すべて のおすすめレビュー
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生まれた時から未来の皇后として育てられたアリスティア。しかし、異世界から突然やってきた少女に皇后の座を奪われ、側室―皇妃に格下げされてしまう。それでも皇帝のために尽くすアリスティアだったが、皇帝ルブリスはいつも冷たい態度。そしてついに、アリスティアは反逆者として処刑されてしまった――はずが、目を覚ますと9歳の自分に戻っていて……!?
前回と同じ運命を辿るまいと奮闘するアリスティアの成長を描く、逆行ファンタジー。
アリスティアの健気さに、思わずルブリスに拳を振り上げてしまいそうになりますが、ルブリスにも事情があるようで……?
唯一の家族である父ケイルアンや新たに出会う人々との絆。そして、何故ルブリスはあれほどアリスティアに冷たかったのか。
まだまだ謎が多く、先が楽しみな作品です。
そして、フルカラーで描かれる中世貴族風の世界観の美しさといったら!アリスティアのかわいいドレスも細かく描かれており、必見です!2022年07月20日 -
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BL漫画であり、本格競技ダンス漫画でもある本作。その魅力について本気で語ろうとすると一晩でも足りないため、未読の方へのおすすめポイントを2つに絞って紹介します。
1つ目は、井上佐藤先生の写実的かつ華麗なタッチで描かれる、競技ダンスの美しさと迫力。ともに日本一の称号を持つ主人公の杉木と鈴木が、互いの専門を教え合うためにペアを組んで踊るのですが、そのダイナミックな美しさはため息もの……。最初こそ、コミカルな描写が目立ちますが、雪の降る公園で手を取り合ってダンスをする、まるで映画のようにロマンティックなワンシーンも。杉木の「僕ならあなたの好きにして構いません」「ただし大事に扱ってください」という決め台詞で昇天必至です。
2つ目はダンスを通して揺れ動く2人の心。2人とも基本的に異性愛者ですが、誰よりも互いの才能に惚れ込み、同じくらい競技ダンスに心血を注げる相手に出会ったことで、ライバル心が友情に、そして友情が恋に似た感情へと育っていきます。しかし、この感情を容易く「恋愛」と規定しないのも本作の萌えどころ。クソでか感情の矢印は確実に互いのほうを向いているのに、「プロダンサー」としての理性が、感情を名付けることを避けるのです。多くのBL作品は相思相愛の状態が物語の終着点になりますが、本作では一体どうなるのか……。展開の読めなさもBLファンを虜にする一因ではないでしょうか。
巻を重ねるごとにゆっくりと、しかし着実に盛り上がりを見せる『10DANCE』。世界トップクラスの大会を舞台にダンスは優雅さと迫力を増し、ステージが大きくなるほどに杉木と鈴木の関係は複雑さを増していきます。BLを嗜みながら本作を読まないのは、あえて「人生の半分損している」と言ってしまいたい。半ば脅すくらいの勢いで未読の人を沼に引きずり込みたい。絶対に後悔させませんので、まず1巻だけでも手にとってみていただきたい次第であります!2022年07月20日 -
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裕福な医者の家系に生まれ、頭脳明晰かつ容姿端麗と将来を嘱望された“天才”がなぜか売れっ子ホストに、というユニークな設定と滝端先生の美麗なタッチにまず惹き込まれました。そして“天才”こと深凪と、美容師見習いのアキとの間に流れる微妙な空気。そこから明かされる誰にも言えない2人の過去――このストーリー展開の鮮やかさ、20年以上のキャリアを持つベテラン・水壬楓子先生だからこそのテクニックです。冒頭20ページで傑作であることが確信できます……!
そんな仄暗い過去を持つ2人がひょんなことから同棲、いや、同居することになるのですから、萌えないわけがない。しかも、天才のくせに生活力ゼロな深凪のやることなすことがいちいちかわいくて、ハイスペイケメンがいつのまにかネコチャンに見えてくる不思議。洗濯に失敗してしまうシーンとか、「わたしはアキのサマーニットをびよびよにしました」って書いた札を首にかけたくなる……!
そんなコミカルな一幕もありつつ、ストーリーの主眼は、深凪に夢を叶えてほしいアキと、アキの夢を潰した償いに夢を追わないことを決めた深凪のすれ違い。相手への思いやりや負い目がこじれて望まない方向へと突き進んでいってしまうのが、苦しくもあり、美味しくもあり……。互いに「人生の光」ともいうべき大事な存在だからこそ、不器用になってしまうのだと思うと、読んでいるこちらの胸まで痛くなるほどに切ない。
それだけに、辛いすれ違いの後に訪れる極上の救済は、涙なしに読めません! タイトルのとおりに、光に満ち溢れたラストをぜひ見届けてください。2022年07月20日 -
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ハイテンションなエロコメの名手・いつきまこと先生の最高傑作……!(2021年5月現在)
村のしきたりで無理やりくっつけられる年下攻めケンカップルとか、俺得でしかありません。額に青筋を浮かべて無表情な千景(紋付袴)と、ふくれっ面でこちらも青筋を立てている百貴(白無垢)が並んだ表紙からしてかわいすぎます。
「お前(千景)のことがムリ!」からはじまった「ムリ婚」が、「年下すぎてムリ」になり、次は「巨根すぎてムリ」、そして「かわいすぎてムリ!」と、2人の距離が縮まるたびに「ムリ」の意味合いが変わっていくのがなんとも粋。そして、いつき先生のセンスが光る、百貴の「ムリソムリエ」シーンもかわいすぎるので必見です。
いかんせんスタートが「ムリ」だったもんで、千景と百貴の関係はゆっくりとしか進んでいきませんが、「いいぞ、もっとやれ!」とエールを送りたくなる心地よい焦らされ感……。いやあ、「ムリ」っていい言葉ですね。
老成しているよう見えて実は二十歳の純情ボーイな千景と、童顔でかわいらしい見た目だけど気が強くて負けず嫌いな百貴のデコボコ感にもニヤニヤがとまりません。意外と百貴がしっかり者で、甲斐甲斐しく千景のお世話をする姉さん女房要素にも滾ります!
同じ性癖の仲間には『兄さん女房』(ジュネット)もおすすめ。ケンカップル要素はありませんが、ちょっとおバカなわんこ系年下攻めと人妻系年上受けや、元ヤン年下攻めと天使系年上受けのイチャエロが存分に楽しめます。2022年07月20日 -
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「オメガバース前夜譚! そういうのもあるのか」と井之頭五郎顔でつぶやきたくなる斬新な設定。さすがは『gift』シリーズ(幻冬舎コミックス)を世に放った一ノ瀬ゆま先生です。
人類で初めてフェロモンによる発情を体験した喬と西央の興奮と戸惑い、そして2人の間に育っていく感情。体育倉庫を舞台に、男子高校生2人が未知の症状と対峙するというジュブナイル感漂う設定にもときめきを覚えます。体育倉庫って、保健室と生徒会室とともに、学園BL3大聖地と呼びたくなるロマンにあふれていますよね!
オメガバースものだけあって、2人はめちゃくちゃエッチなエッチをするわけなのですが、喬が奥手ながらも思いやりのある優しい男子、西央は一見チャラいけど寂しさを抱え込みやすい性格で、凹凸を埋め合うような関係性が尊い……! ヒート中は西央の思考が喬に流れ込むという設定もグンバツです(感情が高まりすぎた挙げ句のバブル語)。
それぞれのバース性に目覚めたことで、体質や性格が変わっていく過程が描かれているのも本作独特の設定。「ヒート」「ラット」といった名前がついていない現象に振り回されながらも、一緒に乗り越えようとする2人の姿が健気で切ない……。どんどんオスみが増していく喬がかっこいいとか、メス化していく西央くんエッチすぎ! と軽率に叫びたい気持ちと2人のひたむきさに読者の心は引き裂かれまくり必至です。
一ノ瀬先生の美麗なタッチと、重くなりすぎない軽妙な語り口で、上下巻まとめて一気読み間違いなしです。2022年07月20日 -
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舞台はのどかな田舎町、幼馴染のコタと瞬平は興味本位から“ヌキ合いっこ”をする仲になるのですが、瞬平のほうはコタに恋心を抱いていて……。という、BL界の必修科目にして無限履修者続出のド王道テーマ。なのに、何回読んでも萌える……。なぜなら、コタがはちゃめちゃにかわいくて、瞬平が理想のクールカッコいい男子高校生だから!
きはら記子先生の繊細なタッチで描き出される2人は、表情豊かで生き生きとしていて、本当に存在するのではないかと錯覚しそうなほど。コタと瞬平が触り合いっこする空き家の壁か天井になりたいと心の底から願ってしまいます。
普段は無邪気で無防備なコタが不意に見せる色っぽい表情や、クールな瞬平がコタにだけ見せる柔らかい微笑み――この「世界に2人きり」感がたまりません! 美しい箱庭のような世界観も相まって、もはや「田舎町の幼馴染男子高校生BL」の究極体と化しています。
『春と夏となっちゃんと秋と冬と僕』(佐岸左岸 / ふゅーじょんぷろだくと)が好きな方なら絶対にハマるはず。
瞬平のことを友達としてしか見ていなかったコタが、瞬平と一緒にいたい一心で「いいよセックスしようよ」と懸命に迫るも、「答え焦らないからちゃんと考えてくれ」となだめられて、結局瞬平の腕枕で寝ちゃう……などなど、胸キュンシーンが尊すぎて、心臓がちぎれるかと思いました。一見淡々とした毎日の中に、かけがえのないきらめきがたんと(たくさん)詰まった作品です! 「一緒にいたい」というシンプルに強い気持ちの良さ〜〜〜〜〜。
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
薬師コレットと冥王ハデス様の神話級ラブ・ロマンス!
薬師のコレットは毎日朝から晩まで仕事に追われ、休む暇もない毎日。追い詰められたコレットは、ついに井戸に飛び込んでしまいます。
目が覚めたらそこはなんと冥府。冥王ハデス様が支配する、死者の国でした。
ところが、ハデス様はなんだか調子が悪いみたいで……?
衝撃の展開・タイトルから始まりますが、それは読み切りから始まり、人気を博して連載になった、という経緯があるから。読み進めるとコレットも前向きになり、いきいきと活躍しますのでご安心を。
ハデス様との出会いで誇りを取り戻したコレットの優しさ、薬師としての情熱には胸が熱くなります。
仕事一筋なところがそっくりのコレットとハデス様。2人が少しずつ歩み寄り、お互いに唯一の存在となっていく様にはじれじれ、もだもだしてしまいます!
2人を見守るのは、チャーミングな冥府の家来たち。さらには、他の神様たちまで登場して……!?
この先は、ぜひご自分の目で確かめてみてください!2022年07月20日 -
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見た目は出来るキャリアウーマン、実は社内ニート・鷹野ツメ子。
本作は、Excelはもちろん、コピーもできない彼女の
あまりの仕事のできなさを描いたギャグ漫画である。
ただ鷹野は自分の仕事のできなさに疑問や劣等感はなく、もちろん競争意識もない。
そんな人実際にいたらクビ確定だが、そんな彼女のありのままの姿勢に、
なんだか励まされ、もう少し肩の力を抜いて仕事に取り組もうと思えること間違いなし。
そして鷹野と同期入社の鶸田。
能力はあるのに気弱で人に見くびられがち、そのせいで契約が取れずのび悩んでいた。
そこで気弱で人に見くびられるなら、
ぱっと見、有能に見える鷹野を連れて商談にいこうと彼は思いつく。
この案が功を奏し、どんなに鷹野が的外れなことを言っても、
「こんな有能そうな人が言うからには何か意味があるのでは?」と
商談先の人が勝手に誤解して、商談が良い方向に進んでいくパターンが面白い。
ただ鷹野の無能さを鶸田だけは知っているので、
何バカなことを言っているんだと冷静になり、鶸田も本来の実力がだせるようになる。
そんな有能に見える無能・鷹野と、無能に見える有能・鶸田がタッグを組み、
奇跡の成果を上げていくお仕事コメディ。是非ご一読あれ。2022年07月20日 -
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ある日、主人公の赤竜・レティは「我が息子としてこれからは一匹で生きてみせよ!」
と、父親に住処を追い出されてしまいます。しかし彼のステータスはドラゴンとは思えないほどの貧弱っぷり。このままでは狩猟者にやられて、武器の素材か “上手に焼けました~!”なお肉コースへまっしぐら…。
そこで彼は、一人でも安心して暮らせる巣(マイホーム)を探す旅に出るのですが——。
レティがオドオドしていてとにかく可愛いです!ザ・ドラゴンって感じのデカくてごつい体つきなんですが、表情がコロコロ変わるし読んでいて応援してあげたくなります。母性本能を掻き立てるドラゴン、新しい。
そして、道中で出会った建築と不動産(そして魔王)を生業とするエルフのディアリアさん。めっちゃ美形でいてしかも強い。彼もレティの家探しを手伝いますが、優しそうな顔つきでいてちょっと強引。物件の内見中もそんな彼に引っ張りまわされるレティがまた可愛い。キレ長眼のイケメンと癒されドラゴン、これは女性にも刺さるキャラ立ちですね。
基本ほっこりギャグ漫画なので、一息つきたいときの一冊におすすめです。某狩りゲーやファンタジーゲーム的なメタ要素も満載なので、その手のネタが好きな人も夢中になれるかと思います♪(読後はレティへの罪悪感で「ひと狩り」はしにくいかもw)2022年07月20日 -
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「僕は日曜日に映画を観ました。」この文をサッと英文に出来ますか?
知っているはずの英単語や文法なのに、英文を作ろうとすると途端に不安になってしまう……。そんな経験ないでしょうか。
かく言う私もそんなタイプで、偶然出会ったこの本にハッとさせられたのです。
冒頭の例文をタイトル通り「3歳児の話しかた」にしてみると、「ぼくね、みたよ! 映画を、日曜日に!」となります。この文を英文にしてみてビックリ! 英語にしやすいうえに、正しい英文になっているんです。
今挙げた例はほんの一部。他にも語彙やポイント、便利な言い回し等も掲載されており、こうすれば良いんだ!のオンパレードです。
とは言え本だし、発音までは……なんて思っていたら、全レッスンに動画のQRコード付き。著者が英会話スクールを経営する方なので、抜かりなし。まるでマンツーマンレッスン!
英語に憧れがある方、どう学習したらいいか行き詰まってしまった方。私はこの本を読んで「あれ?私、出来そう。」なんて思っちゃいました。どんどん英語が楽しくなっていきますよ。2022年07月20日 -
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新型コロナウィルスの感染拡大で、改めて注目された本作。
自衛隊演習の爆音で主人公の女性が目を覚ます1ページ目からしばらく彼女の日常が描写され、彼女が横走中央病院に勤める医師であること、その横走中央病院があるS県横走市は富士山麓に位置し、冒頭の演習が行われた自衛隊の駐屯地と病院とは近いことが示されます。そして、駐屯地に所属する隊員と思われる男性が吐血して病院の敷地内で倒れているのを発見されるところから、怒涛のようにストーリーが展開していくのですが、まるで新型コロナウィルスのような感染症が日本でも猛威を振るうことを想定していたかのように、どこかで最近見たような描写が次々と現れ、その合間合間にふとした日常生活の描写が挟まれることでかえってリアルさが増して、正直に言うと気が滅入るところもあるかもしれません。
情報統制、緊急事態宣言、都市封鎖、感染者や感染者が多い地域に対する差別や誹謗中傷などはまるで予言の書のようにも感じられますが、改めて読み直してみると、人間の本質はいつまで経っても変わらないということなのかもしれないと思わされたりもします。
タイトルにある「リウー」は、本作と同様にパンデミックを描いたアルベール・カミュの代表作『ペスト』の中で病と格闘する医師の名です。私たちは果たして、リウーのように、そして主人公のように振る舞うことができるのでしょうか。
本作は全3巻ですので、一気読みもできると思います。未読の方はぜひ読んで、いろいろと考えてみてください。テレビドラマ化もされた同じ作者の作品『インハンド』も、非常におもしろい医療マンガですので、あわせておすすめします。2022年07月20日 -
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――あの別れから10年……「うわ、お前すっかり大人になっちゃったな」「もう子ども扱いさせないぜ」+.゚ *:.。.:*゜〜fin〜+.゚ *:.。.:*゜
みたいな、多くの年の差BLではページの都合で端折られがちな、「あれから〜10年後」までを6冊かけてみっちり描ききったのが、本作『STAYGOLD』です。
主人公2人の成長と心の変化をじっくり見守れるなんて、常々推しカプの人生を見守りたいと思っていた人間にとって、僥倖以外の何でもありません……。1冊で完結する物語の潔さも大好きなのですが、巻数をかけて長い時間の流れを描くからこそ生まれる没入感は唯一無二。「最近、どっぷりハマれる作品に出会えてないな―」と不完全燃焼気味の人に全力レコメンドしたい作品です! あの頃(?)の情熱が必ず蘇ります!
「好きだ」という気持ちを武器に、義理の叔父である優士を振り回すことしかできなかった13歳の駿人が、さまざまな通過儀礼を経ながらも、着実に優士への思いを育てていく過程が尊い……。そうやって育った駿人も尊いのですが、1巻を読み返すと少年期の駿人がこれまたかわいくて、中山家のアルバムをめくるような感覚で何度も読み返してしまいます。これぞ長編BLの醍醐味!
義姉・弥生(駿人の母親)に対する優士の淡い思いや、優士の異母弟・コウとその親友・日高の関係など、駿人と優士を取り巻く人間関係も心をじんわり温めてくれます。
6巻で完結しましたが、巻末にて「番外編シリーズ」がスタートするという嬉しいお知らせが! 中山家のアルバムはまだまだ更新されていくのです。
2022年07月20日 -
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正反対の文化圏の男子同士が少しずつ仲良くなっていく時間の尊さをギュッと濃縮還元した上下巻。園木の地味な変人っぷりに興味を引かれた真嶋がぐいぐいと距離を詰めていき、園木は真嶋の距離の近さに戸惑いながらも、なんだかんだ彼の距離感に慣れていく……という、じわじわとした関係性の変化が愛おしくて仕方ありません! 真嶋が園木を振り回しているようで、実は真嶋のほうが園木に振り回されがちなところに、ニヤッとしてしまいます。
基本的に大きなドラマは起きない2人の日常ですが、「園木の腹筋を真嶋が面白がって触りまくる→園木に怒られる→なぜか興奮する真嶋」、「修学旅行のホテルで何度園木に注意されてもスリッパで外に出てしまう真嶋→最終的に園木が大爆笑」など、とりとめがないのに不思議と胸がキュンとしてしまうエピソードに満ち溢れています。(改めて読んでみると、やっぱり園木の奇行のほうが多いですね)
そして、BLお約束の「あーん」からの無自覚間接キスや、真嶋の「なんか俺もうつまんねえんだよな お前がいないと。」発言など、どストレートに萌えるシーンもばっちり! このアップダウン、たまんねえっす。
登場人物が全員推せてしまうのも、本作を溺愛してしまう理由のひとつ。ド天然な園木の友人・うめくんや、普段は癒し系だけどチャラ男・マハラを飼いならしているミステリアスボーイ・ハルミくん、真嶋と園木の関係に萌え萌えしているランちゃんなど、ナイスキャラ揃い。特に、ハルミくんとマハラの関係が気になります!!
卒業後、2人の関係がどうなるのかは、続編『あちらこちらぼくら(の、あれからとこれから)』(集英社)にて! 離れていてもどこかで相手のことを気にかけて、「会えない時間が愛育てるのさ」状態がきゃわわな2人をとくとお楽しみください!
2022年07月20日 -
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ビッチで有名なオメガに一目惚れした純情アルファが猛アタック。そして2人は結ばれる――話の大筋はオメガバースBLの王道中の王道なのですが、本作のオメガ・零王(レオ)は腕一本でアルファをやすやすと退けられる武闘派だし、アルファの伊織は「運命の番」を夢見るへたれロマンチスト。くっつくはずがなさそうな2人ですが、伊織を見る零王の瞳がどこか切なげなのと、零王に向ける伊織の思いがあまりに真っ直ぐなのとで、初っ端から期待が高まりまくります!
本作でコミックデビューを果たしたエヌオカヨチ先生、美麗なタッチで思春期の少年たちの繊細な感情を表現するのがお上手すぎ……。特に注目してほしいのが、凶暴な言動が目立つ零王が時折見せる切なげな顔! 凄んでいるときより少し幼く見えるその表情に、心を鷲掴みにされてしまいます。
様々な事情を抱えている零王にとって純粋な恋心を寄せてくる伊織は、孤独から抜け出すための一筋の希望であると同時に、「裏切られたら生きていけないかもしれない」致命傷になりうる存在でもあるというシリアスな状況にハラハラ……。しかし、伊織は生半可な気持ちで零王に迫っているわけではなく、「番になる責任」を強く自覚している――高校生同士とは思えない深く切実な恋模様、そして訪れる救済に、目頭が熱くなります……。
切ない要素が散りばめられた本作ですが、零王を本気で守りたいと思っている仲間たちや、無邪気に零王を慕うちびっこたちの存在にほっこりする場面も。彼らの物語も、ぜひとも読んでみたくなります!
2022年07月20日 -
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探偵と一流ホテルコンシェルジュの、こじれているんだか一途なんだかわからない“騙し愛”にドキドキしながら、234ページを一気読みしてしまうジェットコースターのような作品です。
まず、どんな頼みごとも「絶対に拒まない男」という設定がエッチで良き……。そして、「拒まない男」白石が、コンシェルジュとして働く傍ら探偵・黒瀬の助手をしているという二面性に、完全に心を持っていかれます。「教授に着替えを届けにきたゼミ生」「出張先で嫌いな上司と同室になった研究職」など、マニアックな設定の変装がどちゃくそ可愛くて、もう心臓がどうにかなってしまいそうです、しくしく(嬉し泣き)。
探偵・黒瀬も、タフな無頼漢のように見えて、飼っていたハムスターが死んだショックで一晩泣き明かすようなピュアさを持つ、どこか二面性のある男。
「2人ともどっちが本当なの!?」と振り回される感覚がたまりません……!
さらに、モラハラサイコパスな白石の父や、ホテルの一室で白石と密会を重ねている国会議員と白石を毛嫌いするおしゃべりな秘書など、彼らを取り巻くキャラクターたちもクセまみれ。こんなに密度が高くていいんでしょうか、とそわそわしてしまうほど。
2人の恋はいつはじまって、どこに落ち着くのか――ネタバレなしガチンコ勝負で向き合ってほしい作品です!
……白石さんのセクシーな下着も必見ですよ(ボソッ)。
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
とにかく美しくて緻密で、エロティシズムあふれる絵柄に釘付けになってしまう、芸術作品のような一冊。
多くの女性を魅了してやまない人気俳優・本田龍の高すぎる顔面力に圧倒され、無自覚天然魔性のカメラマン・真夏斗の少年のように無邪気な表情に心震わされ、最初から最後まで目が幸せ……。みっちり描き込まれた筋肉の筋や血管、西本ろう先生らしいシズル描写にうっとりしてしまいます。
偶然出会った本田と真夏斗が、ひょんなことから体を重ねるうちに心も惹かれていき……という王道ストーリーなのですが、ありきたりな王道ではなく、研ぎ澄まされた王道。意外性やケレン味に頼ることなく、読者をグイグイ引き込む展開はもはや“帝王道”と呼びたくなるほど。
これまでは、機能不全家族と禁断の愛をテーマにした『Two sides of the same coin』(プランタン出版)や、親友同士がとある事故をきっかけに共依存関係に陥っていく『トワイライト』(プランタン出版)など、ずっしりとした読後感の作品が多かった西本先生だけに、シリアスさはありつつもストレートな甘さを湛えた本作は新感覚。でも、物足りなさを全く感じないのがすごいです……。
本田の顔面から放たれるイケメン圧もさることながら、「#褐色肌 #ドジっ子 #純情 #世間知らず #下戸 #すぐ泣いちゃう #でもえっち♡」という性癖ハッシュタグてんこ盛りな真夏斗の魅力にも要注目! 孤独なイケメンの心を開くことができるのは、魔性の天然受けだけなのです。
2022年07月20日 -
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「予感がするの
今日はきっと完璧な1日になる…」
希望いっぱいで臨んだ入学式。
謎のイケメン同級生との出会いから高校生活が始まった…!
今作の1番の推しどころはなんといっても、
石川から野望を胸に上京したヒロイン・岩倉美津未(いわくら みつみ)。
まっすぐすぎる言動で時には引かれたりもするのですが、
持ち前の明るさととぼけた性格で次第に周囲を魅了していく彼女の姿に
思わず笑いがこみあげてしまうはず。
訳アリでしかないイケメン同級生・志摩くんや意外性が素敵な美女・村重さん、
美津未にマウントを取りがちな江頭さんなどクラスメイトも個性豊か。
読んでいるとじんわり愛着がわいてくること請け合いです。
人との出会いを楽しみ、毎日好奇心旺盛に過ごす美津未に元気をもらえる作品です。
2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
舞台は沖縄。スケートボードに夢中な高校生・暦のクラスに、
カナダからの転校生・ランガがやってきた。暦はランガを極秘レース"S"に誘うが…!?
ルール無用のヤバすぎるレースシーン、ランガと暦の尊すぎる友情、
青春をこじらせちゃった大人たちのアレコレ…。
スリルと萌えを兼ね備えた作品世界が大人気のアニメ「SK∞ エスケーエイト」のコミカライズです!
それぞれの「サイコー」を求め、個性あふれるスタイルで危険なビーフ(決闘)に挑む
スケーターたちの魂のぶつかり合いが、航島カズト先生の美麗な作画で描かれています。
「アニメを見逃した!」「むしろマンガから入る!」あらゆる層にお勧めしたい一作です! 布教にも最適★2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
本作は、現地の言語とコミュニケーション研究を専門とする学者かつ探検家の教授に師事しているが、そんな教授が現地調査の帰りに怪我をしたため、その現地調査の続きを任されることになり、早々に「現地」である「魔界」へ向かうことになった私、ハカバの手記、のような態を取りながら、ワーウルフの集落で落ち合った現地ガイドのススキとともにハカバが調査を進めていく様子を描いたコミックです。
1巻から既に、「言葉で意思の疎通を図ること」「文字があること(そもそも"文字"とは!?)」「食べるものの評価ポイント」などなど、目からウロコが落ちるような、そして「なるほど!!」と膝を打ちたくなるような着眼点の連続で、非常に読み応えがあって脳が活性化します。
日本語を母語とする人々は英語の「L」と「R」の発音区別が得意ではない、というのはよく言われることですが、理由は簡単、日本語には「L」と「R」の発音を区別することで意味が変わる言葉がないから、なんだそうです。つまり、必要ではない・使わない・耳にしない音(おん)を認識したり再生したりすることは非常に難しいのですが、本作の中の「知らない言葉は鳴き声に聞こえる」というセリフでこの難しさを思い出しました。また、「私が理解だと思っていたこと」は「理解ではなく解釈だった」「理解への壁は限りなく高い」というセリフは、「モンスター」に対してだけでなく、「異文化」ひいては「自分以外のひと」についても言えるのではないかと自省を促された気がします。
言語学や比較文化論に興味がある方はもちろん、語学学習が好きだけど行き詰ったことのある方や旅の醍醐味は異文化コミュニケーションにあると思う方にもぜひ読んでいただきたいです。そして、ススキのかわいさもお見逃しなく!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
人間の父と狐の母の間に生まれた久子(きゅうこ)。
たくさんの美しい兄や姉に囲まれ、一人だけ狐が持つ化け力をうまく使えず、心無い言葉も受けてきた久子は「私だけこんな感じ」と言います。
そんな久子がある日、魅力(チャーム)の化け力に目覚め、周囲はメロメロ状態に…!?
コメディタッチで進むお話の中に、一匙のシリアスも混じる本作。
元々、家族から溺愛され、愛情もたっぷり受けて育った久子は素直で明るく、そのままでも十分魅力的なのですが、周囲から比較され続け自分の中に不安が生まれてしまう気持ちもとてもわかります。
魅力の化け力をきっかけに、自分にとって何が大切なのか、どう変わりたいのか、久子の出す答えに注目したいと思います。
そして、唯一事情を知っている幼馴染の春人(通称:はるちゃん)と久子の仲は恋に発展するのか!?
今のところはるちゃんが少し不憫ではありますが…。この二人の関係も見守っていきたいです。2022年07月20日
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