案付き技法書。モンゴルの西端にあるバヤン・ウルギー県に暮らす、中央アジアに居住する遊牧民族であるカザフ人のカブディル・アイナグルさんと、大学でモンゴル語を学び、留学先でカザフ刺繍と出会った廣田千恵子さんの共著です。
    刺繍はもちろん、現地の風景や人々の写真も本当に美しく、まるで写真集のように楽しむこともできますが、カザフ刺繍にトライするにあたって用意すべき道具から刺し方、模様の詳細な説明や具体的な図案集まで、「やってみたい」と思わずにはいられない情報が盛り込まれています。また、電子書籍ならではの「拡大」機能を生かして、刺繍を拡大して観察すると本当に「眼福」という言葉以外が出てきません。
    刺繍好きの方にはもちろん、『乙嫁語り』好きの方にもぜひ目を通していただきたい1冊です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ストリィディア王国トリスヴァル領の領都であるトリスの冒険者ギルドに所属するA級魔法剣士のアレク・ディアは、ギルドマスターのザック・シエルから直々に、メンバーが揃わない難易度Aの依頼への参加を打診される。野宿も想定される面倒なこの依頼に参加してくれるなら、ザックの費用負担でB級魔導士のシオリ・イズミを付けてくれるという。シオリは「家政魔導士」を名乗っていて、低魔力ゆえに攻撃こそできないが、冒険中の家事系雑務を一手に引き受けるらしく、彼女のおかげで最近は支部の依頼成功率が飛び抜けてよくなっているとまで言われ、アレクはその依頼を引き受けるが…と始まるこの作品。
    読み始めは「よくある異世界転移系ファンタジーラノベなのかな」と思いきや、主人公は、特別な使命のために異世界へ呼び出されたわけでもなく、異世界で未知の素晴らしい能力として生かせるような元の世界の専門知識があるわけでもなく、おまけに「異世界なのに何故か言葉か通じる」というアレもない、ある日突然見知らぬ世界に飛ばされてしまった、本当に普通の女性。でも、真面目で努力家で気立てもいいシオリが繰り出すさまざまな家事魔法と彼女自身に、アレクや仲間の冒険者は惚れ込んでしまうのですが、本人もどうやらワケありっぽいアレクと、右も左もわからない異世界で生き抜くことに必死のシオリは、さてどうなるのでしょうか。ラノベには珍しい30代半ばの主人公2人が織りなす、異世界冒険ラブファンタジーをぜひお楽しみください!
    ちなみに、よくまとまっているコミカライズ版も、読みやすくて非常におすすめです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    趣味も夢も特技もなく、就活にも失敗して今はコンビニバイトで生活している寺田亜希は、同棲していた彼氏の浮気で、ついに彼氏も住むところも失うことに。荷物ごと部屋を出たのはいいけど、フリーターなくらいだからお金もないし…と友人たちに相談すると、友人の1人から今住んでいるシェアハウスに自分と入れ替わりで入ることを提案され、足を運んだ先の住人として、中学時代のクラスメイトで「諸々の初めての相手」である本行智也に再会する。ふとしたことから、ここ2年ほど「たたない」ことに悩んでいる智也が亜希には反応することがわかり、「絶対ヘンなことはしないから」治すのに協力してほしいと頼まれて…と始まる、何とも不思議で複雑…なのに身につまされるラブストーリーです。
    悶絶したくなるような恥ずかしい「黒歴史」は誰にでも何にでもあるもので、もちろん恋愛にだって思い出したくない”若気の至り”はありますが、大人になって「そんなこともあったよね」と遠い目ができるようになったあなたにこそ読んでほしいのがこの作品。中学生のときに持っていた根拠のない万能感とか、それが少しずつ削られていく感じとか、好きだからドキドキするのかドキドキするから好きだと思うのかとか、思い当たる節がある人もない人も、読んでいろいろと考えさせられてみてほしいです!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    自身のペースを乱されるのが嫌いで、人づきあいが苦手なミステリー作家である主人公・素晴(スバル)とその飼い猫となった陽(ハル)との日常を描いた作品。
    給餌や頭を撫でるなどの日常のやりとりを通じて、人と猫、認識のしかたは違っていても、徐々に心の距離が縮まっていく様子にきゅんとしてしまいました。
    同じストーリーが人間側の視点と猫側の視点の双方で描かれているのもとてもいい! あのときの行動にはそんな意味があったのか!と補完して読み進めることができ、納得&充実した読後感が得られました。
    これからどんな出来事を通して1人と1匹の仲が深まっていくのか、続きが楽しみです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    部下の信頼も厚く、渋くてかっこいい小路課長は、その見た目に反して実はかわいいものが大好き。
    少年期に味わった自分の趣味を陰で笑われる悲しさや大事なものを自ら否定してしまったことへの後悔から、周りの人には悟られないように必死で隠しているのですが…キリッとした顔をしながら、実は大好きなキャラクターを眺めてひそかにモチベーションを上げていたり、うっかりキャラクター情報が見られそうになって焦ったり…そのギャップがかわいすぎてたまりません。そして、好きなものを愛でるほっこりとした表情にとっても癒されます。小路課長は果たして秘密を隠し通すことができるのか――続きが楽しみです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    真面目なカレの溺愛が止まらない!!

    ダメ男ばかりと出会ってしまう男運ゼロの亜衣は、意を決して婚活パーティーへ。
    緊張でアタフタしていたところをフォローしてくれたイケメン・翔平さんと見事マッチング♪
    紳士的なところに惹かれたけれど、ベッドではさらに甘く…そして絶倫!?

    不器用犬系可愛い男子がお好きなみなさ~ん、集合ーー!
    翔平さん、とにかく亜衣のことが大好きで大切なんだなというのが最初からずっと伝わってきて、
    可愛いなぁ可愛いなぁと愛でたくなる一方です。
    そんな翔平さんですが、ベッドの上では積極的で…しかも絶倫と。
    こういう男子ほどギャップは待ち構えていますよね。ありがとうございまぁぁす!!(興奮)

    もう体力的には限界…でも、「もっともっととろけさせたい、ダメですか…?」とおねだりされたら、
    あなたはどうしますか!?
    真面目で優しい、けど絶倫!な男子に翻弄されてみてください!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    新任教師の正体は、女性の愛液を主食にする淫魔・インキュバスだった!?

    ある日の夜、違和感を感じ目を覚ました希々花。
    そこにいたのは、ツノが映え、タトゥーも入った姿の新任教師の東条で…
    実は淫魔・インキュバスだった東条。そして、「今夜はおまえに決めた」と、希々花にキスして来て!?

    驚いた希々花は咄嗟に触らないでと拒否するのですが、それが逆に東条を煽ってしまい…
    よく分からないまま、舌を絡められ熱くキスをされる希々花。
    なんだかカラダがおかしい…?と思ったら、インキュバスの唾液で全身の感覚が敏感に!!
    口、足先、胸、耳と徐々にゆっくりと攻められ、
    ついに「トロトロになったココ綺麗に食べないとな?」と一番敏感なところに…

    「抱かれたい」と言うまで、全身を性感帯にされ、注がれ続ける快感!
    これを読むと、あなたも淫魔・東条から逃げられませんよ(ニヤリ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ――彼氏が…結婚!?
    自然消滅してたなんて大ショック!女として自信をなくした真子を慰めてくれたのは社内一のモテ男・神代部長だった…

    神代部長は、ヒット商品を作りまくっていて、とにかくかっこよすぎる!とモテモテの部長。
    彼氏といつの間にか自然消滅して「もう恋愛なんてしません」という真子に対して、
    「今夜一晩振り回してみてよ」と言ってきて…

    自分に自信がなく消極的な真子を、どんどん大胆にしていく神代部長。
    部長に煽られ、どうしてほしいのか、恥ずかしながらも伝えていく真子。
    一気に攻められるのではなく、
    真子がちゃんとどうしてほしいか言わないとそれに応えないという、焦らしっぷりがすごく良い!!
    しかもそれが丁寧に描かれていて、真子がどんどん快感を迎える表情と相まって、とてもエロい。
    絶頂迎えるまでの段階がきちんと時間をかけて描かれていて、その点がとってもオススメです!
    この作品を読んで、神代部長にぜひ焦らされ、大胆にされてください!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    『同期がスーツを脱いだなら』片倉みっき先生が描く、7年ごしの初恋物語!
    マンション購入を夢見ながら、得意な家事&清掃作業を生かしてハウスクリーニングの仕事に励む雪乃。
    ある時、住み込みでの依頼を受けて下見に行くと、依頼主は学生時代に音信不通になった初カレ・愁平で…!?

    こちらの作品、男女共に色気が凄まじくてずっとドキドキです…
    7年ぶりに初カレ・愁平と再会した雪乃ですが、終始余裕そうでからかってくる彼にドキドキしっぱなし!
    ティーンズラブにおいて「俺様男子」は定番で、愁平もそうなのかな?と思ったら、
    そう見えて、雪乃にからかわれるとちょっとムキになって言い返したり、顔を赤くしながらおねだりしてきたり…
    え!?最初の印象と全然違う!!
    そうなんです。読み進めていくと、愁平の見せる表情がどんどん変わっていくんです!
    だから読んでいてときめきが止まらないし、尚更なんで7年前に急に別れを切り出したのかと気になっていく訳です。

    なんだか不器用なふたりですが見ていてそれがとても愛おしい!
    ひとつ屋根の下で、7年ごしの初恋はどうなるのか!
    ぜひ読んでみてください~!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    絵に書いたようなフツメンの国語教師の國立クニヒコに、突然のモテ期到来!?

    クニヒコを巡り、カワイイのに最高にめんどくさい女子生徒たちと女教師が繰り広げる王道の学園ラブコメ。

    しかし、ただのラブコメと思うなかれ。
    王道のストーリーラインを踏襲しながらも、女子キャラクターたちの個性と癖が強すぎるところが見所のひとつで、読んでいくうちに、めんどくさいのに、なぜかカワイイ!と癖になるそんな一作だ。

    また、男性キャラの登場人物は主人公のみで、ハーレム好きにはたまらない内容となっている。
    泣き虫、ツンデレ、ビッチ、女王様、おっとりなど様々なタイプのカワイイ女の子が登場し、きっとあなたのタイプの子が見つかる!!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    高校生入学を機に住むことになったアパートのルームメイトはまさかの女子!・・・ではなく男の娘だった。ルームメイト・小日向 真は見た目も声も仕草も隅から隅まで完全に女子、しかも超かわいい!のに本人曰く、性別は男らしい・・・。
    この物語は、そんな男の娘・小日向と普通の高校生である主人公・チロダの、色んな意味でドキドキのラブコメ?マンガです! 魅力はやっぱりヒロイン?の小日向が男の娘でありながら可愛すぎるところですね。
    自分は男と言いながらもあざとくチロダをからかう小悪魔的なところなどは、正に「トラップ」という感じで、自分だったら引っかかってしまうかもしれない・・・。小日向とチロダの今後の関係性はどうなるのか、そもそもほんとに小日向は男なのか・・・!? 今後の展開から目が離せません! 自分は"男の娘"ジャンルの作品を読んだことがなかったのですが、普通のラブコメとは違ったドキドキ感を楽しめたりするので、ぜひ読んでみてください!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    お仕事、恋愛、人間ドラマ、謎解き……と、
    エンタメ要素がぎゅっと詰まった同名小説のコミカライズ。
    NHKで放送された多部未華子さん主演のドラマも話題になりました。

    石鹸会社「天天コーポレーション」で働く森若沙名子は、
    入社五年目にして経理部の“名物”社員。
    “イーブン”をモットーにきっちりと数字を合わせ、スケジュールを調整する、
    過不足も隙もない完璧な生活を送っています。

    そこに一石を投じたのが、営業部エースの山田太陽。
    名は体を表すがごとく明るくパワフル、ちょっとお調子者な太陽にペースを乱されて
    最初はイラついていた森若でしたが、ある出来事をきっかけに急接近!?
    クールな森若さん(彼氏いない歴27年=年齢)が、
    初めての恋にオロオロする様子はとてつもなくカワイイのです。

    2人の関係性もさることながら、つじつまの合わない経費の真相など
    経理部ならではの視点で解明される独特の謎もユニーク。
    天天コーポレーションで働くサブキャラもいい味を出しており、読み応え抜群です!
    ぜひ原作小説と合わせてお楽しみください。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ヤンキーギャグ漫画の金字塔として、現在も不動の人気を誇る“今日俺”。西森博之先生が手がけた傑作は数あれど、今作を最高峰だと推すファンも多いのではないでしょうか。

    卑怯でずる賢い金髪パーマの三橋と、正義感の強いトンガリヘアーの伊藤は、
    「今日から俺は!!」とばかりに意気込んで高校デビューしたツッパリ。
    出会った当初はいがみ合っていた2人ですが、次第に最強コンビとして名を馳せていきます。

    舞台は80年代の千葉。2人が通う私立軟葉高校(通称「軟高」)は典型的なヤンキー高で、
    現代では絶滅してしまった「ツッパリ」「スケバン」がウヨウヨはびこっています。
    さらに、合気道の使い手でヤンキーよりも強いヒロイン・赤坂理子や、
    青蘭女子高の女番長・早川京子(ドラマの橋本環奈さんが素晴らしかったですね)、
    IQがお低くていらっしゃる紅羽高校の今井、谷川らツッパリ、
    県内屈指の不良高校・開久高校の極悪最凶の番長・片桐など、
    個性しかないキャラクターが次々と三橋&伊藤コンビの前に立ちはだかります。

    「不良が闘いまくる漫画なんて怖いよォ……」というピュアな読者は、
    三橋が今井を廃ビルに閉じ込める話(15巻)だけでも読んで、
    西森先生のギャグセンスにひれ伏してほしいです。
    できればそのまま『天使な小生意気』『お茶にごす。』(ともに小学館)なども読んで
    西森沼にハマってほしいです。

    賀来賢人さん、伊藤健太郎さんが主演したドラマの人気も記憶に新しい今作。
    2020年7月には実写映画公開も控えており、“今日俺”旋風はまだまだ終わりません!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    手塚治虫(神)作品の中で、もっともエンタメ性があり、もっともストーリーが面白く、
    そしてもっともキャラクターが立っている作品はと問われたら、
    迷いに迷った挙句今作と答えます(異論は認める)。

    無免許、ツギハギだらけの不気味な見た目、黒いマントにニヒルな性格と、
    一見アウトローなブラック・ジャック(略称BJ)は、比類なき天才外科医。
    どの医者も匙を投げる患者でも治してしまう、神の手を持っています。

    見どころの一つは、医学部卒の手塚先生によるリアルで本格的な治療シーン。
    生き物を縮ませるウイルス、人面疽、“ブラック・ジャック病”など
    登場する奇病・難病も興味深く、BJ が次はどんな病気を治すのかとワクワクします。

    また、治療を通じて描かれる人間ドラマも大きな見どころ。
    超能力者との戦い、診療所を建てた大工との約束、安楽死を推奨するドクター・キリコとの対決などからは生死や倫理をめぐるメッセージが伝わってきて、
    一口に“医療ドラマ”とくくるのは浅慮というもの。

    高額な治療費をぶんどるため、一見悪人のようですが、
    悪人からは悪魔、善人からは天使と呼ばれることも。
    そんなBJの二面性や、カタルシスたっぷりの勧善懲悪のストーリーも、
    作品が愛される一因なのです。

    医療漫画の先駆である今作は現在にも大きな影響を与えており、現在も「ブラック・ジャック」にちなんだ作品やオマージュ・パロディ作品が多数出版されています。
    一部をご紹介すると、
    熱い医療&人間ドラマ『ブラックジャックによろしく』(講談社)、
    今風の、しかもなんだか色っぽい絵柄で若かりし頃のBJを描く『ヤング ブラック・ジャック』(秋田書店)、
    イタコ漫画家による愛とギャグ満載の『#こんなブラック・ジャックはイヤだ』(小学館)などなど。読まない手はないぜ、おまえさん。

    いずれもBJと手塚先生へのリスペクトにあふれていますので、
    本編読了後はぜひ手を伸ばして、現代でも健在のBJ人気を味わってみてください!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のキャラデザでも知られる・蒼樹うめ先生が描く “萌え4コマ”界の代表作。
    まんがタイムきらら作品の中で最初にアニメ化したのも本作。今では「きらら枠」と言われるアニメ作品が次々排出されています…まさにきららの開拓者ですよ!

    物語の舞台はやまぶき高校の下宿アパート「ひだまり荘」。そこに住むのは同高校の美術科に通う女の子達。
    頑張り屋さんでちっちゃな主人公・ゆの
    天真爛漫なトラブルメーカー・宮子
    現役小説家でメガネっ娘・沙英
    料理上手で頼れるお姉さん・ヒロ
    他にも、自由人なひだまり荘の大家さん、セクシーお茶目な美術科教師・吉野屋先生、顔が長い(本当長い)校長先生など、愛らしいキャラがたくさん!

    萌え4コマらしい可愛いオチはもちろん、ブラックネタも面白く (ヒロさんの体重ネタは何度もこすらr)、美術あるあるも読んでいて勉強になります(実は作者のうめ先生も美大出身)。
    絵の才能や将来の夢に悩んで葛藤するお話もちょいちょいあって、思わずがんばれ!と応援したくなります。キャラ同士の絡みも見ていてとても微笑ましい―特に先輩組・沙英&ヒロの熟年夫婦のような信頼関係には思わずニッコリ(もう結婚したらええのに
    ゆのと宮子を加えた4人の立ち位置もしっくりきて、一緒にいる光景はまるで家族です。
    そしてうめ先生の専売特許「へちょ絵」というSDキャラ表現も可愛くてクセになります♪

    ほっこり笑えて、ぽかぽか癒され、元気を貰える―。
    暖かいひだまりのような日々がここにはありますよ!きっと読んでみてくださいね♪

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「兄にそうしたように俺にも足開いてくれます?」

    長年付き合った恋人・ニックに振られ、傷心中の大学教授・ルイ。ニックの弟であるテオに挑発され、思わず「自分からニックを振った」と嘘をついたことから、ルイの受難が始まります。

    「教授のこともっとよく知りたいから」とどこからかルイの住所と電話番号を手に入れ、つきまとい、謎の苛立ちをぶつけるテオ(ストーカーとしてはとても優秀)。「兄の元恋人」に向けた敵対心を孕んだ眼差しは、ルイと過ごすうちに「ルイ」個人への柔らかなものに変化していきます。やがて明らかになるのは、テオの異常なまでの兄への執着。しかし、その頃にはもうテオの心はルイでいっぱいになっていたのでした。

    「元恋人への未練」「優秀な兄へのコンプレックス」と、ニックへのいびつな思いを軸に結びついたルイとテオ。しかし、ニックもまだルイへの想いがあるのでは……と匂わせる描写もちらほら。もしかしたら今後はルイを中心とした三角関係に発展するのかもしれません俄然楽しみになってきましたところでなぜまだ続きが出ていないんでしょうか?(答:新刊発売したばかりだから)

    2022年07月20日