【感想・ネタバレ】東京軌道エレベーターガール 1のレビュー

あらすじ

その旅路には、夢と感動が詰まっている。



地上と宇宙を繋ぐ東京軌道エレベーター。

この巨大な輸送機関の

乗客はそれぞれに様々な思いを抱えていた――

夢破れた者。罪悪感にかられる者。
友を信じ続ける者。復讐を決意する者・・・

そんな彼らの心を
謎に満ちたエレベーターガール・伊奈が
軽くする、心温まる物語。

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SFというと、ディストピアやサイバーパンクやスチームパンクを思い浮かべがちですが、この作品はそれらと一線を画しています。
地上と宇宙を繋ぐ「東京軌道エレベーター」なるものが開発された世界で、エレベーターガール・伊奈と「東京軌道エレベーター」を訪れる人々の、優しい物語。

この物語に出てくる人々は宇宙へ行くことよりも「東京軌道エレベーター」に乗る事が目的である事が多いのです。それほど、「東京軌道エレベーター」は魅力的という事なのだと思います。
(もちろんそこは、エレベーターガールの伊奈さんあってこそ!!ですが。)

己の業績を悔い罪に苛まされている老人や、宇宙人がいる事を信じている子供、テロと対峙する各国の要人など、訪れる人々はそれぞれ事情を抱えているのです。

1話完結のオムニバス形式で進んでいきますが、中盤から干渉者の存在や多次元宇宙であることが明かされ、よりSF感が増してゆきます。

個人的には、「東京軌道エレベーター」は片道どれくらいの時間乗っているものなのだろうか、長時間なら食堂などがあって宇宙食など食べる事ができるのだろうか?もしそうなら、グルメジャンルとしてもいけるのでは…などと妄想が膨らむばかり…


SFであり、日常系であり、ヒューマンドラマであり、ミステリ要素もある今作、今後の展開が楽しみです。

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舞台の発想だけはすごい

宇宙へ行く「軌道エレベーター」のエレベーターガールをメインに据えた物語。
この発想は斬新で、他に全く例が無いと思う。

一方、エレベーターという狭く閉ざされた空間での話になるので、展開も限られる。
結果として、1話完結タイプの「ゲストの人間模様」を扱う作品にならざるを得なかったのは仕方がないのか。
というか、もともとそういう作品を作ろうとして、ありがちな舞台設定を斬新にするためにひねり出したのが「軌道エレベーター」という事なのかもしれない。

という事で、話の流れ自体は良くあるパターン。
しかも、1話完結なのでシンプル過ぎる構成となり、深みも無い。
主人公?がミステリアスな女性というパターンで言えば、「BAR来夢来人」などとも似た雰囲気と言える。

絵はまあまあ。
いうほどキレイでもないが、読みにくい訳でもなく、平均レベル。

この手の1話完結人間模様が好きな人にはいいのかもしれないが、個人的には深みが足りず、物足りなさを感じた。

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2025年07月31日

ネタバレ

話はいまいち合わなかったが石刀伊奈さんがとても魅力的
石刀って前作イフリートのユウとニナミの苗字なので子孫か気になる所…。

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2024年06月30日

無料版購入済み

宇宙と地上を行き来出来るエレベーター。それを操作し守るのは完全無欠で人間離れした感じの美女。
SF的な設定の割には描かれるのはその都度乗り合わせる客との人情話だったりします。私は1話1話のエピソードよりも、眼下に地球が見えていたりする、そういう宇宙イメージが何となく好きでたまにこの世界につかりたくなります。

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2022年12月26日

無料版購入済み

石刃伊奈さんは非常に好きですよ

これ、全巻持っています。確か、途中から電子版でしか出ていませんね。
まぁ大元のイメージは昔ながらの高級百貨店のエレベーターガールでしょうね。日本のデパート、既に昔日の面影、なくなってしまっていますけれどもね。
軌道エレベーターって基本、赤道上に建設するもので、クラークのSF長編でもスリランカを赤道直下にずらしていましたが……一応、東京くらいの緯度でも建設は可能みたいです。
ただ、現行の人類には身の丈の技術ではないというか、作っても所有権等々で揉めて紛争の元にしかならないでしょうね。
伊奈さんの女神様っぷりを愛でる連作集ですね。それで良いのかな、とも思いますよ。

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2022年12月25日

ネタバレ 購入済み

予想外

最初はライトなSFという感じで楽しく読んでたのですが、途中から高次生命体(いわゆる神)的な要素が出てきて急速に萎えてしまいました。
それがいいという人もいるのでしょうが(事実、比較的評価のいい作品のよう)私には合いませんでした。
ヒューマンドラマ的側面が強いので、設定をある程度無視すれば今後も楽しめるかもしれません。が、積極的に続刊を買うことはないでしょう。

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2022年09月30日

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