生田斗真さん主演の映画も話題となった本作。
身勝手な企業や個人に対し、動画サイトで「制裁」を予告しては実行する“シンブンシ”。実際にあった炎上事件をモデルにしているだけに、虚実の境がぼやける錯覚に陥ります。
第1話冒頭で違法ダウンロード&共有ソフト使用を摘発されても開き直る若者の姿は非常にリアル。ネット上の誹謗中傷や炎上合戦から、事件現場でもすぐに写メりTweetし、あたかもゲームのように面白がる人々まで、作者は現代のネット社会の暗部をよく分かっていて、個人の無関心さや煽動される集団心理を巧みに描いています。“シンブンシ”のやっていることは明らかに犯罪ですが、彼らが標的にする相手の悪事や、テロに至った動機を知ると、つい彼らを応援したくなってしまう…これがこの作品の最大の魅力です!警視庁サイバー犯罪対策課もあの手この手で犯人像に迫ります。ラストに“シンブンシ”はどうなるのか、それによって世間はどう変わるのか。最後まで目が離せない作品です。(書店員・鮭)
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匿名 2014年01月05日
前から気になっていた作品でしたがレビューが高評価だったので購入してみました。
結果、3巻一気に読んでしまった。とても面白い。犯人と警察、どちらからの視点も上手く書かれていて、リアリティがあり話にグングン引き込まれていきました。購入して良かったです。
初めは情報化社会だからこそのサイバーテロ的な感じの話かなと思ってたんですが、社会で理不尽な扱いを受けた報復ってわかって、見る目が変わりました。とても面白い、引き込まれました。
わりと短編なマンガです。悪人を公開処刑する犯罪者グループのマンガです。
このマンガよくできてて次巻を早く読みたくなるような中毒性ありです。
すべては仲間のために
Posted by ブクログ 2020年01月12日
インターネットで犯罪予告を行い実行する。
サイバー犯罪を舞台とするマンガ。
背景には人を使い捨てる「格差」
反抗動機が社会の闇を映し出しているようで非常に面白かった。
Posted by ブクログ 2015年06月06日
掴みはいいと思う。実際の日本の事件や情勢をもってきていて、庶民の感覚とこの漫画の感覚はけっこう一致してると思う。
だから制裁を加えられるところはわりと気持ちいい。
ただまだ謎が多すぎなので、これから先を読んでいかないとわからないかも。
Posted by ブクログ 2014年09月07日
【モニターの中で不条理を叫ぶ】
全3巻という短さにして、なかなか濃密な内容の良い作品だった。綺麗なまとめ方に作者の試行錯誤を感じることができる。現代社会の抱える闇を実にリアルに、中立に描けてると思う。それでいて物語の展開もスリリングかつメッセージ性、ドラマ性に富んでいる。ぐんぐん物語に引き込まれ、終...続きを読む盤は感動すら覚えた。主人公への感情移入は避けられない。とても切なく、それでいて爽快な作品だ。
Posted by ブクログ 2014年07月13日
ものすごくよかった。単純に弱者が社会に対する独りよがりのテロリズムを掲げてるだけなのかと思って読んでいたのですが、終盤の展開には泣かされました。
Posted by ブクログ 2013年11月23日
全3巻。
『シンブンシ』が犯行に至った理由。真の目的がわかると何とも切ないです。こんな方法しかなかったのかとも思うけど。現実にありそうな事件の当事者たちをターゲットにしてて、リアルな感じがすごい面白かったです。たった3巻で完結したとは思えない充実したマンガでした。
Posted by ブクログ 2013年03月28日
冒頭から、ニュースで報道されているようなネタがゴロゴロと、しかもテンポ良く組み込まれ、全く飽きさせることがありません。最初の刊で、いったいどこまで物語が進んでしまうのか、このスピード感も含めて“現代的な作品”だと感じました。
Posted by ブクログ 2013年01月18日
有名SNSや動画投稿サイト、生放送配信サイト、巨大掲示板。
実際に起きた事件をモデル(茶化してる?)ケースもあるとはいえ、
あまりに身近でリアリティに溢れている。
でもところどころ漫画的展開もある。
どう終わらすのだろう。
Posted by ブクログ 2012年10月16日
スタンド・アローン・コンプレックスのコンセプトを現代を舞台にして表現したような、かなり自分好みの作品。
実際にネット上で起こり、話題となったものとおなじような事件がたくさん起こるので、ネット民にとってはかなりリアル。これはまた面白い作品に出会ってしまった。
Posted by ブクログ 2012年05月24日
2012年現在、今読むマンガかな、と。
これが3,5,10・・・と年数を経って読むと、そのときの時代背景によっては全然違う見方のものとして読めると思えるので、読むなら"今"だと思います。
インターネット動画投稿サイトに、事件の主犯やネットで炎上した人物に制裁を予告して下す話だが...続きを読む、主人公(達?)がなぜそうなっていったのか話もあるが、今後の展開が凄く気になります。
Posted by ブクログ 2012年04月28日
僕が好きな漫画家さんである「筒井 哲也」氏の最新作。
3作目になるのかな?
ツイッターやブログなどで炎上・有名になった、実際に起こった出来事を話題とし、各々に予告を行って復讐をするといった内容。
読んでいて考えさせられる事が多々あり、胸が熱くなるはずです。
3巻まとめてをおすすめします。
面白いのは多分2014年までで、あと1年もしたら古い内容(ネット世間のあれこれとか)になっていくと思われるので。
無責任なインターネットの拡散の怖さや、サイバー犯罪という今の時代に合ったテーマで惹き込まれた。もっと悪い奴に罰を、と思ったがこれからそうなるか?
犯罪を犯すきっかけになったエピソードがしっかりしてるから安っぽさがないしネットを使った劇場型犯罪っていうのも面白いけど、先に映画を観たから話のテンポが悪く感じた。
Posted by ブクログ 2015年07月04日
伏線が程よい感じでちりばめられている。
仲間の結束は関わった時間ではない。
どれだけ強く相手のことを思えたかどうかだと思う。
サイバー犯罪とか、ネット上の知識とかも勉強になった。
Posted by ブクログ 2014年10月10日
社会のレールからはみ出してしまった者たちの「負」のエネルギーをビシビシ感じた。共感できる部分はもちろんあるけど、ここまでするか?という、どこか引いてしまう部分もありで複雑。無理を承知で、どうか幸せになって欲しい。
Posted by ブクログ 2014年03月15日
実際にネット上で話題になった事を題材にした世直し劇?面白いが結末によってはネット炎上行為の延長線上の犯罪物語にしかならないため、結末に期待して次巻以降引き続き読みたいと思う。
Posted by ブクログ 2013年08月31日
わかりやすいストーリー。
犯人が完全悪でないところがポイントでしょうか。
あと実際に起きた事件などを意識しているところが、
作者の強い意識を感じるポイントなのかもしれない。
出来る限りリアルに作ろうとしているところを感じる。
ありきたりなストーリーや設定ではあるものの、
それがほんとに現実に起き...続きを読むたらということを
強く意識している感じが
このマンガのおもしろさかと思う。
Posted by ブクログ 2013年04月18日
久しぶりに秀逸なマンガを読んだ。明日にでも現実となりうるライブな感覚に引き込まれる。今後の展開が楽しみ。
ただ、主人公がこの状況に陥るまでが急すぎて、若干感情移入しにくいかな。派遣でああいうことがあっても、なにも一足飛びにここまで…まあ物語なので重箱はやめとくか。
Posted by ブクログ 2015年08月14日
な、生なましいよ・・・
リアルっぽく書かれてるけど、どれほど「リアル」なことなのかねぇ
(いや、これがフィクションであることはわかっているが)
でも話題性があったんだからこれ相当リアルってことだよねえ
こわいわー
ちなみにこの一巻がなかなかみつからなくて
とっても苦労しました。
本屋さん頑張って!...続きを読む!
Posted by ブクログ 2012年12月18日
インターネット上の動画投稿サイト(YouTubeがモデル?)に犯行予告動画をアップした上で、予告どおりに犯行を実行していく『予告犯』。
その犯行は私利私欲よりも、むしろ卑劣な犯罪者に制裁を加えることが目的とも思える。また、被害者達の証言によって『予告犯』は複数人からなるグループであることが明ら...続きを読むかになっていく。謎に包まれた犯罪者集団『予告犯』と警察の闘いを描いた作品。
弱い立場の若者(しかし現在のこの国においてはそれが標準的な若者だとも言える)にスポットを当てるなど、いつ実際に起こってもおかしくない現在進行形なテーマなだけに、非常に処理が難しいと感じました。それだけに、これからの展開がとても楽しみです。
Posted by ブクログ 2012年11月06日
オススメ買い筒井さんの作品は久しぶりです。溜まった膿が社会に対して反発するっていうのはいつもの筒井節ですけど今回は現在のネット方面。
配信サイト、動画サイト、ダウンロード法いろいろ混ぜつつおもろい方に転がってほしいなー
Posted by ブクログ 2012年10月09日
動画サイトで犯行予告をし、過去に事件を起こした人物を独自のやり口で断罪する予告犯「シンブンシ」。
ここまではよくある話ですが、このマンガのオモシロいところは、断罪される事件が現実に起こっているものに酷似していること。
そして実際に犯行が予告され、実行された犯罪をニコニコ動画の生放送で中継したり、Tw...続きを読むitterで反応を確認したりと、かなり現代に即して展開されている事です。
また、それら事件に反応していく一般市民の反応がとてもリアルなのも見所の一つです。
犯罪予告をYoutubeにアップしたり、やり口が一見愉快犯のようなのですが、後半読み進めていくとその犯行に至るまでの動機がもっと深いものである事が明らかになっていきます!
まだ、一巻しか出ていませんが、今後の展開が非常に気になる一冊です!
Posted by ブクログ 2021年06月15日
「馬鹿が馬鹿を煽って馬鹿を産む。
馬鹿サイクルかよ」
吉野警部補について、序盤は邪魔に感じたが、結果的にとても良いラストだった。存在が効いていた。
Posted by ブクログ 2013年09月30日
「明日の予告を教えてやる」
現実に『DEATH NOTE』の事態を引き起こすことはできるだろうか。答えは否である。現実と『DEATH NOTE』の世界とを同化させるには、決定的に、あるファクターが欠けている。すなわち、「デスノート」である。「デスノート」とは『DEATH NOTE』の作品タイト...続きを読むルからもわかるように、同作の中心となるキーアイテムだ。元々は「死神」の所有物であって、(いくつかの制限はあるものの)「そこに名前を書かれた人物は死亡する」という力がある。当たり前だが、そんなものは現実に存在し得ない。だから、『DEATH NOTE』の世界は実現不可能である。
本作『予告犯』は、そんな『DEATH NOTE』の世界を、限りなく現実に起こりうる形で再構築された作品である。本作には「デスノート」のような非現実なアイテムは登場しない。『DEATH NOTE』同様、「犯罪者」には制裁が加えられるが、それは「そこへ出向いての私刑」という地道で原始的な手法によって、である。
制裁の対象だって、『DEATH NOTE』に比べれば「ちっぽけ」だ。『DEATH NOTE』が大々的に報道される犯罪者を始末しているならば、『予告犯』が始末するのは「炎上」騒ぎを起こした者たちである。ウェブ上で、ちょっと失言しただけでも『予告犯』の餌食となる。
あらゆる意味で、本作の規模は小さい。しかしそれが、「リアル」を生み出し、人をゾッとさせるのだろう。
【巻数】全3巻
【掲載誌】ジャンプ改
【連載年】2011年~2013年
Posted by ブクログ 2013年02月06日
ネット上で予告される、煽り。
それを忠実に再現していく『シンブンシ』。
この現実世界では、たとえば捕鯨についてのあの団体をベースにした団体がいてその人たちに鉄槌を喰らわせるとか、社会的風刺をあらわしている漫画のように受け取りました。
実際に起こった事件や話題をベースにしているので、妙にリアリ...続きを読むティがある。