神林長平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
日本スペオペ界の重鎮神林長平先生のSF小説。都圏情報防衛軍団兵士降旗勝情報少尉、大黒桂一等情報士、知念翔起情報軍曹の三名が首相の行方不明の愛猫(アメショー)
を探す為新兵器マタタビ装置によって現地に飛ばされた。だがそこは空には絶滅したはずの鯨が飛び交い、200メートル下には生まれ故郷が広がっっている。はたして自分達は死んでしまったのか?死後の世界。霊界。自己認識。形而上的思想をユーモラスにコント形式で進む独特の神林文体にひきこまれます。ラストにちょっと泣いた。
徳間書店のハードカバーの装丁がとても好きでした。青空の下ゴミの山を登る情報軍の表紙と裏表紙は猫のオットーが地球を手毬のように抱えているイラストでした。 -
Posted by ブクログ
SF短編集 意識とは、コミュニケーションとは
が、テーマ(なのだと思う)
とても尖った鋭利な三角を想像して欲しい
そのテッペンを戦闘空機がチクチク攻撃、それは意味があるのかという人もいれば、折れ!折れーっ!って人もいると思う。そういう本だと思う
1、ぼくの、マシン
著者の「戦闘妖精雪風」のスピンオフ
スピンオフ作なので読んでいれば深くまで楽しめるのはもちろんとして、僕は大変面倒くさい人間と自覚しており、もしあなたも面倒くさい人間でスマンと思っているのなら共感する要素は散りばめられている
2、切り落とし
個とは、大衆の意見とは。大衆に流されることは個を失い、それはまた自分を殺すことなのでは
という話なのだと思うが、僕の読み方が違うのかもしれない。皆さんの感想を見ても解決せず、1番落ち込んだ。ミステリーでは都合上選べない流れ
3、ウィスカー
ぼくはママや友達に嫌われている
という始まりから、ママの化粧台引き出しから見つけたウィスカー。ウィスカーはぼくを慰めてくれる。幼少時に体験したような気がする物語
ああ、だから僕は面倒くさいように育った。嫌な話だ、僕には
4、自・画・像
自分の意思とは反した心の声が聞こえる
自分の発した言葉に驚く、何故ならそれは自分の意思では、ない
あぁ、なんて心えぐられるのだろう。なんであんなこと言ったんだろう。違う言い方あったのに。面白いとかでなくこの本で1番猛攻を受けた
5、かくも無数の悲鳴
多世界解釈など、くそくらえだ
これに尽きる
6、いま集合的無意識を、
若くして亡くなったSF作家、伊藤計劃氏への返歌
虐殺器官、ハーモニーを気に入った方、読んだ方へ。溢れ、滲み出る圧倒的パワー。表題作として凄まじい力。読むほど味がするスルメ短編と思う。
労働後の雪かきでヘトヘトクタクタの僕には大変ヘビブローな短編集だった
多分とても素晴らしい本、なのだけれど、こういう事に思いを馳せるのは老後にしたい…僕はまだまだだ
-
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】「吉原幻鏡」 高田崇史
「暖炉神の恩寵」 高田大介
「ともしびの花」 歌野晶午
「家族を守るためだった」 宮西真冬
「黄金の森の神様」 風森章羽
「悪魔」 丸木文華
「燃えろ恋ごころ」 米澤穂信
「蠟燭と竜」 須藤古都離
「プロクリャーチエ村の業火」 篠原美季
「怪物どもの棲家」 島田荘司
「回答」 神林長平
「書物の罪」 潮谷験
「マザー・ジン」 古泉迦十
「レヴナント」 多崎礼
「失われた史料、的外れな再建」 市塔承
「やなやつを燃やす遊び」 黒澤いづみ
「消えない炎」 我孫子武丸
「ファンの鑑」 秋吉理香子
「比翼」 河村拓哉
「人形供養」 矢樹純
「忌物を燃やす」 三津田信三
「不完全怨燃」 五十嵐律人
「全滅館の殺人」 似鳥鶏
「焚書により資料なし」 恒川光太郎
「ayashii romaji okashii futari」 皆川博子
「それはそれはよく燃えた」という1行から始まる、25の物語を収録する。