ブックライブの高評価レビュー

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  • 生物から見た世界

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    ありがとう。良いものを読みました。
    私の語彙と読解力でざっくり内容を書き記すと、こうです。

    「動物は全て反射と本能で行動しており、機械と同じ」という思想に対する、反証。
    動物のみならず、単細胞生物も含んだ、生物は主体であり、物事を知覚し行動していることの解説。

    動物は機械じゃないんですよ

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    2025年12月06日
  • 新編 銀河鉄道の夜

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    ネタバレ

    ようやく読みました。

    以下表題作について。

    序盤:おお、余り居心地よくないね……これどうなるんだろうな。おいザネリお前。お前。おまえら。
    中盤:銀河鉄道だーー! 幻想的。大学士に思わずときめき鳥捕りがなんか、何か好き。私もその鳥食べたい。
    終盤:まあ死後の世界的なあれだと思っ、まって。待って? 待って。待ってわかってて覚悟してるのになんか。え? なんか凄いわかってたのにハラハラする。まって。お父さん。お父さん帰ってくるのあのあのあのあのあの、さぁ!!!!!!!!!!

    ジョバンニの不幸は「父親が帰ってこない/仕事による疲労/ザネリという馬の合わない存在」が原因なのですが、父親が金持って帰っ

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    2025年12月06日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    美人OLが、メッタ刺しにされ、焼死した状態で見つかった。その真相を、関係者による証言から追う話。犯人だろうと追っていた人と実犯人が全く違っていてええーっとなったが、お話的には面白かった。人がどう思っているのか、心の中はわからないなぁ。怖いですね。

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    2025年12月06日
  • 言語化するための小説思考

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    ネタバレ

     「へぇー、小川哲の新書かぁ」って思って帰って改めて見てみたら、「現代新書」ではなかった。
     しかし、内容は、『……の哲学』と後に付けたくなるような1冊だった。自明のこととして済まさず、「作家」が関わる様々な者・物・モノとあらためて考えてみる。
     価値を決めのは他者――当たり前のことではあるが、それを突き詰めることは実は少なかったと気付かされる。 

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    2025年12月06日
  • ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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    ネタバレ

    著者に好感が持てる 言葉の選び方、話題の選び方、熱意を感じさせながらも、その熱意含めた感情の扱いを心得ているような文体だと感じました。
    「犯罪者」である患者たちへ、だから駄目だとか、または反対に許してやれと訴えるのではなく、「本人が努力や特訓をしなければならないが、努力をするためのきっかけを与えなければならない」とする姿勢に共感します。
    また、明確に説明はされていませんが、言葉の端々から見れる著者の「犯罪というものの認識」が、「被害者を生んでしまった」ことに終始していることが好ましいです。「犯罪行為は悪」とも、「犯罪者の精神は悪」とも言っていません。その考え方は、個人的には新鮮で、感銘を受けま

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    2025年12月06日
  • 人知原理論

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    読みやすい 難解なイメージの強かった哲学書ですが、しっかりと相手に説明しようという意思の感じられる本でした。
    全体を通して、バークリ氏が自身の考察を主張しては「しかし貴方がたはこう反論するだろう、それに対する私からの答えはこうだ」と反駁をする、という流れの繰り返しであり、一つ一つ読み手の意見を潰していくため理解しやすいです。
    他の哲学者への批判がところどころに入るので、ロック、ニュートン、スコラ哲学辺りを名前だけでも知っておくとより面白く読めると思います。注釈に説明があるのでそれで十分かもしれませんが。

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    2025年12月06日
  • わたしの知る花

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    平の人生は幸せだったのかなと最初にまず考えた
    それは平にし本当のところはわからないけれど、愛する人が幸せそうに生きているところを見て側にはいられないけど、その幸せな生活を祈って日々生きていたならきっと幸せな人生だったんだろう
    辛いことも多い平だったけど、その途中で花や絵が側で彩りを飾ったのだろう
    最後はホロリと泣いてしまった

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    2025年12月06日
  • カルトのことば なぜ人は魅了され、狂信してしまうのか

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    カルト宗教とカルトに類したもの(会社、マルチ商法、精神性の強いフィットネス)はどう支配を始めるのか。それは言葉である。
    言葉はすぐに変えやすく、繰り返すうちに意識が変わってくる。想像から始めて、どんどん自己変革できるように。
    "魔法"を解くタイミングが自分に任されているか、そこは大きなポイントだ。
    既存宗教という大きな集団から人々が離れそして人生の中での終わりなき選択に晒される今、何にも寄る辺なく生きるのは結構難しいからこそ、そういったものに心を奪われるのも宿命かもしれない。からこそ奪われきらないように"自分"を生きなければならない。

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    2025年12月06日
  • ジジイの昭和絵日記

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    多くの文学作品の挿絵や『本の雑誌』の表紙を創刊から描いているイラストレーターによる、戦後に生まれた一人間としての回想録・自伝です。
    戦後は戦中と比べれば遙かに平和でありながらも影を引きずる時代であり、名古屋生まれの東京・千葉育ちである著者は都市部で青春を謳歌しました。
    新宿っ子と中野っ子の喧嘩(遊びの範囲)も今の子供たちには見られないものであり、この時代の東京の息吹を感じられました。
    当時の若者が関りを持ちやすかった共産主義団体の回想が多いのですが、読者の年代によって懐かしんだり驚いたりと感じ方が異なると思います。
    実際に本人が見て聞いて、一所懸命に生きてきた時代が綴られており、それ故に文章に

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    2025年12月06日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    安倍さん事件の裁判中なので読んだ
    …わけではないけど

    参考文献として挙げられてる
    落合さんの本を読んだのは
    もうずいぶん前

    安倍さんの事件は20年後
    どう振り返られているんだろう



    超弩級エンタメ巨編だそうだけど
    なんともあったかいお話でもあった

    かなり変わった構成
    (目次を見れば分かる)

    何度も前に戻って読み返したけど
    ページ滅茶苦茶多いのに
    どこに戻るかすぐ分かるのは
    構成の妙、なのかも

    最後の第五部がとてもよい


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    2025年12月06日
  • 異世界居酒屋「のぶ」(21)

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    探し求めていた珍しいメニュー

    珍しいメニュー料理を食べて、その話しをして有名になりたい自慢したいと言うのは、昔も今も同じかもしれませんね。まさかあの珍しいメニュー料理がこの場所で食べられるとはって感じでしょうか

    #癒やされる #ほのぼの #深い

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    2025年12月06日
  • オリエンド鈍行殺人事件

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    短編+ショートショート全10編

    藤崎ワールドを堪能しました!
    今まで読んだなかで1番好きかも!
    特に表題作のオリエンド鈍行殺人事件が秀逸でした!
    何度も吹いた(笑った)し、元ネタのネタバレ配慮の仕方も最高でした★

    お梅ちゃんの新作も楽しみです!

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    2025年12月06日
  • 国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ

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    ネタバレ

    良書。
    この本を企画した方々の見識が良い。
    日本の大学の問題点が分かる。世界に後れを取る。研究に専念できる環境が必要と思った。国はお金をかけるべきだし、大学も基金を活用できるようにするとかの努力は必要かと思う。
    なんだかんだ言っても大学の正規職員は恵まれていると思う。身分、収入は保証されている。非正規は可哀そうだが。

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    2025年12月06日
  • 学歴狂の詩

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    閉ざされた「進学校」という異界
    「東大・京大・国立医学部以外は人にあらず」。 進学校という極めて狭い世界で醸成される「学歴狂」の価値観。本書は、その特殊な環境で洗脳された、個性あふれる登場人物たちの群像劇である。

    ■「学歴高野山」の狂気
    著者が記す「学歴高野山」という表現が秀逸だ。 外界と隔絶されたその宗教都市では、神戸大学ですら高卒と同義に扱われる。社会に出ればそれが幻だと分かるが、渦中にいる当事者たちの苦悩や優越感は、紛れもなく本物。 私立進学男子校の出身者であれば、この歪んだ空気に覚えがあるはず。逆に、それ以外の世界で生きてきた読者の目に、この異様な生態系がどう映るのか興味深いところ。

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    2025年12月06日
  • クックマートの競争戦略―――ローカルチェーンストア・第三の道

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    デライトのポジショニング戦略
    ①価格訴求のチラシがない
    ②ポイントカードがない
    ③ネットスーパーがない
    ④クッキングサポート・レシピがない
    ⑤深夜営業しない
    ⑥マニアックな商品構成をしない
     クックマートは食品スーパーを「毎日の食事の支度のためのお店」「あくまで日常使いのお店」と考えています。なので、ディスカウンターのように品ぞろえを絞り過ぎてもダメだし、高級スーパーのようにグルメに寄り過ぎてもダメ。日常生活の中での食品スーパーの役割を突き詰め、「ちょうどいい」品ぞろえをしていきます。奇抜や極端ではなく、あたりまえのレベルを上げていく。凡事徹底。永遠の磨き上げです。
     限られた店舗スペースとリ

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    2025年12月06日
  • 松島・蔵王殺人事件

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    ネタバレ

    じわじわと進む推理小説。解説にあった通り、自分もまるで刑事の1人として操作しているような気分を味わえた。本当にゆっくり進むというか、少しずつ真相がわかっていく様子が妙にリアルで面白かった。そして、犯人をジリジリと追い詰めていく十津川、スカッとした。

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    2025年12月06日
  • この夏の星を見る 下

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    (上)に続きそれぞれの学校で中学生と高校生がスターキャッチコンテストに向けて話が進んでいきました。
    5年位前の出来事ですがコロナ禍では人と接触するのも気が気ではなく、世界中でかなり大きな影響があった事を思い出しました。
    自分はその頃から社会人で働いていましたが学生達は部活の大会や修学旅行、文化祭等のイベントも制限されて学生時代の思い出を沢山作りたい時期にパンデミックが起きてしまい楽しみにしていた学生達にとっては悔やまれると思います…
    ですがこの物語ではコロナ禍だからこそオンラインでスターキャッチコンテストを行い、各学校でリモートで会話してお互いの事を知る事ができて仲良くなれたのかなと。
    星座や

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    2025年12月06日
  • 目には目を

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    復讐と贖罪と終わりなき葛藤

    久しぶりに突き刺さった。
    誰しも一度は考えたことがあるだろうテーマを、
    わかりやすくぐいぐい引き込んでいくストーリー。
    救いのないテーマの中に最後、
    微かな救いのようなもの、
    救いと呼べるのかどうかも定かではない、
    一筋の光があるのもよかった。

    ぜひ読んでみてほしい作品。

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    2025年12月06日
  • 不意打ちの春雷 下【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    Mo

    ネタバレ 購入済み

    両片思いも佳境に。いろいろ拗れた二人もしっかり想いを伝えてお付き合いすることに。ただ手を握るのがおそーい。笑それは大切な人だから。それにしても仲間が良い人たちだなー。母親の再婚を機に引越しを言い出しづらい姿が変化だなーと。ついつい泣けてしまった。

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    2025年12月06日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

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    これぞSF!な傑作エンターテインメント!!

    いやー、おもしろかった。
    SFってこと以外どんな内容なのか知らずに読んだけど、それがよかった。
    いや、そうでなくても文句なく
    面白いやろこれは。

    冒頭からぐいぐい引き込まれていく感覚。
    これこれ!待ってました!な、
    この感覚がもう最高。

    人類滅亡の大ピンチに、
    唯一の突破口を見出すべく
    発動されたヘイルメアリープロジェクト。
    ただし、語り口はそんな悲壮感などどこ吹く風。ひたすらポジティブで、
    ある意味楽天的な感じで、
    テンポ良く進んでいく。
    小難しい話は抜きにして(小難しい話も多分にあるのだが)、SF作品の良いところがたっぷりと詰め込まれてい

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    2025年12月06日