神林長平のレビュー一覧

  • 言壺

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    ワーカムという、人工知能に近い言語に特化したワープロを軸にしたSF短編集。
    機械学習の権化のような端末が人々に与える影響から、普段は気づかない「言葉」というものの強さ、恐ろしさが垣間見える。円城塔さんの解説文まで、ワーカムのスタイルで統一されており、解説文も作品に取り込むこの本には、魔力すら感じさせられる。

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    2012年08月16日
  • 敵は海賊・海賊版 DEHUMANIZE

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    神林長平が好きだと言いつつ、雪風と火星3部作くらいしか読んでませんすみません。最近出た神林作品トリビュートを読むためにはまずもとの作品を読んでおかないと…とも思って読みました。思ってた以上にハードボイルドな、硬質な印象のSFでした。読んでてたまに混乱。それにしてもアプロかわいい…喰われてもいい。SFと猫って合いますにゃー。

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    2012年08月13日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    雪風シリーズ第3作。
    前作『グッドラック〜』をかなり忘れていたこともあり、最初は時系列もよくわからないし読みづらかったが、中盤からは俄然面白くなった。
    正体のわからない異星体ジャムとの戦いを描いたこのシリーズだが、今作は戦闘機での空戦シーンは減り、ほとんど哲学書のような内容になっている。ジャムや雪風と向き合うことで、零をはじめとする特殊戦の人間たちが人間とは、リアルとは、と思索しつつこの戦いの意味を考える。
    久々に難しい本を読んで疲れた(し、全て理解できたわけではない)けど満足。この作者がもう少し小説的に読みやすい文章だったら神だと思うのだが、本の形にして語ってくれる概念は相変わらず素晴らしい

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    2012年08月11日
  • 小指の先の天使

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    ネタバレ

    神林長平、読むの数年ぶりですかね。
    肉体を捨て仮想世界を選んだ人々と現実世界を選んだ人々が生きる世界で,様々な視点から人の意識について思索するSF連作集。
    どの作品も好きですが,特に好みなのは「抱いて熱く」と「なんと清浄な街」。
    「抱いて熱く」は,世界観提示のために冒頭に置いているのでしょうか。どんな世界が描かれるのかとなかなかわくわくさせてくれました。恋愛ものでもあります。
    「なんと清浄な街」は登場人物の会話を通して思索を突き詰めていく感じが好きです。仮想現実に生きる人々の世界認識の話。
    救いがあるのかないのか明言されなくとも,やさしい雰囲気のする読後感のよい話が多くて,神林作品でも好みの一

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    2012年07月09日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    いつもながらの、煙に巻くような?理屈っぽい会話劇に、ぐいぐい引っ張られていくのが気持ちいい。理解しながら読むのはあきらめていて、こめかみを捕まれて引きずり回されながら、時々指の間から前の方が見えるのも感じつつ、基本的には受け身で読み進めていく感覚。一文一文、地に足をつけて丁寧に読み込む人もいるんだろうけど。人により自由な楽しみ方が許されるところが本の良いところか。
    終盤、いろいろな不確定性が確定していく中での飛行シーン。このカタルシスが、作者の力量か。やはり神林長平はやめられない。

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    2012年06月24日
  • 敵は海賊・海賊版 DEHUMANIZE

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    ネタバレ

    戦闘妖精雪風とはまったく異なった世界観がある小説。

    同じといえば、物語が地球ではなく地球外惑星で進められる点と
    高度に発達した人工知能を有するコンピュータが存在する点

    それ以外はまったく異なった世界でいったいこの作者の頭の中はどうなっているのか
    除いてみたくなる・・・。

    主な舞台は火星で、しかも警察(のうよう名組織)と海賊との戦いが描かれていて、
    しかも、太陽系を中心に暗躍する海賊の首領は太陽系では経済界をも支配している存在。

    どうにも破天荒なストーリーでしかもこれを書いたとされるのは、人工知能搭載型のワープロソフト・・・
    このワープロソフトが作中の登場人物に”書かせた”となっている・

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    2012年06月21日
  • 狐と踊れ〔新版〕

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    ネタバレ

    神林作品は雪風シリーズしか読んだことがなかったけれど、
    この作品は初期ということもあり、筆者にしては婉曲的な表現が多く、異色な印象を受けた。

    主に「日常」と「非日常」の境界を行き来する話しが多いと感じた。
    神林シリーズの原点になるものなのだろうか

    「落砂」が印象的
    どちらが正常でどちらが異常かわからない
    狂気の物語。


    日常と非日常
    日常とはなにか
    非日常とはなにか
    私たちが日常だと思ってすごしていても
    すでに非日常に足を踏み入れているかもしれない

    そんな非日常へ一歩足を踏み出させてくれる作品。

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    2013年01月03日
  • あなたの魂に安らぎあれ

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    ネタバレ

    人間が地下で生活するその上、地上ではアンドロイドが自由を謳歌していた。
    人間のように暮らし、自由に生きて、死ぬアンドロイド。
    死んだように地下でひっそりと生かされて、死ぬ人間。
    一体なんのために生きるのか。
    そしてエンズビルは一体なにをもたらすのか。

    エンズビルが降り立った部分からおもしろかった。
    里司の役目とアンドロイドの役目。
    そして未来を見る人間と過去を見るアンドロイド。
    確かにアンドロイドは人間の生み出したものなのだと。

    いかんせん、字が小さいので読み終えるのになかなか骨が折れた。

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    2012年04月21日
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風

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    ネタバレ

    このまた続きが出ていることに最近気づいて(マヌケ)、慌てて読んだ;
    1冊目(というか零がw)好き過ぎて、続きでどうにかなってしてしまうのを見るのが怖くてずぅっと放置(って何年だ!?)していたので、期待が育ち過ぎてた感有り。
    機械と人がさらに一体化している描写は、実際にあり得そうで面白い。
    色々現実の方が追いついてるところが多くなってるなぁと思ったので、続きは間をおかずに読みます。

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    2012年04月14日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    10年ぶりの続刊が哲学書だった。雪風ってこんなだった?面白かったからいいけど。次、また10年後に更に難解になってたらどうしよう。

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    2012年03月30日
  • 永久帰還装置

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    やっぱり帰るって言ったらお母さんの側ってことになるのかなぁ…?
    真ん中以降からいっきに読めました。前半は世界観の説明みたいな感じ

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    2012年02月08日
  • 小指の先の天使

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    なんとなくつながっている短編でした。
    やっぱりリアルなことって素敵だなと思いました。
    インターネットをしてて時々むなしくなることもあります。

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    2012年02月03日
  • 言葉使い師

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    スフィンクス・マシンが好きです。絵を描くことが好きなのでなお一層です。
    久しぶりに日本人作家のを読んで落ち着きました。
    短くて読みやすくて好きです。

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    2012年02月02日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    シリーズ物の第三作。表紙が戦闘機の割には巻を追うごとに空戦描写が減っていきます。今回は登場人物それぞれの世界の認識に関するお話でした。人物の会話は、なんだかとてもややこしい。1回じゃわからないな。もう一度通しで読んでみたいが、前二冊を実家においてきてしまった。

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    2012年01月07日
  • 敵は海賊・不敵な休暇

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    天野さんの表紙だ!やっぱり可愛いですね。
    耳のあたりのほわほわの毛の表現がたまりません。

    今回は真の意味ではチーフ・バスターが主役だったお話なのでしょう。何せ物語の主人公なのですから(笑)。お話の初期ではアプロがあまり活躍しないので何となく物足りないなあと思っていたのですが後半は独壇場でしたね。
    大満足です。

    それにしてもヨウメイさんが出てこないと毎度のことながら話が終結しないなあ。大概に置いて元凶も彼なのだけれども。
    敵は海賊、と言うタイトルなのだから敵であるところの海賊が主役なのか。今気が付いた。
    なんかだんだん残りの巻が少なくなってきていてさみしいです。

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    2011年12月08日
  • 魂の駆動体

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    近い将来、我々も利便性を追求していった末にはこの作品中に出てくる”自動車”のようなものを(技術があれば)作ってしまうのではないだろうか。もし家事ロボットなるものが出来て、我々がこなすべき日々の仕事が減ったら、我々はそれを後悔するのだろうか。

    全体として読みやすいが、唯一自転車の場面で専門的な用語が飛び交っていた個所は読みづらかった。こちらの能力不足か。

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    2011年11月05日
  • 敵は海賊・猫たちの饗宴

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    そのうちこのシリーズ絶対購入する。と、心には決めているもののなかなか買ってませんが。天野さんの絵が殺人的に可愛いです。アプロ…文章だと結構機敏そうで怖そうな面もあるクロネコなのに絵はマルマルしていて可愛い…。あ、コレがアプロの使う卑怯な手なのか?

    私もほっこりした毛皮でぬるっとなめらかな動きで日向で丸くなっていたいです。うん。あ、でも1日2日で飽きて元に戻りたくなるかもしれない。とりあえずラジェンドラには同情します。合掌。

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    2011年11月03日
  • 小指の先の天使

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    現実と仮想空間、機械と人間、躰と精神…そんなハードSFな話題を、いたって素朴な視点からいくつか切り取ってみたよ、なんて感じの短編集。どの話でも、その中で大きなイベントがおこるわけではないけど、確かにその前後で何かがあったということは伝わってくる。いわば番外編みたいな話たち。でも、だからこそ俯瞰した視点から描ける。解説にもあったけど、今作は特に「余白」が大きいんだと思った。その余白に何を書き入れるかは、もっと神林作品を読んでからじゃないと!というわけで次の本を…。

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    2016年01月17日
  • 七胴落とし

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    神林長平の初期の長編作品、神林長平さん独特のティーンエイジの残酷さとかが見受けられる作品で、まだ新進気鋭のキレた感じが面白い、ただ他の作品と比べるとスケールは小さいかも、でも神林長平ワールドを味わいたいのなら外せない作品かと思います。

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    2011年09月08日
  • プリズム

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    同一の世界観に貫かれている、けれどもそれぞれ違う世界・違うキャラクターを中心に据えた七つの作品による連作短編集。色を司る“魔”たちが支配する世界、都市上空を浮遊するスーパーコンピュータが人間を制御・管理する世界、そして“神”ルーブリックのもとで色と人間たちとが共存する世界――時にはファンタジー、時にはSF、プリズムのように色を変えながら、いずれにせよ神林作品ならではの言葉で編まれた短編たちは、「太陽の汗」に続き、“存在”とは自己認識か、他からの認識かというテーマを掘り下げている。
    都市制御体から認識されず社会的に「いないはずの者」として扱われている少年、制御体のパーツであり無機物であるのに制御

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    2011年08月31日