あらすじ
★世界20ヵ国で刊行!
★ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー!
【人類が迎える衝撃の未来!】
人生100年時代とも言われるように、人類はかつてないほど長生きするようになった。
だが、より良く生きるようになったかといえば、そうとはいえない。
私たちは不自由な体を抱え、さまざまな病気に苦しめられながら晩年を過ごし、死んでいく。
だが、もし若く健康でいられる時期を長くできたらどうだろうか?
いくつになっても、若い体や心のままで生きることができて、刻々と過ぎる時間を気に病まずに、何度でも再挑戦できるとしたら、あなたの人生はどう変わるだろうか?
ハーバード大学医学大学院で遺伝学の教授を務め、長寿研究の第一人者である著者は、そのような世界がすぐそこまで迫っていることを示す。
本書では、なぜ老化という現象が生物に備わったのかを、「老化の情報理論」で説明し、なぜ、どのようにして老化を治療すべきなのかを、最先端の科学的知見をもとに鮮やかに提示してみせる。
私たちは寿命を延ばすとともに、元気でいられる期間を長くすることもできる。
では、健康寿命が延びた世界を、私たちはどう生きるべきなのだろうか?
著者によれば、寿命が延びても、人口は急激に増加しない。また、人口が増加しても、科学技術の発達によって、人類は地球環境を破壊せずに、さらなる発展を目指すことができるという。
いつまでも若く健康で生きられれば、年齢という壁は消えてなくなる。
孫の孫にも会える時代となれば、私たちは次の世代により責任を感じることになる。
変えられない未来などない。
私たちは今、革命の幕開けだけでなく、人類の新たな進化の始まりを目撃しようとしているのだ。
いつまでも若くいたいというのは誰しもが思う叶わぬ夢かと思います。
自分自身、20代後半に差し掛かり体力の衰えを端々で感じる今日この頃ですが、
本書ではそんな老化に対する常識を科学の観点で覆しています。
著者のデビッド・A・シンクレアによると、数々の科学的な研究結果を集結させることで“老化を病”と捉え、その予防ができて健康寿命を延ばすことができると。
正直いくら科学的に証明されているとはいえ、信じがたい事実を受け入れられませんでした。
が、シンクレアの実際の写真を見ると年齢には見えないほどに若々しく、まさにタイトルのごとく「老いない身体」の入手に成功しているように見えてしまいます。
本書では実際にシンクレアが実践している老化予防法も紹介されていますが、同時にその効用については保証しないと明言されています。そんな臨床試験が成功していれば人類の健康寿命はとっくに伸びているからと。ただ、「全くなにもしなかったらどうなるかを知っている」として未来の自分に掛ける姿には信じてみるのも有りかなと思ってしまう自分がいます。
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Posted by ブクログ
今までの医療というのががん治療だったり、
特定の何か病気に対してのアプローチだったところがメインで病院もそのように設計されていたけど、
老化という新たな病気と言う捉え方をされて、
いろいろな病気はそもそも細胞分裂とか細胞の中の何かの異変といったところでから始まってるって言ったところが新しい視点だなと感じた。
最後にはどのようなサプリメントをとっているかとか、そういった話も具体的にされていて、とても参考になるんだなと思った。
Posted by ブクログ
老化研究の最先端を知ることが出来る。遺伝子工学の複雑な解説になるが、現状でもできることを簡単にまとめると
・摂取カロリーを減らす(野菜を摂る)
・くよくよ悩まない
・運動する
にまとめられるのがさっぱりしている。
マウス研究でわかっているものが実用化されるまで壁が非常に非常に高いのはわかるけど、実費でも実現されないかなあと願ってしまう。
記載内容を少し調べようと思うと、怪しいサプリや偽医療みたいのがうようよ出るのがいただけない。
Posted by ブクログ
ご近所さんに勧めていただきました。。
その方は本書を何度も繰り返し読んでいるそうで、お話ししたときも「248頁のお父さんのエピソードはすごいよ」など、ちょっとした立ち話で頁数まで言えちゃうほど読み込んでいることに驚き、俄然興味が湧きました(笑)
本書はアンチエイジングに関する最前線の研究について語られた本です。(といっても本書は2020年に発売されたものです。)
まず大前提として、老化は病気なので予防と治療をすべきと主張されています。
その延長線上に老化を遅らせるための具体的な方法が、科学的根拠に基づいて詳細に紹介されています。山中教授のips細胞のこととか、サーチュイン遺伝子のこととかなんでも全部書いてあるかんじです。。この辺りは専門的過ぎて私にはかなり難しかったです。
でも、そのお陰で単なる健康法ではないと思わされました。
現在継続中の研究を含めて、この分野の研究はここまで進んでいるとは思っていなかったので、かなり衝撃的でした。
すべて鵜吞みにすれば、私達は120歳くらいは軽く生きられそうです。
本書では長寿社会になった場合の弊害などのシュミレーションも行われており、とにかくリアルでした。
あ、リアルといえば、本書はコロナ前に発売された本なのですが、パンデミックについては繰り返し語られており、ちょっと預言書のようでした。
最後に、今現在簡単にできる長寿の秘訣、書いときます。
・食事量を減らす、空腹時間を増やす
・タンパク質は動物性より植物性から摂る
・運動する
・寒さに身をさらす
・サプリの活用(NMN・レスベラトロール・メトホルミン)
あ、本書は2020年出版の本でしたから、2025年時点はどうなってるの?と著者の最新本を探しましたが見当たりませんでした・・・残念