ブックライブの書店員おすすめレビュー

少年・青年マンガ のおすすめレビュー

  • 偶然の出会いから、恋人関係を偽装している内にお互いの事が気になって…。
    という見覚えのあるストーリーに思えるかもしれません。
    ですが、赤ちゃんの頃に取り違えられた男女。
    しかもふたりは親同士が勝手に決めた許嫁同士というエッセンスが加わる事により、新しいラブコメに昇華していると思います!!

    描くのは『山田くんと7人の魔女』『ヤンキー君とメガネちゃん』の吉河美希先生!!
    吉河先生、流石です!!と言いたくなる、ツボを押さえた設定と物語展開は読む人の心をグっと掴みます。
    そして、何よりもどの女の子も可愛い!!

    超お金持ちのお嬢様として育った天野エリカと、賑やかな一般家庭で育った名門進学校で万年2位の海野凪。
    全く違う環境で育った二人が偶然出会ったことで物語がスタートします。

    親が決めた男性と結婚させられそうになり、なんとか阻止を企むエリカは、偶然出会った凪に彼氏役をしてもらう事を提案します。
    嫌々付き合わされる凪ですが、お互いの不遇な環境にシンパシーを感じ次第に打ち解けていきます。
    しかしエリカにはお迎えが…。
    今後もう出会うことがないだろうと別れた二人でしたが、凪が本当の親との面会の場所にいたのは…さっき別れたハズのエリカだったのです!!

    エリカと凪はお互いが取り違えられた赤ちゃんだったという事実に驚愕する一方、凪の本当の両親から告げられたのは、二人が結婚して二人とも自分の子供になればいい!という驚きの提案でした。

    しかし凪は、学年1位の女子・瀬川ひろが気になっており…。
    更には凪と実の兄弟ではないとしった妹も何やら思う所があるようで…。

    最初は恋愛感情のなかった凪とエリカですが、この二人の気持ちがどう変化していくのか…
    最終的に凪は一体誰と結ばれるのか…!?
    壮絶な恋の物語の開幕です!!

    自分だったらどの女の子と付き合いたいかを考えながら読み進めてみてください!!

    2022年07月20日
  • 主人公の岸本愛利はヴァンパイア。
    ただ、吸うのは血液ではなく精気を吸い取ります。

    ある時、触れるだけで実の弟を殺してしまった愛利。
    その時初めて、愛する人や親しい人との絆が成立したときに精気を吸い取ってしまうヴァンパイアであると母親から教えられるのです。
    それ以来彼女は深く人と関わることを避け、一夜限りの男の精気を吸い取り死に至らしめてきました。

    ある日いつものように一夜限りの男と行ったホテルから出てきたところを高校教師・藤原に見つかってしまいます。
    藤原が勤務する学校の制服を着ていた愛利を自分の生徒と勘違いした彼は、なにかと愛利を気に掛けます。
    最初は迷惑がっていた愛利でしたが、藤原の熱意を受け次第に気持ちが変化してゆき…
    ある日愛利に触れた藤原が倒れてしまいます。
    そう、愛利が精気を吸ってしまったのです。
    愛利と藤原との間に絆が成立した証拠でした…!!

    ヴァンパイアが出てくる物語は人気が高く、数多くありますが
    この物語のヴァンパイアは他作品とは大きく異なります。
    血液を吸うのではなく精気を吸うところはもちろん、太陽も苦手ではありませんし、寿命も特に長いわけでもない。
    ただ、生きようとしているだけで人を死なせてしまう存在として描かれているのです。

    人を好きになれば、相手の精気を吸って死に至らしめてしまう。
    相手のためには、関わらない事が一番良いと解っているけれど…。
    正にヤマアラシのジレンマ状態の愛利。
    「本当は孤独に生きるべき存在なのに」という愛利の母・愛捨の言葉が胸に刺さります。

    揺れ動く愛利の気持ちが切なく描かれる中、相次ぐ不審死に警察が捜査に乗り出します。
    果たして愛利の恋愛はどうなるのか。愛利や愛捨の罪は暴かれてしまうのか!?
    悲しい愛と運命のミステリーラブロマンスです。

    2022年07月20日
  • 独身男性は里親になることができるのか…!?
    親とは、家族とは!?を考えさせられる物語です。

    漫画家の鈴木旭は、元保育士という経歴の持ち主。
    彼は保育士当時、雪の日に母親から置き去りにされ、児童相談所に引き取られた山本高嶺くんのことがずっと心残りでした。
    そう、その出来事を漫画に描くほどに…。

    3年後、そのおかげで漫画を読んだ高嶺くん本人からファンレターが届き、二人は再会を果たすのです!!

    母親に捨てられるというショックな出来事があったにも関わらず、高嶺くんは強くしっかりと成長しているように見えましたが、やはり心の奥深くに傷を残していました。

    そんなある日、旭は児童福祉士の秋山から「里親制度」の話を聞きます。
    旭は「自分が里親になれませんか?」と聞くも、「養育上の親」の条件を満たしていないからムリであると告げられます。
    「鈴木さんは山本くんのために生き方を変えられますか?」という秋山の言葉が胸に刺さる旭。

    思い悩んでいる旭に担当編集である重松が言った
    「誰かのために自分が変わっていくのって案外悪くないよね」
    という言葉をキッカケに、旭は高嶺くんのために何ができるかを模索していきます。

    自分の周りから人がいなくなることに恐怖をおぼえる高嶺くん。
    それでも弱音を吐かずにいる健気さに思わず涙が出ます。

    家族じゃないし、友達でもない二人の関係。
    全く血の繋がりがないふたりは「家族」になれるのでしょうか…。
    いつの日か高嶺くんが救われて欲しい…。その助けに旭がなって欲しい。
    そう思わずにはいられません。

    2022年07月20日
  • いなくなった人たちを思い出にできない、それでも生きることを選んだ人たちを描く濃密な物語。

    “場所の幽霊”と呼ばれる今はもう無い風景が視える男。
    死んだ人の“音”が聴こえる少女。
    ふたりの出会いは、救いをもたらすのか、それとも…。

    幽霊と聞くとホラーやオカルトマンガのように思えますが、怖いのが苦手な方、ご安心ください。
    この物語は幽霊そのものよりも、大切な人が亡くなり自分は残されたという苦悩を描くヒューマンドラマです。

    美術系予備校の塾講師・鶴見也徒は恋人である渦子を洪水で亡くします。
    彼女の遺体は見つからず、それ以来鶴見は彼女が流されたであろう場所に2人で暮らしていた家の“場所の幽霊”が視えるように。
    渦子がいない世界でどう生きていけば良いのか解らず喪失感に苛まされる鶴見ですが、あるとき登校拒否の女子中学生・早淵今に絵を教えることになります。
    彼女もまた震災をキッカケに死んだ人の音が聴こえるようになり、誰からも理解されず苦悩する日々を送っていたのでした。

    はじめて自分を理解してくれた鶴見に、早淵は次第に心をひらいてゆきます。
    そんな彼女に対し鶴見は、“場所の幽霊”が視える場所で音を聴いてくれないかと頼みこみます。
    「渦子は本当に死んだのか、彼女はその場所で自分を待っているのかどうかを知りたい」と言われ、早淵は一度は断ったものの、鶴見の気持ちが痛いほど解るため音を聴くことを承諾します。

    そこで彼女が聴いたのは鶴見を呼ぶ鈴の“音”。
    しかし彼女は「何も…聴こえない。ここには何もいないよ」と鶴見に嘘をついたのでした。

    震災や人の死を描く本作、ただ「死」に対する恐怖や悲しみを描くのではなく、「死」を受け止める人の弱さや強さを描いているのだと思います。
    愛する人がいない世界で生きることがその人にとって本当に幸せなのか…痛烈に考えさせられます。
    亡くなった人を置いて、自分だけ前へ進んでいいのか。進んでも許されるのか…。
    「ただ平穏に暮らすことがうしろめたく感じる。」というセリフがずっしり心にのしかかります。

    『累』の松浦だるま先生最新作。
    掲載当初は短期連載だったのですが、好評につきシリーズ連載となったのも頷けます。

    喪失とそこから先を生きる人間の“音”に耳を澄ましてみてください。

    2022年07月20日
  • 大正末期、舞台はどんな狂った夢でも叶うと言われている魔都・上海。
    そこを訪れた、川島芳子の夢は、男になって国家の大業を担うような冒険をすること!!

    産みの親と育ての親、二人の父から男の生き様を教わった川島芳子。
    彼女は、父が誇れる自分になるには女ではダメだと思い至り、男になるべく上海の怪し気なサスーン商會を訪れます。
    そこで「他の誰かの“夢”をかなえる」という仕事をこなす条件で男になる秘儀を受けるのです。

    しかし、秘儀を受け男になったはずが、依然として女の姿のまま…。
    そんな彼女に与えられた仕事。それは田中隆吉と共に紫禁城に軟禁状態の廃帝 溥儀を助け出すことでした。
    救出作戦の中で窮地に陥った彼女でしたが、あるキッカケにより男に変身し…!?

    本当に「一時的に男になる力」を得た川島芳子ですが、その方法がなんとも吃驚で…。
    『聖骸の魔女』で魔女の変身を描いた田中ほさな先生。
    今作でもトリッキーな変身を描いております!!
    どういう方法で変身するかは、ぜひ読んで確認してください。

    清の粛親王・愛新覚羅善耆と満蒙独立運動の先駆者・川島浪速など、実在の人物名が出てくるので歴史好きはワクワクしっぱなしです!!
    (ただし史実に基づいた物語ではなく、実在の人物名が出てくる冒険活劇です!)

    物語のテンポがよく、登場するキャラクターはどれも個性が強く魅力的です。
    天真爛漫な川島芳子が女でありながら男たちに向かっていく姿も可愛らしいですし、男になると一転し逞しく無敵モードになる爽快感はクセになります!!

    男と女、ふたつの夢を追うことになった川島芳子が最後に選ぶのはどちらなのか…
    今後の展開から目が離せません!!

    2022年07月20日
  • 「生きる権利」は持ち合わせていても、「生きる目的」を見失いがちな現代。
    そんな時代だからこそ、「生きることに必死」であるキャラクターが活躍するアツいマンガを読みたくなるのではないでしょうか。

    時は14世紀―
    弟殺しの罪で捕えられ千人を倒して出獄したエリオは、身に覚えのない罪で処刑寸前の貴族の娘ララと出会います。
    一度は死を受け入れたものの、運命に抗うことを決めた少女ララは、己を信じ突き進むエリオと共に逃亡の旅に出ることに。

    二人を追うのは罪人を裁くことに執念を燃やすバルド。
    さらに謎の暗殺者も現れ、より混迷を深めます…。
    ララに重大な出生の秘密も判明し…!!
    カスティージャ王国の大地で繰り広げられる逃亡バトル歴史活劇開幕です!!

    逃亡の途中、素足のララにエリオは自身の靴を差し出します。
    でもララは貴族出身。
    罪人の靴を履くことに一瞬躊躇いを覚えるのですが、すぐに自分が無意識に人を見下していると気づきます。

    それは無実であると訴える彼女の言葉に耳を貸さず、罪人と決めつけて笑いものにしていた群衆と同じではないでしょうか。
    その気づきにより、ララは自分が身勝手な人間であったと反省し、今までの価値観を捨て真っすぐに強く生きるために逃げることを誓うのです。

    正しいことが正しいとされない時代、不条理に立ち向かう彼女の姿に、読む側の拳にも力が入ります。
    また「自分自身を信じる!」と言い切るエリオだからなのか、ララや周りからの差別も飄々と受け流し、向かい来る敵を軽々と打ち砕く姿に、スカっとすること間違いなしです!

    強さ・正直さ・友情が揃った王道の少年マンガが好きな方には是非読んでいただきたいストーリーですが、
    さらに注目すべきは、描くのが『錻力のアーチスト』『シュガーレス』など、ガチンコマンガに定評のある細川雅巳先生であることです。
    力強いタッチで描かれる迫力ある画面は流石の一言です!!

    「生きる事に貪欲であれ。」というメッセージが胸を打つ今作。
    波乱が予見される今後の展開から目が離せません!!

    2022年07月20日
  • この世に未練を残し地縛霊となってしまった死者に対し、国土から退去(成仏)してもらうように説得・交渉する部門、「国土交通省 幽冥推進課」。
    そこで働く事になった朝霧夕霞は、数々の地縛霊と出会い彼らが無念なく成仏できるよう邁進していきます。
    竹林七草さんによる小説『国土交通省国土政策局幽冥推進課』のコミカライズ作品です。

    地縛霊というモチーフながらホラー的な怖さや陰鬱さはなく、
    コメディタッチでどんどん読み進めることができます。
    それでいてどの物語もラストには思わず涙してしまうのです…。
    私も電車の中にも関わらず涙をこぼしそうになりました。

    幼少の頃、仕事が忙しく自分を構ってくれない母を困らせようと毎日泣いていた息子。
    そんな彼も自分が親となり、当時の自分の態度が母を苦しめていた事に気付くのですが、母は意識不明の状態で謝罪の気持ちを伝えることができません。
    一方、生霊となり動けなくなってしまった母もまた忙しさにかまけて子供と向き合えなかったことを悔いており、双方の思いを知った朝霧は二人の後悔の念を取り除くために奔走します。
    ラストの親子の対話シーンは悲しくも温かく、胸に迫るものがあります。

    様々な理由により地縛霊となってしまった死者達。
    ひとりひとりに真摯に向き合いその人達のために尽くす朝霧を、是非応援してあげてください!!

    2022年07月20日
  • 平凡な中学生・若葉が曾祖母から相続した洋館で出会ったのは、「あかずきん」を名乗る謎の少女。
    彼女が言うには、曾祖母は描いた絵を具現化する力を持つ「書の魔導士」だという。
    若葉はその能力を受け継ぎ、魔獣「あかずきん」と共に魔女たちの戦いに巻き込まれてゆく…

    凶暴で獣のような「あかずきん」ですが、文句を言いながらも若葉の危機を救ったり、敵のために動いたり、そこかしこに優しさを感じさせるシーンがあり、幼い少女という姿でありながらもカッコよさを感じます!!
    そんな「あかずきん」に翻弄される若葉ですが、純粋に向き合う事で信頼関係を築こうとしており、魔導士と魔獣というバディ関係も見所です!!
    1巻では魔導士による具現化能力も魔獣も多種多様である事が解りつつありましたが、「あかずきん」の真の能力は未知数で、今後が気になるところ。

    こういうファンタジーマンガが読みたかった!と思える、アツい王道少年マンガ。
    この躍動感は、是非アニメ化して欲しいです…!!

    2022年07月20日
  • 文明が水没し氷河期を迎えた滅びかけている世界、人類は限られた環境でなんとか生き延びていた。
    ユキはダメ人間なりに、血の繋がりのない家族であるリッカと共に生きてゆくため働くことを決意した!!

    人類が滅びかけた世界って聞くと、終末系SFかと思いますよね?
    でも絵柄を見ると、ほのぼの作品とも思えますよね。
    読み進めていくと、どちらの予想もいい意味で裏切られます!

    どのキャラクターも自然体で、とにかく会話のテンポが秀逸。
    セリフやコマの「間」が独特で引き込まれます。
    滅びかけている世界でも悲壮感はなく、普通に日常を送っていく姿に
    そうだよね、当たり前って大事だよね…!と思わせられるのです。

    中でも一番心に響いたのが、「第4話 ビールが飲みたい」で、
    自分が最も苦手とする仕事の担当にされてしまった登場人物が
    「向いてないけど仕方ない 仕事だからやらないと」
    となんとか頑張ろうとするのに対し、同僚が発した
    「いい人やめてはいかがですか」
    「自分を犠牲にするのも長くは続きませんよ」
    というセリフ。心にグッサリきました…。
    都合がいい人間を演じることで円満に回る事もある。
    そして、都合のいい人間である事を辞めるのは、それ相応に勇気がいる。
    現代の我々の仕事や人間関係を考えさせられる話でした。

    ダメ人間でもいいじゃない!
    ごはんは1日3食おいしくいただきましょう!!

    2022年07月20日
  • SFというと、ディストピアやサイバーパンクやスチームパンクを思い浮かべがちですが、この作品はそれらと一線を画しています。
    地上と宇宙を繋ぐ「東京軌道エレベーター」なるものが開発された世界で、エレベーターガール・伊奈と「東京軌道エレベーター」を訪れる人々の、優しい物語。

    この物語に出てくる人々は宇宙へ行くことよりも「東京軌道エレベーター」に乗る事が目的である事が多いのです。それほど、「東京軌道エレベーター」は魅力的という事なのだと思います。
    (もちろんそこは、エレベーターガールの伊奈さんあってこそ!!ですが。)

    己の業績を悔い罪に苛まされている老人や、宇宙人がいる事を信じている子供、テロと対峙する各国の要人など、訪れる人々はそれぞれ事情を抱えているのです。

    1話完結のオムニバス形式で進んでいきますが、中盤から干渉者の存在や多次元宇宙であることが明かされ、よりSF感が増してゆきます。

    個人的には、「東京軌道エレベーター」は片道どれくらいの時間乗っているものなのだろうか、長時間なら食堂などがあって宇宙食など食べる事ができるのだろうか?もしそうなら、グルメジャンルとしてもいけるのでは…などと妄想が膨らむばかり…


    SFであり、日常系であり、ヒューマンドラマであり、ミステリ要素もある今作、今後の展開が楽しみです。

    2022年07月20日
  • 同級生から絶望的なイジメを受けている主人公優馬。
    どんなイジメも「ハガキ職人として有名になり、放送作家になる」という夢に希望を抱き、受けて流してきた。

    しかしそんなある日、雨里 涼という救世主が現れた。


    彼は優馬をイジメる同級生に対し
    「次、俺の優馬に手ェ出したら殺すよ」
    と、撃退するのです。

    面白くないイジメる側。
    更にイジメる側には、人を痛めつけるのに躊躇しない西野というヤバい奴が…!!


    何故、雨里は優馬を助けてくれるのか…
    正義感が強い訳でも、哀れみでもなく、自分の身を危険に晒してまで優馬を助ける理由が全く解らない所に、えも言えぬ不気味さを感じます。

    読み進める程、イジメる側の西野と守る側の雨里のどちらがよりヤバイ奴なのかが解らなく…


    原作は『ドリィ キルキル』の蔵人幸明。漫画を担当しているのは、『今夜は月が綺麗ですが、とりあえず死ね』の榊原宗々という、最強タッグの今作。
    この二人ですから、更なる衝撃と恐怖の展開が待ち受けているに違いありません!!

    2022年07月20日
  • え?これ、本当にジャンプマンガなんですか!?

    主人公は正義感の欠片もなく、己の欲望に忠実なデンジ!!
    食パンにジャムを塗って食べるような普通の生活に憧れを抱くほどのド貧乏。

    そんなデンジはある日、弱った悪魔・ポチタを見つけ、助ける代わりに自分を助けるという契約を交わす。
    そのおかげでデビルハンターとしてなんとか生き繋いで来たデンジだったが、ある日罠にはまって殺されてしまう。
    その時だった。ポチタがデンジの心臓となりデンジを生き延びさせたのだ。

    胸から生える紐を引くと…体からがチェーンソーが生えた魔人に変身!!!
    その戦い方は、非人道的かつ、凄惨!!
    正に悪魔的!!

    こんなぶっ飛んだ主人公で本当に大丈夫!?と思いつつも、あまりに素直なデンジがたまらなく魅力的!!

    デンジは能力を買われ、軽い気持ちで公安デビルハンターとなったが、その生活を維持することはできるのか!?

    人間は、恵まれていても夢を見てしまうもの。
    デンジの更なる夢は叶うのか…?

    2022年07月20日
  • みんな私の中身なんか知りもしないし興味もないくせに。

    そんな空虚感を感じながらも、
    一週間に一回、彼女は誰かの「彼女」になる。
    そうして、都合のいい女を演じる。

    「幸せな家庭」を手にすることができなかった雪。
    将来に何の望みも抱けず、メイクで火傷の痕を消し、己を偽る事で生き延びてきた。
    そんな彼女の選んだ仕事は「彼女代行」。

    最初は雪の客として出会った壮太だったが、次第に雪に夢中になってしまう。
    しかし、家族に愛されて育った壮太に対し、雪は分かり合えないという実感だけが強くなってゆく。

    偽りの関係、偽りの存在から発生した想いもまた、偽りなのか。

    人と人との関係と男女の恋愛感情。
    必ずしも深い関係だけが良い訳ではない。
    心の距離について考えさせられる、ダークではなくビターな物語。

    2022年07月20日
  • うぶめ石を割った事から妖怪の子供を預かり守る仕事をすることとなった少年・弥助。
    盲目の養い親・千にいと共に、子預かり屋をするが、知らなかったでは済まされない、妖怪の世界。
    何をどうすれば良いのか解らず、手探りでぶつかってゆく。

    大人気お江戸妖怪ファンタジー待望のコミカライズ作品!!

    夜な夜な現れる妖怪たちは皆個性豊かで、どこかワケアリそう…
    そんな妖怪たちに真摯に向き合う弥助の姿にほっこりしつつ、どこか不安を感じる。
    何かこのあと良からぬことが起きるのではないだろうか…
    妖怪との触れ合いは、一筋縄ではいかないのではないだろうか…
    しかし、弥助のまっすぐな心と千にいがいれば、どんな難題も熟せるのでは!?と思える。

    妖怪たちに振り回されながら、がんばれ弥助!!

    2022年07月20日
  • タイトルを見た瞬間、頭に「?」がいっぱい浮かびました。

    『雪女と蟹を食う』ですよ!?
    一体どんな内容なの!?って気になりませんか?気になりますよね?
    ジャケ買いならぬ、タイトル買いです。

    はて、グルメマンガかな?
    と、読み始めてまた吃驚です。

    1人の男が自宅のアパートと思われる一室で首つり自殺を図ろうとする所から物語はスタートします。

    (全然グルメマンガじゃなかった―――!!)


    死のうとするも中々思いきれない男は、死ぬ前に有り金を使い切ろうと思い至ります。

    さて、何に使うか。
    人妻デリヘルを呼ぶか…しかし…
    そういえば、27年生きてきて一度も「蟹」食ったことない。
    蟹食わないまま死ぬのか……


    そう、男は人生最後の日に、人妻よりも北海道で蟹を食べる事に決めたのです。


    しかし北海道に行くには手持ちが足りない。
    そこで、見かけたセレブ妻の後をつけ強盗を企てますが、まさかの体狙いと勘違いされ…
    何故か人妻と北海道まで蟹を食べに行く旅がスタートするのです。

    目的はただ「北海道に蟹を食べに行く」というだけなのですが、
    妙に抒情的なのです。
    まるで純文学を読んでいるような感覚になります。
    それでいて、画面から湿度や温度を感じられ、艶めかしく思えます。

    何故「蟹」なのか?何かのメタファーなのか!?
    ワケアリそうな人妻の謎の部分も気になるし、主人公の男も過去にワケアリそうで、気になる事づくめの1巻。

    じっくりと読める、注目の新作です。

    2022年07月20日
  • 昇進がかかったプロジェクトを成功させるべく、地元に出向することになったエリートサラリーマン・村本一也。
    しかし、そこにいたのは小学校時代の天敵・倉田由紀子!!
    イジられまくった子供の頃とは違うと思いつつ、どうしても由紀子に逆らえない一也だが…
    プロジェクトを成功させることはできるのか?そして二人の関係はどうなる…!?!?

    一也の事を「ゆでエビちゃん、食べちゃいたいわぁ」と、まるで女王様のように迫る由紀子。
    迫る由紀子も迫られる一也も表情が生々しく、エロスを感じさせ、ドキドキが止まりません!!

    由紀子に触れられると、電気が弾けるような感覚の一也。
    その感覚が何なのか気づく時、二人の絶妙な距離感がどう変わっていくのか気になります…。

    困惑と喜悦の新感覚ツンデレコメディです!!

    2022年07月20日
  • 毎回やることなすこと裏目に出て、エッチなアクシデントに見舞われる女の子達。
    スライムに捕らわれて、あんなことこんなこと…
    って、男のロマンですよね。

    そんな理想的シチュエーションを描きつつも、主人公の紳士的な対応とツッコミが秀逸で、ただのエロではなくエロコメとして非常に高い水準で楽しめました。
    女の子も天然・ツンデレ・お嬢様系・体力系と幅広く、各キャラクターが生き生きとしており、話のテンポもよいので、読んでいて全く飽きることがないのです。
    正に、痒い所に手が届いた異世界ファンタジーエロコメ。おすすめです!!

    2022年07月20日
  • 読み始めた時は「いじめ」が題材のマンガかと思っていました。
    しかし、その予想は裏切られ、まさかの展開に…!!
    いじめられっ子を守る、正義感の強い人気者の先生が実は自作自演のストーカー。
    いじめられっ子もまた秘密を持っており…

    いじめ/偽善/ストーカー/マザコン/共依存/肉体関係

    パワーワードのオンパレード。
    登場人物、全員おかしいっ…!!

    絵柄もストーリーも人物描写も、どれも人間の生々しい「裏」の部分を描いています。
    それでいて、どこかコミカルな部分があり、そのアンバランスさがより不気味さを感じさせるのです。
    読み進めれば読み進める程ゾっとする、サイコ・ラブ・サスペンス、おすすめです。

    2022年07月20日
  • 中世っぽい街並み、魔女・魔術師・魔獣・騎士団…
    ゴシックな世界が好きな方には是非読んでいただきたい作品!!
    描かれた線にゴシック感が宿っており、どことなく陰鬱な夜のような世界がたまりません。

    魔道の頂点に君臨する「魔女」
    それは、人間を苦しめる悪しき存在。
    その最強の力に対抗できるのは、天敵である「ギド」の真の姿!!
    しかし、魔女の呪いをかけられたギド。
    呪いをかけた魔女を見つけて呪いを解くことができるのか!?

    ※注意※
    悪い魔女を倒す正義のお話ではありません。
    主人公二人共、割と極悪です。

    (余談ですが、アシャフが、まるで某映画にでてきたジャレッド・レト演じるジョーカーっぽいと思うのです…)

    2022年07月20日
  • 魔王サタンを倒すために最強のエクソシストとして、劣悪な環境で育てられた神父の少年。
    唯一“尊敬しない”人生の先輩である「センセイ」から言われた
    「恋をしろ 人を愛せ。そうすれば神が作ったこの世界をきっと愛せるようになる」
    という言葉が、独り立ちした後も心にひっかかっていました。

    そんなある日、彼はサタンに狙われている「恋する悪魔」をモチーフに絵画を描く少女・愛月(あつき)イムリの護衛を任ぜられます。
    神に背いてでも貫きたい恋に憧れるイムリに対し、人に恋することがわからない神父の少年。
    2人の波乱に満ちた同居生活がスタートするのですが…。

    聖書をベースにしたバトルファンタジーな作品なのですが、“七つの大罪”“堕天使”“魔王”“ファムファタール”など、好きな人には刺さりまくる単語がバンバン登場します。
    更には、七つの大罪を司る「魔王サタン」や「魔王アスモデウス」「魔王マモン」など最初から強敵登場でワクワクが止まりません!
    また、戒律に縛られた神父の少年という要素も捨て置けません。

    バトルマンガとしての要素で十二分に魅力的な物語なのですが、そこへ更にラブ要素が加わります!!
    ヒロインのイムリは朗らかな人柄で、ふとした表情がとにかく可愛い。
    自分をしっかり持っている所も魅力的です。
    普段は自分を押し殺している神父の少年に「楽しい」と思わせてしまうくらい微笑ましい同居生活を送るイムリですが、実は裏がある少女だったのです。
    今後、神父の少年との関係がどうなるのか…!?物語の中核になりそうな部分です。


    他にも気になったのが、キャラクターの名前について。
    この物語、エクソシスト側のキャラクターの個別の名前がほぼ出てこないのです。
    「あれ」「神父」「センセイ」…。
    立場を呼称することはあっても、名前そのものを呼ぶことがありません。
    主人公の名前ですら1巻の中に出てこないのです。
    神父は“個人”ではなく、神の聖名のもと信仰に従事する存在であるということを表すために名前が出てこないのか…。
    主人公の神父の少年の名前が明かされる時はいつなのか…気になるところです。

    1巻目から非常にテンポよく物語が進みます。
    迫力あるバトルシーン、可愛いキャラクターデザイン!
    どこをとっても期待しかありません!!

    2022年06月20日