神林長平のレビュー一覧
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クリフハンガー的な終わりで残念。「ここからどうなるのか?」じゃなくて「何が何!?」で終わってしまった。
これまではこれで終わりでも寂寥感を残したエンドとしては成立するけど、今回はまったくそうではない。
で中身。
今回テーマが雑談っぽいのだが、そこから戦闘に繋げるような形があって、最終的に今回の本丸(というほど重要ではなくなったような気もするが)もその結果として捕らえたような気がしないでもない。
じゃあ雑談とは何かというと難しく、まぁ他人への興味なのかねぇ。そこから相手を理解しようとするのに試みる。
イフは暴力的ではあるが、他人へはちゃんと興味があるのだよな。桂木はそういう人間なだけで他人に興 -
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一体どういう世界が描かれているのか訳が分からないよ、と言いたいところが、いや意外と分かるというかなんというか。ジャムというのが何を考えているのか分からんぞ、でもそこを想像したり何やらで考えてみる、思考実験というのか、そういうのも大事とは思うけど、このレベルまで頭を働かせると言われたらもう降参よな。
でもってこのAI大流行のこの時代に、機械を理解するみたいなのはSFではなくもはや現実かもしれんわけで、そういう意味でも時代を先取りしているというか、なんとも興味深い。
そんなこんなで、難しすぎて分からんというところに至るギリギリのところで、そこまでSFファンでない人でも面白く読めるような。 -
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▷雪風の世界には人間は存在していない。(p.329)/おれの生は、おれのものだ。(p.464)▷ロンバートによるとジャムが「人類」に対して宣戦布告したらしい。過去と位置が容易にすり替わってしまうあやふやな世界で零、ブッカー、クーリィ、エディスらの戦いが始まった。各自が、人間とは、自己とは、記憶とは、言葉とは、世界…世界認識とは何かを考え続ける。そしてそれは〈雪風〉とはどんな存在であるかを知ることでもある。逆に言えば雪風を知ることはジャムを知ることにもつながる。▷物語性は影を潜め思惟を深める対話ないしは独白がメインになっている。もしかするとそれらは雪風の世界の内にあり、武器として共有されているも
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2作目のグッドラックから読んでしまったけど面白かったです。しかし1作目も読まねばバーガディシュ少尉の件があまりわからないなぁ。
異星人との戦闘機戦SFだろうけど、人間とは何かみたいな哲学的な思索が始終展開されていて読み応えがあります。
アニメは完走していたけれど、深井大尉はジメジメしてないし、ブッカー少佐は零への執着度が高くないし、クーリィ准将は冷徹な司令官です。桂城少尉、アニメには居なかった気がする…こんなに重要なのに。
「人間ワカンネ」と言い出すジャムに、「人間は必要ない」というコンピュータ群、「お互いだけでよい」みたいな雪風と零。
道具を身体の一部のように使える…を超えている深井大尉と雪 -
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★I have control / I wish you luck ...(p.231)
凄い小説です。これまで読んだ中でも有数かと/こう言っては愛読者の皆さんや、もちろん著者にも怒られてしまうかもしれないけど、この作品はSFのかたちをした純文学とも言えそうな気もします/人間とは/自己とは/知性とは/感情とは/生命とは/生と死とは/自と他とは/関係とは/言葉とは/異種=まったく異なる意思とのコミュニケーションとは/戦いとは/現実とは/深く深く螺旋を描きながら潜っていきすぎぼくには混沌となる/思考とディスカッションと戦闘/これで物語に破綻が発生しないのだから/好きな小説とかゆたかな小説とか楽しい -
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★零、あなたはいつまでもブーメラン戦士ではいられないだろう。(p.192)
これは、おもろいです。気になりつつこれまで読んでこなかったのは食わず嫌いでした。ついいろいろ考えることになるでしょう。
あえて類似品を探したら昔の特撮ドラマ「UFO」とか森博嗣さんの「スカイ・クロラ」シリーズとか。でもいずれも人間と同種の存在(ないしは人間)との戦いなので味はだいぶ異なります。
個人的にSFやファンタジーには、まず魅力的な設定、それを表現するための魅力的なキャラクタと、魅力的な謎、そして多少テンプレでもいいのでそれらを動かすためのシンプルかつ豊かな物語性が必要と思ってます。
この話では情報収集のため -
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私たちは、自分の情報をたくさんネットワーク内に蓄積している。
ブログやSNSならわかりやすいが、実はクラウドという機能によって住所録や写真、好みの音楽も「バックアップ」の名のもとに預けている。
今や「Siri」や「アレクサ」など、「会話する」人工知能が自分の代わりにネットワークで検索する時代。
さらに、オンラインゲームやSNSでおなじみだった「アバター」は、今では「ビジネス」や「メタバース」まで実用の広がりを見せている。
そして自分自身振り返っても、すでに使用していないサービスのアカウントをそのままにしているなんて…ザラだったりして。
緊迫を増す世界情勢と防衛力強化がクローズアップされる -
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シリーズ3冊目。
異星体との闘いを描いたSFながら、哲学的というか、自己とは何か、ということを掘り下げていくのは変わらないけど、今回は量子論も絡んできた。「素人が一知半解で量子論を持ち出すんじゃない」と予防線も張っている(笑)。
禅問答的な会話の応酬が多いので、そういうのが嫌いな人にはかなりウザいかもしれないが、私は興味深く読んだ。作家自身の自問自答を覗かせてもらっているような感じ。
一冊目から気になっているのは、基本的な設定に関すること。
ジャムとかフェアリィ星とか、誰がいつどういう理由で名付けたのか(ジャムが名乗るはずもないし)説明されていないように思う。
基地の建材とか燃料とか、もっと -
Posted by ブクログ
ネタバレ『戦いには人間が必要だよ』零は唐突に言った。『でもどうしてだろう』少佐は退室しかけた足を止めて振り返った。『人間に仕掛けられた戦争だからな。すべてを機械に代理させるわけにはいかんだろうさ』
なんとなく敬遠していたタイトルだったが、読み進めるうちにストーリーと世界観、そして上の会話にも含まれている作品のテーマに夢中になった。
突然異空間につながった南極を通して地球に侵攻してきた異星体・ジャムと戦う超国家組織・フェアリイ空軍(FAF)所属の深井零少尉は、その中でも情報収集を至上任務とする特殊部隊の一員で、彼らの任務は何事があっても情報を持ち帰ることである。そのために彼らは高性能な戦術戦闘電子偵