神林長平のレビュー一覧

  • 戦闘妖精・雪風(改)

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    SFは時折手にすると本当にいい読書体験をさせてくれます。これに馴れてしまいたくないので意識的に時折に評判のいいやつを読むんですがこれも凄かったな。連作短篇集みたいな感じだけど読みやすかった。続編のグッドラックも素晴しいので是非!

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    2020年12月22日
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風

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    最高!
    人間ってなんだろう、存在ってなんだろう。解説にもあったけど、レムの小説と主題は似ている。
    将棋でAIに勝てなくなった今、棋士は必要か。みたいな話。(違う)

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    2020年03月23日
  • 膚の下(下)

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    ネタバレ

    シビレました。

    バリバリにハードな設定の中、生きるとは、生命とは、信頼とは、友情とは、理想とは、、、といった古典的・普遍的なテーマを、真剣に語り合い思い悩む主人公達。
    アートルーパーが誕生から5年と若いこと、そして命がけの状況がなければ、おそらく気恥ずかしさが勝るほどに真剣で、対する人間同士の駆け引きややりとりの姑息さが際立つ。

    改めて「あなたの魂に安らぎあれ」と「帝王の殻」を読み返すと、感動というのか、形容し難い圧倒的な感情の波に襲われて、ちょっとどうしていいか判らない感じ。

    こうして理想は実を結んだ。
    彼らのことを覚えている人達が、彼らの心血を注いだ新しい世界の時間を進めていく。

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    2020年03月14日
  • 魂の駆動体

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    ネタバレ

     物を創る分野に関わるうちに、自分と、ひいては人間の能力の限界を実感し、ある種悟りの境地に達したのだ––––と言えばおおげさかもしれないが、それは現実世界のなかで自分がどこに位置するのか、自分の立場というものを明確に得るということだ。創造してきた者の自信と言えるかもしれない。世界そのものは変えられないにしても、世界観は自分の意識でどのようにも変化する、そもそも世界とはそういうものなのだと、子安は信じているようだ。世界観は自分で創るものであり、創ることができる、という自信があればこそに違いない。
     私は役所でずっと事務職に関わってきて、なんの創造もしてもなかった。だがそれがどうしたと子安なら言う

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    2020年03月08日
  • 敵は海賊・正義の眼

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     聖なる悪と
     純なる悪の
     俗なる闘い

    ひさしぶりに敵は海賊を読んで、もう一度最初のシリーズから読み返したくなった

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    2020年03月04日
  • 今宵、銀河を杯にして

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     飲んではハイに
     醒めては灰に
     飲もうで
     今宵
     銀河を杯にして


    最後の文章
    「三人に感謝して、今夜はわたしが奢ろう」
    の読後感のすがすがしさが素晴らしい

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    2020年01月15日
  • 先をゆくもの達

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    ジェンダーSF?と思ったりもしたけど、いつもの神林であり、タイトル通りその先にいく意気込みを感じました。

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    2020年01月05日
  • 膚の下(下)

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    マギラ少佐を漢字で書くと、間明少佐になるのだが「ま」は読めても明るいで「ギラ」になるのは明るくてギラギラしているからなのか、凄い読み方だ。
     それはそうとして、「慧慈、また来るからね。」は素晴らしい終わり方だ。

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    2019年12月21日
  • あなたの魂に安らぎあれ

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    雪風と敵は海賊しか読んでいなくて積読していた神林長平を読みはじめ、プリズムはなかなか難しいと思っていたらこれは面白い!良かったこれで次に進める

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    2019年12月10日
  • 敵は海賊・短篇版

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    神林作品繋がりで。何年ぶりかの敵は海賊シリーズ。
    すっかりコメディー路線になってますが・・・自分の仕事もシリアスな設定のはずなんだけどこんなユーモアをもって臨めないか真剣に悩む今日この頃。もう一回最初から通しで読んでみようかな。

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    2019年12月01日
  • あなたの魂に安らぎあれ

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    全編すげえ面白かった。ディストピアの外に何があるのか、エンズビルとは何者なのか、そしてそれが訪れた時の「終わり」の悲壮感、表題のセリフが物語が進むごとに意味が強くなって行く構成も熱い。

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    2019年10月24日
  • 先をゆくもの達

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    先を行って『言壺』とかとかで感じた純文な香りが高まっちゃったなぁ

    ただただ楽しめる『敵は海賊』路線にも戻ってきて欲しい…

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    2019年09月09日
  • 敵は海賊・短篇版

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    神林作品は凄く近いけれど外れたところを沿っていく
    だから内容に思いが残せない
    感心を心に残せない

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    2019年01月12日
  • 戦闘妖精・雪風(改)

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    3巻を読むため1巻から再読
    解説が良く出来ていて「空戦」という場の「実験小説」という捉え方に同意
    戦闘機の挙動あれこれはまったく興味ないので
    厚さのわりにすいすい読めるのは良いところなのかもしれない
    主題はこの1巻でも充分大枠掴めるがやはり2巻からが本番か

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    2018年12月09日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    「科学」「宗教」「哲学」「論理」「思想」とかそういうあたりのことを
    正体不明の異星体との戦いを通してえんえんこねまわすSF
    つまり結局SFとは何なのかに戻ってくる気がする
    とりあえず「哲学」は正体不明で「思想」はなじみうすいので「宗教」で代表

    小説としてみるといわゆる作者のライフワークという名の下に
    長々刊行間隔あいて完結まで読めるかいろいろな意味であやしいが
    完結していなければ評価できない病と思えばまあそういうものか
    作者と好み的に合わない部分はやはりあるけれども
    まだエンタメとして読み得る感

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    2018年12月09日
  • 帝王の殻

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    "火星で生活する火星人の物語。PABと呼ばれる端末を一人一台持っているのが当たり前の世界。今のスマホが進化したようなものだろうか?人工知能を持ち常にPABと会話をするのが普通で、その会話からPABの個性も育ち、自分の分身、自分の一部のような存在という世界で繰り広げられる物語。
    地球人、月人、火星人と登場するが、過去に大きな争いがあり、それぞれが友好な関係とはいいがたい世界。三部作の第二譚。
    「あなたの魂に安らぎあれ」は地球を舞台とした物語だった。本作は火星。次回はどんな世界が広がるのか今から楽しみである。"

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    2018年11月25日
  • あなたの魂に安らぎあれ

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    "きっかけは、成毛さんが運営しているHONZで紹介されていた一冊が神林さんの作品だったこと。三部作というので、一冊目から読んでみている。
    いや~面白かった。早速、第二巻目を読み始める。"

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    2018年11月25日
  • 戦闘妖精・雪風(改)

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    SFって面白いなと改めて思える書。海外SFを中心に読み込んでいるが、最近の日本のSFも捨てがたく思うと。本書はその代表。古いようで、新しい設定で、想像力をしげきしてくれる。

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    2018年11月12日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    航空戦から引き込まれた戦闘妖精・雪風シリーズが、気がついたら言語SFとなっていた。何を言っているのかわからないが、刺激的で且つ大満足。問題はいつになったら「I have control」と自信を持って言えるような生き方ができるのかだ。ところで、「戦闘妖精雪風<改>」だけ未読だが、やはり読もう。

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    2018年11月05日
  • あなたの魂に安らぎあれ

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    SF。火星。アンドロイド。
    序盤は静かな始まり。退屈なわけではなく、幻感覚器などSF的なアイディアを楽しめた。
    中盤からアクションシーンが増え、一気に盛り上がる。
    終盤、世界の真実が明らかになる頃には満足感でいっぱい。
    読んでいて、伊坂幸太郎『ラッシュライフ』を連想した。何故だろう?群像劇っぽい構成でしょうか?

    そして何より、タイトルが良い。
    作中で何度も使われるフレーズであり、"魂の安らぎ"は作品のテーマでもある、美しいタイトル。素晴らしい。

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    2018年10月01日