神林長平のレビュー一覧

  • グッドラック 戦闘妖精・雪風

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    ネタバレ

    戦闘妖精・雪風の続編です。

    前編は雪風がジャム機との戦いで損耗し、
    自己のデータを新型機へ転送して、新型機(メイブ)へ
    転生した後からの話になるのですが・・・。

    前作ではジャムは何であるのか?
    コミュニケーションは取れるのか?
    などは、あまり描写されなかったのですが、
    本作ではジャムとコミュニケーションをとったり、
    心理分析をしたりとジャムを理解しようと試みる描写が
    多くなり、戦闘SFという感じより、哲学的な感じが色濃く
    なった感じです。

    アニメ版ではグッドラックまでの内容を元に製作されているのですが、
    エンディングが違います・・・。

    アニメ版では完結してしまうのですが、小説はまだまだ

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    2012年06月21日
  • 帝王の殻

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    ネタバレ

     火星三部作の二作目は、(今度こそ)火星の話。
     どうしてそこまで火星人がPABを必要とするようになったのかが、作中ではちょっと分かりにくかった。ありもしない空想だとは思わないけれど。
     私が自分との対話を、あまり必要としない人間だからなのかもしれない。「渋谷から新宿までの終電は何時かな?」とか機械に話しかけてるCMさえ気持ち悪いなあと感じる私としては、ちょっと共感しにくいところもある。
     文学におけるアバンギャルドについて、人間>機械、精神>肉体といった価値観の上位下位が逆転すること、みたいな話を高校のとき現代文の授業で聞いたけど(教材は安部公房『棒』だった)、機械知性が人間の肉体を渇望する

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    2012年05月03日
  • 敵は海賊・海賊版 DEHUMANIZE

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    神林作品というと重厚なイメージがあったのですが、この作品はとても軽やかなSF活劇という感じで気楽に楽しめます。
    2人の海賊課刑事は両方とも猫だと思ってたんですが、猫はアプロだけだというのを途中で気づきました(笑)。
    タイトルの「海賊版」の意味が解説を読んでも結局分からなかったんですが、意味があるんでしょうねえきっと。

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    2012年04月21日
  • 完璧な涙2

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    よくこの作品を漫画にしたなあと思います。
    探していたものは実はなんだったのだろうか。
    そんなことを思いました。
    東城さんの少年・少女は相変わらず魅力的ですね。

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    2012年04月04日
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風

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    前作よりも、深井零が人間らしくなったように感じました。  

    ジャムとはなんなのかなどなどいろいろな謎が残ってるのがきになります。

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    2012年03月19日
  • ルナティカン

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    大企業が開発したアンドロイド両親によって養育された少年は、企業により保護される「王子様」として月面都市で暮らしていたが、地球からやって来た女性作家と、彼のボディーガードも務めていた“ルナティカン”出身の自由探偵により、自分の出自が月の被差別民・ルナティカンだと知る――
    映画「A.I.」(人間とアンドロイドの親子関係は逆だけど)を何となく思い出すような、プログラミングされた愛情を持つアンドロイド両親と少年ポールが迎える結末はかなり重い。が、この物語の主筋を担うのではポールではなく、自由探偵のリックということで、物語世界がはらむ重いテーマは取り立てて掘り下げられることなく、ストーリーはハードボイル

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    2012年03月16日
  • 機械たちの時間

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    ストーリー自体は一人の男を主人公に据えたハードボイルドともサスペンスとも言えるシンプルなドラマだが、作品世界の設定がとても「神林的」で、そうしたギャップがちょっと面白い作品。未来の火星から過去の地球へ跳ばされた、脳内に戦略情報プロセッサTIPを埋め込まれたMMHS(マン・マシン・ハイブリッド・ソルジャー)である主人公に、同じように過去の地球(主人公がいる時代よりやや未来の)に跳ばされた火星時代の友人がコンタクトしてきたことから物語は始まる。1987年の作品なのに、作中で描かれるPCやネットワークがライフラインとして根付いている近未来の日本の情景が、私たちが生きている現代の社会ととても近くて、神

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    2012年02月10日
  • 敵は海賊・短篇版

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    実は敵は海賊シリーズを最初に読んだのはこの巻の最後に収録されている被書空間でした。その頃はSFマガジンに掲載された短編を各年ごとに編纂した短編集が出版されてたんですよね。あのシリーズよかったよなあ…。そのシリーズで梶尾さんも知ったし、読んだことのなかった作家を色々と知りました。言ってみれば今創元から出ている虚構空間シリーズみたいなものでしょうかね?

    その当時は登場人物の活きの良さと掛け合いの面白さ、わかりやすさに反比例する精神世界、異世界に引きずり込まれる不確定さに自分の意識が付いて行けずなんだろうこの作品…と思ったのでした。
    今でもこの方の書かれる精神世界のあり方や異世界・非物質世界と物質

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    2012年02月07日
  • 敵は海賊・A級の敵

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    この表紙ではないのですがきっと内容は同じだと思うので。

    敵は海賊シリーズの比較的新しいほうなのかな?物質的に存在を持つ、確かに在るモノと物的質量は無いが確かに存在するモノと言うちょっと考え出すと頭がこんがらがりそうなテーマをいつもよく調理して食べさせてくれるなあと感心するばかりです。
    そしてすべてを超越する黒猫…もとい黒猫型異星人アプロ。このシリーズはよくも悪くもアプロの食い意地がテーマに違いない。でも確かによく食べるってことはよく生きるってことなのかも知れない。

    超大型ニワトリと多分異次元に突き抜けた胃袋を持つ黒猫異星人の戦い。すっごいSF!!面白かったです。

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    2012年02月06日
  • 蒼いくちづけ

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    自分を騙した男への強い殺意を抱きながら死んだテレパスの少女。死によっても消えなかったその強い意志としての殺意は、人間的な意識と切り離された純粋な憎悪となって加害者以外をも対象として広がって行く…。ファンタジーめいたホラー、あるいはホラーめいたファンタジー、というべきストーリーだが、センチメンタルに流れそうなある少女の物語を、かっちりとした“科学”で支えて単なるジュブナイルに終わらせないのが神林作品。魔法ではない、物理的な現象の一つとしての精神感応力――その有無はいわば肉体的な問題であり、テレパスと普通人の間にはそもそも生物学的な差異がある、という神林氏オリジナルの論理展開がとても面白かった。

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    2011年12月27日
  • ライトジーンの遺産

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    ネタバレ

    臓器崩壊現象が多発する未来では人工臓器が主流。オール人工人造人間の主人公は感応力的な超能力でその日暮らしをしていた!…というハードボイルドホームドラマ。

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    2011年12月17日
  • 今宵、銀河を杯にして

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    「飲んではハイに/醒めては灰に/飲もうぜ/今夜/銀河を杯にして」…ということで、タイトルの「杯」は「さかずき」ではなく、「はい」。タイトルからしてすでにダジャレ風味だが、内容も惑星ドーピアで戦う地球軍の戦車“マヘル-シャラル-ハシ-バズ”とお気楽一等兵&二等兵+自称天才新人少尉を中心にごくごく軽いノリで転がって行く戦争SF。とは言え、機械と人間をめぐるテーマそのものは非常に神林作品らしいもの。「雪風」は無機物らしく冷え冷えとした意識を持つ機械が登場する作品だが、こちらでは同じように意識を持つにしても、もっと情緒的な、有機的な“生命”の感じられる機械が登場する。
    軍を脱走して野生化したコンピュー

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    2011年10月17日
  • プリズム

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    冒頭にある通り「あなたがいて わたしがいる」話だ。
    その言葉の意味するところは、本書を読め、その言葉通りの話だ。

    タイトル通り、多面体な話。
    それぞれ独立した世界が少しづつ位相を変えて展開し、それらが全てでひとつの世界を成している。
    ハイ・ファンタジーかつハードSF。

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    2011年09月26日
  • 宇宙探査機 迷惑一番

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    読んだのは光文社版。多元平行宇宙横断探査機の、本体そのものではなく言語発生機であるところの、名づけて「迷惑一番」と呼ばれるもの。機械でありながら非常に脳天気な彼が多元平行宇宙を飛び回り言語記述していく物語と、彼の物語に巻き込まれた(と言える)脳天気な宇宙戦闘機パイロットたちの物語が、ごくごく軽いテンポで描かれる。よく考えたらシリアスな状況でありシリアスな設定なのに、“脳天気”をキーワードに軽く描かれているのが、しょーもなく楽しい。何より「迷惑一番」が可愛らしくて読んでいて気が抜ける(笑)。
    言語発生機が編み出す言葉が現実を作る、というのはいかにも神林的な目線だが、そこに加えて、各多元平行宇宙に

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    2011年09月14日
  • 言壺

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    これが「小説SF」(SF小説ではなく)の走りなのかな?
    言葉の自己産出性に対する高いチュートリアル性。
    自分でも何か書きたくなってくる気持ち。

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    2011年08月07日
  • 小指の先の天使

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    読むのに長くかかっちゃった;

    近未来の世界のお話で短編集?とは言わないのかな。
    一つ一つのお話はつながってないけど、みんな世界観は似たような感じです。
    私もいろいろ考えるタイプだからこういう表現は変かもしれないけど、思春期っぽい感じがする本でした。

    表紙のイラストの通り猫が出てくるのですが、そのお話は猫を飼っている私には途中までドキドキの展開で;;

    少し切なくなるような内容のお話が多く、冒険したいなあとわくわくしながら読んだので3つにさせていただきました。

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    2011年06月23日
  • 言葉使い師

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    神林長平、第二短編集。「スフィンクス・マシン」「愛娘」「美食」と、前半三篇はどれもじわじわと怖い話で、後味が悪いというか、読後もかなりダメージが残る。後半三篇も怖いと言えば怖いのだが、神林作品らしい“夢”のような雰囲気を持ったSFで、個人的にはこちらのタイプの作品の方が好み。特に、表題作「言葉使い師」は、二人称小説というスタイルの珍しさがまず印象的で、かつその二人称スタイルが腑に落ちるラストがとてもいい。
    そして、どの作品でも非常に独特なSF的世界設定が敷かれているが、そのどれもが読んでいる内に違和感がなくなる自然な描かれ方で、いつものことながら凄いSF作家だなあと感じ入る。どの世界も、我々が

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    2011年06月06日
  • 蒼いくちづけ

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    テレパスと普通人が月と地球に住んでる設定のSF。強い殺意を持ったまま死んだテレパスが、付近住民に迷惑かける話。
    ラストがどうなるのかと期待していたが、なんか青春ドラマのような終わらせ方に、ちょっと唖然。

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    2011年04月28日
  • 七胴落とし

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    これはトップをねらえ2!の元ネタだと思う。
    SF初心者にはあんまりおすすめしないけど中身はさすが
    神林長平。

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    2011年01月31日
  • 永久帰還装置

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    神林長平、読むたびに思うけど・・・難しい~~。
    世界の存在はかくも不安定なものなのか。

    とりあえず、自分が何者であるか証明することは難しい、ということは
    良く分かった。
    確かに、発行された証明書自体が意味をなさない場所では、
    「この証明書がありますから!」といったところで
    意味はないもの。

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    2010年11月16日