神林長平のレビュー一覧

  • 敵は海賊・海賊課の一日

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    黒猫型異星人アプロの666回目の誕生日のために、海賊課総出で大騒ぎ。祝ったり呪ったりのろけたり、ふざけた展開をひっくり返すようなシリアスな過去の因縁も顔を出して、相変わらず忙しい小説。
    たった一日を描いただけなのにボリューム満載でフルスロットル。制限時間があるからこそ、凝縮されて濃い面白さになっているのかも。

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    2013年11月25日
  • 敵は海賊・海賊の敵

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    ラジェンドラがついに主役の座を獲得…とまでは出張ってはいないけれど、言葉の定義に厳密で生真面目なラジェンドラが語り手だと、いつものドタバタ(それももちろんあるけど)とは違って楽しい。
    これも「言葉」を意識した著者の試みなのか、それは分かりませんが。
    ヨウメイが海賊志望(?)の若者に思いがけないほど優しく懇切丁寧に説教してやる展開は、ヨウメイに憧れる読者も必聴かもです…。

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    2013年11月24日
  • いま集合的無意識を、

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    全篇を通して、主題はコミュニケーションについてだなあと感じた。「他人とわたし」のコミュニケーションというよりは、「わたしとわたし自身」「わたしと機械(インターネット)」とのコミュニケーションについての考察として書かれていた。
    でも、そんな小難しいことを考えなくても、それぞれがSFとして面白く読める内容になっている。
    中でも、「かくも無数の悲鳴」の量子論をルールに行われる異星人対人間の戦いは面白かった。

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    2013年11月16日
  • ライトジーンの遺産

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    副題は「人造人間 菊月虹のΨ難」。
    超能力は疲れるし効率が悪いとぼやき、ウィスキーを嗜みつつ古本の頁をめくり、家賃の催促に怯えながら生活の糧を得るための仕事を探す。
    優雅に見えなくもない貧乏生活を飄々と楽しむ最強の人造人間。
    その出自と能力のせいで、厄介事に次々と巻き込まれるのです。
    グロテスクな描写もあるし、哲学的戯れ言が長いところもあるけど、ライトな読み心地です。
    楽しめました。

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    2013年10月20日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    狂人の妄想か、人知を超えた存在の巧妙な罠なのか。
    認識は錯綜して融合し、リアルは変容していく。
    でもともかくも、特殊戦がジャムの関心を引き、遊ばれている間は人類は安泰のようです。
    哲学的な言葉遊び、結論を出してしまえば嘘臭く、考え続けることに意味があるというような会話が延々と続き少しうんざりでした。
    捉えどころのないリアルは考えても無駄な気がする。
    信じるのは雪風。雪風最強!雪風最高!雪風についていく‼
    そんな全てを雪風に委ねる雪風信仰に染まりそうになりました。

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    2013年10月12日
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風

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    『ジャムとは何か』それは人間とは何かを定義することであり、意識とは何か、生命とは…。
    異次元の超意識体であるジャムはもはや『 神』なのではないか⁇
    そんな不毛にも思える哲学的論争が帰結する先には雪風と零の共生関係が。
    対ジャム最強兵器。最後の希望。
    でも零の最大の関心事は雪風に必要とされているかということ。
    ジャムの不確定要素である彼は雪風に認められ信頼され…武器として?。
    死地に赴くというのになんだか幸せそうなのでした。
    至高の愛、ですかね〜。

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    2013年10月12日
  • いま集合的無意識を、

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    私には感じられないことを考えて想像してて、それらをあほな私にもわかるような言葉に落とし込んでくださってて、読後にふーむとうなることがでました。なんかすごい本。また読み返します。

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    2013年09月28日
  • 敵は海賊・海賊の敵

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    久しぶりに読むと こんな読みにくい文体だったけ?って やっと慣れてきた頃に バツんと終わってしまった感じ。でも このシリーズはやっぱり好き

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    2013年09月20日
  • 敵は海賊・海賊版 DEHUMANIZE

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    雪風シリーズに続いての「敵は海賊」シリーズ。
    どうも、ドタバタ劇的な感覚が強い。まぁシリアスな部分ももちろんあるが、登場人物たちがそれを強く感じさせないくらいコミカルに描かれている。特にアプロ。
    もう何冊かこのシリーズを読んでみたくなった。

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    2013年07月19日
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風

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    第一作目で充分完結しているように思えたが、このような形でさらにスケールアップして続くとは思わなかった。
    機械と人間の複合生命体という概念、ジャム人間、哲学的存在としてのジャム。
    一作目は人間が機械から拒絶されることで、あまりにもそれが完璧に美しく終わっていた。が、今作は機械との共生を、主人公の零の成長を通して納得感のある形で描かれる。この物語はこれからどうなっていくのが、全く読めない。

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    2013年07月06日
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風

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    零の性格が人間味を帯びるにつれて、雪風もヒトに近づいていく。

    ヒトと機械の境界線の定義ってSFではありきたりなテーマなのかもしれないけど、この本がおもしろいのは、ヒトはヒトなりに、機械は機械なりにキャラが立っているからかなーと思う。

    マクロな視点でみると、機械はヒトを必要としていないように見えるけど、ミクロではしっかり繋がっている。

    ミクロ、大事だね。

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    2013年06月30日
  • 完璧な涙2

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    東城さんの描く青年は、良いなぁ。非常に失礼だが、ストーリーは私にはぴんとこない…古い感傷的なSF…としか。でもそれに乗っている青年の表情は、とても好きだ。「禁区」の続きが読みたくなった。

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    2013年06月20日
  • 敵は海賊・不敵な休暇

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    シリーズ第四弾の敵は、「顔のない男」。
    文字通り見えざる敵を相手に翻弄される海賊課と匋冥ですが、彼等の強烈な個性が「プロット」に収まりきるわけもなく、やがて物語は書き手の意志を離れ、登場人物たる彼等自身の手によってクライマックスへと向かいます。

    書くものと書かれるもの、物語の内側と外側。
    そんな神林ワールドも満載の読み応えある一冊です。

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    2013年05月07日
  • 敵は海賊・海賊たちの憂鬱

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    敵は海賊シリーズ第三作。
    今回は正体不明の不死身の男、マーマデュークを巡って海賊課と匋冥がサベイジを舞台に大乱闘を繰り広げます。

    一人と一匹と一艦によるお馴染みのドタバタ劇は勿論健在ですが、今作ではキャラクターそれぞれの感傷的な部分、表題である「憂鬱」がクローズアップされる場面が多く、読み手が彼らに感情移入すればするほど、物語の鍵を握る黒幕の正体に近付いていくことでしょう。

    また海賊側――その絶対的存在である匋冥――の生き様や、正義と悪・生と死の定義といった哲学的な要素もちりばめられており、シリーズならではの読み応えに満足の溜息をつきつつ、休むことなく手は続刊へ伸びるのです。

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    2013年04月24日
  • 小指の先の天使

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    ソロンの話を多分5回位読み返してしまった!
    設定を同じくする連作集なんですが、
    一冊読むととても感慨深い、残る物があります。
    SFというカテゴライズに収まりきれない、流石としか!

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    2013年04月22日
  • いま集合的無意識を、

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    伊藤計劃に釣られて読んだ。他の作品も良かったが、やはり表題作が刺激的。ハーモニーの解釈は自分と同じだったけれど、その一歩先とSFの意義に踏み込み若者へ警鐘を鳴らす。
    他のも読んでみようかな。人類が端末化する過渡期ってこんな感じ?

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    2013年03月23日
  • 宇宙探査機 迷惑一番

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    平行宇宙間を移動する探査機と、彼に遭遇した地球軍の一小隊の巻き起こす騒動を描く。ストーリーとしてはよくよく考えると浮かばれない話だが、登場人物の「脳天気」さのおかげで話が辛気臭くならず、最後まで調子よく読み進められてしまう。小隊員らは彼らの浮かばれない状況を認識しつつ、それでもあくまで楽天的。彼らの人生観について意識させられた。

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    2013年06月09日
  • 敵は海賊・海賊の敵

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    久々(6年ぶり)の敵海新刊。いつものメンバーでいつものやりとりがあったりするだけでニヤリ。内容的には後半の展開が忙しかったからもう少しゆっくり風呂敷畳んで欲しかったところ。それにしても、ヨウ冥は出てくるだけでテンション上がるなー!

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    2013年02月26日
  • 敵は海賊・海賊の敵

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     宗教という発明をネタに神林作品にしてはわかりやすくあっさり楽しかったです。以前はこの人の本って半分飛ばし読みにならざるをえない…というか、なんかすごく難解でぽかーん?とすることが多かったのですが。
     雪風のアンブロークンアローもすごく面白かったから、自分の好みがこっち寄りに変わったのかも?このシリーズ全部と七胴落としあたりから読み直してみたくなりました。

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    2013年02月19日
  • 戦闘妖精・雪風(改)

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    みんなが名作と言うので読んでみたが。
    人間にとって機械とは何か。機械がさらに高機能となっていったときに何が起こるのかについて考える手掛かりとはなりそうだが。

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    2018年10月14日