神林長平のレビュー一覧
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主人公の変革と機械、ジャムと哲学的な部分が多くなってきてミリタリー要素は若干薄くなったかな?でもこういうのがSFって感じ。
新しく加わった新キャラ二人もいい味出してる。Posted by ブクログ -
初めて読んだSF小説。
台詞の一部などに気になる所があるけどメカや戦闘描写に燃える。章ごとにしっかり一つのエピソードになっているのでSF入門用としても読みやすい。Posted by ブクログ -
意識、インナースペースを主題にしたSF短編集。
面白い。伊藤計劃氏にも共通する、この自分の事を書かれている感が堪らなく面白い。
ちょっと難解な部分もあるが、他の作品も読んでみたい。Posted by ブクログ -
物語の背景設定の妙がひかる古典SF。「火星三部作」の一作目。アンドロイドと人間、仮想現実、輪廻転生などの要素が詰まっている。1980年代にこの物語を書いた著者の想像力は凄い。そのまま映画の脚本にできる。
電子書籍で再読するとは高校生の時には想像もしなかった。3度目に読むときにはどういう読み方するの...続きを読むPosted by ブクログ -
黒猫型異星人アプロの666回目の誕生日のために、海賊課総出で大騒ぎ。祝ったり呪ったりのろけたり、ふざけた展開をひっくり返すようなシリアスな過去の因縁も顔を出して、相変わらず忙しい小説。
たった一日を描いただけなのにボリューム満載でフルスロットル。制限時間があるからこそ、凝縮されて濃い面白さになってい...続きを読むPosted by ブクログ -
全篇を通して、主題はコミュニケーションについてだなあと感じた。「他人とわたし」のコミュニケーションというよりは、「わたしとわたし自身」「わたしと機械(インターネット)」とのコミュニケーションについての考察として書かれていた。
でも、そんな小難しいことを考えなくても、それぞれがSFとして面白く読める内...続きを読むPosted by ブクログ -
狂人の妄想か、人知を超えた存在の巧妙な罠なのか。
認識は錯綜して融合し、リアルは変容していく。
でもともかくも、特殊戦がジャムの関心を引き、遊ばれている間は人類は安泰のようです。
哲学的な言葉遊び、結論を出してしまえば嘘臭く、考え続けることに意味があるというような会話が延々と続き少しうんざりでした。...続きを読むPosted by ブクログ -
『ジャムとは何か』それは人間とは何かを定義することであり、意識とは何か、生命とは…。
異次元の超意識体であるジャムはもはや『 神』なのではないか⁇
そんな不毛にも思える哲学的論争が帰結する先には雪風と零の共生関係が。
対ジャム最強兵器。最後の希望。
でも零の最大の関心事は雪風に必要とされているか...続きを読むPosted by ブクログ -
私には感じられないことを考えて想像してて、それらをあほな私にもわかるような言葉に落とし込んでくださってて、読後にふーむとうなることがでました。なんかすごい本。また読み返します。Posted by ブクログ
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雪風シリーズに続いての「敵は海賊」シリーズ。
どうも、ドタバタ劇的な感覚が強い。まぁシリアスな部分ももちろんあるが、登場人物たちがそれを強く感じさせないくらいコミカルに描かれている。特にアプロ。
もう何冊かこのシリーズを読んでみたくなった。Posted by ブクログ -
第一作目で充分完結しているように思えたが、このような形でさらにスケールアップして続くとは思わなかった。
機械と人間の複合生命体という概念、ジャム人間、哲学的存在としてのジャム。
一作目は人間が機械から拒絶されることで、あまりにもそれが完璧に美しく終わっていた。が、今作は機械との共生を、主人公の零の成...続きを読むPosted by ブクログ -
零の性格が人間味を帯びるにつれて、雪風もヒトに近づいていく。
ヒトと機械の境界線の定義ってSFではありきたりなテーマなのかもしれないけど、この本がおもしろいのは、ヒトはヒトなりに、機械は機械なりにキャラが立っているからかなーと思う。
マクロな視点でみると、機械はヒトを必要としていないように見える...続きを読むPosted by ブクログ