神林長平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本スペオペ界の重鎮神林長平先生のSF小説。都圏情報防衛軍団兵士降旗勝情報少尉、大黒桂一等情報士、知念翔起情報軍曹の三名が首相の行方不明の愛猫(アメショー)
を探す為新兵器マタタビ装置によって現地に飛ばされた。だがそこは空には絶滅したはずの鯨が飛び交い、200メートル下には生まれ故郷が広がっっている。はたして自分達は死んでしまったのか?死後の世界。霊界。自己認識。形而上的思想をユーモラスにコント形式で進む独特の神林文体にひきこまれます。ラストにちょっと泣いた。
徳間書店のハードカバーの装丁がとても好きでした。青空の下ゴミの山を登る情報軍の表紙と裏表紙は猫のオットーが地球を手毬のように抱えている