神林長平のレビュー一覧
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…ぼくはいつだってそうなのだ、見も知らぬ相手に自分の生の声を発信することには興味がない。だれに読まれるのかわからないままに語るなんてことはぼくにはできない、誤読されたら訂正のしようがないではないか、「それは違う、ぼくが言っているのはそういう意味ではないのだ」と言えない、相手からの応答が得られない、そ...続きを読むPosted by ブクログ
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意識の所在とアイデンティティがテーマの短編集。
SFとしての完成度はもちろんのこと、「切り落とし」のオチや「かくも無数の悲鳴」での宇宙人、並行世界の解釈などよくもまあこのような発想が出てくるなと。
表題作はフィクションの形をした伊藤計劃論、書評かと思いきや「虚構の力を信じろ」と言うものすごく熱いメッ...続きを読むPosted by ブクログ -
神林長平作品を読み始めて、既に35年。初めて積読になってしまった!?いや、2冊目か?
面白くないわけじゃないんだけど、最近は軽いものばっかり読んでいたんで、ちょっと疲れてしまった。。。
4年弱ぶりに再度チャレンジ。改めて、プロットは面白そう。
ついに読破。素直に面白かった。神林長平らしい小説。言...続きを読むPosted by ブクログ -
ジャムの存在が神学論とか、哲学的な話題が出てきて、大分こんがらがった。結末は、綺麗な最後のようにも、続きが期待されるようにも感じる。でも、やっぱり深井大尉と雪風にもう一度会いたい。Posted by ブクログ
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SFばかり読んでいた学生時代に、鮮烈な印象を受けた本。数十年ぶりに再読し、昭和のSFの良さを再認識した。
主要人物について、ここに至るまでのエピソードや人となりなども、もっと書いて欲しかったと思う一方、それなしでも感情移入できるのはさすがだし、SFとしての枠組みがしっかりしていて、読み応えがある。
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最後の雪風が飛び去るイメージが頭を離れない。そこまでは、正直、訳がわからない会話ばかりの本だったのが、一気に変わってしまった。続きがあるのだろうか?Posted by ブクログ
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3巻のために1巻に続いて再読
SFマガジンに1992年から1999年にかけて連載されたものをまとめたもの
1巻は1984年
そういう出来上がりの経緯がよく現われていて
濃い会話が延々続くが話はなかなかすすまない
個々単品はたいへんおいしゅうございますのだが
これだけ同じ話を練り重ねるとさすがに胃もた...続きを読むPosted by ブクログ -
ついに哲学書的になってしまった。ある意味押井守的とも感じる。思考実験的に物語を思い描いていく必要がある。これまでの2冊はここにくるための序章だったのかと思う。しかし、ここまできたら読み終えずにいられない。世界観に慣れてくる頃に、終了になってしまった。。。続編が待望される。
Posted by ブクログ -
敵、ジャムの存在がますます分からなくなってくる。そこがまた面白いなところ。行き詰まるサスペンスから少し、思考実験的になってきているが、これくらいどうということはない。これ以上になるとつらいかも。Posted by ブクログ