ブックライブの書店員おすすめレビュー

少年・青年マンガ のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    Q.好きなアイドルと同じ電車の車両になってしまったらどうする?
    ドルオタ歴7年の私が愛読する、今、最も熱いアイドルオタクマンガ!ギャグ(ときどき百合)ですが、泣ける。非オタはギャグとして笑うのに、オタクは号泣、という名言が続出。

    ちなみに冒頭の質問ですが、主人公のドルオタ・えりぴよのとった行動は、『「ごめんね、車両変えるね」と伝えてサッと移動する』でした。アイドルのイベント・ライブ(通称・現場)には、意外とこういう人が多い。推しを慮るあまり、自然と品行方正になるえりぴよは、ドルオタの理想であり、等身大の姿です。

    オタク側がリアルだからこそ、そこから地続きで描かれるアイドルも、ついリアルに見えてくる。厳しい業界で、ひたむきに支え合ってファンを想う彼女たちは、美しくて愛しくて尊い!自分の推しメンもこんな風に日々を送っていますように、と願ってしまうのです。

    オタクとアイドル、お互いを尊重しあう、優しい世界がここにあります。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「ひたむき」という言葉が、これほどまでに似合う漫画は珍しい。
    主人公・宮本大は、世界一のサックスプレイヤーになるという夢を持っている。
    たいていの人間なら、才能がないとか、周囲が理解を示さないとか、さまざまな理由をつけて諦めてしまうことを、大は決して諦めない。雨の日も風の日も、ただひたすらサックスを吹き続ける。
    もちろん、大もはじめから上手かったわけではないし、運良くよい指導者につけたことが成功の後押しをしたことは確かだが、大のその愚鈍なまでのひたむきさというのは、何ものにも代えがたい“才能”である。
    音楽漫画というと、スタイリッシュな印象があるかもしれないが、この漫画はそれとは真逆。泥臭く、暑苦しいほどに熱い。だからこそ、リアルな手触りを持って我々の心に迫ってくるのかもしれない。

    この作品を読んで、生のジャズが聴きたくなった人は多いんじゃないかなあ……。
    一介のジャズ好きとしては、これを機にジャズが盛り上がってくれるといいなと思います。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    屑の信念で屑を裁く、新たなダークヒーロー
    この作品の魅力は、復讐代行屋の2人・カモとトラのキャラにある。
    「法で裁ききれない悪人に制裁を加える」という話は、漫画でもドラマでも多く見る設定だ。しかし、裁く側がサイコパスや快楽殺人者、はたまた人智を超えた存在だった場合、目を覆いたくなる残虐シーンの連続に、ここまで感情移入することはできない。
    カモとトラには、代行屋をやるそれぞれの理由がある。依頼人の話に怒り、時には泣くこともある、血の通った人間だ。相手が救いようのない人間とは言え、「目には目を」のやり方で拷問し死に導く彼らを、手放しで褒めることはできない。だが、共感せずにはいられなくなる。

    5巻で、カモは悪人に「人間を殺すなんて やろうと思えば誰にでもできる」と言い放つ。ではなぜ、人は人を殺さないのか?その問いに対する彼の持論は、独特だが的を射ており、そこにこの作品の信念が集約されていると言っても過言ではない。彼らもまた「屑」であるが、屑にも通すべき筋や矜持があり、なにより「人の心」があるのだ。
    そして、救いのないストーリーの合間の、彼らの鍋パーティーや居酒屋のひとときにホッとさせられ、人間らしい彼らにどこか親近感を覚えるのだ。

    1~5巻が「第1部」で、現在は第2部として『外道の歌』が連載中。金にならないのに代行屋を続けるカモの過去が明かされたり、同業者とのアレコレもあったりしそうな今後に期待。(書店員:おにぎり)



    リアルな表情に圧倒される
    表向き古書店を営む強面の男と、チンピラ風情の居候。二人が依頼人に代わって復讐をする相手は、法で裁かれることのない非道な罪を犯した屑のような人間たち。
    ショッキングな描写やまさしく胸糞な犯罪者たちに意識を持っていかれがちだが、被害者側の葛藤や苦悩がリアルなタッチで丁寧に描かれていることにも注目したい。本作の主人公であるカモは、復讐を代行するにあたり一切の迷いやブレがない。だからこそ、被害者側の表情の変化や心の開放が際立つ。

    人が人を裁くというテーマは、読み手に葛藤を生みがちだ。いわゆる私刑に表向きは反対しつつも、理不尽なニュースを目にすれば、会ったこともない犯人に憎しみを抱き、被害者と同じような苦しみを味わえばいいのに、と思ったりする。
    だからこそ、一切の迷いなく、自らを「屑」と言い切った上で制裁を下すカモの姿が見たいのだと思う。
    第二部である『外道の歌』では、これまで断片的にしか描かれなかったカモの過去が少しずつつまびらかに。こちらにも期待。(書店員:塩もみキュウリ)



    淡々と繰り返される復讐代行
    対照的な性格のふたりの男性による、淡々と繰り返される復讐代行。
    容赦ない復讐行為は正義の執行のようでいて、勧善懲悪でない自覚や自嘲的であったり。
    彼らの動機や過去はあまり多くは語られないが、繰り返しからにじみ出るそれらには味わいがあり、一抹の美学なようなもすら感じられる。

    過去を背負い開放されるということ、印象的なタイトル「善悪の屑」の意味するものとは、続きが待ち遠しい。(書店員:メイドカフェ同好会員J)



    読み始めると止まらない!ダークなサスペンスドラマ
    復讐代行屋の男2人が、社会の屑を成敗、成敗~!というと、よくある裏社会系漫画と思われがちですが、これがなかなか面白い!
    基本的には一話完結で、実際の事件を参考にしていると思われる話も多い(女子高生コンクリ殺人とか、尼崎事件、スーパーフリーなど)です。
    屑たちの所業はあまりに非人道的で、精神的にきついところもあるのですが、それだけに復讐シーンは痛快。
    目には目を、歯には歯を、をリアルに実践する2人に、ついつい快哉の声を上げてしまいます。
    あとこれ、意外にほっこりする話もあるんですよね。
    3巻のお鍋のシーンとか、あれ、なんかこの2人かわいいかも…なんて思ったりして。
    残酷描写だけがウリの作品とはひと味違うので、ぜひ読んでみてください。(書店員・水玉)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「ファンタジスタ不要論」。1990年代にその言葉が聞かれるようになってから、ロベルト・バッジョを始めとする数多のファンタジスタたちはその存在意義を問われた。
    しかし!現代の日本に、とびきりのファンタジスタが現れた。
    その名も関くんである。もちろんサッカーマンガ、ではない。
    関くんが教室で織り成すトリッキーな「遊び(暇つぶし?)」の数々に、我々は魅了され、時に鋭いツッコミを入れたくなるだろう。関くんにツッコミを入れたくなったら、ぜひ彼の横の席の横井さんとツッコミ対決をしてほしい。彼女が心の中で繰り広げるツッコミのスピードと着眼点は、関くんのトリッキーな動きに負けず劣らず、珠玉の輝きを放っている。
    サッカー好きのあなたにも、お笑い好きのあなたにも、もちろんマンガ好きのあなたにも、自信を持ってオススメできる作品である。
    テレビアニメ化、ドラマ化もされているので、そちらも要チェック!(書店員・アンコウ)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    あなたは何のためにマンガを読むだろうか。娯楽?暇つぶし?感動したい?
    それらを求めている人には、このマンガは不向きだ。

    退屈を嫌う主人公・将也が、聴覚障害を持つヒロイン・硝子をいじめるところから物語は始まる。「障害といじめ」という、少年誌にしてはディープなテーマを描いているが、「いじめる側」と「いじめられる側」は固定化されず、あるきっかけで逆転する。いじめられて初めて、将也は自分のあやまちと、硝子の強さに気付く。

    この話に説教臭さはない。むしろ淡々と2人と周囲の関係が描かれ、第2巻で少しずつ将也の変化が見えてきたところだ。「障害者にも分け隔てなく」と、声高に叫ぶでもなく、泣くでもなく、無理に感動を誘うわけでもない。「さあ、どうする」と、読みながら宿題を出されている気分になる。

    元となった読切版は、かつて新人賞を受賞したものの、その内容のために掲載が見送られてきました。しかし『別冊少年マガジン』に掲載されるやいなや、その号の読者アンケートで『進撃の巨人』や『惡の華』を抑えて1位になったというから、この作品の影響力がいかほどか分かります。
    私は読切版を読んだ時に、久々にいい作家に出会ったと感じました。それだけに、連載版を今後も大切に描いてほしいと、切に願っています。(書店員・鮭)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    30歳独身男。香川出身で東京在住。実家はうどん屋で、現職はウェブデザイナー。
    出身や境遇は違えど、主人公の宗太のように、都会に憧れて、上京して早数年なんて人は、星の数ほどいるんじゃないかと思う。実家近くのスーパーで、子連れの同級生に偶然出会ったりして、いろいろと考えさせられるなんてこともよくある話だ。
    自分と重なる部分も多く、親近感を感じずにはいられない本作は、親の葬式を済ませて、空の実家に戻ってきた宗太が、うどん釜の中で眠りこける不思議な子どもと出会ったことで、何も無いと思っていたはずの故郷で、何かを見つける心温まるストーリー。
    しかも、宗太が出会ったのは、うどんとかえるが大好きで、耳としっぽがある男の子っていう…!?この冬、ほんわかした2人の日常を温かく見守ってみてはいかがでしょうか?(書店員・新星)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    マンガ大好き!マンガのことなら俺に聞け!というアナタ。
    そんなアナタなら、マンガを発行している出版社にも詳しいはず。
    『飯田橋のふたばちゃん』は、そんなアナタにピッタリの出版社擬人化マンガ。
    とにかくスポーツが好きな「講談ちゃん」や、結果が出なければ何でも10回で打ち切る「集英ちゃん」、100%ドヤンキーの「秋田ちゃん」など、個性的な面々に「双葉ちゃん」がチクリとツッコミを入れるのが最大の見所!
    まるでデンプシーロールのような動きを見せる講談ちゃんや、小野田坂道のようなハイケイデンスで自転車を漕ぐ秋田ちゃんなど、各キャラがとても魅力的に描かれています。
    主人公の「双葉ちゃん」だって、これといった取り柄はない?ですが、4コマ目で見せるチクリとしたツッコミは、オンリーワンの特技なのでは?(書店員・アンコウ)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    10代の少年少女たちの内面をこれでもかというほどエグく表し、ネットで話題騒然となったオムニバスマンガ、通称「空灰」。善意でやったことが裏目に出たり、本音と違う言葉をかけて誤解されたりと、色んなことが「うまくいかない」人たちの不器用さが描かれている。
    おすすめは2巻の「こんなにたくさんの話したいことがある」。クラスで口下手の不破さんが、人の話を聞くのが上手い城田さんに「もっと不破さんの話が聞きたい」と言われて、口を開くシーンだ。「白い絵の具が足りなくても海に沈む夜空にもたれてるひびわれた茶色のお月様を笑うように星めらは…」と不破さんは意味も文脈もなく喋りまくる。一見異常なシーンなのだが、「せーので見上げた夜空には星なんてひとつもなくて」と言って、彼女が喋るのをやめると、二人の頭上ではお月様が輝いており、少女たちは清々しい笑顔を見せるのだ。
    最後を読むまでハッピーエンドになるとも、バッドエンドになるとも予測がつかない「空灰」。良い意味での傷痕を、あなたの心に残してくれるはず。(書店員・らむ)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    良作のバイクマンガが出た。であれば書評を書かずにおれようか。なぜならこの身は、バイク乗り(ライダー)であるが故……。
    という訳で面白バイクマンガのご紹介!某軽音部よろしく、女子高生がバイク部でワイワイする話です。我ながらザックリとし過ぎな気もする紹介ですが、しかし侮るなかれ!バイク好きなら思わずニヤリとくるバイクネタが盛り沢山で想像以上に楽しめます!自分の場合、最初の3ページで初めて買ったヤマハのバイク、セロー225Wが出た瞬間にテンション爆超でした(笑)。カラーリングは違いましたがまさかの年式まで同型!バイク描写もしっかりされていてバイクネタが来るたびに「あるある!」などと頷いておりました。もちろんバイク知識ゼロでも十分以上に楽しめますのでご安心を!むしろ新しい発見がある分、より面白いかも?
    少々際どいネタもありますが、それも含めて楽しい作品です。ちなみに今の自分はホンダ乗りですがスズキとドゥカティも大好きです。ハヤブサで北海道走りたい……。
    2016年・春のアニメ化でも話題です。(書店員・らいだー)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    試合に出ること。
    それを当たり前のことのように描いているスポーツマンガは、やはりフィクションだと感じてしまう。
    『ダイヤのA』は野球エリートを集めた強豪校を舞台にした高校野球マンガである。甲子園に出ることはとても難しいことだが、甲子園を目指すチームで試合に出ることは、同じくらいに難しいことだ。甲子園のアルプススタンドで声を張る3年生が美しいのは、彼らの中にはチームの誰よりも練習をして、それでもベンチの18人に入れなかった男がいるからである。
    試合に出られない悔しさが高校球児を大人にするし、レギュラーを奪うための努力が青年を男にする。そんなことを、このマンガは教えてくれる。そして「そこ」を描くことが、プロ野球ではなく高校野球を描く意味なのだと、私は思う。(書店員・アンコウ)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「おれにトス、持って来い!!!」「とべ ボールは俺が持って行く!」
    主人公のウイングスパイカー・日向と、かつて敵だったセッター・影山がチームメイトになり、古豪が再び飛翔する!
    前作『詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。』の時はどちらかというと「邪道」な作風でしたが、今回はジャンプならではの、仲間と切磋琢磨していく「王道」スポ根です。その王道の潔さと躍動感のある絵がハマって、読んでいて超気持ちいい!日向と一緒に跳んだ気分になれる、最高点のアングルからの「頂の景色」は、一見の価値アリです。
    また、チームメイトのドラマも熱く、一度挫折したウイングスパイカー・東峰と、リベロ・西谷の試合シーン(3巻)は思わず震えました。トスを上げ、スパイクを打つ刹那のモノローグも、古舘先生独特の言い回しにゾクッとさせられます。
    ボールが火の玉になるとか、殺人スパイクで相手選手をコートの外に跳ね飛ばすとか、そういうトンデモ超人技は一切無し。その代わり、心が火の玉みたいに熱くなる、久々に「キた」と感じたスポーツマンガです。
    アニメ化をはじめ、舞台やゲームなど、今後も幅広い展開が期待できそう。(書店員・鮭)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    関ヶ原の戦の最中、突如として異世界へと送り込まれた島津豊久。エルフやドラゴンなどもいるファンタジックな異世界に、豊久だけでなく「ドリフターズ(漂流者)」と呼ばれる歴史上の偉人たちが集う。そして始まる異世界での国奪り。
    途方に暮れたくなるほど荒唐無稽な設定に「ぬおっ」と思いながら、戦闘描写の迫力やテンポの良い展開にグイグイ引き込まれる。そしてなんと言っても、ベタ塗りを活かした画風がスタイリッシュで堪らない。
    登場人物たちは各国の偉人なだけあって、キャラ立ち具合もハンパない。私のイチオシは早々に登場する織田信長from本能寺。頭のキレが鋭く、残酷で、そしてお茶目で割と世話好き?なキャラクターが、いい親父すぎる!
    テンコ盛りで、スタイリッシュで、とにかくマンガ性ビンビンの作品です。
    2016年には、アニメ化も決定。ますます熱い展開が期待されそう。(書店員・牛肉)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    生田斗真さん主演の映画も話題となった本作。
    身勝手な企業や個人に対し、動画サイトで「制裁」を予告しては実行する“シンブンシ”。実際にあった炎上事件をモデルにしているだけに、虚実の境がぼやける錯覚に陥ります。
    第1話冒頭で違法ダウンロード&共有ソフト使用を摘発されても開き直る若者の姿は非常にリアル。ネット上の誹謗中傷や炎上合戦から、事件現場でもすぐに写メりTweetし、あたかもゲームのように面白がる人々まで、作者は現代のネット社会の暗部をよく分かっていて、個人の無関心さや煽動される集団心理を巧みに描いています。“シンブンシ”のやっていることは明らかに犯罪ですが、彼らが標的にする相手の悪事や、テロに至った動機を知ると、つい彼らを応援したくなってしまう…これがこの作品の最大の魅力です!警視庁サイバー犯罪対策課もあの手この手で犯人像に迫ります。ラストに“シンブンシ”はどうなるのか、それによって世間はどう変わるのか。最後まで目が離せない作品です。(書店員・鮭)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    初っ端から銃やロケットランチャーで武装した現代海賊に拉致されるサラリーマン岡島緑郎。日常的に銃弾が飛び交うという、物騒にも程がある街で、岡島もまた海賊の一員として生きていく事になる数奇な物語です。
    映画のようなセリフ回しで悪徳に満ちたキャラクター達が活躍するハードボイルド・ガンアクションでありながら、主人公が普通の会社員というのも見所です。平穏な世界で生きてきた主人公が情け容赦ない世界でどう変わっていくのか?話が進めば進む程、先が気になってしまう事請け合いです。
    ノベライズではオリジナルのストーリーが描かれ、こちらも大変素晴らしい作品となっています。未読の方は、ぜひぜひご一読を!(書店員・らいだー)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「どうせ働くならよく分かんねぇ一人の社長(やつ)のために働くより 国(1億人)のために働くほうが面白そうじゃねーか!」
    そんな一言を軸に、一人前の自衛官を目指す「自衛隊マンガ」です!無鉄砲で熱く、感情のまま行動する主人公は、レスキューマンガなんかでは王道といえば王道ですが、『ライジングサン』は自衛官の細かいディテールにも凝っているので既読感はありません。
    キーホルダーやアクセサリーとして一般化してる「ドッグタグ」の用途や、自衛官のズボンのボタンの硬さ、宿舎でのシーツの敷き方など、描写が細かくて感心!!
    そして何より、今この時代に「人命救助」や「災害現場」を描くことには、他のテーマのマンガを描くのとは異なった使命感があったことと思います。「災害現場」を描くことへの作者の気遣いや苦悩も、作中から感じ取って貰えれば嬉しいです。(書店員・アンコウ)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    女子1000人:男子5人という、一見ハーレムな高校には驚愕の事実が…!
    少し「ペル○ナ3」の主人公に似ている1巻の表紙にそそられ、タイトルからシリアスな展開を想像し、読んでみたら見事に裏切られました。考えてみたら『アゴなしゲンとオレ物語』の平本先生ですものね!
    あわよくば女子と仲良くしたい男子の甘酸っぱい願望を、極限まで突き詰めてマンガに昇華させた感じ。究極のアホエロ一点突破だけれど、ストーリーとアングルが巧みで毎回飽きません。男子たちの妙な結束の固さにも共感!目の前に山があったら登るように、目の前に女湯があれば覗かずにはいられない、それが男…。
    イチオシはいちいちエロい、メガネ×ドSの副会長。明らかに見せてるでしょ?という短さのスカートと、明らかに見せてるよね?というはだけた胸元。第2巻の「下から覗く」スクワットシーンの衝撃はもう…その目で確かめて!(書店員・鮭)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    四月は君の嘘。
    タイトルから既に詩的。既にドラマティック!そしてその期待を裏切らない作品です。
    自分のピアノの音が聞こえなくなってしまった元天才ピアニスト・公生が、奔放に音楽を愛するヴァイオリニスト・かをりに出会い、それまでモノクロに見えていた世界がカラフルに色づいていきます。
    数ある音楽マンガの見どころは、作者が恐らく一番入魂する「演奏シーン」だと思いますが、本作はコマ割りが巧みでダイナミック!コンクールの静まり返ったホールに響く一音目、その瞬間の緊張感が心地よいです。ヴァイオリンとピアノの協奏曲なのに、作中で「殴り合い」と表現されている2人の演奏シーンは、荒々しいのに純粋で、読んでいてゾクゾクします。
    2014年のアニメ化に続き、2016年には広瀬すずさんと山崎賢人さん主演で実写映画化も。『のだめカンタービレ』や『ピアノの森』に続き、クラシックを題材とした音楽マンガの新しいヒット作となった『四月は君の嘘』。お読みの際はぜひ、ハンカチのご用意を。(書店員・鮭)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    『To LOVEる』よりも触手まみれ!なのにエロくない!
    『魔人探偵脳噛ネウロ』の松井優征最新作は、地球を滅ぼすと宣言したタコ型生物「殺せんせー」と、彼の暗殺を国から依頼された中学生たちの物語。
    設定もキャラも不謹慎で非常識だけど、殺せんせーは落ちこぼれのE組の生徒たちに対して、暗殺の未熟さをからかうことはあっても、人間性を否定したり見捨てたりすることは絶対にありません。E組を蔑視する他の生徒や教師に対して「教育的指導」を施す殺せんせー。にゅるにゅるしてるし人類の敵なのに、いつの間にか生徒に慕われているという、複雑で不思議な魅力のある先生です。
    実写映画化やアニメ化をはじめ、各種漫画賞にノミネートされまくりなのも頷ける怪作。松井先生だから、今後も一筋縄ではいかない触手のように絡み合った展開を見せてくれるはず!(書店員・鮭)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    10日で5割の超高利貸し闇金融『カウカウファイナンス』の社長・丑嶋を主人公に、債務者(奴隷くん)と彼らにまつわる様々な人間模様を描いた作品。闇金をテーマにしていることからもわかるように、読んでいると心がざわざわするエピソードがたくさん。辛いのに目が離せない!ページを繰る指が止まらない!という恐ろしい漫画です。この漫画の恐いところは、自分がいつ漫画内の登場人物と同じ目に遭うかわからないところ。借金なんかないし、ましてや闇金なんて~と思いつつも、もしかしたら……という気持ちにさせられてしまう。身近でリアルな恐怖を感じられる漫画なのです。
    丑嶋社長はいかつい大男ですが、うさぎを大切に飼っているという、ちょっと可愛いところも。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    舞台は中国・春秋戦国時代。戦乱の世を終わらせ、中国を統一するという目的を掲げる政(後の始皇帝)と、低い身分でありながらも、大将軍になるという野望を胸に邁進する信の物語。
    主人公が己の才覚のみを駆使し、底辺からのし上がっていくという、成長ドラマ的な面白さはもちろん、本作の一番の魅力は、個性的すぎる登場人物にあります。まず、どの人物もみんな「濃い」! 勧善懲悪などありえない戦乱の世だからこそ、誰もが己の信じる道を目指そうとします。熱い魂を秘めているという意味では、敵も味方もみな同じ。徹底して「人間」を描いているからこそ、彼らの生や死がリアルな実感を伴って胸に迫ります。
    また、迫力ある戦闘シーンや、ピンチからの逆転劇など、単純にわくわくするシーンも盛りだくさん。テレビ番組「アメトーーク!」の「キングダム芸人」でも取り上げられ、ますます熱い盛り上がりを見せる。

    2022年07月20日