ブックライブの書店員おすすめレビュー

すべて のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    悪名高い狐が子ダヌキを育てる!?
    ケモノによるケモノのための子育て(?)物語!

    悪行を働きすぎたせいで神に力を奪われ、
    子ダヌキ・萬八を神の眷属として成長させろという使命を与えられる狐のせんぞう。
    こうして二匹でタッグを組んで神からの困りごとを解決していくというバディストーリーであり、
    せんぞうが萬八を育てていく子育て(?)ストーリーでもあるこちらの作品!
    悪名高いわプライド高いわ口悪いわの反抗期のようなせんぞうなので、
    もちろん最初はなんで俺がこんなことをと萬八に対しても冷たい態度を取るのですが、
    無垢で真っ直ぐな萬八によって、心を取り戻していく様にとてもほっこり。
    萬八の子どもならではの純粋さが痛いほど心に刺さるので、せんぞうの気持ちが良く分かる…

    子育てという要素が物語の主軸であるため、
    家族愛がとても深く描かれていて思わず涙してしまう場面も。
    また、家族同士の絆だけでなく、周りの獣たちの絆なども詳細に描かれており、
    作品全体が「繋がり」を大切にしているのが伝わってきてとても温かさを感じる作品である。
    せんぞう、萬八含め登場する動物たちがとても愛らしいので、
    その点にも注目して読んで欲しい。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    時代遅れの任侠ヤクザ(70)が、若返って漢気イケメンに!?
    年齢も身分も隠して、人助けしたり恋されたり…新時代の任侠ラブコメ!

    とにかく組長がイケメンすぎる!!
    この物語は70歳のヤクザの組長が若返ってしまうのですが、
    70歳の時も若返えった時も全部かっこよくて終始読む側はきゅんきゅん。
    さらに組長、無意識にあざとい!!(罪深い)
    本来70歳の組長が若返りをしているので、女性に対する扱いが見ていてほっこりするしずるい。
    (孫感覚で頭よしよしとかしちゃう。見た目若いのにやっちまう)
    もちろん組長のかっこよさだけでなく、
    変な男に絡まれている女性を助けて…という王道ラブコメ展開が、
    【若返った組長】というエッセンスが足されさらに気になることになっています!

    見た目イケメン、中身はイケオジ!
    あざとい組長を堪能してください!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    心を持つ人形の「くるみ」と人間のゆみ。ふたりのあったかい物語。

    ゆみは「どうせ私なんか」「あの子みたいになれたら」と自分を卑下してばかりで、
    周りに期待もしていなくて、諦めていて。
    ゆみの世界は全部が暗くて涙があふれるほど辛いものになっていた。
    でも少し自分の気持ち・考えを伝えてみたらいつもの世界が違ってみえた。
    気分が落ち込んでいる時は世界が最悪に見えるけれど、
    自分が思っているより世界は温かくて優しいのかもしれない。

    そうしてどんどん前向きになっていくゆみ。
    ゆみを見守り、どんなゆみも全部が大好きで大切に思うくるみ。
    そんな「ふたり」を見ていると、
    自分の考え方次第で世界は変わるんだなと思わせてくれる。
    一歩踏み出したくなる。
    自分らしく生きたくなる。
    あなたは素敵だよって自分を認めてあげたくなる。
    自分を愛してあげたくなる。

    自分のことが嫌いな人、世界を呪っている人は沢山いると思います。
    そんな人にこの作品は、ゆみとくるみは、
    あなたは思っているよりもとてもとても素敵な人だよと言ってくれます。
    世界は思ったより良いとこだよって教えてくれます。
    自分を変えたいと、一歩踏み出したいと思っている人におすすめです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    謎の屋敷に住む不気味な猫、クリーピーキャット。
    怖カワイイと話題沸騰のゴシックコメディ!

    「怖い×可愛い×コメディ×ねこ」というすごく珍しい組み合わせの作品。
    基本4コマ形式で読みやすいためサクッと読みたい方に特におすすめ。
    文字がなく、4コマ画のみのものも多いのに面白さが伝わるし、
    特徴的な画が世界観と見事にマッチしていてどんどん引き込まれていく。
    そしてさらなる推しポイントは…クリーピーキャットでしょう!
    見た目のもちもちむにむに具合が最高で癒しだし、
    猫あるあるが要所要所にあり、
    それとホラーがうまいこと掛け合わせられていて猫好きにはたまらないです。

    猫好きは思わずあるある!と頷きと愛しさが止まらない、
    でもちょっと怖い不思議な世界へぜひ誘われてください…

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    千年を生きる狐・廣天と人間、あやかしたちとの出会いや日々を描いた
    奇妙でユーモア溢れる古代中国ファンタジー。

    この作品はおすすめポイントがありすぎて困ってしまう…
    まず!なんといっても出てくるあやかし達が可愛すぎる。(絶対ニヤニヤしてしまう)
    あやかしのその可愛いさに、
    豪傑・羅刹と言われる宋大賢も思わず「尊い!」と叫んでしまうほど。
    あやかしたちの可愛いさもだが、
    ストーリーも真面目さ(シリアス)とギャグのバランスが絶妙で、
    ギャグだと思って笑っていたら、心にグッとくる泣ける話が唐突にきて感情がジェットコースターのようになってしまう。
    また、時代設定は古代中国なのに今風な描写があり、そこがまた良いエッセンスになっていてとてもおもしろい。
    実際の歴史をベースにファンタジー要素を入れているので、実際そういうことがあったかもという視点でも楽しめる。

    あやかしたちのもふもふの可愛さ、絵の美麗さ、ギャグとシリアスのバランス、歴史ファンタジーとしての話の面白さ…
    全てが良いバランスで描かれた最高にユーモア溢れる作品です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    笑えて、何故かキュンとする、変人だらけの極道デンタルコメディ!

    Twitterにて「歯医者さん」でトレンド入りしていて出会ったこの作品。
    気になって1話を読んだ感想。
    「何をどこまで、どうツッコめば良いのか。」
    終始ボケ倒しの登場人物たち(もちろんボケている本人たちにその自覚はない)。
    最初は心の中で「どんな例えだよ!」「いや、なにその格好!?」のように、
    ツッコミが止まらないのですが、段々とこの話とボケのテンポに飲まれてツッコミを止めてしまう(諦めたわけではない、諦めたわけでは)
    色んな意味で想像以上で、期待を裏切ってくる作品です。
    もちろんギャグが面白いだけでなく、
    歯がどれだけ大事か白雪の言葉によって嫌というほど思い知らされます。
    (きっと歯医者に行かねばという使命感に駆られることでしょう)

    歯医者とヤクザの恋愛モノかな?と思って手に取ったが最後。
    この作品の「裏切り」にハマってしまうだろう…
    そんな同志を待っています。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    サラリーマンがゴブリンとして転生した先の異世界でチートスキルを活かして統治するというストーリー。一見、よくある話のように見えるが、話の構成が非常に緻密で印象的でした。
    寿命が7日間しかなく、人間たちからも忌み嫌われるゴブリンの処遇を、80年生きられるチートスキルと卓越した判断力で改善していく様は読んでいて参考になります。同時に、きっとサラリーマンより向いてる職業あっただろうに…とも。笑

    弱者であるゴブリンを強化し強者を倒せるようにするのではなく、強者と交渉し共生できる環境を作り上げる。そこに生まれる人間との成長の物語に惹かれました。
    「人は失敗する。それは別にいい。問題は同じ失敗を繰り返さないかどうかだ。」
    これが言える人間はなかなかいないかなあと。

    人間との共生が上手くいったその後、力を持ったゴブリンがどう変わってしまうのか。今後の展開に期待です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    【尖りに尖った前代未聞のギャグラノベ】

    バストが少しコンプレックス?な美少女弟子・サヨナとともに樹海の奥で生活している、最強の賢勇者であるシコルスキ・ジーライフ。
    本作はシコルスキの元に訪れる依頼人のお悩みを、彼が見事な手腕で次々と解決していくもの。
    なのだが。。

    依頼人含め登場人物のほとんどは、名前からして意味深な特殊性癖を持ったおっさんである。
    (依頼人のお悩みは当然その性癖由来のものとなる。)

    作中はシモネタは言わずもがな、加えてメタネタのオンパレードで終始カオスな様相を呈している。
    しかし、唯一まともな人間と言えるサヨナのキレッキレなツッコミが程よいアクセントに。
    気がつけばしっかりとオチがついた1話完結型の見事な構成となっている。
    (1日1話ひと笑いできちょうどよい。)

    冒頭のノリがあえばハマれるはず。
    とにかく他に類を見ないぶっ飛んだ作品である。
    気になる方は試し読みからどうぞ。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    旅行したい!でもできない!…そんなとき、あなたならどうしますか?
    私は、過去の旅行で撮った写真を見たり、ガイドブックを熟読したり、友達と架空の旅行計画を立てたりしています。そんな私が最近ハマったのがこの本です。
    『台北日帰り弾丸旅 食べまくり! 1年12回~このルートで回れば、ムダなくムリなく大充実~』というタイトルのとおり、1月から12月までの各月に楽しむべき台北の美食がバッチリ満喫できる日帰り弾丸旅行のスケジュールを手取り足取り詳しく説明してくれています。作者が実際にお店へ足を運んで食べて満足したモノだけを紹介してくれているという安心感と、超有名店から隠れた名店までが網羅されている万能感、そして惜しみなく使われた写真の臨場感が、台北へ行ったような満足と台北へ行きたくなる情熱を与えてくれます。何なら今日の晩ごはんは台湾料理で決まり!とまで盛り上がってしまうかも…!
    読んでいただければ、台北経験者にはサブタイトルの「このルートで回れば、ムダなくムリなく大充実」に納得していただけるはずです。台北に行ったことがない方にも、台北旅行の完璧なシミュレーションという意味でも美味しいものを目で味わってみるという意味でもぜひ読んでみていただきたい1冊です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    バリタチのトロ顔is正義。本作の魅力はこの一言に尽きます……!

    イケメンで巨根ゆえにワンナイトの相手には不足したことがないカリスマ塾講師・葉瀬が実はバリネコで、後ろのうずきを抑えられずに悶々としている、という設定に加えて、攻めの安藤が受けを容赦なく抱き潰すタイプの年下無邪気Sという、特定の性癖をめった刺しにしてくるタイプの作品です。

    8年間お尻をうずかせていただけあって、強引に抱かれるのもまんざらじゃなかったり、つい教卓エッチを妄想してしまったり(後に実現)と、欲しがり屋さん全開な葉瀬。そういうの嫌いじゃないです……。
    そして、その欲求に200%応える安藤が頼もしい! さすがひと目で葉瀬のネコオーラを見抜き、さらには葉瀬を羞恥プレイに目覚めさせた男。しかもまだ高校生だというから、伸びしろしか感じない。

    では、本作はエッチ一辺倒なのかというと、そういうわけではありません。初めての葉瀬からのキスに年相応の無邪気な笑顔を見せる安藤や、いつしか安藤に深入りして未来を期待するようになっていた葉瀬――これはもう完全なる愛……! 葉瀬が住むマンションの向かいに引っ越して、双眼鏡越しに2人が愛を育む姿を見守りたい。と思っていたら、続編決定の朗報。次はどんなイチャエロを見せてくれるのか、期待が高まります。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    寝込みを襲っておきながら「忘れろ」と言い捨てて去っていくドライな美人受け・神谷と、目覚めたら同期に襲われていたという非常事態にも関わらず「お前とつきあえ」と言えちゃうガサツな強面攻め・梶。色々こじらせてそうなアラフォーエリート同士の恋愛、押し寄せるエモの予感で、読む前からすでに熱いものが胸にこみ上げてきます。

    1人で生きていけたはずの男同士がかけがえのない存在と出会って、それに気づかないふりをしようと足掻いたり、不慣れな感情の揺れ動きに苦しんだり、あえて爛れたやり取りをしてみたり……。そんなエモーションを抑制の効いたドライなタッチで描くことにかけて、里つばめ先生の右に出る者はいないはず。
    一読してすぐに「きゃーーかわいーーー♡」と萌え転がる感じではないかもしれませんが、読み込むほどにじんわりと萌えが広がっていくような、スルメ系の魅力にあふれています。かと思えば、不意に挟まる公然イチャイチャ(会議中の耳打ち)なんかもあるので、結局萌え転がってしまうのかもしれません。

    本作は『GAPS』シリーズ、『DOGS』シリーズに次ぐ、里先生の人気作『俺が好きなら跪け』(すべて大洋図書)のスピンオフです。マイペースかつ執着系な攻め・加藤×プライドが高いけどほだされ系な受け・松田のフレッシュな恋愛がキュートで、本作とは好対照。里先生のA面とB面を楽しむような気持ちで読み比べてみてください。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    なんでもできる人に散々お世話をしてもらった挙げ句エッチ方面の面倒も見てほしい、あわよくば見た目チンピラでギャップ萌えもよろしくお願いしたい。そんな人類の夢が全部叶っています……!
    見た目も態度もチンピラそのものなのに、ツヤベタが美しくて仕事が早い、そして料理がうまくて、「センセの漫画好きなんで」と嬉しいことまで言ってくれる。え、この受け氏、聖母マリアの生まれ変わりか何かですか?

    このギャップだけですでに昇天ものなのに、漫画のため(?)にエッチをさせてくれるというギャップの三段活用! チンピラ→聖母→エッチなお兄さんのトリプルフェイスに翻弄されるのが気持ちいい……。特に風呂場で自ら後ろの用意をする姿の色っぽさは必見。男前受けにはたまらない絶景です!

    同時収録作品の「めそめそトロイメライ」も、根暗・泣き虫・執着系・早漏な大学の後輩×陽キャで男前な先輩カプの男前受けBL。クセ強めかつヘタレな攻めを包み込む、圧倒的光属性な受けが眩しくて尊い……!

    30オーバーの社畜リーマンが異世界のスパダリに抱かれてトロトロにされてしまう、怪作「孕め!サラリーマン」の力技で萌えさせられる感じもクセになります。中〜短編作品で読者の心を荒々しく奪っていく、匠・にたこ先生。同じく中〜短編を収録している『ショータ、君を愛してる!』『甘ったれは犬も食わない』(ともに竹書房)もおすすめです!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    美しい男娼たちが暮らす楽園のような島で、危うい魅力を持つ男娼の世話をするくたびれた色気漂うバツイチの男、そして夜な夜な繰り広げられる快楽の宴――私はこの島を吹き渡る風になって、ありとあらゆるカップルを見守りたい……!

    とにかく、座裏屋蘭丸先生が描き出す“シャングリラ”が美しすぎて、上質な写真集や映画を見ているかのような幸せ感が味わえます。つらい設定が登場しがちな娼館ものですが、悲壮な雰囲気を感じないのも推せるポイントです。

    そんな楽園において、暗い過去を匂わせるフィーは異色の存在。普段は他の男娼とじゃれ合い、快楽を謳歌していますが、客に暴力をふるい凶暴な一面を見せることも。そんな危うい男・フィーと、無表情の裏側に情熱を隠し持つノンケ・アポロのカップリングが、どこまでも正反対なのに「この2人は結ばれるしかない」という運命感に満ちていて尊い……。普通に暮らしていたら交わるはずのない2人なのに、なぜかいつか彼らは愛し合うに違いないと「分かる」んです(真顔)。

    特に、性愛に一切興味がなさそうなアポロが、フィーの髪を洗ってあげるのが上手かったり、ベッドに潜り込んできたフィーを無意識に抱き寄せちゃったりと、無自覚な女性慣れを見せちゃう感じが、いかにもノンケでたまらんです。男娼たちがキャッキャしちゃうのにも共感しかありません。「朴念仁ノンケ×魔性の男娼」という字面だけで白飯3杯は食べられますよね!

    フィーを脅かす過去の罪、アポロが抱える空虚、そしてシャングリラに忍び寄る危機――様々な謎やドラマを孕みながら物語は進んでいきます。高いストーリー性と読み応えを求める人に読んでほしい作品です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    かわいい男子大学生が、アウトローで意地悪なリーマン(アダルトグッズ企画部長)にお尻を開発されてしまう――この夢のような設定&ストーリー、百瀬あん先生の魅力を堪能するのにうってつけ! カバー絵からすでにエロかわいさがダダ漏れしています。

    大学生・伊織はちょっと口が悪くて生意気ですが、根は素直でかわいらしい男の子。自分を騙した環に反発しながらも、うっかりお尻で気持ちよくなってしまうところなんて、健気不憫受け好きの性癖どストライクです! 8歳年下の男の子を全裸にひん剥いて、自分は一切着衣を乱さずに淡々と伊織の気持ちいいところを責める環のドS鬼畜ぶりも超GJ。

    そして、百瀬先生の描く伊織のヌードが美しい。エッチ・かわいい・美しいの三拍子揃った神作画なんです。令和のエロかわBLトップランナーは百瀬先生に決定しました……!(当社調べ)

    2020年だけで、『ドS先生に愛されてたまるか』(フロンティアワークス)、『夢ならどこまで許されますか?』(メディアソフト)、『愛されたがりのサーフェイス』(東京漫画社)、『ナカまであいして』(海王社)と本作含めて5作品をリリースした百瀬先生。どれもかわいさと胸キュンがたっぷり詰まっていて、疲れた心を甘く優しく癒やしてくれます!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    愛を求めて爆走を続ける女・シゲタカヨコの姿をコミカルかつパワフルに描いた『ハッピーマニア』の続編がこちら!
    真面目な男・タカハシとの結婚から15年、45歳の専業主婦となっていたカヨコに
    タカハシが離婚を願い出て……!?

    独身時代は紆余曲折のあったカヨコでしたが、結婚後はそれなりに真っ当に暮らしていた様子。だったらなぜ…?
    タカハシが離婚したい理由が明らかになっていくのと同時に、
    夫婦の暮らしぶりも少しずつ分かる過程がなんとも鮮やか。
    「失いたくないけど やり直せない」
    恋にかまけてバイトを変えまくり、電話も電気も止められていたカヨコが
    年相応に立ち止まり、考え、苦しむ姿はある意味ショッキングで、15年という年月の重さを感じます。
    一方、親友のフクちゃん・ヒデキ夫妻なども年齢を重ねて、それぞれのしんどさに直面しているようで…。
    こう書くとひたすら世知辛い話のようですが、そこは安野モヨコ先生。
    テンポ良いネーム運びで思いっきり笑わせてくれます。

    前作を読んでた~! という人はもちろん、読んでいない人にも親切仕様になっています!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    18世紀フランスにタイムスリップした化粧品開発者!?頼れるのは己の化粧技術のみ!

    化粧品会社の開発部に勤める江藤琉花は、ヒット商品を開発し、周囲からも一目置かれる存在。彼女はその業績が認められ、新規事業契約のためにフランスに出張に。
    しかしなぜか出張先で、18世紀のフランス・パリにタイムスリップしてしまう。いきなり過去にタイムスリップしてしまった琉花は路頭に迷ってしまうが、そこをレオナールという自称天才髪結い師に救われる。レオナールに現代のメイクのテクニックや知識を認められた琉花は、一緒に女性たちを美しくしようと誘われ…。

    この作品はタイムスリップものではありますが、
    18世紀パリの女性たちも、自分のネガティブな要素を隠したり、若く見せたいといった普遍的な望みを抱いている様子が描かれています。
    そんな彼女たちの様子に、時代や文化は違えど共感すること間違いなしです!
    また現代のような優れた化粧品や知識もない18世紀において、有毒な鉛が使用されていた当時の化粧品によっておきる謎の死を、琉花が現代の知識を使って解決する、ミステリー要素も含まれていて目が離せません。

    はたして琉花は現代に戻れるのか…?最新の化粧技術を使って貴族社会を生きる琉花の、今後の展開と活躍を、ぜひ見届けてください!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    1年が13ヶ月に!?
    集中力をコントロールできれば、時間の圧縮も可能になります。

    本書では、1日20冊の読書量を持つ著者が、集中力を向上させるための様々な知識やテクニックを紹介しています。
    私自身この本を読んでから意識し始めた事柄が多く、今後ずっと使える知識が豊富に詰まっていました。

    特に意識するようになったことは「正しい姿勢」です。
    私はこれまで重要視していなかったのですが、実は集中力とは密接な関係にあることが説明されています。
    その仕組みを知ってからというもの、歩いている時も座っている時も、常に姿勢を気にせずにはいられなくなりました笑

    集中力の差は、生まれ持った才能ではなく、
    それを発揮する方法を「実践しているか・していないか」の差だと著者は言います。
    本書で身につけた集中力は、きっと一生使える武器になるはずです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    地動説は美しい、命をかけても惜しくないほどに。

    皆さんは地動説:太陽を中心として地球など惑星が回っているという学説を当たり前に知っているかと思いますが、それが当たり前ではない時代がありました。

    それまでは天動説:地球を中心に太陽などが回っている説が当たり前という認識でした。
    天動説は宗教的にも正しいとされ、それ以外の考えは異端思想であり、最悪火炙りの刑に処されてしまうこともありました。

    この作品はそんな時代に生まれながらも、地動説の美しさを信じ、時代に抗った人々の物語です。

    この作品の一番の魅力は地動説を信じ、己の意志を貫こうとする登場人物たちであり、読んでいて胸にこみ上げてくるものがあります!
    歴史や科学好きだけではなく、現在に生きるあなたにきっと刺さる作品です。どうぞお手にとって読んでみて下さい。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「きょうとへむかって、いちごうせんを……にきろ、ばーすーてーい、じょーなんぐーの、べんちの、こしかけの、うら」

    かつて日本を震撼させたある脅迫事件。
    被害企業との接触に使われた録音テープの声は、幼いころの自分の声だった……。
    知らないところで犯罪に関わっていたことを知り、真相を明らかにするため動き出した曽根(そね)。一方、新聞記者の阿久津(あくつ)もこの未解決事件を追い始め……。

    衝撃の事件の「真実」を生々しいまでのリアルさで書き切った本作。
    「週刊文春ミステリーベスト10」では第1位、第14回本屋大賞にもノミネートされています。
    話が進むにつれ徐々に明らかになっていく真相に、ページをめくる手が止まりません。
    自分のあずかり知らないところで犯罪に関わっていたかもしれない、と自らも追われる立場になることへの恐怖を抱く曽根。反対に、不明瞭な事件の真相に近づき、得も言われぬ興奮を覚える阿久津。異なる立場の2人の、細やかな心理描写にも注目です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    特別かわいい動物が出てくるわけでもなく、取り立てて善人や悪人が出てくるわけでもない。ごく普通のペットと飼い主たちの出会いと別れのお話が淡々と続きます。
    それがどうしてこんなに泣けるのか。

    ペットショップで買ったり、保護猫(野良)を引き取ったりなど、動物と一緒に暮らすことになった経緯は様々。飼う理由も人それぞれです。
    共通しているのは一緒に暮らしてしまえばやはり情は移るというところでしょうか。だからこそ別れが悲しい、辛い。そして別れてからも当然その人の人生は続きます。
    後悔の残らない別れなどないのかもしれませんが、この作品を読むことで心構えはできるかもしれません。

    ペットを飼っている方はもちろん、これから飼いたいと思っている方にもおすすめしたい一冊です。
    …読む前にはお手元にティッシュとタオルのご用意を、ぜひ。

    2022年07月20日