ちょっと、ダラダラと読んでしまったためにいまいち乗り切れないままだったが。
神林の真骨頂はやはり会話だと再確認する。
見開き一ページにわたって、一文字も地の文がなくただただ対話だけが書き連ねられているところすらある。
その対話のテンポはまさに神林節としかいいようがない。
論理を互いに突き詰めあう言葉の奔流。
決して「自然な」あるがままの会話ではない。絶妙に混合された、人工性、非人間性。
現実の会話にはない、スリル
「物語性」と「写実性」の秀逸なバランスによって展開される希有な対話群。
「ふむん」は最高。