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なんの理由もなく少女がいきなりナイフで自分の手首を切りつけ、自殺する――これは、テレパシーによって自殺を無理強いしあうという、子供たちのゲーム。だが、このテレパシー能力も大人になると、消えてしまう。異様な閉塞状況の中で、大人になる直前の子供たちの焦燥と不安をみごとにSF小説とした長篇
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Posted by ブクログ 2010年01月31日
七胴落としと聞いてまず思いついたのは、七胴落としと得意技とする少年の物語とかそんなんを想像しました。 主人公がガンガン人を殺します。しかし中々捜査する方面の方々は登場しません。主人公が頭がだいぶ愉快な人間ですが、なぜか共感できるところも多くて好感を受けました。
Posted by ブクログ 2011年09月08日
神林長平の初期の長編作品、神林長平さん独特のティーンエイジの残酷さとかが見受けられる作品で、まだ新進気鋭のキレた感じが面白い、ただ他の作品と比べるとスケールは小さいかも、でも神林長平ワールドを味わいたいのなら外せない作品かと思います。
Posted by ブクログ 2011年05月30日
神林長平の長編二作目。1983年の作品だが、他の神林作品と同じく今読んでも全く古びていない。「感応力」を持ち互いに精神会話を交わせる“子ども”と「感応力」を失い言葉でしか会話ができない“大人”から成る世界での物語だが、大人になることを恐れる主人公の焦燥感はSF的シチュエーションから切り離しても同世代...続きを読むの共感を得られるものかもしれない。「感応力」を失うことは死も同然と主人公は悩むが、彼の価値観がそのまま作品の価値観になっているわけではなく、一人称作品でも話者に共感・同化せずとも読めるところが面白い。精神波を読んでもその言葉が嘘か本当か主人公には判断できない佳子の存在が、“大人”の世界ならではの魅力をはらむ妖しく強い輝きで印象に残る。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
何度も読み返してカバーがぼろぼろになったので今は剥き身です。後味は悪いよなぁと思いますが…コレに出てくる子どもも怖いですが、大人のほうがもっと怖い。多分、佳子が一番怖いと思うんだ…。精神感応できる子どもも、三日月より麻美のほうが怖い。
Posted by ブクログ 2019年04月13日
暗い青春SF。 現実か幻か分からなくなるような、不安な気持ちになる作品。 盛り上がりに欠けるが、つまらなくはない。
Posted by ブクログ 2015年04月22日
1983年版でした。 やはり閉塞感が。大人になり切れない少年のもやもやが直球で。おじいさんも良い。 SFでない普通の刑事さんは珍しい気がしてもえ。
Posted by ブクログ 2013年07月10日
子供と子供でなくなってしまった大人。 うーん……すごいSFなのかもしれないけど…… いまいちピンとこなかった……私が大人になってしまったからか
Posted by ブクログ 2011年01月31日
これはトップをねらえ2!の元ネタだと思う。 SF初心者にはあんまりおすすめしないけど中身はさすが 神林長平。
誕生日、おめでとう 大人になることはテレパシーの喪失を意味した 子どもたちの焦燥と不安を描く青春SF 解説 大野万紀
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