神林長平のレビュー一覧
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ネタバレ戦闘妖精雪風とはまったく異なった世界観がある小説。
同じといえば、物語が地球ではなく地球外惑星で進められる点と
高度に発達した人工知能を有するコンピュータが存在する点
それ以外はまったく異なった世界でいったいこの作者の頭の中はどうなっているのか
除いてみたくなる・・・。
主な舞台は火星で、しかも警察(のうよう名組織)と海賊との戦いが描かれていて、
しかも、太陽系を中心に暗躍する海賊の首領は太陽系では経済界をも支配している存在。
どうにも破天荒なストーリーでしかもこれを書いたとされるのは、人工知能搭載型のワープロソフト・・・
このワープロソフトが作中の登場人物に”書かせた”となっている・ -
Posted by ブクログ
天野さんの表紙だ!やっぱり可愛いですね。
耳のあたりのほわほわの毛の表現がたまりません。
今回は真の意味ではチーフ・バスターが主役だったお話なのでしょう。何せ物語の主人公なのですから(笑)。お話の初期ではアプロがあまり活躍しないので何となく物足りないなあと思っていたのですが後半は独壇場でしたね。
大満足です。
それにしてもヨウメイさんが出てこないと毎度のことながら話が終結しないなあ。大概に置いて元凶も彼なのだけれども。
敵は海賊、と言うタイトルなのだから敵であるところの海賊が主役なのか。今気が付いた。
なんかだんだん残りの巻が少なくなってきていてさみしいです。 -
Posted by ブクログ
同一の世界観に貫かれている、けれどもそれぞれ違う世界・違うキャラクターを中心に据えた七つの作品による連作短編集。色を司る“魔”たちが支配する世界、都市上空を浮遊するスーパーコンピュータが人間を制御・管理する世界、そして“神”ルーブリックのもとで色と人間たちとが共存する世界――時にはファンタジー、時にはSF、プリズムのように色を変えながら、いずれにせよ神林作品ならではの言葉で編まれた短編たちは、「太陽の汗」に続き、“存在”とは自己認識か、他からの認識かというテーマを掘り下げている。
都市制御体から認識されず社会的に「いないはずの者」として扱われている少年、制御体のパーツであり無機物であるのに制御 -
Posted by ブクログ
ネタバレ解説にもあるが、これが1994年に書かれたことを考えると、小説家の想像力の射程の長さには舌を巻くばかりである。
小説家の想像力の射程というアングルに限って言えば、「リトルピープルの時代」で宇野氏が、村上春樹のそれに触れている。
言壺の、神林氏の射程は近づく先から逃げて行くような、遠い遠い先を見据えているように感じられる。
人間と、その他の動物との生きる世界の違いを、言葉(と、それによって作られた想像上の社会)の有無という視点から、一刀両断している件が好き。
最後の「碑文」にある一人称「我」は、いつでも私たちの隙をつかんと覗いている。 -
Posted by ブクログ
神林長平の長編二作目。1983年の作品だが、他の神林作品と同じく今読んでも全く古びていない。「感応力」を持ち互いに精神会話を交わせる“子ども”と「感応力」を失い言葉でしか会話ができない“大人”から成る世界での物語だが、大人になることを恐れる主人公の焦燥感はSF的シチュエーションから切り離しても同世代の共感を得られるものかもしれない。「感応力」を失うことは死も同然と主人公は悩むが、彼の価値観がそのまま作品の価値観になっているわけではなく、一人称作品でも話者に共感・同化せずとも読めるところが面白い。精神波を読んでもその言葉が嘘か本当か主人公には判断できない佳子の存在が、“大人”の世界ならではの魅力