あらすじ
体育祭の熱気が冷めやらぬ中、文化祭シーズン到来!
クラスの模擬店準備に追われる中、クラスメイトと衝突する宇野。
落ち込む彼を気遣い、天文部部長・美川先輩が動き出す。
『マンガ大賞2024』大賞受賞&宝島社『このマンガがすごい!2025』オトコ編 第1位!
2冠を達成した少年たちの奇跡の友情物語、第5巻!!
金髪ヤンキーの小林は、みんなが簡単そうにやっていることも間違えてばかり。中々上手くできません。そのためバイトも続かず、勉強もドロップアウトぎみ。
そんな彼のクラスに宇野啓介が転校生としてやってきます。
彼はちょっと変わっていて、常に声が大きく、汚れたノートを常に持ち歩き、独り言を言ってずっと笑っています。
彼は記憶するのは得意だが、同時に複数のことをこなしたり臨機応変が苦手。その他にも苦手なことがいっぱい。
彼の姿を見て「ヤバイ奴がきた…」と思う小林ですが、ふとした出来事で距離が縮みます。
そしてある日、小林の幼なじみである朔が宇野をからかう事件が。
宇野を心配し一緒に下校した小林は、宇野が家で号泣している姿を目の当たりにします。
彼が常に持ち歩いているノートに「悔しくても泣くのは家に帰ってから」と書かれているのを見た小林はショックを受け、いつもニコニコしている宇野の心の内を知るのです。
自分をからかったり怒ることもなく普通に接してくれる小林に特別な感情を抱いた宇野。
宇野のまっすぐな言動に変な奴と思いながらもどこか尊敬している小林。
苦手なことが多いふたりが送る瑞々しい青春物語です!
昨今「生きづらさ」という言葉をよく耳にします。
ですが「生きづらさ」と言っても具体的には人それぞれ。
実際に「生きづらさ」を感じていても、何がどう生きづらいのか言語化できず、余計にイライラが募りより生きづらくなることもあるのではないでしょうか。
この物語はそんな言語化できないモヤっとする生きづらさをひとつずつ紐解いてくれるのです。
物語の中で宇野は自分のことを
「わからないことがある時は一人で宇宙に浮いているみたい」と表現します。
そして、「でも宇宙を歩きたい!」と。
その言葉に衝撃を受けました。確かに宇宙空間に一人になったらもの凄く怖いし混乱しますよね。
それでも歩きたいと思う宇野の強さに心が震えました。
「人と同じように生活するのに、工夫が必要な人もいる」ということを知った小林も影響を受け、自分自身としっかりと向き合うように変化していきます。
優しさと工夫で少しずつでも彼らが楽しく過ごせるようになりますように、そう願わずにはいられません。
そしてタイトルの通り、ふたりが宇宙のような不安な状況でもしっかりと歩いていけるよう成長する姿を見ていきたいです。
時代が変化している「今」だからこそ描けた物語をご堪能ください。
感情タグBEST3
文化祭の準備の話なんだか理解できるような気がして苦しくなりました
でも相手も悩んでいる、考えていることがあることに考えさせられました。なんにも悩みもなく好き勝手していると思っている相手にも悩みがあるんだな
最後の朔の話とても気になります。6巻も楽しみです
Posted by ブクログ
自分にとっては当たり前のことが、他人にとっては当たり前じゃない
忘れがちだけど、当たり前のことを改めて気付かされるような漫画です。
すごく大好きな漫画!!!
Posted by ブクログ
宇野くんも小林くんも勿論なんだけれど、美川先輩の成長をすごくすごく感じるなあ…躊躇ってもすぐ話しかけられるようになったの、彼みたいな人からはすごいことだと思う。
Posted by ブクログ
色んな人間の色んな価値観と生き方に触れられる。
こういうテーマって重たく描かれがちだけど、この作品は男子高校生の学生生活や部活を通して自然に見せてくれるから押しつけがましくないのにちゃんと心に残って好き。
5巻は美川くんの印象的なシーンが多かった!
Posted by ブクログ
文化祭回。今回、美川先輩の印象が強い。宇野クンの母・姉もいろいろ抱えてそうだし、この漫画スッキリした人は顧問の先生ぐらい?
この作品、明確に発達障害の宇野くんが一番マシな感じがするのがツラい。
ラストの朔も不穏しかないし・・・
Posted by ブクログ
文化祭編。
美川先輩、最初は慣れない感じだったけど、宇野くんや小林くんとの交流で心がほどけていく様が良かった。
次巻に続くようだけど、朔くんにも何か事情がありそうで気になる。