神林長平のレビュー一覧

  • ライトジーンの遺産

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    映画「ブレードランナー」の影響を色濃く残す作品。発表当時は朝日ソノラマだったせいかライトノベルを意識した表現方法などもありますが、ただのライトノベルでは終わらない神林作品。
    臓器を変えていって長寿命化したでも脳も健康でいられないのではないかというのが現代的な不安になるかと思います。じゃあ、脳を少しづつ変えていったらどうなるのだろう?自分というものは維持できるのだろうか?などと思い巡らせてしまいます。

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    2019年12月01日
  • 先をゆくもの達

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    自分にとっての神林長平は、雪風や海賊ではなく、「七胴落とし」と「あな魂」の作者なので、今回の「回帰」は好ましいもの、のはずなのだけど…
    やっぱ粗忽長屋になっちゃうんだな、これが。

    まぁ、「膚の下」で終わった人だと思えば、あとは生きているだけで芸のうち、なんですかね。
    ならば、今日泊さんより長生きしてもらわないといけませんな。

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    2019年09月15日
  • ぼくらは都市を愛していた

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    神林長平作品を読み始めて、既に35年。初めて積読になってしまった!?いや、2冊目か?
    面白くないわけじゃないんだけど、最近は軽いものばっかり読んでいたんで、ちょっと疲れてしまった。。。

    4年弱ぶりに再度チャレンジ。改めて、プロットは面白そう。

    ついに読破。素直に面白かった。神林長平らしい小説。言葉にする、観る、意識する、事で「活きる」ことになる、真実になる。
    しかし、真の世界がカオスで、コスモスが、虚構の、フィクションの世界だなんて、誰が理解出来ようか!?自分が意識した部分だけが「現実」として成立しているなんて。じゃあ、自分の思うがままの世界になっているかと言うと、そうでは無い。それなら、

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    2020年02月23日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    ジャムの存在が神学論とか、哲学的な話題が出てきて、大分こんがらがった。結末は、綺麗な最後のようにも、続きが期待されるようにも感じる。でも、やっぱり深井大尉と雪風にもう一度会いたい。

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    2019年08月06日
  • 帝王の殻

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    まずどうでもいいことから。
    登場人物の名前が難読というか、何人かの読み方がなかなか覚えられず、何度も前に戻った。三部作の1作目もそうだったかな。

    筋立て・設定は面白いし、一つ間違えばこれに近いことは将来起こりうる気もする。
    釈然としない部分も残るし(なんで日本人しか出てこないのか?とか、競合企業はなかったのか?とか)小説としてもう少し練れたものにできたのではとも思うけど、それは大した問題ではないという気にさせる、テーマの大きさ。

    自己とは何か。
    言語によって育てられていく、副脳としてのPAB。それとの会話で顕在化する、疑似的な自己との対話。それを宗教に近い次元にまで推し進めること。創始者の

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    2019年07月21日
  • あなたの魂に安らぎあれ

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    SFばかり読んでいた学生時代に、鮮烈な印象を受けた本。数十年ぶりに再読し、昭和のSFの良さを再認識した。
    主要人物について、ここに至るまでのエピソードや人となりなども、もっと書いて欲しかったと思う一方、それなしでも感情移入できるのはさすがだし、SFとしての枠組みがしっかりしていて、読み応えがある。
    三部作になっていたのは不覚にも知らなかったので、これから他を読むのが楽しみ。

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    2019年07月16日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    最後の雪風が飛び去るイメージが頭を離れない。そこまでは、正直、訳がわからない会話ばかりの本だったのが、一気に変わってしまった。続きがあるのだろうか?

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    2019年01月21日
  • 魂の駆動体

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    しぶちゃんリコメンド

    これは、、、いかにもしぶちゃんらしいセレクト。

    この人の作品は初めてだし、そもそもハヤカワを読んだのもどれくらいぶりだろう・・・

    私自身はそこまで「クルマ」に詳しい訳じゃないけど、この本で語られている事はそれでも伝わって来た。

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    2019年01月20日
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風

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    3巻のために1巻に続いて再読
    SFマガジンに1992年から1999年にかけて連載されたものをまとめたもの
    1巻は1984年
    そういう出来上がりの経緯がよく現われていて
    濃い会話が延々続くが話はなかなかすすまない
    個々単品はたいへんおいしゅうございますのだが
    これだけ同じ話を練り重ねるとさすがに胃もたれ
    1巻で描いた絵に8年置いてから油絵の具をぐにぐに7年かけて塗った作品

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    2018年12月09日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    ついに哲学書的になってしまった。ある意味押井守的とも感じる。思考実験的に物語を思い描いていく必要がある。これまでの2冊はここにくるための序章だったのかと思う。しかし、ここまできたら読み終えずにいられない。世界観に慣れてくる頃に、終了になってしまった。。。続編が待望される。

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    2018年11月12日
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風

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    敵、ジャムの存在がますます分からなくなってくる。そこがまた面白いなところ。行き詰まるサスペンスから少し、思考実験的になってきているが、これくらいどうということはない。これ以上になるとつらいかも。

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    2018年11月12日
  • 言葉使い師

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    SF。短編集。
    どの作品も独特の世界観と不思議な読後感。
    切れ味鋭いSFホラーの「愛娘」「美食」も好きだし、「イルカの森」の主人公が原始的なヒトへと退化していく様子も面白い。
    今まで読んだなかでは、この著者の短編作品にハズレなし。

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    2018年09月15日
  • 膚の下(下)

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    もともと荘子の思想に親近感を持っていたけど、実際荘子を読むとあまりにも超然としすぎているような印象も受けたりしていた。
    この小説を読んで、アートルーパーと一緒にわたしと世界の見方を順番に学んでいくことでやっと万物斉同や万化について少し理解のきっかけを掴めた。だから、ある意味でシャンエや萬羽の嫌悪感もわかる気がする。
    意外だけど、アートルーパー達はいわば人造人間諸子百家かもしれない。まずは荘子内篇の大宗師を読もう!

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    2018年06月12日
  • 膚の下(上)

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    実加に字を教える場面、慧慈の脳の中で発火する発見の連続が凄まじい描写だった。釘付けになってなかば焦りながら文を追って読んでしまったのに、そのイメージはスローモーションで再生されているかのように頭の中に膨らんでいって、強烈な印象を叩きつけられた感じ。そのまま慧慈の感覚をなぞる体験をさせられてびっくりした。

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    2018年06月12日
  • あなたの魂に安らぎあれ

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    魂が安らぐ時はどんな時か。通読後、ひとつは舞の、もうひとつは誠元の魂が安らいだその時を繰り返し読み見返した。
    解説のとおり、ゆっくりした序盤から徐々に読むペースが上がっていってクライマックスに達する構成が凄い。これだからSFはやめられないというやつです。

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    2018年05月28日
  • いま集合的無意識を、

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    自我、意識、無意識、集合意識、集合的無意識、リアル、仮想。エンタメ志向ばかりではない、SFの真の奥深さを感じさせる短編集。「切り落とし」がツボだった。さて、「わたし」とは何だろう。リアルとは何だろう。

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    2018年04月24日
  • だれの息子でもない

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    短編と中編の中間くらいの小説三作品で構成されている。面白さもありつつ、副産物の多い読書だった。

    世界設定はミサイルが各戸に配備されたというような、いかにもSFっぽい世界で、ネットアバターという人工人格がネットという仮想空間でアプリ的に色んなことを代行してくれる。

    みたいな設定。

    話の顛末は言わないで、個人的に面白く反応できたことを書いてみたい。

    量子コンピューターなどコンピューターが超絶に進化したときのキモは、人の構成要素の最小単位が確定すれば、それが原子ならある瞬間のある人の膨大な数の原子の結合をその超絶コンピューターの中に再現してみた時に、その仮想空間にスキャンしたときの意識や記憶

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    2017年12月27日
  • 言壺

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    20年前にこれを書いているのは凄いの一言。理にかなった推論により物語を紡ぐ。ここに描かれているのは推論の延長。水位は確実に上昇中で部分的には形になっていたり。書くことについての話なので書くことに興味のある人たちにはプラスの楽しみがあるだろうし一億総発信者といえる今の社会において読んでみると少し怖くなる。面白い作品だった。

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    2017年12月18日
  • 過負荷都市

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    読みやすく、エンタメ性高めの神林作品、だとワタシは思いましたが、どうでしょう?
    クォードラムのようなシステムが有ったらなあと思いました。人格を演じ、人生をやらされていても、今ならそれでも幸せだと思えてしまうのは、書かれた時代から既に30年近く経って、考え方や社会性が変わってしまったからなのかしら、とも。
    そかんがえても面白さの色褪せない神林作品の素晴らしきことよ。
    剣研さんがカッコ良かった…
    あと西瓜からニャアと出てくるのも良かった…

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    2017年07月13日
  • だれの息子でもない

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    神林長平初挑戦。途中まではかなり面白かった。自分の代理人となれるネットアバターが当たり前の存在であるような世界、こういう世界になると楽しいだろうなと思う。意識のあり方に関するものをはじめとした哲学的な会話も面白かったけれど、最後の方はそれが行き過ぎて、ちょっと追いつけなかった。同じことを繰り返し書いていたのは、そういう表現なのか、それとも校正に問題があったのか、そこがなければ星5でも良かった。
    170624

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    2017年06月24日