神林長平のレビュー一覧

  • いま集合的無意識を、
    伊藤計劃論が秀逸でした。そしてSF界の先人として、伊藤計劃の後を引き受ける力強い言葉にも熱くなりました。やっぱり神林先生大好き!
  • いま集合的無意識を、
    神林長平的なカタログとも見えるが、始めと終わりを「ぼくの、マシン」と表題作とすることで、著者がパソコンとネットに関して持っている意見のようなものが見える構成になってる。
  • 敵は海賊・海賊の敵
    ちょ、まさかの夫認定にぐわっとなりました。なんて、かわいい。
    2度目のラジェンドラさま!
    アプロも、そうかーラテルの膝でねたいのかー、と。可愛すぎるわ。
    ホテル支配人の日記が良い。
  • 天国にそっくりな星
    なんて魅力的な玲美。
    これまでよりもちょっととぼけた感じで、山田章博の漫画を思い出しました。表紙の絵が、ちょっと抜けた感じと合ってるなー、と。
    何を平然とタクシーの運転手を。
  • 鏡像の敵
    追う者と追れるものは良い。(断言)。
    SFには疎いので、あ、ほぼサイコパス、とか、こういう設定は割と昔からあるんだなぁ、とか思いました。
    解説面白かったです。
  • 蒼いくちづけ
    敵は海賊・雪風シリーズ以外のものをほぼ初めて読みましたが、割と真面目に刑事もので。敵は海賊で真面目に事件を追ったら、こうなるんだろうな、と面白かったです。
    孤独な男同士の共感もたまらないが、孤独な男と赤ん坊もやばいな、と。
  • 敵は海賊・短篇版
    あ、クラーラはこちらが正しいのですね。
    ふたごは、何、もう出てこないのですか?
    じゃ、ジャム捕まえちゃったの。
  • 敵は海賊・正義の眼
    海賊課に縁のない地域というのが新鮮。
    リジーの無意識の傲慢さや、古式ゆかしい感じの恋文が。
    素敵なスケール。
    カーリー内には色々なものが納められてますね。
  • 敵は海賊・不敵な休暇
    以前、この巻の途中まで読んだ気が。
    チーフ・バスターの状況が結構ハードボイルドでした。
    ジュビリー、よく迷惑かかってますね。
    特殊能力のあるスパイ…。トランジスタにヴィーナスですね、と考えると笑えてくる。(…おじさんだけど。薄い顔のおじさんだけど。)
    アプロの真面目な戦闘がかっこよいです。
  • 敵は海賊・海賊たちの憂鬱
    これを読むと、日本の擬人化の歴史について思いを馳せたくなります。そもそもどっから生まれたのか、単に戦後のオタク文化の中から生まれたの?あ、見立てってこと?
    まぁつまり、ラジェンドラやカーリーがよいな、ってことです。
  • 今宵、銀河を杯にして
    飲兵衛でだらしなく、だが妙に憎めない、そんな戦車兵たちの不思議な戦闘行動を記録した一冊。
    とりあえずは飲みたくなる。不思議な愛嬌がある本でした。
  • 敵は海賊・海賊版 DEHUMANIZE
    物語に没頭できるものが読みたくて読み返し。
    やっぱ面白いわー。そして歩く黒猫、たまににゃん喋りは可愛いから、ひどくてもしょうがない。
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風
    中ほどはもたついたけど、後半の種明かしからの展開はやはり面白い。
    「言葉」についての思索を展開するだけあって、体言止めと多発してた1作目の「雪風」っぽさは消えて、最近の神林作品になった感じ。
    そのせいもあってか、ちょっと丸くなったとも感じるが、1作目ラストの衝撃を求めることは難しいのは当然でしょう。...続きを読む
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風
     シュレディンガーの箱の中にいる猫(人間)を、箱の外からジャムと雪風がぐいぐい振り回し、最終的に猫本人が生きてるって言ったんなら生きてるんじゃね?みたいになるのでデカルトを持ち出したくなるんだけど、哲学本になりそうなところを雪風という戦闘機械がギリギリSFの枠に引きとめてる。そんな小説。

     書いて...続きを読む
  • 膚の下(上)
    火星三部作の最終作。

    人に限りなく近づけて作られたサイボーグ「アートルーパー」を主人公にしたSF小説。

    「人間でないもの」の目を通して荒廃する地球に住む人間たちを描くことで、「人とは」「人の創造主とは」「創造とは」を読み手に考えさせる小説だ。

    後半の主人公が提唱する地球の保護方法はどこか宗教め...続きを読む
  • 戦闘妖精・雪風(改)
    久々のSFということで最初は、独特な言い回しや間のとり方に戸惑ったが、慣れてしまえば内容は面白いし楽しめた。
  • 戦闘妖精・雪風(改)
    人間は機械に支配されてしまうのでは無いか。そんな感覚を抱いてしまう一冊。しかし、ジャムとはなんだろう。
  • 敵は海賊・海賊の敵
    久し振りの神林作品、そしてかっこ「敵は海賊」シリーズ。
    海賊のほうがカッコいいというか、パワーあるぞ。もっと頑張れ、ラテル!
    アプロの不条理さ加減も今回はそんなにふるわない?
    シリーズの雰囲気よりも物語を否定する猛者の心意気に流された感じ。
    もっと、本質的な両者の対決がみたい!
  • 戦闘妖精・雪風(改)
    JAMだのCOOKIEだの、お菓子がいっぱい出てくる。高度な情報処理システムは自己判断する用になるのだろうか?自閉症気味な主人公と無機知性のやりとりはなかなかおもしろい。思った以上の出来。続刊も読んでいるところ。
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風
    理解するのは諦めて、ただ流れるまま読んだけど、わけがわからないというその異様な酩酊感が気持ちいい。
    熱いところは熱く、痺れさせてくれるので私はその読み方でも大丈夫でした。