【感想・ネタバレ】過負荷都市のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「創壊」という概念は、とても面白いと感じました。しかしこの概念を現実に用いることは難しいです。SFは非常識だから面白いと思うのです。

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2010年01月31日

Posted by ブクログ

 壊したものは
 直しましょう

神林ワールド全開でありながら、お笑いありの涙ありのきれいにまとめた作品

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2020年01月27日

Posted by ブクログ

読みやすく、エンタメ性高めの神林作品、だとワタシは思いましたが、どうでしょう?
クォードラムのようなシステムが有ったらなあと思いました。人格を演じ、人生をやらされていても、今ならそれでも幸せだと思えてしまうのは、書かれた時代から既に30年近く経って、考え方や社会性が変わってしまったからなのかしら、とも。
そかんがえても面白さの色褪せない神林作品の素晴らしきことよ。
剣研さんがカッコ良かった…
あと西瓜からニャアと出てくるのも良かった…

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2017年07月13日

Posted by ブクログ

死にたいと願わなければ死ぬことが出来ない世界。
都市中枢体のクォードラムの過負荷状態の中、現実を創壊する。

久しぶりのドSF。

もう一度、整理しながら読みたい

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

都市という膨大なエネルギーや情報が流れる“場”を、それらのエネルギーや情報から“有効”なもの…人間の意志や望みをより分けてインプットし、「それに即した世界」をアウトプットすることで、住人たちの総意の具現化としての都市を制御する中枢体・クォードラム。論理的でない、他者と共有されない感情的な意志や欲望でクォードラムに負荷をかける人間たちの増大が、この"全能”の機械を過負荷状態にさせ、創り出される「世界」=現実に綻びが生まれて――。
ひとの“想い”を現実のものにする、クォードラムの力。その力を利用した「クォードライザ(物質を思い描いたものへ変化させる薬剤)」や「リクォードライザ(そうして変化させられた物質を元の姿へ戻す薬剤)」なども存在するその世界、過負荷状態のPCが重くなるように、過負荷状態のクォードラムの挙動は乱れ始めている。「死にたいという“望み”を持つ人間を殺す殺し屋になりたい」という“望み”を持った少年は、クォードラムにより「創壊士」という役割を与えられ、過負荷状態の源である異常・不条理な世界を壊し、その世界を生みだしている人間たちの“望み”を場に歪みを与えない形で再生させていく。…と言うとややこしそうな印象になるが、実際には高校生カップルと中年整備士のゆるい掛け合いによって話が展開する、軽いテイストの作品。ただ、軽いテイストになっているだけに、ベースとなっている世界設定の理解が難易度高く感じられるかもしれない。
意志というものが世界の創造に直結している(あくまで機械へのデータインプット・アウトプットという形で)という設定、意志とは言葉であり、言葉が全てを「創る」という世界観が、とても神林的。クォードラム自体は単純な機械なのに、言葉という道具の使い方が下手な人間たちは、クォードラムの力もうまく使えない。過負荷世界の歪みとして描かれる物語はどれも哀しい(語り口は軽いけど)エピソードだけど、一旦リセットされて、再び意志=望み=夢=想いの創造力によって「現実という夢世界」が創り出されるラストはまっさらゆえの明るさに満ちている。
それにしても、「過負荷」だけに「ある朝目覚めると巨大な虫になっていた」という展開には笑った。テーマは壮大だけど、やっぱり軽いテイストを目指して(そして実際軽いテイストで)書かれている作品だと思う。造語だろうけど、「クォードラム」の語源だけが気になる…(「Q.E.D.」の「クォード」かな?「ラム」がラテン語の語尾っぽいし…)

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2012年10月09日

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