神林長平のレビュー一覧

  • グッドラック 戦闘妖精・雪風
    戦闘妖精・雪風シリーズ第2弾
    生まれ変わった深井零と雪風の新たな物語
    ただ依存するだけであった雪風との関係、自身の戦いの意味を見つめることで、自身のあり方を再認識し周囲への関わり方を変えてゆく深井大尉。軍医のエディス・フォス大尉、過去の自身を喚起させる雪風の新フライトオフィサ桂城彰少尉との関わりを経...続きを読む
  • 言葉使い師
    アシモフ/クラーク風の皮肉が利いたものから、ディック的な大仕掛け、そして真骨頂=言葉・自我をテーマにした作品まで、初期作品にしてその多彩さを十分アピールした一冊。特に表題作は30ページ弱にして、イメージと「言葉」が記憶に鮮やかに残る佳作。あと「イルカの森」や「甘やかな月の錆」のありそうな設定に見えて...続きを読む
  • 敵は海賊・海賊たちの憂鬱
    [2012.05.11]
    涙が出そうになるくらいかっこよかった。カーリーがうらやましい。
    内容とは関係ないですが、ページ表面のなめらかさにうっとりした。
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風
    3冊を一気読みしました。巻が進むごとに難しくなって会話が増え皆さん饒舌です。
    アンブロークンは★4かなと思ったけど最後のシーンがよかったので5つです。
    哲学的で疲れますがやっぱり面白く、次も読みたいです。
  • 膚の下(下)
    再読すると脇役の人に目がいくなあ。ドクターは達観してるな。そしてマギラ少佐はいい人だ~。生きることに執着のある人は格好いいなあ。 慧慈のためにあえて厳しくしているけど、本当は一番の理解者であり、一番愛してる。父親という役割を見事に果たしてる。慧慈は親孝行できたんだ。 本にはないけれど、アートルーパー...続きを読む
  • ライトジーンの遺産
    なぜか人間の臓器が崩壊してしまうという奇病が突然蔓延し、人類は高度な人工臓器の開発と臓器移植技術により最初の混乱から脱した。
    その後、人工臓器市場を独占していたライトジーン社が解体され、臓器製造は各部門ごとに新たな会社として独立した。
    主人公の「菊月虹」は、人工臓器をめぐる犯罪を取り締まる中央署第4...続きを読む
  • 魂の駆動体
    ・・・クルマの詳しい設計とか専門用語はサッパリわからない。
    自転車のハンドルとタイヤをつなぐ軸に角度をつけないと安定しない…というくだりはどこかで聞いたことあったなあ…くらい。
    おじーちゃんたちが愉快なので、専門用語の難しいのは相殺されてるけれど。
    この本は、魂と人間と意識の話なんだと思って読んだら...続きを読む
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風
    さらにはまった。雪風の〈I have control / I wish you luck... Lt.FUKAI〉にやられた~
    「人型アンドロイド」とか「中央コンピュータ」でなく、「戦闘機」に意志があるふうに感じるという設定がいいなあ。ジャムの『我は、我である』も最高!『おまえはだれだ』に対する究極...続きを読む
  • あなたの魂に安らぎあれ
    凄い!
    久しぶりに、ワクワクドキドキするSF読んだ!

    火星の地下空洞に精神を蝕まれながらひっそりと生きている人間と、太古から人間を守る様にプログラミングされながら、地上で伸び伸びと生活しているアンドロイド達…。

    も、この初期設定だけで続きが気になる!

    作者氏は理工系卒業だそうですが、偏差値50...続きを読む
  • 膚の下(下)
    上下巻の下巻、神林長平作品の中で最も優しくて、エゴイスティックに満ちた作品かもしれません。
    ただものを作るエゴとその悪魔的な魅力については一見の価値があるんじゃないかなと、
    墓場まで持って行きたい本の一冊です。
  • 魂の駆動体
    著者の作品としては、驚くような設定は少ないが、
    その分よく纏まっていて、何か始めたくなる心地よい読後感です。
  • 言壺
    神林長平がいかに「言葉」を大切にしているSF作家か分かる小説。
    言葉は凶器になり、世界を滅ぼし、世界を救う。

    哲学的でエンターテインメント。
    もう好きとしか言えない(笑)
  • 言壺
    神林長平初挑戦。
    現実なのか、単なる作られた言葉(妄想?)なのか分からなくなっていくところが好み。
    他の作品も読んでみたいけど、数が多くて迷うなあ。
  • 魂の駆動体
    「何故走らずにはいられないのか?」移動、スピードへの本能、開発者の本能を、SFの世界の中で見事に描いてくれています。そして小粋な老人達が秀逸♪モビリティに関わる全ての人にお薦めします。
    ...表紙は初版がいいなぁ。
  • あなたの魂に安らぎあれ
    神林氏の単行本二冊目にして長編第一作、実は初読。汚染された地上に住むアンドロイドと、彼らが生み出すエネルギーを利用して地下で生きる人間たちの物語……と書くと、ごくありきたりな設定のごくありきたりなSF作品のようだが、リアルで緻密な科学技術設定とリアルで切ない登場キャラクターたちの感情が同居する神林作...続きを読む
  • 膚の下(下)
    借本。
    一気読み。
    もぅ、最後の一行にやられた。
    ロマンチックすぎる!
    さて、また「あなたの魂に安らぎあれ」から読むとしよう。
  • 魂の駆動体
    クルマの設計・製作を通し工学の楽しみを書く。理科系の人間にとって実になじみ深い題材。
    専門用語が多発されてよく分からない部分も多いが、だからこそ主人公たちの心境とか車にかける情熱とかが伝わる気がする。
  • 死して咲く花、実のある夢
    フムン。久しぶりの神林だけど、相変わらずはずれのない作家だよなぁ。はずれになる理由があるとするならハヤカワのサイズがでかくなったぐらい。早く戻せ馬鹿。で、感想。おもしれぇ。月並みな表現だが本当に面白い。何がってまず、突如「ここは死後の世界」とかなる。異次元とかじゃない。そして、死とは何か、意識とは何...続きを読む
  • 太陽の汗
    男二人が事象を報告する話、決定的なズレが徐々に認識の違いからなにから引き起こしていき時間軸の彼方へ片方の男が飛ばされていく。どちらが幸せなのだろうか?どちらも幸せなんじゃないだろうか?
  • 膚の下(下)
    われ奇跡を見たり、 慧慈理論は真なり!
    膚の下を読んで、あなたま読んで、帝王の殻読んで、また膚の下読んだ。やっぱり次はあなたま読みたくなった。無限ループ!