神林長平のレビュー一覧

  • 敵は海賊・海賊版 DEHUMANIZE
    物語は、著述支援AIを利用して執筆していたつもりが、気づかぬ間にAIによって書かれたものになり変わっていた、という語り手の宣言から始まる。

    この、AIを利用しているつもりが、いつの間にかAIに取り込まれてしまっていた、みたいな神林長平の小説でしばしば見るこの設定を最初に開陳されて、どういう話になる...続きを読む
  • 戦闘妖精・雪風(改)
    再読。年齢が近づくと零の社会不適合者っぷりがよく分かる。同時に零の生きづらさ、雪風への執着についても、以前より理解できるような気がした。無機質な戦闘シーンが好き。
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風
    言葉にすること、言葉によって作られるものに関した話が印象的だった。最後のシーンは爽やかで清々しく、希望を感じさせる美しいシーンだった。
  • 魂の駆動体
    たまにSF読むと面白い。自動車とクルマの区別としての精神論みたいなお話。SFは男性作家の方が好きかも。
  • 敵は海賊・海賊版 DEHUMANIZE
    久しぶりに読み直しました。
    SFの世界観、物語の展開、戦闘シーン、どこをとっても面白く引き込まれる作品。
    戦闘・友情・恋愛、さまざまな要素を含みながらテンポ良く展開する物語は圧巻です。
    ラストの終わり方も綺麗、匋冥らしい締め方も面白かったです。
  • 戦闘妖精・雪風(改)
    愛蔵版購入したので処分。
    なお、文庫版の以下の作者のコメントや解説は愛蔵版には収録されていない。
    雪風(改)によせて 神林長平
    人間的/非人間的 石堂藍
    ジャムはそこにいる 冬樹蛉

    神林長平が上述のコメントでいう「付け加えられる新たな物語に対応できるようにするための、ごく小さな修正」ってどこなんで...続きを読む
  • アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風
    少しグッドラック、アンブロークンアローのかなりシビアな雰囲気から少しユーモラスな戦闘機妖精雪風の時の雰囲気へ戻ったような。
    かなり思弁的な前作と比べると現実世界(?)のアクションが増えている。
    ただ、ジャムとの関係はよりシビアになってるのは間違いないので今後どうなっていくのか。
  • アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風

    令和の空を飛ぶ妖精

    13年ぶりの新刊、
    待ったかいはあり、お釣りも十分な程です。

    対ジャム戦が新た局面を迎えてた前作ですが、また新たな切り口や登場人物で唸らせられました。

    特に、どちらかと言えば読者側のキャラクターだった地球人代表のあの人が、ついにフェアリィ星に降り立ったったくだりは、読者もあらためてフェアリィ星に...続きを読む
  • アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風
    めちゃめちゃ面白かった!

    雪風(無印)読み終えた時は、え……? これで終わり……? ぜんぜんわからん! ってなったくらいのSFオンチですが、グッドラックでおおってなって、アンブロークンアローもまあなんか面白いかも……だったけど、アグレッサーズは最初から最後まですいすいわくわくドキドキしながら読めた...続きを読む
  • 膚の下(下)
    時間を置いて何度も読み返したい本です。

    生きるとは、理想とは、人間がとても愚かにそしてか弱く思えました。

    サンクが楽しい人生を過ごしたことを願います。
  • あなたの魂に安らぎあれ
    「人生は夢のなかで夢を夢みる夢」

    完全食とは良く言ったものだと感じました。
    三部作ということなので、
    続編が楽しみです。
  • 戦闘妖精・雪風(改)
    元々SFは好きなジャンルの一つでしたが、小説でSFは読んだことがなかったので、これが初めて手に取ったSF小説でした。

    普段小説は殆ど読まず、漫画ばかりでしたが(理由あって小説を読むのがずっと苦痛でした)最近手に取ったこの作品が小説を読むことの楽しさを教えてくれました。

    ただでさえSF小説は難解な...続きを読む
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風
    凄いのひと言。好きそうな人をイメージできる作品なので好きそうな人に勧めたいシリーズですね(笑)大変な力作で快作です。
  • 戦闘妖精・雪風(改)
    SFは時折手にすると本当にいい読書体験をさせてくれます。これに馴れてしまいたくないので意識的に時折に評判のいいやつを読むんですがこれも凄かったな。連作短篇集みたいな感じだけど読みやすかった。続編のグッドラックも素晴しいので是非!
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風
    最高!
    人間ってなんだろう、存在ってなんだろう。解説にもあったけど、レムの小説と主題は似ている。
    将棋でAIに勝てなくなった今、棋士は必要か。みたいな話。(違う)
  • 膚の下(下)
    シビレました。

    バリバリにハードな設定の中、生きるとは、生命とは、信頼とは、友情とは、理想とは、、、といった古典的・普遍的なテーマを、真剣に語り合い思い悩む主人公達。
    アートルーパーが誕生から5年と若いこと、そして命がけの状況がなければ、おそらく気恥ずかしさが勝るほどに真剣で、対する人間同士の駆け...続きを読む
  • 魂の駆動体
     物を創る分野に関わるうちに、自分と、ひいては人間の能力の限界を実感し、ある種悟りの境地に達したのだ––––と言えばおおげさかもしれないが、それは現実世界のなかで自分がどこに位置するのか、自分の立場というものを明確に得るということだ。創造してきた者の自信と言えるかもしれない。世界そのものは変えられな...続きを読む
  • 敵は海賊・正義の眼
     聖なる悪と
     純なる悪の
     俗なる闘い

    ひさしぶりに敵は海賊を読んで、もう一度最初のシリーズから読み返したくなった
  • 今宵、銀河を杯にして
     飲んではハイに
     醒めては灰に
     飲もうで
     今宵
     銀河を杯にして


    最後の文章
    「三人に感謝して、今夜はわたしが奢ろう」
    の読後感のすがすがしさが素晴らしい
  • 先をゆくもの達
    ジェンダーSF?と思ったりもしたけど、いつもの神林であり、タイトル通りその先にいく意気込みを感じました。