神林長平のレビュー一覧
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神林氏の書く小説は、氏の哲学が強く感じられる本です。本を読んでいるというよりは、登場人物の思考を解して氏の主義主張を読んでいる感じ。今回の本は特にそれが強かったです。
主人公である蓮角(レンカク)が何度も主張している「自分が思うから現実がそうなっているんだ」という主観的な世界観はデカルトの「我思う、ゆえに我あり」に通じています。そして、それが氏の哲学なんだろうな、と思いました。
この本はたしかにSFです。ただし、科学小説ではありません。
「SFとは科学小説(Science Fiction)ではなく、思索小説(Speculativ Fiction)だ」と言った小説家はハインラインだったでしょ -
Posted by ブクログ
長門さんが“ミステリックサイン”のラストで読んでる、“膚の下”(火星シリーズ3作目)の2作目に当たる本。
この人の書くものは本当に、コミュニケーションの話だな…!と思う火星シリーズ2作目。
しかも“言葉”を使用したコミュニケーション。感覚を同期させることも不可能ではない世界において、あえて言葉を交わした上での共感に重きを置く思想というのか、考えかたというのか、それがとても素敵だなぁと思います。
感覚と実感の差異とか、そういうものの書き方がもの凄い好きです。
そして、そういうものを浮き彫りにする仕組みを作るのがとても上手い。PABなんて機械の発想、どこからでてきたんだろう。
あと、機械人の独 -
Posted by ブクログ
長門さんが“ミステリックサイン”のラストで読んでる、“膚の下”(火星シリーズ3作目)の1作目に当たる本。
淡々と(その世界の)日常が綴られてて、どう話が展開していくのかなと思ってたら、中盤以降が速かった!
ラストまでわーっと集中して読んで、そうきたか!と思って終わりました。
人間には未来が見える人がいて、アンドロイドには過去が見えるひとがいるという設定がこの人らしい。
人間に明示的に未来を割り振る人だなぁと思います。神林さんて。
楽しかった!…というのは、ちょっと違うのかもしれないんですが。うーん、なんと言えばいいのか。
でも、お話としてはすごい、楽しかった!です。
一番印象に残ってるの -
Posted by ブクログ
おぉ、表紙が表示されている!!
敵は海賊シリーズの最新刊です。次は、いつ出るんだろうか? っていうか、次はあるの??
表紙は相変わらずアプロですv
ラブリーだよ、アプロ。
あまのさんのアプロが、やっぱ一番好きだけど、このアプロも好きだなあ。このいやらしい眼(笑)と、かわいいピンクの鼻が好き。
でも、今回。アプロは「昼飯〜」としか言っていない気がするのは、気のせいじゃあないと思う(笑)。
あんまりアプロは活躍していません。というか、海賊課はあんまり目立ってない気がする…。まあ、相変わらずドタバタしてはったけど。
個人的には、アプロ希望(笑)。