神林長平のレビュー一覧
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ネタバレ1巻が大変面白かったので2巻はだいぶ期待して読んだが期待外れだった。
観念論や長ったらしい心理説明が延々と続きページ数に対して物語の進みはかなり遅い。1巻にあったショートエピソード集という連作短編集らしさも消えてしまった。
著者のこの方向性は『言壺』で十分だ。別に本作を読む必要はない。
この本のダメなところの一つとして新キャラである特殊戦の軍医エディ・フォスの精神分析が嘘くさいところ。専門家として登場するが心理カウンセラーとしてやってはいけないことを連発するし彼女の人を類型に当てはめる態度は全く専門家ではない。個人の問題と向き合う気もない。かなり不快な人物である。
コンピュータの扱いもAIとその管理が現実問題として真剣に検討されている現代の視点で読むとセキュリティ管理などツッコミどころが多すぎてしらけてしまう。
ジャム関連の章は面白いんだけどジャムが関わらない章があまりにつまらない。
逆に言えばジャムとの戦闘やジャムが出てくるあたりは本当に面白い。
自分がつまらないと思った点も気にならない人は気にならないだろうし、コンピューターの扱いも発表当時は90年代だから30年前近いので、今の視点で欠点というのは卑怯かもしれない。時代性の問題だ。
時代においついてない本という印象。 -
Posted by ブクログ
SF短編集 意識とは、コミュニケーションとは
が、テーマ(なのだと思う)
とても尖った鋭利な三角を想像して欲しい
そのテッペンを戦闘空機がチクチク攻撃、それは意味があるのかという人もいれば、折れ!折れーっ!って人もいると思う。そういう本だと思う
1、ぼくの、マシン
著者の「戦闘妖精雪風」のスピンオフ
スピンオフ作なので読んでいれば深くまで楽しめるのはもちろんとして、僕は大変面倒くさい人間と自覚しており、もしあなたも面倒くさい人間でスマンと思っているのなら共感する要素は散りばめられている
2、切り落とし
個とは、大衆の意見とは。大衆に流されることは個を失い、それはまた自分を殺すことなのでは
という話なのだと思うが、僕の読み方が違うのかもしれない。皆さんの感想を見ても解決せず、1番落ち込んだ。ミステリーでは都合上選べない流れ
3、ウィスカー
ぼくはママや友達に嫌われている
という始まりから、ママの化粧台引き出しから見つけたウィスカー。ウィスカーはぼくを慰めてくれる。幼少時に体験したような気がする物語
ああ、だから僕は面倒くさいように育った。嫌な話だ、僕には
4、自・画・像
自分の意思とは反した心の声が聞こえる
自分の発した言葉に驚く、何故ならそれは自分の意思では、ない
あぁ、なんて心えぐられるのだろう。なんであんなこと言ったんだろう。違う言い方あったのに。面白いとかでなくこの本で1番猛攻を受けた
5、かくも無数の悲鳴
多世界解釈など、くそくらえだ
これに尽きる
6、いま集合的無意識を、
若くして亡くなったSF作家、伊藤計劃氏への返歌
虐殺器官、ハーモニーを気に入った方、読んだ方へ。溢れ、滲み出る圧倒的パワー。表題作として凄まじい力。読むほど味がするスルメ短編と思う。
労働後の雪かきでヘトヘトクタクタの僕には大変ヘビブローな短編集だった
多分とても素晴らしい本、なのだけれど、こういう事に思いを馳せるのは老後にしたい…僕はまだまだだ
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Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】「吉原幻鏡」 高田崇史
「暖炉神の恩寵」 高田大介
「ともしびの花」 歌野晶午
「家族を守るためだった」 宮西真冬
「黄金の森の神様」 風森章羽
「悪魔」 丸木文華
「燃えろ恋ごころ」 米澤穂信
「蠟燭と竜」 須藤古都離
「プロクリャーチエ村の業火」 篠原美季
「怪物どもの棲家」 島田荘司
「回答」 神林長平
「書物の罪」 潮谷験
「マザー・ジン」 古泉迦十
「レヴナント」 多崎礼
「失われた史料、的外れな再建」 市塔承
「やなやつを燃やす遊び」 黒澤いづみ
「消えない炎」 我孫子武丸
「ファンの鑑」 秋吉理香子
「比翼」 河村拓哉
「人形供養」 矢樹純
「忌物を燃やす」 三津田信三
「不完全怨燃」 五十嵐律人
「全滅館の殺人」 似鳥鶏
「焚書により資料なし」 恒川光太郎
「ayashii romaji okashii futari」 皆川博子
「それはそれはよく燃えた」という1行から始まる、25の物語を収録する。 -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
書物、人形、恋ごころ。人の噂も燃え盛る。炎ゆらめく25編!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』『新しい法律ができた』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第六弾!
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第6弾とのこと。第1~5弾までは未読。とりあえず最新作から読んでみようと思い手に取った。
最初の一文は必ず「それはそれはよく燃えた」で始めなければならない、という括りがある。
25編、つまり25人の筆者の作品が掲載されており、予想通り玉石混交といった感じ。面白そうな作者を発見するためのカタログ的な一冊として読んでみた。全25名中、他の作品も読んでみたいな、と思わせてくれたのは以下の9名。
米澤穂信
須藤古都離
神林長平
潮谷験
多崎礼
市塔承
似鳥鶏
恒川光太郎
皆川博子
このうち神林長平と皆川博子は既に他の作品も読んでおり、好きな作家でもある。
不遜な書き方かもしれないけれど、残りの作家も決してつまらないわけではない。ただ、オチが読めてしまったり、ベタな内容だったりで、それほど心には残らなかった。
最初の1行が決められていること、そしてショートショートという分量の制限があることを考えると、この1冊で作者の力量を判断するのは難しいとも感じた。