神林長平のレビュー一覧
-
これまでずっと、神林長平といえば雪風だったので、敵は海賊を読んでから読むのも、また新鮮。
同時期に書いてたのか、と驚愕。
どちらかというと前半の、人間味あふれる方が好きです。いや、アニメの触れれば折れる並の彼と、心配しすぎな少佐も好きなのですが。Posted by ブクログ -
言葉という武器。認識というトラップ。インターフェイスという戦場。
不肖鴨、もぅ20年以上SFを読み続けていますが、これほど過激な(物理的な意味において、ではなく、構造的な意味においてです)戦闘シーンを目の当たりにしたのは初めてです。
シリーズ第一作では、「人間と機械の相克」が主なテーマでした。が、...続きを読むPosted by ブクログ -
前作のラストシーンにおいて、愛機・雪風から射出されたパイロット・深井零中尉。生死の境を彷徨った彼が覚醒したのもまた、雪風の機上だった。撃墜された旧機体から自己のプログラムを最新鋭実験機に転送することによって不死鳥の如く蘇った自律型スーパー戦闘機・雪風は、零が前線に復帰してからもなお、零を利用するかの...続きを読むPosted by ブクログ
-
タイトルだけで好きすぎるし、内容も好きだし、キャラクターも好きだし、「好き」が詰まっている。自分は「人間はなにか」をつきつめるのが好きで、だからSFやミステリが好きなんだなあと実感した一冊。Posted by ブクログ
-
ーーー突如、地球への侵攻を開始した未知の異星体ジャム。
これに対峙すべく人類は実戦組織FAFをフェアリイ星に派遣、特殊戦第五飛行戦隊に所属する深井零もまた、戦術戦闘電子偵察機・雪風とともに熾烈な戦闘の日々を送っていた。
だが、作戦行動中に被弾した雪風は、零を機外へと射出、自己のデータを最新鋭機へと転...続きを読むPosted by ブクログ -
敵は海賊シリーズの2作目ですが、1作目よりも話がシンプルで分かりやすく、描写もコミカルなので、1作目が難しいと感じた人にはこちらを先に読むことをお勧めします。個人的には1作目は映画版、2作目はテレビ版といった印象を受けました。この作品に関してはアニメ化もされています。Posted by ブクログ
-
神林長平の雪風シリーズが好きなら外せない本。
読んだ直後「このシリーズも行くところまで行っちゃったなー」と思わせましたが、『いま集合的無意識を、』を読んだ後だと、スッキリします。なるほどそういうことかってね。
おすすめ。Posted by ブクログ -
『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』でモヤモヤした後に読んだ本。
この本を読んで神林長平の表現がストンと腑に落ちました。その上で『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』を読むと、なんとストレートなことか!Posted by ブクログ -
ある日突然南極大陸に出現した超空間ゲートから、謎の異星体〈ジャム〉が地球への攻撃を開始した。その由来も目的も、姿すらも判明していない〈ジャム〉の攻撃に対抗するため、人類は超空間ゲートの向こう側へと突き進み、ゲートの出入り口に存在する謎の惑星〈フェアリィ〉に前線基地を建設し、フェアリィ空軍FAFが最前...続きを読むPosted by ブクログ
-
古い作品だからエンタメ性が薄いなあと思いつつ、読み終わったときには「面白かった!」とじわじわ感じました。
アンドロイドなのに機械じゃないし人間と同じように生きてるような描写に疑問を感じていたけれど、結末で「そういうことだったのか!」と納得できました。
タイトル「あなたの魂に安らぎあれ」も素敵です。次...続きを読むPosted by ブクログ -
人間と異性体の戦いと思いきや,実は機械と異性体の戦いではないのかと思う物語.個人的には空戦シーンはあっさりしている模様.しかし,基地を維持する除雪隊などの話が非常に面白いです.文章にはなれが必要かもしれないが,読めるようになるととても面白い一冊です.Posted by ブクログ
-
神林長平作品を読むのは相当久しぶりです。
デビュー作からずっと読んでいて、雪風とか敵は海賊とか、シリーズ作品も読んでいたんですがいつのまにか離れていました。
本書は短編集ですが、久々に読んで、意識と機械、というこの人の関心は変わっていないんだなあ、と懐かしく思いました。と同時に相変わらずの言葉の...続きを読む -
再読して実感した。
神林に手落ち無し!今も昔も常に新鮮だ。
1986年長編デビュー作品だなんて嘘みたい。だって、ピチピチだよ?
絶対に売り払うことが出来ない本がこうして山になるわけだ。Posted by ブクログ -
”意識”あるいは”自我”を共通のテーマとしながら、
これだけ異なる設定・読み口の作品が集合しているのはすごい。
サイバーミステリな『切り落とし』のような作品も楽しいけど、
著者の『戦闘妖精』シリーズ作品からのスピンオフの『ぼくの、マシン』も好き。
生身の人間とのコミュニケーションに諦念を抱く主人公...続きを読むPosted by ブクログ -
やっぱり神林長平はおもしろい。変貌(成長?)していく主人公。コミュニケーションとは?異質なものを理解し意思疎通できるのか?骨太のSFであり、ストーリーを追うだけでもおもしろいが、いろんな意味で哲学的な問いかけを読者に与える、考えさせられる本です。俄然、続きが楽しみに。Posted by ブクログ