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Posted by ブクログ
神林長平の長編二作目。1983年の作品だが、他の神林作品と同じく今読んでも全く古びていない。「感応力」を持ち互いに精神会話を交わせる“子ども”と「感応力」を失い言葉でしか会話ができない“大人”から成る世界での物語だが、大人になることを恐れる主人公の焦燥感はSF的シチュエーションから切り離しても同世代の共感を得られるものかもしれない。「感応力」を失うことは死も同然と主人公は悩むが、彼の価値観がそのまま作品の価値観になっているわけではなく、一人称作品でも話者に共感・同化せずとも読めるところが面白い。精神波を読んでもその言葉が嘘か本当か主人公には判断できない佳子の存在が、“大人”の世界ならではの魅力をはらむ妖しく強い輝きで印象に残る。
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小説・文芸
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