あらすじ
★世界20ヵ国で刊行!
★ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー!
【人類が迎える衝撃の未来!】
人生100年時代とも言われるように、人類はかつてないほど長生きするようになった。
だが、より良く生きるようになったかといえば、そうとはいえない。
私たちは不自由な体を抱え、さまざまな病気に苦しめられながら晩年を過ごし、死んでいく。
だが、もし若く健康でいられる時期を長くできたらどうだろうか?
いくつになっても、若い体や心のままで生きることができて、刻々と過ぎる時間を気に病まずに、何度でも再挑戦できるとしたら、あなたの人生はどう変わるだろうか?
ハーバード大学医学大学院で遺伝学の教授を務め、長寿研究の第一人者である著者は、そのような世界がすぐそこまで迫っていることを示す。
本書では、なぜ老化という現象が生物に備わったのかを、「老化の情報理論」で説明し、なぜ、どのようにして老化を治療すべきなのかを、最先端の科学的知見をもとに鮮やかに提示してみせる。
私たちは寿命を延ばすとともに、元気でいられる期間を長くすることもできる。
では、健康寿命が延びた世界を、私たちはどう生きるべきなのだろうか?
著者によれば、寿命が延びても、人口は急激に増加しない。また、人口が増加しても、科学技術の発達によって、人類は地球環境を破壊せずに、さらなる発展を目指すことができるという。
いつまでも若く健康で生きられれば、年齢という壁は消えてなくなる。
孫の孫にも会える時代となれば、私たちは次の世代により責任を感じることになる。
変えられない未来などない。
私たちは今、革命の幕開けだけでなく、人類の新たな進化の始まりを目撃しようとしているのだ。
いつまでも若くいたいというのは誰しもが思う叶わぬ夢かと思います。
自分自身、20代後半に差し掛かり体力の衰えを端々で感じる今日この頃ですが、
本書ではそんな老化に対する常識を科学の観点で覆しています。
著者のデビッド・A・シンクレアによると、数々の科学的な研究結果を集結させることで“老化を病”と捉え、その予防ができて健康寿命を延ばすことができると。
正直いくら科学的に証明されているとはいえ、信じがたい事実を受け入れられませんでした。
が、シンクレアの実際の写真を見ると年齢には見えないほどに若々しく、まさにタイトルのごとく「老いない身体」の入手に成功しているように見えてしまいます。
本書では実際にシンクレアが実践している老化予防法も紹介されていますが、同時にその効用については保証しないと明言されています。そんな臨床試験が成功していれば人類の健康寿命はとっくに伸びているからと。ただ、「全くなにもしなかったらどうなるかを知っている」として未来の自分に掛ける姿には信じてみるのも有りかなと思ってしまう自分がいます。
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Posted by ブクログ
今までの医療というのががん治療だったり、
特定の何か病気に対してのアプローチだったところがメインで病院もそのように設計されていたけど、
老化という新たな病気と言う捉え方をされて、
いろいろな病気はそもそも細胞分裂とか細胞の中の何かの異変といったところでから始まってるって言ったところが新しい視点だなと感じた。
最後にはどのようなサプリメントをとっているかとか、そういった話も具体的にされていて、とても参考になるんだなと思った。
Posted by ブクログ
生物学の知識がなければ読むのは厳しいけれど、とても興味深い内容だった。これまでの老化のメカニズムについて端的にまとめられており、面白く話もまとめられている。
長寿遺伝子について理解するにはうってつけの本。
Posted by ブクログ
5~7歳になると死は例外なく訪れると全ての子供が悟る。増えたいという原始細胞の根源的な欲求。サーチュイン遺伝子。長寿に対する遺伝子の影響は低い。遺伝子を次世代に受け渡せる程度の寿命。老化は1つの病気。肺炎、インフルエンザ、胃腸病、結核が死因の半分以上。サーチュイン遺伝子。酵母すごいな。今井すごい。山中すごい。マウスすごい。寿命やワクチンも昔は違った。NMN。リプログラミング技術と倫理観。デザイナーベビー。新しい価値観を花開かせる要因としては旧来の見方に頑なにしがみついていたものが世を去るのが1番大きい。王立協会の紋章の下「言葉によらず」老化という診断を受けられるようになった!世界を変える勇気を持とう。ああ、生物学者になりたかった。もっと勉強すれば良かった。
Posted by ブクログ
自分の健康について考えるきっかけになり、生活の習慣や食事など様々なことを改善することができた。その点だけでも本書を読む価値はあったと思う。また、老化や寿命といったこれまで変えようもないと思っていた人生観を全く新しいものにアップデートすることもできるので、知的好奇心を満たすための書物としてもとても面白い。万人にオススメしたい。
Posted by ブクログ
老化の原因と若返りに関する研究家であり、知られるハーバード大学医学大学院で遺伝学の権威ですでもある、デビット・A・シンクレアによる著書で、「老化」に関する一冊。本書では「老子」は病気であり、抑制することができるという。前半はDNAや遺伝子など様々な研究からの知見が書かれており、理解はできないが生物の進化に関する「カークウッドの理論」の話はとても面白かった。中盤からは、実際に「老化」を抑えるためにどのような食事や運動、行動、また薬が良い効果をもたらす可能性が高いかが示されている。また、後半では、「老化」の抑制が社会にもたらすメリットとデメリットをあげ、この研究に対する世間や他の研究者からの批判にも真摯に対応している。
本書で紹介されている、健康寿命を伸ばすための行動を鵜呑みにするわけではないが、取り入れられるものは取り入れてみたいと思った。
Posted by ブクログ
老化研究の最先端を知ることが出来る。遺伝子工学の複雑な解説になるが、現状でもできることを簡単にまとめると
・摂取カロリーを減らす(野菜を摂る)
・くよくよ悩まない
・運動する
にまとめられるのがさっぱりしている。
マウス研究でわかっているものが実用化されるまで壁が非常に非常に高いのはわかるけど、実費でも実現されないかなあと願ってしまう。
記載内容を少し調べようと思うと、怪しいサプリや偽医療みたいのがうようよ出るのがいただけない。
Posted by ブクログ
老化に考えを大きく変えてくれた本だった。老化を病気という位置づけでとらえて、治療対象とするもの。老化の原因は、いまいち読んでもよく分からなかったが、情報伝達として、デジタル(ゲノム)、アナログ(エピゲノム)があるという考え方はとても興味深かった。健康に対する意識が向上し、健康寿命を長くするために意識していきたいと思った。ランニング、食事など。
Posted by ブクログ
第1部
エピゲノムの変化が老化の原因
ゲノムをピアノ、エピゲノムをピアニストに例えるとイメージしやすい
外交的であればあるほど長生きし、悲観的な人や精神疾患者は早く死ぬリスクが大幅に高まる
「老化の情報理論」
若さ→DNAの損傷→ゲノムの不安定化→DNAの巻きつきと遺伝子調節(つまりエピゲノム)の混乱→細胞のアイデンティティの喪失→細胞の老化→病気→氏
体がどれだけ年老いているかを確かめる簡単な検査
腕立て伏せ、46歳以上の場合、20回を超えられたらたいしたもの
「座り立ちテスト『SRT)」裸足で床に座り、両足をクロスさせる、そのまま素早く体を前に傾けて、一度で立ち上がれるか
股関節骨折、糖尿病はヤバい
老化は一個の病気である
第2部
「長寿食」野菜や豆類や全粒の穀物を多く摂り、肉や乳製品や砂糖を控えること
間違いなく確実な方法、食事の量や回数をへらせ
栄養失調や飢餓状態ではいけない
長期のカロリー制限が健康寿命を延ばす助けになる
制限は早い年齢ほど伸び幅があるが、40歳過ぎたあたりからがおすすめ
ただし、大変なカロリー制限にこだわる必要はない
間欠的断食
朝食を抜いて遅い昼食をとる「16:8ダイエット」
週に2日はカロリーを75%に減らすもの「5:2ダイエット」
加工した赤身肉は特にいけない
肉や乳製品の摂取量を減らす
運動
週に約6.5〜8キロ走るだけでも良い
1日に5〜10分程度軽くランニング
高強度インターバルトレーニング(HIIT)
寒い中での運動も良い
ときどき多少のストレスを与えてホルミシス効果を発揮させることが、長寿への道
タバコ、電子レンジで加熱したプラスチック、亜硝酸ナトリウムで処理された食品、放射線は老化を早める
老化を治療する薬
ラパマイシン、但し、長期にわたって大量に摂取すると、腎臓を損なう、免疫系が抑制されてしまうおそれもある、ラパログは似たようなもので毒性が低い
メトホルミン、主に糖尿病に対しての薬なのだが、健康寿命を伸ばすようだ、しかも安い
レスベラトロール、赤ワイン(白ワインには入っていない)
NAD増強分子、NRやNMN、NMN はサプリメントとして買える
わずか数錠の薬を飲むだけで、健康寿命が大幅に延びる時代は間違いなく来る
90歳を超えれば、がんで死亡するリスクが急激に下がる
未来の選択肢①老化細胞を除去する
老化細胞除去薬「セノリティクス」
未来の選択肢②レトロトランスポゾンを封じ込める
未来の選択肢③免疫系を活用するワクチンを使う
未来の選択肢④細胞のリプログラミング
iPS細胞(山中因子)これが老化のリセットスイッチになる
但し、倫理問題が孕んでいる
医療
CAR-T療法、免疫チェックポイント阻害療法、DNA解析(MinION『ミナイオン))、バイオモニター、バイオトラッキング、
第3部
WHOの『ICD-11』に新しく「老齢」という疾患の分類コード(MG2A)が入った
著者が実践していること
・NMN1グラム(1000ミリグラム)、レスベラトロール1グラム(自家製ヨーグルト(ブラボー・バイオティック・ヨーグルト)に振り入れて混ぜる)、およびメトホルミン1グラムを毎朝摂取
・ビタミンDおよびK2の1日推奨量を摂取し、83ミリグラムのアスピリンを服用
・砂糖、パン、パスタの摂取量をできるだけ少なくする
・1日のどれか1食を抜くか、少なくともごく少量に抑えるようにする
・数ヶ月に一度、血液採取、数十個のバイトマーカをみて、食物や運動で調整
・毎日できるだけ歩く、階段を使う、ジムでバーベルあげやジョギング、サウナして水風呂に浸かる
・植物をたくさん摂取し、ほかの哺乳類を口にするのをなるべく避ける、運動した時には肉を食べる
・タバコは吸わない、電子レンジにかけたプラスチックや、過度な紫外線、レントゲンやCTスキャンを避ける
・日中と就寝時は、涼しい場所にいるようにする
・BMIを保つ、著者は23〜25
サプリメントは評判のいい大手メーカーで、できるだけ純度の高い分子(目安は98%超」で、ラベルに「GMP」の文字が記載されているもの
感想
予想外に面白い内容だった。
早くこれが世界中に広がって欲しい
Posted by ブクログ
健康寿命を伸ばし、病気なく幸せに暮らすために普段から実践しておきたい食習慣は、以下のとおりです。
① 野菜、豆類、全粒穀物を多く摂る
② 肉、乳製品、砂糖を控える
③ 食べる量や回数を減らす
3つめの「食べる量や回数を減らす」には抵抗がある人も多いかもしれません (私を含め) 。ですが食と健康に関する長年の世界の研究結果では、少食が健康のヒケツだということがすでに明らかになっています。
いままで一日3食を毎日しっかり食べていた人は、これから少しでもいいので一度に食べる量や、一日の食事回数を減らすのを実践してみてください。
ちなみに本書では、間欠的に食べる回数を減らすことが推奨されています。
ex)
■2日おきに一日2食の日を設ける
■毎週日曜日だけは断食する
など。
とはいえ、いきなり食事を大幅に減らすのはさすがにしんどいと思います。なのでまずは週末だけ一日2食にするとか、茶碗に盛るご飯の量を今までよりちょっと少なめにするとか、ほんの小さく始めてみるのはいかがでしょうか?
老化を防ぎ、病気の心配なく健やかに生きる食習慣を実践していきましょう!
Posted by ブクログ
ある程度理解するまでに三回ほど読まなくてはならなかった。恐ろしく長い時間がかかった。
・食事回数、量を減らす
・必須アミノ酸の摂取量を極力減らす
・野菜、豆類を沢山摂る
・運動する
実践すべきことを簡単に書いてしまうとこれだけだが、この本の良きところは実践法などではなく、老化や人生に対する考え方や見つめ方を変化させられるところだろうと思う。
読む前は老化が病気などと眉唾だとしか思えない。
だが、読んでしまえばその考え方が誤っていたと気付く。専門的な用語や解説がこれでもかと登場し、難解な部分もあるが、本書を読む、読まないとでは家族や自分の健康寿命に間違いなく差が出るといっても過言ではない。
老化は病気である。今まで考えたこともなっかた。老化が病気であると認識して、きちんとそれにに対処すれば、老化をおそくしたり、健康寿命を伸ばせるということを膨大なデータと論拠をもとに分かり易く説明してくれている。少し値段は高いが読んで損はない本である。あとよりよく理解するためにすこし生物(遺伝など)の知識があるといいと思った。
Posted by ブクログ
どう考えても、早死にするより長生きする方が良い。ささやかでも日々の愉楽を健康的に享受し続け、病や死への怯えを少しでも遠ざけられるなら、それだけでも十分に価値がある。だがもし、科学の進歩によって「永遠の生命」さえも手に入れられるとしたら——。
その時、私たちはどんな生を選ぶのだろう。変わらぬ日々を延長するか、あるいは新しい価値観を携えて未知へと踏み出すか。延長線か路線変更か。どちらも“報酬を求める生き方”という点では同じである。しかし、前者はマイナスを避けて幸せを感じるタイプであり、後者は新しいプラスを求めて挑戦するタイプだ。
本を読み、行ってみたい場所に行き、見たいものを見、食べたいものを食べ、人生を「コンプ」する。だが、結局のところ、コンプしてどうだというのか。
限りある日々の中で、小さな幸福と偶然の出会いを繰り返しているだけなのかもしれない。その循環の中に生きる意味が生まれる。サザエさんやドラえもんのように、永遠に続く日常の中で他者と笑い合えるなら、それが最上の生なのだろうか。
本書は、平均寿命が延び続ける一方で、最大寿命には“110歳の壁”があることを指摘しつつ、その壁を越える可能性を探っている。
だが、科学的な延命の先には、もはや医療やテクノロジーを超えた新たな哲学が求められている。
「死なない存在」と「死にゆく存在」の境界で、私たちは何を“生”と呼ぶのか。まるでSFのような未来を前にして、人間とは何かをもう一度考えさせられる一冊だ。
Posted by ブクログ
生老病死の老、老いることに抗っても仕方ないとは思いつつ、劣化していく肉体や見た目を受け入れるのは個人的にとても辛いものがある。
健康寿命は気にしてもいいかなと思っています。
Posted by ブクログ
ご近所さんに勧めていただきました。。
その方は本書を何度も繰り返し読んでいるそうで、お話ししたときも「248頁のお父さんのエピソードはすごいよ」など、ちょっとした立ち話で頁数まで言えちゃうほど読み込んでいることに驚き、俄然興味が湧きました(笑)
本書はアンチエイジングに関する最前線の研究について語られた本です。(といっても本書は2020年に発売されたものです。)
まず大前提として、老化は病気なので予防と治療をすべきと主張されています。
その延長線上に老化を遅らせるための具体的な方法が、科学的根拠に基づいて詳細に紹介されています。山中教授のips細胞のこととか、サーチュイン遺伝子のこととかなんでも全部書いてあるかんじです。。この辺りは専門的過ぎて私にはかなり難しかったです。
でも、そのお陰で単なる健康法ではないと思わされました。
現在継続中の研究を含めて、この分野の研究はここまで進んでいるとは思っていなかったので、かなり衝撃的でした。
すべて鵜吞みにすれば、私達は120歳くらいは軽く生きられそうです。
本書では長寿社会になった場合の弊害などのシュミレーションも行われており、とにかくリアルでした。
あ、リアルといえば、本書はコロナ前に発売された本なのですが、パンデミックについては繰り返し語られており、ちょっと預言書のようでした。
最後に、今現在簡単にできる長寿の秘訣、書いときます。
・食事量を減らす、空腹時間を増やす
・タンパク質は動物性より植物性から摂る
・運動する
・寒さに身をさらす
・サプリの活用(NMN・レスベラトロール・メトホルミン)
あ、本書は2020年出版の本でしたから、2025年時点はどうなってるの?と著者の最新本を探しましたが見当たりませんでした・・・残念
Posted by ブクログ
この本を読んで、あなた(=私)は「老化は宿命じゃないかもしれない」という希望と、「その実現がもたらす負荷や葛藤」への覚悟の両方を強く感じました。
まず、サーチュイン遺伝子という概念や、NMN/レスベラトロールなどの補助因子が実験段階で示す効果にはワクワクしました。あなたが印象に残されたように、これらが“老化を遅らせる鍵”だという主張は、ただの理論ではなく、未来を先取りする挑戦だと感じます。
ただ、現実と理想のギャップも無視できません。例えば、「老人が増えることで若い世代に負荷がかかるのでは?」という懸念に対して、著者が「老人は優秀な人材であり得る」とする反論は魅力的ですが、制度・社会構造・価値観の議論なくして実現するのは容易ではないと思います。
さらに、統計やデータ操作への警戒心をあなたが持っているように、本書にも過度な予測や希望の演出部分が目立つという印象を受けました。科学は進化しますが、過度に未来を確定させて語ることは慎重であってほしい。私はこの本を読むことで、理論的な可能性に胸を膨らませつつも、自分の身体・時間・生活を見つめながら、取り入れる・見送るを判断していきたいと思いました。
最後に、老化を“病気のように捉えて治療する”という視点そのものが、従来の生き方観を変える衝撃でもあります。あなたのように人生を深く考える人にとって、「老いを恐れず、けれど向き合う」視点をもたらしてくれた一冊です。
この本をおすすめしたい人:
老化・寿命に興味があり、最先端理論を知りたい人
健康な老後を目指して、日常生活を見直したい人
科学的知見と未来観を融合させた書を読みたい人
社会・政策の視点から寿命延伸の課題にも考えたい人
まとめ:
『LIFESPAN 老いなき世界』は、老化という“誰もが避けられないもの”を、科学と未来技術の力で問い直す挑戦的な書。あなたにとっては、理論の可能性と現実の葛藤を行き来する旅になったと思います。
老化を“ただ老いること”から“戦える対象”に変える視点は、私たちの生き方そのものを再定義する力を持っています。
この本を一度手に取れば、あなた自身の寿命観、健康観、時間観が必ず揺さぶられるはずです。
Posted by ブクログ
【文章】
読みやすい
【ハマり】
★★★・・
【気付き】
★★★★・
・健康寿命を延ばす確実な方法は、食事の量や回数を減らすこと
著者が食事に関して実践していること
・毎朝摂取
NMN…1g
レスベラトロール…1g
メトホルミン…1g
・ビタミンD、K²の一日推奨量と、アスピリン83㎎を服用
・炭水化物の摂取をできるだけ減らす
・1日2食
Posted by ブクログ
かなり分厚い本で専門的な用語も多かったが、老化の研究がいかに大切か認識させられた一冊。絶食状態を作る、運動する、あえて寒くするなどのストレスを与えるなど、お金をかけず、自分にも出来そうなこともありためになった。
Posted by ブクログ
本書は、ハーバード大学の老化研究者であるデビッド・A・シンクレアが、「老化は病気であり、治療可能である」 という革新的な視点を提示する一冊だ。これまで老化は避けられないものと考えられてきたが、最新の科学では老化を制御し、健康寿命を延ばす方法が研究されている。
著者は、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子) の活性化が老化を遅らせる鍵であると述べる。具体的には、カロリー制限や断食、運動、レスベラトロールやNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)の摂取 などが有効とされる。さらに、細胞の修復機構であるオートファジー や、遺伝子のエピジェネティックな変化に着目し、老化を「治療」する可能性について詳述する。
一方で、長寿化による社会的課題 にも言及。寿命が延びることで、医療や経済、倫理観がどのように変わるのかを考察している。
本書は単なるアンチエイジング本ではなく、「老化を克服する科学」の最前線を知ることができる一冊 だ。長寿と健康が私達の未来の可能性を広げてくれるという刺激的な内容となっている。
Posted by ブクログ
軽い気持ちで借りた本だったが、老化に対する本格的な科学の本だった。カロリーはあまり摂取しない方がいい。同感であるし、肉食もどうなのかと感じた。科学で老化を止められるか、期待している。老化は全ての病気の母なので。
Posted by ブクログ
老いは病、という提言。
健康に長生きするには、適度に体をストレスにさらす。食事量を減らす、飢餓状態を作る、例:断食を取り入れる。
寒い環境に身を置く。例:冬でも薄い布団で寝る
運動をする。
この先生曰く、老いが病なら、老いない体を作る事で、病を遠ざける。老いは病を引きつけるから。頭ではわかるが完全な理解って難しいしピンと来ない。
先生は、今の医療、病院の制度、構造に大不満。病や腫瘍を狙って治療するのではなく、そうならないための研究をなぜ行わない?
医療のテーラーメイドは、確かに。言葉は聞いていたけど、真剣に考えた事なかったなぁ。医療関連企業に勤めてたのに、恥ずかしながら。男女で寿命が違うし、もっと言うと、ある人はそばでアレルギー起こすが、そうでない人もいる。じゃあなぜ治療はその人それぞれにならない?まだ医療が発展途上で人の寿命も今より短い頃は、より大勢の人を対象としていて良かったが、もう認識変わってもいいのでは?いきなりにはいかないけど、、と言う著者の呼びかけは一考に値する。
遺伝子検査で、自分に起きやすい病気を知らせてくれる。車の安全センサーのように。
寿命が伸びる世の中はもうそこに。
前半は生物学や遺伝子学と言った学問バリバリで難しいが、後半は打って変わって、著書の希望や将来への問いかけ。長く積み上がった医学感、倫理観、常識を変えていくのは難しいし時間もかかる。しかし、やれないことではない。
先生が提唱する、健康寿命が伸びると、今の「治療のための」医療費が削減でき、その分、人は長く働けて社会に貢献できる、特に今は年齢差別で、元気で有能な中高年を社会の隅に追いやっている、と言う論調は、中高年にとっては希望だなぁと思う。実際に、著者の父は70超えても知能体力共に衰え知らずとのこと。私もそうありたいなあ。
半年以上、入院から施設入居し、もうほぼ寝てるだけの父を思いながら、この本を読んだ。もしかして、寿命を伸ばす、いやそこまで望まなくとも、柔らかな命の終え方のヒントがあるのか…結果、この本にそれはない。
とりあえず、私は、毎日一食抜いてみる、そこから始める。しかしそれはなかなか強い意志がいる事だ。著者に出てくるサプリは日本で売っているのかな。だとしても、私は買うかなぁ。
Posted by ブクログ
著者によると「老化は病気の一種であり治療可能。誰でも健康的に150歳まで生きるのが当たり前になる時代がもうすぐ到来する」とのこと。なんの根拠もなく150歳くらいまで生きるつもりだったからありがたい。どちらかというとNMNの発見とかがメインだけど、やっぱり健康的な生活は必須っぽい。
「古い価値観の政治家の交代サイクルが長くなる」「地球温暖化が他人事じゃなくなり高齢者も環境問題に関心を持つようになる」など、人類が老いを克服できた場合のメリットデメリットの考察がSF的で面白い。
"本来、人類に寿命はないが、全人類が寄生生物に寄生されているせいで寿命が存在する"っていう設定で書かれた、アシモフの短編「ホステル」を思い出した。
Posted by ブクログ
ちょっと前に読み終わりました。今残っていることは、だんだんと長寿になっていくことで、人類のライフサイクル自体が変化していくくだりです。
健康寿命が伸びて、若々しい身体を手に入れることができれば、100年超えの人生が続いている人類で構成される未来社会といつのは、どんなものになっていくのだろうと楽しみに感じました。
Posted by ブクログ
老化こそ全ての死因の確率を上げる克服すべき最大の病である。そして、その病は治療可能である。
この本はそのメッセージについて書いている。そして、この定義と いかにして老化を防ぐか という適切な問いを立てたおかげで、健康長寿への道が飛躍的に進化していることが書かれている。
著者の 「人口割合の高く、投票率が高い高齢者こそが、未来に当事者がない」ことを変えたい という想いは響いた。
一方で、健康長寿に目処が立ち始めているゆえに、地球環境問題、特に気候変動、温暖化の問題こそ、喫緊解決すべき最大の問題になりつつあることも、再確認できた。
そして健康長寿が科学的可能になることを見越した、倫理と社会制度設計も急務である。生きられるようになったら、死ぬ権利をどう考えるか。
Posted by ブクログ
老化に関する研究がこれほどまで進んでいることに驚いた。老化に伴うあらゆる病気を恐れることなく、若いままで健康的に長生きできる世界がすぐそこまで来ている。この本を読んで、年をとることに希望を持てるようになった。
Posted by ブクログ
とにかくすごい本です
仕事に関係していることで読みました
老化=病気と捉える
食べ過ぎないこと
運動すること
NMNの摂取
とにかく70代のお父さんが活動的に若々しくなる所がすごいと思った
サプリメントや点滴が一般の人にも受け入れられる金額になったら良いのにと心から思います
Posted by ブクログ
遺伝子動態の記述が難しかった。
高校の生物の先生が近くいにいたので、エピゲノムを高校で学ぶのかと聞いたら、知らないとのことだった。
大学レベルの内容なのかなと思い
もう一回勉強しなおそうかなと思った。
著者は第3章で老化を病気として説明している
その根拠として、・・・書こうと思ったが付箋を紛失してしまった
加齢による疾患の源流として老化があり、51%の人が経験するものでこれを治すことが未来は明るいと書いてあったような気が・・・
生物学的に見て自分がどれだけ年老いているかの簡単な検査がある
例えば腕立て伏せを46歳で20回超えてできるようなら大したものらしい
他には立ち座りテスト(ARS)
人間の寿命を長くする大まかな道筋はいか7つに集約される
1,AMPK活性分子
2,TOR阻害分子
3,サーチュイン活性化合物(STAC)
↑実効性が高いもの
4,メトホルン
5,NDA増強分子
6,ラパログ(ラパマイシン類似態)
7,セノリティクス(老化細胞除去薬)
で実際どんなことができるのか
・断食
・運動する
・寒さに耐える
・肉を動物性から植物性に変える
・タバコや有害物質放射線から身を守る
個人的には以下章
第3部 わたしたちはどこに行くのか 8章 未来の世界はこうなる
寿命が延びた世界、それは社会に、個人の価値観に大きな影響をもたらす。
政治家の政治生命延長による社会制度新陳代謝の低下
金持ちのさらなる資産拡大(長期資産運用による資産の増大)それによって生じる格差拡大
富裕なものは自分たちに良いものをいち早くためせ、より健康的に裕福になっていく
消費量が伸びたことにより地球環境破壊の深刻化
9章では健康長寿時代に何をすればいいのかが示されていた。
老化を治療する薬として
糖尿病患者に処方されるメトホルミン
サーチュインを活性化するレスベラトール
サーチュインの燃料となるNAD そも能登となるNMN
・著者は何をしているのか
・NMN1グラム1000ミリグラム
レスベラトロール1グラムおよび
Posted by ブクログ
・NMN(1000mg)
・レスベラトロール(1000mg)
・メトホルミン(1000mg)
・ビタミンD&K2
・断食、少食
・動物性タンパク質を減らす
・運動
・サウナ&水風呂
Posted by ブクログ
最近読んだ新刊単行本では最も高価にして、最も惹き込まれて読んだ一冊。
人間の「健康寿命」が100歳を超えることは、もはや夢物語やSFではなく、手の届く現実になり得ることが説得力を以て迫って来る。巷でもよく聞く論争ではあるが、初めてストンと得心した。ただ唯一、巻末に示された「長寿の代償~それで地球は大丈夫か?」については、著者得意の科学や論理よりも、哲学や楽観、希望を基に論じられている気がしたのが、やや物足りなくもあり、でもしかし、好ましくもあった。
確かにそうだ。長寿もいいが、夢と希望を持ち続けることももっと大切だ。
Posted by ブクログ
老化研究に関する最先端の内容を知ることができた。
老化は皆が直面する当たり前のことと思っていたが病気であり治せるものだと本書は語っていた。
また老化を治療することでガンや糖尿病などの病気になりにくなり人生150歳の時代がくるとあり驚きだった。
寿命が伸びることによって起こる政治や地球歓喜に対しても問題提起してあり考えされられる内容もあった。
Posted by ブクログ
【自由研究】人はなぜ老いるのか?①
本書はおそらく壮大な【プレゼンテーション+プロモーション】なんだと思います。研究資金を得るための。
■本書の主張は明快です
・老化は病である
・ゆえに細胞を入れ換えれば長生きできる
・結果、人生130年時代になる
・人生の終わらせ方は選択制になる
■今後予想されること
・NMNというサプリが爆売れするでしょう!
**
本書が正しいかどうかは別としても、今後健康寿命を延ばすことはますます盛んになるでしょう。
我々は寿命をいじることへ本能的に「違和感」を覚えます。著者はこうした批判や「諸問題」に対し、反論や解決索を提示します。
ただ、どの説明もどこか〈詭弁〉感が否めません…。この問題は倫理の問題なのできっと答えは出ないでしょう。
著者が唯一反論できなかった批判は、皮肉なことに著者の息子さんからのものでした。
「パパの世代もその前もみんな、地球が破壊されていくのを黙って見ていたよね。そのうえ、何?今度は人がもっと長生きできるようにしたい?世界をもっと傷つけられるように?」
Posted by ブクログ
老化は避けて通れない自然な現象などではなく、病気だという大前提で、ではどうして筆者がそう言い切るのかを科学的に説明し、どのようにすれば健康寿命を延ばせるのか、いつまでも若々しくいられるのかについて10年以上を費やして書かれた本。
遺伝子研究における専門用語が多く、初めは挫けそうになったが巻末のイラスト付き用語集を何度も参照しながら根気よく、しかし一日○ページと決めて集中して読み進めたが、読み進めるうちに専門用語も何度も出てくるので後半は素直に面白く読むことが出来、10日で読み終えた。
生涯をかけて老化の研究をし、老化は全ての病気の根源である故にこれを遅らせることに全てを注ぐその熱意は強烈なものがあった。
遺伝子組み換えなど大胆に思える発想も、そうなのかもしれないと思わせられる。
また、平均寿命が伸びた場合の食糧不足への不安についても見解が述べられている。
まずは食事のカロリーを減らし、小さなことにくよくよせず、運動をして暑さ寒さに耐え、健康寿命を延ばしこの人の言うように本当の意味で溌剌と幸せに生きられたらと希望がもてた。