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5年間の恋が、一瞬で終わった。
断ち切れない想いを胸に抱えたまま、思い出の公園でひとりぼんやりとしていた夏朗に声をかけてきたのは、別れたばかりの恋人にどこか似ている男・梅雨彦だった。
かわいそうなのを放っておけないと半ば強引に連れ帰られ多くの言葉を交わさず、元彼を重ねて自分を抱けばいい、と梅雨彦に流される形で一時の快楽に溺れてしまう。
自分でも知らなかった一面を暴かれるようなセックスの後、再会の約束をして無邪気に微笑む梅雨彦に夏朗の中では何かが確実に変化していたが、彼はやっかいな性癖を抱えていて――。
傷心おひとよし公務員×やっかい性癖ゆるふわ男子
ゆっくりと恋を知る、“恋育”ラブストーリー。
★単行本カバー下画像収録★
【電子限定で描き下ろしの4ページ漫画が収録されています。】
上田アキ先生の名作『ワンダー・ボーダー』のスピンオフ作品。前作を読んでいなくてもばっちり楽しめますが、読んでおくと本作の主人公・夏朗さんを応援する気持ちが5億%アップします。
優しくてマメな性格でお人好しで公務員な夏朗さんは、現実社会では優良物件と呼ばれそうですが、BL作品における攻め様としてややキャラが弱め。と思いきや、冒頭で出会う謎の青年・梅雨彦に襲われて、驚きと快感、戸惑い、興奮が綯い交ぜになった瞬間に、マウントを取り返して「こんな自分…僕、知らないんだよ…」と言い放ったときの顔が雄すぎて……息が止まりそうになって、しばらくページをめくれませんでした。私だってこんな夏朗さん知らなかったよ!(誰?)
貞操観念と性癖がぶっ飛んでいる梅雨彦くんを育て直すように向き合う誠実さ、人を愛することを恐れない強さ。夏朗さん、知れば知るほど誠実ないい男です。
そんな夏朗さんに支えられながら、「好き」とは「付き合う」とはどういうことなのかについてきちんと考え始める梅雨彦くんも健気で可愛い……!
梅雨彦くんを苦しめる男・豪も最低のクズ男のままでは終わらず、次は彼が幸せになるところを見たいと思ってしまうあたり、上田先生のキャラ造形力の凄まじさを感じます。
物語終盤、心がどうにかなってしまいそうなほどの多幸感が待っていますので、どうかティッシュのご用意を。
最初は絵があまり好きじゃないな、と思ったんですよ。
ストーリーも暗くて、、読んでて辛くて、、、
でも最後まで読んだら、何度も繰り返し読みたくなりました。
ジワジワくるお話です。
『ワンダーボーダー』の夏朗さんの次の恋のお話。
前作で恋人をかっさられた夏朗さん。今作で惚れた相手は一筋縄ではいかない考えの持ち主の梅雨彦くん。
普通このテの男からは手を引くものですが、向き合った夏朗さんが素晴らしい。そしてHでの男を出した夏朗さん、イイ!
「ワンダーボーダー」のスピンオフ
まさに夏朗さんが振られてしまったベンチから始まる
梅雨彦って寂しい人なのかもしれない
豪との関わりもあんなだし、かなりヤバい人かと思ったわ
最後はそうじゃなかったってわかってよかったよ
前作で不憫だった夏朗さんが、さらに不憫でならなかった...
それ以上に、好きだから許容するのではなく、好きだから向き合っていくっていうのが、しんどいけど、優しくて夏朗さんらしい素敵なお話でした。
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