神林長平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりの神林長平。やっぱこの人の文体はカッコいいわ。カーリー・ドゥルガーの起動シークエンスなんて鳥肌立ちそうだもんな。俺にとって一番カッコいい小説を書くのは、ハードボイルドの作家ではなくてギブスンとこの人かも。全体の構成がスタックになっているところとか、キャラクターを#defineで定義しちゃうところとかも好き者にはたまらん。ヨウ冥はスワップしちゃうし。ガチガチの理系SFとして完璧な雰囲気を持ちながらも、設定としては光と闇の対決するファンタジーとしての柔らかさも持ってて、その上それぞれのキャラクターのドッペルゲンガーが出てくるというんだからまさしく最強・完璧な世界構築。それとドッペルゲンガ
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Posted by ブクログ
《田村伊歩大尉を、雪風に乗せる》p.43
〔Ⅰ〕雪風をめぐり零と伊歩が三角関係に? 「あたしのことで争わないで!」とは雪風は言わない。より性能のいいパーツを選ぶだけ。ならばジャムセンサーを搭載している伊歩の方が有利に思えるが雪風は零をどう位置づける? ついでに桂城は?
〔Ⅱ〕登場人物たちはディスカッションし続け思考し続ける。雑談し続ける。《雑談は情報量が多い。そういうことか》p.98。そんな行為自体が最も重要なのかもしれないし、対ジャム戦かもしれない。
〔Ⅲ〕《雪風は、おれとは違う現実を生きている。》p.258/《世界は、認識の仕方によって変容する。換言するなら、認識が世界を生じさせている。世 -
Posted by ブクログ
クリフハンガー的な終わりで残念。「ここからどうなるのか?」じゃなくて「何が何!?」で終わってしまった。
これまではこれで終わりでも寂寥感を残したエンドとしては成立するけど、今回はまったくそうではない。
で中身。
今回テーマが雑談っぽいのだが、そこから戦闘に繋げるような形があって、最終的に今回の本丸(というほど重要ではなくなったような気もするが)もその結果として捕らえたような気がしないでもない。
じゃあ雑談とは何かというと難しく、まぁ他人への興味なのかねぇ。そこから相手を理解しようとするのに試みる。
イフは暴力的ではあるが、他人へはちゃんと興味があるのだよな。桂木はそういう人間なだけで他人に興 -
Posted by ブクログ
一体どういう世界が描かれているのか訳が分からないよ、と言いたいところが、いや意外と分かるというかなんというか。ジャムというのが何を考えているのか分からんぞ、でもそこを想像したり何やらで考えてみる、思考実験というのか、そういうのも大事とは思うけど、このレベルまで頭を働かせると言われたらもう降参よな。
でもってこのAI大流行のこの時代に、機械を理解するみたいなのはSFではなくもはや現実かもしれんわけで、そういう意味でも時代を先取りしているというか、なんとも興味深い。
そんなこんなで、難しすぎて分からんというところに至るギリギリのところで、そこまでSFファンでない人でも面白く読めるような。 -
Posted by ブクログ
▷雪風の世界には人間は存在していない。(p.329)/おれの生は、おれのものだ。(p.464)▷ロンバートによるとジャムが「人類」に対して宣戦布告したらしい。過去と位置が容易にすり替わってしまうあやふやな世界で零、ブッカー、クーリィ、エディスらの戦いが始まった。各自が、人間とは、自己とは、記憶とは、言葉とは、世界…世界認識とは何かを考え続ける。そしてそれは〈雪風〉とはどんな存在であるかを知ることでもある。逆に言えば雪風を知ることはジャムを知ることにもつながる。▷物語性は影を潜め思惟を深める対話ないしは独白がメインになっている。もしかするとそれらは雪風の世界の内にあり、武器として共有されているも