ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    インターンシップでWebマーケティングに関わることになった大学生のわかばちゃんと一緒にGoogleアナリティクスが学べます。
    漫画でストーリーと共に問題点や概要を掴み、文章で詳細を理解するような構成になっています。
    漫画部分と文章部分の繋ぎがうまく、文章部分も見やすくて非常にわかりやすいので、すらすら読めます。
    また、デモアカウントでの操作方法もわかりやすく説明されているので、実際に手を動かしながら理解できます。
    全体として、丁寧に作られている本であるという印象を受けます。
    さて、わかばちゃんはどうやってヘチマのたわしの購入数を増やすのか、そして、謎の社員、平さんの正体は一体……
    愉快なキャラクターと共に、Googleアナリティクスを学びましょう。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ぱっと見たところ、タイトルや表紙から暗い印象を受けますが、実際はすっきりした強い気持ちになれる話でした。
    ひたすらにギャグっぽいわけでもなく、ひたすらに甘い恋愛物でもなく、ちょうどよい塩梅のお話です。

    主人公である染井吉乃の、芯の通ったかっこよさが素晴らしいです。
    また、吉乃のスタイルとファッションが素敵です。吉乃の不機嫌になると姿勢が悪くなるところも素敵です。
    さらに、吉乃の婚約者である霧島の何をしでかすかわからない不気味な感じと、吉乃に対する一周回ってピュアであるというギャップもよいです。
    関東と関西の違いという視点でもストーリーが楽しめるので、関東と関西のギャップを感じたことのある人にもお勧めです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    人生は自分が主人公のシネマ!ヾ(≧▽≦)ノ
    バッドエンドにするも、ハッピーエンドにするも、すべては「自分主演映画の監督」である、「自分次第」です!

    本作は、映画好きの店長が営むビデオ屋を舞台に、壁にぶつかった時やモヤモヤしている時、人生に寄り添ってくれる「映画」を紹介してくれる作品です。

    どんな映画にも主人公がいて、笑ったり、泣いたり、悩んだり、迷ったりしながら物語が進んでいきますよね!自分の人生もそれと同じように、いい時もあれば、悪い時もある。自分の人生の主人公はまぎれもなく「自分」なのだから、「主人公」をどう動かすかも自分次第です!そんなことに気付かせてくれる作品です。

    また、映画大好きレンタルビデオ店の店長・42歳と18歳大学生のアルバイトとの、年の差恋愛も楽しめる本作。年の差恋愛を楽しむもよし、映画を通じて自分の人生を考えるもよし、一度で二度楽しめる作品です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    昔から蛭子さんが好きだ。最初に「蛭子さんって変わった人だなー」と思ったのは著名な方のお葬式か何かで笑っていたからだ。その時蛭子さんがなぜ笑っていたかの理由を言っていたのだが、本人いわく「故人との楽しかったことを思い出すと笑ってしまう」のだそうだ。独特の感性で、でもそれは悪いことではなく、私はその時からなんとなく蛭子さんが好きだ。タイトルの『笑われる勇気』はまさしく『嫌われる勇気』をもじった感じだが、文章は違えど中身は似ていると感じた。人生なるようにしかならないということが深く書いてある。不真面目そうな本だけど、中身はいたって真面目に「ゆるーく」生き方を説いている。何かに悩んでいる人にぜひ読んでほしい1冊。思わず笑顔になること間違いなし!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    勢いでタトゥースタジオを立ち上げたものの毎日閑古鳥、そろそろ潮時かと閉店を考え始めた彫師・夕路の前に現れた凄絶なまでに美しい男・ミチル。彼は日本画壇の重鎮・花田泰泉のミューズで、「ミチルの背に泰泉の作品『創生』を彫ってほしい」という泰泉からの依頼を言付けに来たのです。2000万円という破格のギャラと、巨匠・泰泉からの依頼であること、そしてミチルの人間離れした美しさに惹かれた夕路は、その奇妙な依頼を引き受けるのですが……。

    美しい素材(人間)を得てそこに入れ墨を彫り、唯一無二の芸術作品とする――という、谷崎潤一郎の短編『刺青』を想起させる耽美なストーリー。鹿島こたる先生の繊細で流麗な画風も相まって、一気に作品世界へと引き込まれてしまいます。
    15年間、泰泉の創作の源泉として「先生の作品のために生きてきた」、危うい純粋さを持つミチル。人間を超越したかのような美しさと子どものような無垢さのギャップの圧倒的魅力は、BL史に残る“ファム・ファタル”と呼べそうです。そんな彼が同世代の夕路と触れ合ったことで揺らぎ、恋に溺れていく姿は一転して人間臭く、しかしそれが読者の胸を一層強く揺さぶります。

    前作『あなたはいやらしい人』(竹書房)がデビュー作で、本作が2作目である鹿島先生。にもかかわらず、この画力と世界観……。恐ろしいほどの才能を持つ作家さんです。『あなたはいやらしい人』ではSの才能を持つワンコ系刑事とドMで淫乱な敏腕刑事の、倒錯的な関係から始まる純愛を描いています。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    おもらししながらのセックスじゃないと興奮できない、ゲイのNo.1ホスト零司。しかし、最近はセフレとおもらしプレイをしてもなんだか不発気味でした。そんな彼に火をつけたのは、いけすかないオーナー・綾との強制おもらしセックス。プライドの高い綾が恥じらいながらおもらししてしまう姿に魅せられてしまい……。

    本作がデビュー作のやまち先生。“おもらしがドドド性癖”だったものの、読者に受け入れられるか不安に感じていたところ「おもらしが好きじゃない人も萌えさせるような漫画を描くんですよ」という担当編集さんの言葉で、「最後まで性癖を貫こうと決めた」のだそう。その言葉通り、多くの腐女子におもらしの可能性を見せてくれた本作。限界までお酒を飲まされた上で前立腺を刺激され強制的に放尿させられてしまい悔しさに震えたり、カテーテルで尿道を攻められて半自動的におもらししてしまうことに戸惑い恥じらったりする綾の可憐さよ……。え、今まで知らなかったけど、おもらしってすごくないですか……? 新たな性癖の扉が開かれることを保証しますので、「おもらしはちょっと…」なんて言わずに読んでみてください!

    本作メインカップルである零司✕綾と同じくらい気になるのが、過去に綾を愛人として囲っていたヤクザ・隆臣の存在。綾の誕生日には高価なダイヤのピアスを贈ってみせたり、零司をけしかけて目の前で綾とおもらしプレイをさせたりと、一癖も二癖もありそうな人物。綾との過去話や、新たなパートナーとのエピソードをぜひ読んでみたい次第です!!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    17歳で華々しい文壇デビューを飾ったものの、現在は筆を折り、営業として働く水上。総務部で働く同期・加久田から「君の大ファンだ」と告げられて以来、彼に複雑な思いを抱いてきました。過去の自分を通して見つめられることに耐えられなくなった水上は、加久田が「宝物」と愛してやまないデビュー作『地上の陰』に関する秘密と引き換えに、肉体関係を持ちかけます。

    メンタルをこじらせたハイスペがめんどくさいけど愛おしすぎる。本作の魅力はこの一言に尽きると思います。盗作でデビューした自分を責め続け、いっそ断罪されたいと願う水上。そうした思いから「過去の自分と重ねて美化されたままでいるよりいっそ蔑まれたい」と、加久田の体を弄ぶように。しかし、対する加久田は純粋無垢な中に強さを持った聖母体質で、水上の壮大な甘えを全て受け止めます。強がってるけど繊細で甘え上手な攻め✕ピュアなのに芯が強くて攻めを丸ごと愛する受け、運命のカップルみがすごくて尊すぎる……。圧倒的な純度で描かれる「恋」の物語であり、水上という一人の人間の救済の物語でもある本作。繊細な感情描写と登場人物間で交わされる赦しの優しさに心が震えます!

    デビュー作『なびかないにもほどがある』(芳文社)でその画力とストーリーテラーぶりを見せつけたここのつヒロ先生。交錯しながらも最後には美しく昇華される恋心を紡ぎ上げる手腕はまさに圧巻。甘美な世界観に酔わされて、一気読みしてしまうこと間違いなしです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    進学を直前に恋人・那治(α)に別れを告げられた春太(はるたか)(Ω)。その理由は、名家の子息が通うエリート校・帝城学園へ進学し、政治家である父親の跡を継ぐためでした。「政治家になって春太たちΩにとって生きていきやすい社会を作りたい」と語る那治に感銘を受けた春太は、自らも帝城学園に入り那治を支えることを胸に誓いますが、上流社会の縮図のような帝城学園の実情に圧倒されて……。

    閉鎖的な空気が漂う全寮制男子校、美麗なタッチで描かれる豪奢な学園生活、複雑に入り組んだ人間関係――これはもう名作の予感しかないのでは……? 
    シリーズものの第1巻という物語の序盤ゆえ、まだカップリングがはっきりしない状態ですが、別れた恋人を一途に思い続ける春太と、彼と距離を保とうとしつつも未練がにじむ那治、そして生徒を牛耳る社交クラブ「四逸」の一員で春太を気にかけている上級生・葵木(α)ら、魅力的なキャラクターたちがどんなドラマを繰り広げてくれるのか、期待に胸が高まります。また、セックスを武器にヒエラルキーを駆け上がろうとする春太のルームメイト・辻(Ω)や、「四逸」会長の立場を使って奔放な性生活を送る蓮宮(α)など、不穏な空気を纏う人物も。登場人物が多く設定も複雑ですが、それだけに世界観に入り込んだときの面白さは格別! 「完結してからまとめて…」なんて言わずに、1巻ずつがっつり読み込んでほしい作品です。

    同時収録されている短編「お子様はα」では、前作『奥様はα』(ふゅーじょんぷろだくと)のカップル・隆臣と一昌の子どもが隆臣の母校である帝城の幼児教室に入る描写が……。本編のストーリーに関係してくるのか、こちらも楽しみです!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    容姿も家柄も完璧なαだけを集めたタチ専門高級出張ホストクラブ『alpha』。よりすぐりのα達の中でも一際輝きを放つのがNo.1ホストの流華。「全人類抱いてそう」「タチ中のタチ」と称賛(?)される彼にも苦手な相手が……。それが入店後わずか2ヶ月でNo.2の座を射止めた後輩・レオ。その優秀さから人を食ったような態度をとるレオを苦々しく思っていましたが、常連客から2人同時に指名されたのをきっかけに、レオの意外な本心を知ることになります。

    子供の頃に周りのαより劣っていると言われてから、常に120%の努力を重ねてきた流華。それゆえ、人一倍誇り高く上昇志向の強い性格に。そんな男が常連客と後輩ホストにハメられて、発情しながら犯されるなんて大興奮不可避!!!! 敵意を滲ませながら喘がされ、最後にはトロトロの表情でイかされてしまう――強い雄がさらに強い雄にねじ伏せられるシチュエーションってなんでこんなにドラマティックかつエロティックなんでしょう。雄としての本能を容赦なくぶつけ合う姿にゾクゾクさせられます。
    また、普段は飄々として、“本気”を見せることのないレオが余裕ゼロで流華をガンガン攻めるギャップもたまりません……!

    『ドSおばけが寝かせてくれない』(三交社)や『ヤギとオオカミの発情事情』(三交社)など、“銀髪どS攻め✕黒髪強気受け”の名手であるときしば先生。本作が性癖ドンピシャ!という方には作家買いをおすすめします。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    唸るキノコ。激走する蟹。重装甲エスカルゴ空機。
    何を言っているのか分からないかもしれません。

    が。ひと度、この作品を読み始めた途端。

    ビスコの射る矢の音、キノコの弾ける音、
    錆風の匂い、ワニ饅頭の香り、
    ビスコの修羅の形相、ミロの爽やかな笑顔、
    それらが五感を刺激し心を揺さぶるのです。

    あぁ本って楽しい。。。本読むの大好き。。。
    そんな気持ちに浸れること請け合い。

    デビュー即、このラノ2部門1位は伊達じゃあありません。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    次に来るマンガはこれ!
    本作はマンガであるにもかかわらず、児童書のような世界観が新しいweb発のファンタジー漫画です。タイトルにもある通り、いくつかの国と統治している王様が存在する世界で、王様は「ランキング」付けされているという設定が新しい。
    さらにこの漫画の魅力は、なんといっても主人公である第一王子のボッジです。ボッジは口がきけない、非力、と(次期)王様らしくないのです。しかし、王様になりたい、強くなりたいという信念だけは人一倍あり、純粋な心を持った心優しい性格で、強さを求める家臣や民衆には嫌われますが、世間では疎まれ、嫌われている存在をも惹きつけ、彼を慕う仲間が増えていく、というお話。
    途中、とある理由によって、非力や口がきけない原因が判明しますが、非力な主人公はどうやって成長していくのか?果たして王様になれるのか?ランキングの謎とは?続きが気になること間違いありません。
    他のキャラクターも魅力的で、ボッジを慕うカゲとの友情に毎回心動かされ涙してしまうことも。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    マジックを巧みに使い、怪盗として困っている人たちを助けるために活躍する、怪盗セイント・テール。
    その正体は、手品師の父を持つおてんばな中学生の女の子・芽美。
    セイント・テールのスラっとした手足とポニーテール、当時かなり憧れていました。

    変身する前の姿とのギャップ、派手なマジックなどもときめきポイントだったのですが、彼女を支えるキャラクターの魅力が圧倒的。
    シスター見習いである、友人の聖良はセイント・テールの良き理解者。彼女との決めセリフ「神のご加護がありますように」は、ちょっと百合っぽくてドキドキ。
    そして、刑事の息子である名探偵・アスカJr.。芽美の同級生でもある彼はセイント・テールを捕まえるのは自分だと心に誓い、現場に必ず駆けつける。
    ライバル同士のはずなのに、一途にセイント・テールを追い求めている姿を見ていると、もはやかけがえのないパートナーに見えてくる…。
    そんな関係性が切なくて、永遠に胸キュンできるシリーズです!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    異世界でまったり日常系(?)

    ある日突然、過労死してしまった社畜OL・アズサは不老不死(永遠の17歳)の身体を得て異世界へ転生!
    高原の魔女としてスローライフを送ること300年…いつのまにかレベルMAXになっていた!?

    彼女がすごく強いという噂はあっという間に広まり、「のんびり過ごしたい」という願いとは裏腹に様々なトラブルに巻き込まれる日々に一変!
    さらにドラゴンの女の子を弟子にとったことから始まり、精霊・エルフ・幽霊(女の子ばかり)などいつしか家族が増え賑やかな生活に。魔族(女の子ばかり)とも仲良しになります。

    ひとりで静かに生きてきたアズサだったが、次第に「こういう生活も悪くない」と思うように…。

    日常的に起こるトラブルは面白おかしく展開され、個性的なキャラクター達とアズサの『家族愛』的描写にほっこりした気持ちになる1作です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「明日美子先生が描かれるすけべな学生服を
    それはもうガッツリ堪能できる」

    シンプルに、この本の最大の魅力は↑です。
    レビューを書くために読み返したのですが、
    仕事のために読んでいることを秒で忘れてしまうほど
    美しく、そして艶めかしいイラストと心憎いネーム運びを存分に楽しめて、
    しかも明日美子先生の描かれるめんこい眼鏡っ子が
    あんなことやこんなことをバンバンヤってくれるだなんて…
    読み返している私の目は完全にイってたと思います。
    飛び散る白い分泌物がこんなに美しく描かれているBLマンガは
    今までもこれからもないのでは、と思ってしまいます。
    ちなみに書店員はこの本のせいで、
    以前からなんとなく好きだったブラ男が完全に性癖になってしまいました。
    いや最高ですねブラ男。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    仕事はめちゃくちゃデキてさりげなく細やかな観察眼を持ち、
    もちろんイケメンでトークもイケる……
    (ちょっと女好きっぽいのが玉にキズ?)
    できすぎてて「そんなバカな…」と思いたくなるような男性、
    それが柳瀬チーフ。
    そんな彼を苦手としているのが、
    キリっとした美人だけど根は奥手で処女のヒロイン・椿。
    彼らがちょっとした偶然やラッキースケベの積み重ねで、
    イイ感じで距離を縮めていく姿が描かれるのですが、
    柳瀬チーフのたらし具合が最高すぎていっそ面白いですw
    私もイケメンに生まれ変わったら、意中の女子に
    リップの色いいねって言いたいですよ…。
    タオカ先生の清潔感と色っぽさを兼ね備えた絵柄も
    洋画のような駆け引きのときめきが詰まったセリフ回しも楽しめる、
    セクシーでロマンティックなラブコメです!
    椿は果たして、柳瀬チーフのフェロモンと手の早さに
    太刀打ちできるんでしょうか!?

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    木々に囲まれたちょっと風変わりな屋敷に預けられた少女・凛々。
    亡き母との思い出の品である黒い傘を肌身離さず持ち歩き、
    言葉を発さない彼女の深い孤独が、
    屋敷での叔母・のばらやその同居人・真耶との暮らしで
    少しずつ癒されていきます。
    ちゃらんぽらんだけれど、凛々のことを深く思いやり、
    双子の姉妹であるゆりか(凛々の母)を喪った悲しみと
    まだ折り合いがつけられないのばら。
    世話好きでしっかり者の真耶と息の合ったところを見せますが、
    恋愛関係ではないようで…!?
    その他にも、ひとクセあるけれど魅力的な人物が次々登場し、
    凛々の成長をやさしく見守ります。
    のばらが飼っている猫たちが、
    名脇役のような渋い存在感を放っていてとても素敵なので
    猫好きさんにもオススメしたい作品です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    舞台女優を夢見る少女たちが集う歌劇学校合宿所を舞台に、
    少女たちと、そしてかつて少女だった女たちの
    ヒリヒリするような感情のもつれが
    あくまで静かな筆致で描かれます。
    美しい歌声も華麗な衣装も作中にはあまり登場しません。
    登場人物はみな、完ぺきとは程遠く、
    無邪気に他人を傷つけてしまいますが、
    その姿はとてもリアルです。
    分かりやすいキャラ設定ではなく、
    その無邪気さに細やかな変化をつけることで
    読者はそれぞれの登場人物を認識していきます。
    誰かを傷つけた取り返しのつかない過去と向き合い、
    自分なりに償う方法を現在進行形で考え続ける先生の姿には
    特に圧倒されます。
    名作『青い花』とのリンクも楽しめますので、
    気になった方は『青い花』もお手に取ってみてくださいね。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    女性だけの歌劇団付属の音楽学校で繰り広げられる、
    全力女子たちのキラキラ★青春群像!!

    体も志もビッグ、天真爛漫さがまぶしい
    浅草育ちの渡辺さらさがヒロインで、
    彼女のぐいぐいと物語を進めていく力強さが
    作品自体の魅力にもなっていますが、
    この作品のもうひとつの見どころは
    「さらさを見つめる人々の視線」です。
    さらさと友情を育み、共に成長する元アイドル・愛
    (ツンデレっぽいところに超グッときます)、
    さらさをはじめとする生徒に振り回される安道先生、
    そしてそれぞれバックグラウンドを抱えている同級生たち…
    彼らが、すでに突出した存在でありながら
    まだまだダイヤの原石であるさらさを
    どのように見出し、育てていくのか。
    圧倒的な才能が育っていく楽しさを味わえる作品です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    甘酸っぱい青春幽霊ストーリーが
    意外なラストに着地する切なくも痛快な表題作、
    妻を愛するがゆえに触れられない夫と
    戸惑う妻との夫婦生活を描いた「ある夫婦の記録」など
    7編が収録されています。

    タイトルのような深い青で製版されており、
    優しく丁寧な絵柄やどこか浮世離れした作風に
    よく似合っています。
    不器用な男性がおっとりした女性の言動に翻弄されて
    混乱しているシーンがちょくちょく登場するのですが
    どのシーンもなんとも言えず可愛くて
    「あたふたする男性」萌えの作者さんなのかな…と
    思ってしまいました^^

    一見平凡な登場人物が
    非凡な潔さや発想で現状を切り開く様が描かれており、
    静かな勇気をもらえる一冊になっています。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    前作『子供はわかってあげない』で鮮烈デビューを果たした田島列島、
    待望の新作!
    前作以上の盛り上がりと言いますか、巷での絶賛ぶりに
    正直、若干あまのじゃくな気持ちを抱きつつ読みました。
    読み終わった今、
    あまのじゃくだった自分を殴りたい気持ちしかないです。
    個性豊かな住人たちとのボロアパートでの暮らし、
    というめちゃくちゃ王道なシチュエーションに
    訳アリ臭プンプンな年上のお姉さんに淡い想いを抱く主人公、
    そしてエキセントリックで可愛い女装キャラ…
    ファンを惹きつけてやまない小ネタにも
    さらに磨きがかかっています。
    内緒にしていたことがうまく内緒にできていなかったり、
    言わなきゃいけないことをいつまでも言えてなかったりする
    ちょっと間抜けで可愛い人々が
    これからどう変わっていくのでしょうか。
    謎めいたタイトルも気になります!

    2022年07月20日