神林長平のレビュー一覧
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難しい。なんか観念的過ぎてよくわからなかった。神林長平の本を読みなれている方であれば集大成として楽しめるのではないであろうか。
「グッドラック」までは割とエンターティメント性も合ったのだが、ラストを除き、この本にそれを求めてはいけない。神林ワールドにどっぷりつかりたい人向け。Posted by ブクログ -
雪風深井澪の幼少時代のカウンセリング、バーチャルな世界での殺人事件を追う探偵などの6編
神林長平はどこが現実かわからないディックのような多重構造世界にはまってるらしい。Posted by ブクログ -
『ハーモニー』へのアンサーだとは聞いたが、まさかこんな直接的対話による文字通りの「応答」だとは思っていなかった。神林がこんなにも熱を帯びた語りを書き上げるのか。そうか。
知能と意識の相克、行き過ぎたリアルを抑制するためのフィクションという役割に対し、過剰に暴走したフィクションに対しては停める術がな...続きを読むPosted by ブクログ -
短編集のつめこみ。
おもしろかった。
神林の「意識論」が伊藤計劃を通してかかれてあり、
相変わらず冴え渡っていらっしゃるなぁと。
神林さんの意識の向こう側、人類は進化の過程で次に何を獲得するのか、それに触れたい。Posted by ブクログ -
表題作は、伊藤計畫の残虐器官、ハーモニーの評論をしているように見せかけて、ネット社会による没個性の傾向に警鐘を鳴らす。鋭いが、伊藤計畫の2冊を未読の人やつまらなかった人にはハードルが高い短編集。Posted by ブクログ
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難しいの一言。
場面が次々と変わっていき、戸惑う登場人物と同様にこちらもついて行くのが大変だった。何度が読み直したが完全に理解できていない。
前二冊と比べ、難易度が圧倒的に高いので腰を据えて読むことをお勧めする。Posted by ブクログ -
思考機械を書かせたらこの人の右に出る人はいないだろう。その描写の中でも、この作品の”それ”は飛びぬけている。
その他の部分は、はっきりいって自分には理解不能である。作品世界の構造をつかむことができなかった。そういうところが、この人の作品の難しいところだと思う。Posted by ブクログ -
神林作品らしくなく。飛躍的展開、異質な登場人物、長々とした独白がない。
他の作品ではそういうものをわずらわしくも感じるけど、無くなるとなくなるとで寂しい。
あと主・客観の混乱というテーマは好きじゃない。軸となる客観的事実が組み立てられているのか疑ってしまう。Posted by ブクログ -
人とコンピューター(機械)とネットとの関わりについて、意識とは、個人とは、ということを考えさせられる短編集。作者らしさが存分に発揮されているし、「今」をずいぶん前から見通せていた先見性を感じる。表題作は刺激的。Posted by ブクログ
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神林長平の短編集。
SF小説の割りに、ライトノベルのような、軽快さや
文章のわかりやすさは皆無。
どちらかと言うと、哲学書的な作品ばかり。
作者らしいと言えば、らしい作品。
手軽に重厚な作品を楽しみたいのであれば、お薦めの本。Posted by ブクログ -
一番面白かったのは「ぼくのマシン」か。
「雪風」はこのような魅力的なキャラクターと世界があるのに、あのような結末になるのは本当におしいと思う。
次点はなし。Posted by ブクログ