あらすじ
星から星へ渡り歩き、どの星系にも属さない宇宙キャラバンのひとつが破壊された。居住船を兼ねた司令船を中心に数十から数百という動力付コンテナをほとんど破壊し尽くすというのは並大抵のものではない。海賊課は宇宙刑事セレスタンに遭難原因の究明を命じたが……新キャラクターを加え、シリーズますます快調
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Posted by ブクログ
再読。もう20年近くも前の作品になるのか。「敵は海賊」シリーズの(神林長平の?)根本である「情報」に対する混乱、攻撃を描く題材は、今の時代であっても全く古さを感じさせない、それどころか、情報爆発をしている今日だからこそ(あるいは、もっと未来になればさらに)リアリティを感じさせてくれるのかもしれない。その中で、流れに流されることなく確固とした動かない自分自身を確立している登場人物(ヨウメイ、セレスタン。アプロは別格か…)が、かっこいい。
Posted by ブクログ
友人から借りました
SF。ファンタジー。
海賊課のおそらくは有能な刑事さんたち、アプロとラテル。
最強の海賊、?冥(ようめい。陶の、偏なし・でない。しょうがないから、冥で)。
そして今回は、新キャラ登場。すごくあくの強い海賊課の刑事セレスタンと、それにまとわりつかれている可哀想な「人を殺さない海賊(ただの詐欺師のようですけど……)ラクエシュ・ホッチ」。
今回は、冥がやけに動きます。能動的です。
いつもは喧嘩売られたから出てくるのに、マーゴという女海賊が倒されたのを聞いて、海賊全組織導入して敵の捜索をさせます。
今回の敵は「鶏」でした。(なぜ、この形?)
ジュビリーがかわいそうです。真面目に海賊やってます、彼は。
なのに、冥に呼び立てられ、働かされて。ヤオイ心をくすぐられますよ、ね?
でも、ジュビリーのために、ブドウ畑を根こそぎ持ってきてカーリーの中に収納したりしてくれる、冥って優しいんだか……(ジュビリーへの人質代わりとはいえ)
アプロって最強かと思ってましたが、大きなものには弱いのですね。
Posted by ブクログ
今回は海賊課はラテルチームじゃなくてセレスタンという刑事が主人公級。ラテルのファンとしてはちと寂しい。
アプロは相変わらず喰えない奴、でちょびっとシリアス。
今まで敵は海賊の他の作品を読んできた人ならA級の敵と言われただけで、人工知性体とピンと来るかも。
ストーリーはさすが面白いがやはりラテルチームが主人公級でないと!
Posted by ブクログ
〈敵は海賊〉シリーズでは、『海賊版』『猫たちの狂宴』『海賊たちの憂鬱』の3つを読んだことがあったが、『A級の敵』は毛色が違った印象。
ドタバタで特徴付けられるシリーズにあって、メンタリックな描写が多いようなそうでもないような。
まあ新キャラが出たためかもしれないし、アプロの無敵ぶりに拍車がかかっているためかもしれない。
また、SF的考察が多いというのもあるだろう。
それでも読み終わって見ると、やっぱり神林長平的なのである。
Posted by ブクログ
この表紙ではないのですがきっと内容は同じだと思うので。
敵は海賊シリーズの比較的新しいほうなのかな?物質的に存在を持つ、確かに在るモノと物的質量は無いが確かに存在するモノと言うちょっと考え出すと頭がこんがらがりそうなテーマをいつもよく調理して食べさせてくれるなあと感心するばかりです。
そしてすべてを超越する黒猫…もとい黒猫型異星人アプロ。このシリーズはよくも悪くもアプロの食い意地がテーマに違いない。でも確かによく食べるってことはよく生きるってことなのかも知れない。
超大型ニワトリと多分異次元に突き抜けた胃袋を持つ黒猫異星人の戦い。すっごいSF!!面白かったです。
Posted by ブクログ
タイタンの首都メルカーク、貨客船ハウバウアー号で発生した海賊惨殺事件。それぞれの事件を追ってい
たメルカーク市警およびセレスタンとラテル&アプロたちは、1人の男にたどり着く。その男を使って匋冥が仕掛けたゲームとは?
これまでの敵海シリーズとはかなりテイストが異なっている。特に、猫たちの饗宴と同一シリーズとは思えません。