神林長平のレビュー一覧
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名前だけはずっと知っていたけれど、神林長平の作品を読むのは初めて。
手に取ったきっかけは、やはり伊藤計劃さんです。「虐殺器官」も「ハーモニー」も読みましたが腑に落ちない、というか理解できないところがあったので。
「虐殺器官」の方を面白く読んだのですが、「ハーモニー」を再読しようかと思いました。Posted by ブクログ -
表題作が伊藤計劃の『ハーモニー』について考察したものだと知り、購入。
ハーモニーについては考える機会を与えてくれたひとつの世界であり、楽しめた作品だったが、難解であったので、表題作はすがる気持ちで読んだ。
他の短編と合わせて、著者が長年のSFを書き続けて得られたファンダメンタルな考えが底に流れている...続きを読むPosted by ブクログ -
神林長平が好きだと言いつつ、雪風と火星3部作くらいしか読んでませんすみません。最近出た神林作品トリビュートを読むためにはまずもとの作品を読んでおかないと…とも思って読みました。思ってた以上にハードボイルドな、硬質な印象のSFでした。読んでてたまに混乱。それにしてもアプロかわいい…喰われてもいい。SF...続きを読むPosted by ブクログ
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雪風シリーズ第3作。
前作『グッドラック〜』をかなり忘れていたこともあり、最初は時系列もよくわからないし読みづらかったが、中盤からは俄然面白くなった。
正体のわからない異星体ジャムとの戦いを描いたこのシリーズだが、今作は戦闘機での空戦シーンは減り、ほとんど哲学書のような内容になっている。ジャムや雪風...続きを読むPosted by ブクログ -
いつもながらの、煙に巻くような?理屈っぽい会話劇に、ぐいぐい引っ張られていくのが気持ちいい。理解しながら読むのはあきらめていて、こめかみを捕まれて引きずり回されながら、時々指の間から前の方が見えるのも感じつつ、基本的には受け身で読み進めていく感覚。一文一文、地に足をつけて丁寧に読み込む人もいるんだろ...続きを読むPosted by ブクログ
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戦闘妖精雪風とはまったく異なった世界観がある小説。
同じといえば、物語が地球ではなく地球外惑星で進められる点と
高度に発達した人工知能を有するコンピュータが存在する点
それ以外はまったく異なった世界でいったいこの作者の頭の中はどうなっているのか
除いてみたくなる・・・。
主な舞台は火星で、しか...続きを読むPosted by ブクログ -
人間が地下で生活するその上、地上ではアンドロイドが自由を謳歌していた。
人間のように暮らし、自由に生きて、死ぬアンドロイド。
死んだように地下でひっそりと生かされて、死ぬ人間。
一体なんのために生きるのか。
そしてエンズビルは一体なにをもたらすのか。
エンズビルが降り立った部分からおもしろかった。...続きを読むPosted by ブクログ -
このまた続きが出ていることに最近気づいて(マヌケ)、慌てて読んだ;
1冊目(というか零がw)好き過ぎて、続きでどうにかなってしてしまうのを見るのが怖くてずぅっと放置(って何年だ!?)していたので、期待が育ち過ぎてた感有り。
機械と人がさらに一体化している描写は、実際にあり得そうで面白い。
色々現実の...続きを読むPosted by ブクログ -
10年ぶりの続刊が哲学書だった。雪風ってこんなだった?面白かったからいいけど。次、また10年後に更に難解になってたらどうしよう。Posted by ブクログ
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前作より進化した雪風。進化した零。
そして、二人の関係も変容していく。
零にとっての雪風とは、雪風にとっての零とは。
そして、その存在が垣間見えてくる異星体ジャム。
「われはわれである。」
自分という存在は何なのか
その答えは自分で探さなければならない。
そして、自分と向き合い、生きていかな...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ物の第三作。表紙が戦闘機の割には巻を追うごとに空戦描写が減っていきます。今回は登場人物それぞれの世界の認識に関するお話でした。人物の会話は、なんだかとてもややこしい。1回じゃわからないな。もう一度通しで読んでみたいが、前二冊を実家においてきてしまった。Posted by ブクログ
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天野さんの表紙だ!やっぱり可愛いですね。
耳のあたりのほわほわの毛の表現がたまりません。
今回は真の意味ではチーフ・バスターが主役だったお話なのでしょう。何せ物語の主人公なのですから(笑)。お話の初期ではアプロがあまり活躍しないので何となく物足りないなあと思っていたのですが後半は独壇場でしたね...続きを読むPosted by ブクログ