ブックライブの書店員おすすめレビュー

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  • ブックライブ書店員

    モデル✕モデル、金持ち俺様男子高生✕健気な優等生、元バンドマン✕美声の男子高生といったきらびやかなカップリングを、スタイリッシュかつ華やかなタッチで描く灰田ナナコ先生。本作もまた、モデルと見間違うようなイケメンファッション編集者カップルのお話です。

    2人ともファッション編集者だけあって、スーツ姿が目のご褒美過ぎます……。攻めの西脇はジャケットの下に黒ハイネックやブラックシャツを合わせる大人セクシーなスタイリングで敏腕編集者の貫禄を見せつけ、受けの片桐は新人らしく爽やかな明るめカラーのスーツからジャケットの中に柄シャツという派手めなコーディネートまで幅広く着こなす「Theファッショニスタ」。2人が画面上に存在しているだけで幸せな微笑みがこぼれまくります。長めの黒髪涙ボクロ✕ショート金髪タレ目というビジュアルの対比も絶妙で、一目惚れ不可避……!

    2人は直属の上司部下となるのですが、片桐をフォローしながら導いていく西脇はまさに理想の上司だし、生意気ながらも西脇に追いつこうとがむしゃらな片桐は世界一かわいい部下。仕事上の関係は文句なしに順風満帆だけど、恋愛のほうは……というジレジレ感ももはやごちそうでしかありません。

    個人的に一番のご褒美は、西脇のとある事情に由来する着衣エッチ。特に片桐の半裸具合からは灰田先生のフェティシズムが感じられます!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    BL界において、「薄幸=かわいい」という定理を作ったのは山本小鉄子先生ではないかと思っているのですが、いかがでしょうか?
    本作も、三白眼で無愛想な苦労人・笑(えむ)くんがかわいくて、かわいくて……。貧乏暮らしが長いだけにたくましさもあるのですが、いつも空腹の野良猫のように張り詰めている姿が、全人類の庇護欲をそそります。彼が親の残した借金を返すべく奮闘する物語なのですが、正直、クラファンしたら一瞬で500万円集まるのでは? と思うくらいのかわいさです。

    そんな薄幸健気な受けの隣に似合うのが、ちょっと天然だけど正義感の強い男前攻め・福冨。
    福冨のいかにも育ちの良さそうなお人好しぶりに、最初は毛を逆立てていた笑が、初めて他人に心を開き、福冨の祖父をはじめとした周囲の人たちとも交流を深めていく――エロが少なめなこともあり、守護霊のような清らかな気持ちで、この初々しいカップルを応援したくなります。

    福冨がドヤ顔で出してきた手料理が飲み込めないほど不味い、朝食のジャム食パンを見た笑がよだれを垂らして静かに興奮する、など日常描写にも萌え要素がくまなく敷き詰められているのは、さすがの山本先生です。

    全体的にエロはかなり控えめですが、1つだけお伝えしておきたいことがあります。
    笑の乳首は、本当にエロいです(ドン!)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「(オメガバース+ケンカップル)✕運命の番=至高」という方程式を完璧な形で体現した作品。学生時代から犬猿の仲だった獅子倉と虎谷が何の因縁か職場の同僚に――さあ、舞台は整いましたよ!

    「やっぱりこいつ嫌な奴……」からの発情エッチにはじまり、出張先で間違えてダブルルームが予約されていたというお約束、そして、虎谷のことが気になってきてしまった獅子倉が夢の中でいろんなシチュエーションを楽しむ……なんていうか、もう、見たかった風景すべてが揃っています。

    反発し合う心とは裏腹に体の相性は抜群の2人。獅子倉はいつもの生意気さはどこへやらでトロットロにされてしまうのですが、それが本当に気持ちよさそうで、春田先生への海より深い感謝しかありません……。個人的には、獅子倉の四つん這いおねだりシーンが最高にかわいくて、疲労腰痛肩こりにすら効いてくるような気がしました(※個人の感想です)。濁点付きの喘ぎ声が血行を促進してくれるのでしょうね、きっと。
    このように発情エッチ描写は濃厚なものの、シビアなオメガ差別描写はないので、オメガバース入門作品としてもおすすめです! 

    最初から最後までずーっと仲良く(?)喧嘩してくれているのもケンカップル好きにはうれしいポイント。じゃれ合うような喧嘩、少しシリアスな喧嘩、いろいろな2人の表情が楽しめて眼福としか言いようがありません!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    『500年の営み』(祥伝社)の山中ヒコ先生が放つ、SF系BL漫画のファイナルアンサー! 
    まず、「イキガミ」は世界に1人しかいない自分の「ドナー」からしか癒やしを得られないという設定だけで、軽く白ごはん30杯はいけちゃいますよね。そして、ドナーはイキガミを生かし、戦わせ続けるために体の一部の移植すら求められる――文字通り我が身を捧げないといけない関係、世界に唯一にして、一蓮托生。それが「イキガミとドナー」なのです。

    しかも、本作の主人公の1人・鬼道は幼い頃に「イキガミ」となったせいで、孤独な人生を過ごし、世界のどこかにいる自分だけのドナーに憧憬を抱いている二十歳の青年。そして、鬼道の前に現れたドナーは一見平凡だけど聖母のような慈愛を持った中学教師・吉野。この2人がもう……化学変化が起きたとしか思えない、奇跡のカップリングなんです……。無愛想で偉そうな鬼道が吉野の腕に抱かれてうっとりリラックスしたり、吉野が「先生の言うことを聞きなさい」と鬼道を優しく諭したり。そんな何気ない風景が本当に愛おしいのですが、招集されれば鬼道は他国のイキガミと命をかけて戦わねばならず、2人の日常の裏側にはどうしようもなく「死」がべったりと貼り付いている。鬼道と吉野のやり取りがかわいければかわいいほど、不意にこみ上げてくるものがあります。

    最初は人間らしい感情を見せず、吉野のことも「特効薬」のように利用していた鬼道ですが、真っ当で穏やかな吉野の愛情に触れることで、人を守りたい気持ちや執着心、そして吉野を失う恐怖など、さまざまな感情を帯びていきます。受けの愛情が攻めの魂を育んでいく関係性が尊みを通り越してもはや神聖……! 神棚に祀って拝みたい!! 人が人を愛することの素晴らしさがぎゅうぎゅうに詰まった作品です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    本作は、先生の人気作のひとつ『部活の後輩に迫られています』(ビーボーイ編集部)のスピンオフ作品。今回も男同士の不器用なモダモダが宇宙一素敵に愛らしく描かれています! 
    『部活の〜』ではしっかり者だった牧野が就活に失敗したせいでだめ〜でめんどくさい子になっていて、それを守谷・吉武カップルがヨシヨシするという1巻プロローグだけで、もうかわいさで胸がいっぱいになります……。『部活の〜』既読勢には、あの男子高校生たちが立派な社会人(牧野除く)に…という感動も。

    モンペ2人に見送られて、やっと決まった仕事の赴任先である東北の田舎町にやってきた牧野は、清宮という地元のゲイ男性と友人になるのですが、ノンケ特有の無神経さと人生にテンパっているがゆえの暴走で、彼を振り回してやらかしまくります。学生時代の面影ゼロでオロオロする姿は、さながら生まれたてのひよこ、母親とはぐれた子猫、庇護対象の地区代表といった様子。
    世話焼きゲイの清宮としては、弱りきった牧野をかまっているうちに、彼を意識せざるをえなくなっていくのですが、当の本人はのんきに友人としてグイグイ距離を詰めてくる――この全く噛み合わない2人が時間をかけて気持ちを同じくしていく過程こそ、まさに恋。読んでいる間はずっと顔がニチャアしっぱなしで、口からは「あーかわいい」という鳴き声しか出てこなくなるので気をつけてください。

    プロローグだけでなく物語の節々にも登場する、守谷と吉武のモンペっぷりにもほっこりします^^

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    様々な姿をした怪や精霊、鬼が暮らす美しい世界。
    主人公の雪緒は過去に神隠しにあってこの世界で暮らすことになった人間の女の子です。そして、なんと、17歳にしてバツ一。
    なぜか元夫で白狐の大妖、白月(表紙を見てお察しの通り大変なイケメンです)は別れたはずなのに、会えば雪緒に迫り、求婚してきて…!?

    …そんな二人のやり取りはセリフだけ見れば甘々なのですが、白月のことは好きだけど絶対に裏があると冷静に判断している賢い雪緒と、それを上回るやり手の白月のせいで緊張感たっぷりでもあり、ハラハラします。
    実際、白月にはある計画があり、当初はその目的のために求婚しているのですが、だんだんと雪緒への執着が強まっていき自分の中に矛盾を抱えることになり…
    振り回されているようでいて、実は白月の方が雪緒に翻弄されているのかも?とも思えてきたりして、ニマニマします。

    人外×人間のカップルが好きな方にぜひ読んでいただきたい本作。
    糸森環先生の作品と言えばかかせないモフモフ要素もたっぷりです!(雪緒に懐く子狐たちが大変かわいらしい…)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「苦悩こそ、まさしく自意識の第一原因にほかならないのだ。」
    主人公の自意識ゆえの苦悩・思想が語られる前半と主人公が過去に経験した3つの出来事が明かされる後半という2部構成になっている本作は、社会と関係を絶ち、自ら地下に閉じこもった、小官吏である主人公の独白を通して、人間の本質に迫る。

    「意地悪にも、お人好しにも、卑劣漢にも、正直者にも、英雄にも、虫けらにも。」
    何者にもなれなかった主人公は、極端な自意識という地下室から出ることはできないのでしょう。もはや出ようともしないのかもしれません。ここまで緻密に、克明に、自意識に向き合った作品はないのではないでしょうか。
    肥大化する自意識に苦しむ現代人にこそ読んでいただきたい、文豪ドストエフスキーの傑作です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「課題の期日が迫っているのにどうしても手が進まない。そして、そんな自分が嫌になる。」
    誰しもそんな経験があるのではないでしょうか。

    本書では、先延ばしの構成要素が「方程式」という形で示されており、
    その構成要素一つひとつを詳しく解説しているため、納得感を持ちながら理解を深めていくことができました。

    私自身先延ばしをしがちなのですが、何が原因で先延ばしをしてしまうかを理解できたことで、先延ばしをしてしまう現状を前向きに捉えられるようになったと感じます。
    また、先延ばしから目を逸らそうとすると不安はさらに強まってしまうという理解も、先延ばしに立ち向かうための大きな一歩となりました。

    先延ばしをしてしまう脳内のメカニズムを理解することで、現状を素直に受け止めることができ、自分を認めることができるからこそ、次の対抗策を考えられるようになります。
    「先延ばしに苦しめられる現状を変えたい」そう思う方には、きっと力になってくれる作品だと思います。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    好きの気持ちに老いも若いも男も女も関係なく、
    好きなことをしてキラキラ輝いている人、それを支える人、どっちも尊い・・・
    って改めて感じられる作品です!!!

    本作は、雛人形職人を夢見る主人公・五条新菜がとあることをきっかけに全肯定美少女ギャル・喜多川海夢のコスプレ衣装を作ることになる物語なんですが、とにかくこの二人の絡みが尊すぎます!

    人付き合いが苦手な五条くんが距離感が近い海夢に対してオドオド、ドキドキしながら対応している様子なんて思わずニヤニヤしながら読んじゃいます。
    そんな五条くんがコスプレ衣装を制作となった途端、真剣になる様やそれにキュンとなっている海夢の描写は素晴らしいの一言しか言えません。
    まして、様々な苦労を乗り越え、コスプレイベントに参加したときの二人の輝きなんて
    「しゅきしゅきしゅきしゅき♡♡♡♡ しんど~~~~~」としか表現できません。

    「最近、ピュアッピュアな絡みをニヤニヤしてみてないな~」
    って人にはこれ以上ないくらいオススメですので、どうぞお手に取って読んでみてください!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    みなさん、おじさまは好きでしょうか? わたしは好きです。
    この作品は、とある商店街を舞台にした多種多様なおじさまと主人公の大学生の日常マンガです。
    喫茶店を営むポーカーフェイスなおじさま、
    古本屋さんを営む本と食べることが大好きなふくよかなおじさま、
    美容室を営む年齢を感じさせないイケメンのおじさま、
    お花屋さんを営む照れ屋だけどまっすぐなおじさま、
    etc……
    絶対に「推しおじ」が見つかるはずです。

    ちなみにわたしの「推しおじ」は美容師の中神さん(48)。
    髪のことになると横暴かつ一歩間違えればセクハラともとられる発言をするのですが、本当に相手を想って言っているのと顔がイケメンなのでなんでも許せてしまいます。さすが美をつかさどる仕事なだけに、年齢の割にすらりとした四肢と流れるような髪型が本当にすてきです。推せます。

    おじさま同士の会話も長年の付き合いを想像させてほっこりする本作、みなさんも、同じ商店街の住人になった気持ちで楽しんでみてはいかがでしょうか。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    木村佳乃、吉田羊、仲里依紗という豪華キャストにて、2020年ドラマ化!

    シングルマザーの石渡杏 、キャリアウーマンの林優子、セレブな専業主婦の蒲原まり。
    経歴もバラバラで、性格も違う三人の女性たち。三人は、同じ高校に通う息子たちをきっかけに知り合い、お互いの傷や悩みを共有しあう仲になります。母として家庭の問題に悩み、妻として夫との関係に悩み、社会人としてキャリアや仕事に悩み、女として恋に悩む……。本作は、そんな"恋する母"たちの行方を描いた力作です。

    本作のおすすめポイントは、大人の女性の苦悩がリアルに描かれているところです。それぞれが抱える不安や焦りが、生々しく描かれ、読者の心をギュッと揺さぶります。また、不倫がテーマになっていますが、自分の責任を果たそうとする大人としての覚悟もきちんと描写されているため、ただ恋に逃げているだけではないと分かり、より主人公たちに共感しながら読み進めることができるのも、この作品の素晴らしい点です。

    また、ドラマでは、石渡杏役を木村佳乃、 林優子役を吉田羊、蒲原まり役を仲里依紗が演じ、相手役の男性をそれぞれ、小泉孝太郎、磯村勇斗、阿部サダヲが演じ、男性陣のセクシーな魅力が話題になりました。

    恋愛マンガの名手・柴門ふみが、"恋をする母"を正面から描いた力作。すべての大人の女性におすすめいたします!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    若林先生の作風は『徒然チルドレン』をはじめとするムネキュンもの…そう思っていませんか?
    しかーし! その神髄は、突拍子もない設定とジェットコースターのようなギャグセンスにあるのです!!
    というわけで今回の作品のテーマは、なんと“殺し屋”。でもでもそんな重たいブッソ―なもんじゃありませんよ? ポップでキャッチーなコメディーです♪(まぁ標的はサクッと死ぬんですけどね)

    主人公のカナコは、前職のブラック企業を退職後、殺し代行会社の面接を受けることに(なんとここまで冒頭1ページ)。
    今まで一般人だった彼女に殺しなんてできるはずがない…。しかし、過酷な労働環境と度重なるストレスで、溢れ弾けんばかりのパッション(殺意♡)が眠っていたのでした。その衝動で入社試験のターゲット:前職のパワハラ上司をライフルでバキュン☆とヤって見事合格!(本人曰く「指が勝手にー!」)
    晴れてカンパニーの仲間入りを果たした彼女は、ここから天性の才能を発揮し、殺し屋として人知れず名をあげていくことに―。
    絵柄と内容、180度違うだろ…と思えますが、そんなもの関係ない!と言い切れる勢いがあり、カナコのセリフにもブラックみ溢れるテイストが混ざっていて、爽快感と笑いが同時にこみ上げてストレスが吹っ飛ぶほど笑えます。
    「マジマジマジマジアルマジロ?」
    「いやいやいやいやロップイヤー!」
    に代表される、ちょいちょい挟まる独特のセリフ回しもクセになります(笑)。
    日頃の鬱憤が溜まっているあなた、この漫画でイライラをスッキリにかえてスカッとしましょー☆

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    村西とおるの印象は学生の頃「パンツ一丁」でテレビに出てルー大柴と丁寧語をミックスしたようなしゃべり方をするをするよくわからない職業の人という印象である。後ほど職業を知って唖然としたのだが・・・読んでみての感想は狂気に満ちた毎日爆弾が落ちてくる人生でよく生きていられるなという印象。前科七犯でも懲りず借金50億作っても懲りず突き進む。生きているという実感のために狂気を発しながら生きるという印象です。そしてこの本を読んでもうひとつ気になったのがあの頃テレビにやたら出ていた黒木香嬢・・・当時インテリでお育ち良さそうな人がなんでこんなことをしているのだろうと思ったのをよく覚えてます。彼女が今も無事であることを願うばかりである。本の帯に「人生、死んでしまいたいときには、下を見ろ! おれがいる」とありますが少しでも悩みがある人におすすめの1冊です。「狂気」と「熱量」と「いかがわしさ」で少しは「ナイス」な気分になれます。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    2014年から続く超人気シリーズ。人気すぎて、今更レコメンド書いても需要ある? もうみんな読了済みなのでは? と心配になるほど。そして、未読の方には助走からのスライディング土下座でおすすめしたい作品です!

    いつも退屈そうな顔をしている眼鏡男子・楢崎と、可も不可もないような日々を送っていた素行不良のヤンキー・寺島が出会い、互いに心惹かれ、いつしか強い絆で結ばれるようになっていくのですが、時間と巻数をかけて語られる2人の成長が愛おしくて……。
    最初の印象は、「うわ相容れなそう」「つまんなそーなツラしてやがんの」というものでしたが、図書館係をきっかけに距離が近づき、惚れた腫れただのヤるヤらないだのに悩む青臭い性春を過ごして、大学生になる頃には成熟した“パートナー”になっていくのです。しかもその間、糖度は右肩上がり。ありがたさがすぎます。

    2人の関係が成長するのと比例するように、楢崎はスパダリみを増し、寺島は可愛さに磨きがかかっていくのも見どころ。大学に入ってからショートヘアになった寺島、耳とうなじが可愛すぎてもはや事件です。そして、他人に興味がなかった楢崎が、寺島にゴリッゴリに執着するシーンでは魂が浄化されるが如き萌えを覚えます。

    友人や家族へのカミングアウト問題や将来のことなど、シリアスな問題にしっかり向き合いつつも、最終的には2人のイチャラブで幸せな気持ちに。このバランスが長く愛され続ける名作たる所以なのだと思います。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    幼なじみの男子高校生の淡い恋心とすれ違い、「ただの幼なじみ」という関係性が少しずつ変わっていく様子が、丁寧かつとっっってもかわいらしく描かれています。
    成績も外見もごくごく平凡なカケルは、周りの友人から「大原(ヤマト)とタイプが真逆」「仲が良いのが不思議」なんて言われたりするのですが、モンペ視点から言わせてもらうと、「外見で誤解されがちなヤマトのことをちゃんと理解していて、ヤマトのことを一番大事に考えているカケルこそヤマトの隣にいるべき!!!!(超早口)」です。
    一言で表すならば、絶品の平凡受けBL。

    カケルの悪いところを敢えて1つだけ挙げるとすれば、超絶鈍感なところ。ヤマトがそれとなく気持ちを伝えても、「ヤマトが俺のことを好きなはずない」とスルーしてしまうのです。しかし、それゆえにヤマトの隣であんなに無防備でかわいい顔を見せてくれるわけで……。モンペとしましては複雑極まりない気持ちです。

    鈍感すぎるカケルと自分の気持ちを押し殺しすぎるヤマト。こんな2人ですから、物語はゆ〜〜〜っくりとしか進みませんが、ヤマトの「カケルに彼女ができたら嫌だ」発言、カケルがうっすらヤマトの気持ちに勘付きはじめる、修学旅行で先生から隠れようとしたらうっかり一緒のお布団に! などなど、胸キュンイベントが盛りだくさん。正直、心臓が休憩するヒマがありません!

    おまけ4コマで、友人から「大原って性欲なさそう」と言われて、「あるよ」と極太フォントで返したヤマト。カケルとの関係が次のステップに進んだときの活躍、楽しみにしています!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    イケメン高身長高学歴と絵に描いたようなハイスペ後輩・吉成と、お人好しで人のフォローに回りがちなため「非モテ」扱いされている先輩・真壁。しかし、実は吉成のほうが真壁にゾッコンで――というと、王道リーマンなのですが、まさかの序盤での両思い。この物語は恋愛が成就するまでではなく、恋が愛へと育っていく過程を描いたものなのです。

    イケメンで人生順風満帆と思われていた吉成が、過去の失恋のせいで恋愛に自信がなかったり、いわゆる「平凡受けBL」かと思っていたら真壁が隠れハイスペだったり、王道設定の裏をかくような新鮮な展開は、さすがベテラン・倫敦巴里子先生です……!

    何気ない描写もBLの定番の裏をいくものが多く、思いっきり吉成を抱く気だった真壁に、吉成が「…そっちが抱くんですか?」と尋ねると、普通の顔で真壁が「だって俺先輩じゃん?」と答えるシーンも。キョトンとしたお顔が愛せすぎるのですが????
    こうして、何気ないけど愛おしい瞬間を積み重ねるようにして吉成と真壁の恋は育っていきます。吉成と真壁が有休を使う理由は……お察しください。

    物語中盤で登場するいかにも当て馬っぽい真壁の同期、エリート課長・遠野も普通の当て馬(?)と違って、真壁のことをきちんと大事にしているところが推せる! それだけに彼の言葉は吉成に深く刺さり……。舞台装置は王道なのに、そこに存在するキャラクターたちの振る舞いは生っぽい。一味変わった物語が読みたい方に、ぜひ手にとってもらいたい作品です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    タイトルに「竜人」とあるので、半竜半人くらいかと思っていたらガチなほうの竜でした。しかし、本作を読み終われば全ての人が思うはずです。「だからこそ良い……!」と。

    突然、人間が竜人化してしまう「竜返り」という現象が存在する世界で、その異形ゆえに疎まれてしまいがちな「竜型竜人」に返ってしまったツクモ。一人ぼっちで飢え死にそうになっているところを助けてくれた天涯孤独の少年・紫の家に転がり込むことになります。竜人のツクモが竜のくせにワンコ全開で紫に懐き倒すくだりで、この本を手にとったのが正解だったと悟ります。そして、巨大生物が尻尾をブンブンしながらハンバーガーを食べたり、(*´∀`*)パアアな笑顔を見せてくれたりするのがあまりにかわいくて、思わずニッコリ笑顔に。

    竜✕人のエッチシーンもしっかりあるのですが、きっと「初めて」だったのに、ツクモの発情を受け止めてくれた紫くん、100年に一度の逸材受けなのでは? 

    そんなキャッチーな魅力もありつつ、異なる種族同士の恋愛や共存、愛する者を失った過去の克服など、骨太なテーマも持ち合わせている本作。紫がツクモを追い出すシーンは、悲しさあふれる描写に胸が痛くなりますが、それも2人が乗り越えないといけない試練――乗り越えた先の風景はきっと嬉し泣きしてしまうほど優しくて美しいはず。
    「添い遂げる」覚悟を持ったツクモと紫の大きな愛情に、心がじんわりと温かくなります。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    突然人の心の声が聞こえるようになってから、人間の表の顔と心の声とのギャップに苦しめられてきた余村が、自分に想いを寄せる同僚・長谷部に心惹かれていくわけなのですが、真面目で無愛想と思っていた同僚が、自分が笑った瞬間に「笑った顔 いい」なんて心の声が聞こえてきたら、ほだされちゃって当然ですよね……!

    プロポーズした彼女の残酷な心の内や、友人だと思っていた前職の同僚の内心の裏切りによって、深く傷ついていた余村を真っ直ぐな長谷部の心の声が癒やしていく――その過程がゆったりしたテンポで描かれていて、2人のいじらしさに胸キュンが止まりません! 
    中でも、初めてのキスをしながら「好き」「好きだ」という心の声が聞こえてくるシーン、悪意ある心の声にばかり触れてきた余村がどれほど癒やされたことか……。互いの身体を触り合ったときの、「好き」「かわいい」ビームもけしからんです。あんな心の声を浴びせられたら、普通よりも気持ちよくなってしまうのでは……?(妄想)

    原作小説には、『言ノ葉ノ世界』、『言ノ葉ノ使い』(ともに新書館)という続編が。いずれにも本作の主人公・余村と同じく心の声が聞こえる男性が登場します。
    「心の声が聞こえる」というファンタジー設定から、人の心の複雑さと、それを信じて愛することの難しさ尊さを描き出した本作。続編のコミカライズも座して待ちたくなってしまいます。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    『吾輩の部屋である』の田岡りき先生が描くお散歩コメディ。世の中に適当なことを好き勝手言う飼い主・りえ子と、それにキレキレな返しをする愛犬・ポン太というたった2人の登場人物しか出てこないのに飽きさせないストーリー構成が絶妙です。なによりポン太の冷静なツッコミがツボ。

    時折、別れを感じさせるシーンが散りばめられていて、ポン太の表情に切なさが残ります。りえ子に文句言いつつ、ポン太自身が寂しそうにする瞬間がこの上なく愛くるしい。ペットを飼ったことのない自分も思わず考えてしまうほどです。
    日常生活にちょっとした笑いと幸福感を与えてくれる一冊ですね。一生読めます。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    最強クソゲーマーVS最先端神ゲー!!

    バグ、エラー、理不尽設計のボス、超低乱数のお祈りゲー・・・。
    様々な“クソゲー”を渡り歩いてきた生粋のクソゲーマー:サンラクは、ちょっとしたキッカケで総プレイヤー数3000万人の“神ゲー”:シャングリラ・フロンティアに挑むこととなった!

    クソゲーで培ったプレイヤースキルを駆使して、無数に広がる世界を踏破しろ!!!

    本作は、累計2億5千万PV越えの超人気小説をコミカライズしたものであり、
    『週刊少年マガジン』では史上初の読者アンケート速報4冠を達成したという、
    今、超話題の作品となっております。

    この作品の面白いところは、主人公のサンラクが今までのクソゲーでの経験やプレイヤースキルを活用し、神ゲーをガツガツ攻略していく様ですね。
    また、台詞回し(主に煽り合い)が抜群に上手いのも魅力の一つです。

    サンラクと共に、縦横無尽に広がる“神ゲー”:シャングリラ・フロンティアを冒険したい!と思ったら、どうぞお手に取ってみてください!

    2022年07月20日