神林長平のレビュー一覧

  • ぼくらは都市を愛していた

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    SFだけどミステリーの要素も強いです。
    次元が違うんじゃないかっていう2つのストーリーが交互に展開します。なかなか筋が見えてこなくて、正直かなり手こずりました。ものすごく「現実感」の揺らぐお話ですね。

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    2015年03月20日
  • 言壺

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    ワーカムという叙述支援機能を持つ文書作成端末をめぐる短編集である。
    現実の虚構である言葉が現実を構成する様を描く。
    人間は外界を感じる諸器官と脳を根幹とする神経系で現実を感じ認識し構築するのである。言葉はそれを外界に戻すとともに他人と現実を共有するのである。
    小説を初めとする虚構の文章とはなにか。人は何のために虚構を作るのか。何を表現したいのか。文章で虚構を表現できなくなったとき人はどうするのか。
    また、言葉が勝手に現実を紡ぎはじめるとどうなるのか。

    どうも私はこの手のSFは不得手である。

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    2015年01月12日
  • 言壺

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    近未来、意思をもったかのようなワープロとのやり取りをテーマにしたSF連作短編
    ただ短編と割り切るにはつながりが深すぎ、長編とみたほうがいい
    そう見ると全体の頂点は「栽培文」、そして本作が神林版の華氏451度だったのだと私は一度は納得したんだけど、その後も付け足しのような展開があって、何がなんだかわからなくなった
    現実と虚構が入り組むさまはディックの世界
    ただの言葉遊びのような面もある

    こういう小説を読むと改めてSFというジャンルは何なんだろうと思ってしまう
    クラークはSFだけどアシモフは人情物だと、私は思う
    では神林さんの本作は?
    よくわからない・・・

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    2014年11月11日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    難しい。なんか観念的過ぎてよくわからなかった。神林長平の本を読みなれている方であれば集大成として楽しめるのではないであろうか。
    「グッドラック」までは割とエンターティメント性も合ったのだが、ラストを除き、この本にそれを求めてはいけない。神林ワールドにどっぷりつかりたい人向け。

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    2014年11月11日
  • 完璧な涙

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    ~た。~た。~た。で終わる文面は
    この物語が純然たる事実であるような
    厳然たるリアリティを抱かせる。

    感情を持たない男と
    無自覚に死を超越した女、
    殺戮を徹底的に追求した戦車。

    砂上の楼閣のような世界で
    男は生を求め、
    魔姫を求め、
    感情を求め、
    時間軸と感情軸を絡め込んだ
    スケールの大きな追いかけっこ。

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    2014年09月30日
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風

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    途中ダレた感じがしてしまったのでちょっと評価は
    低め、限りなく4つ星に近いです。
    続編ありきな終わり方は好きじゃないってものある。

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    2014年08月22日
  • 敵は海賊・海賊の敵

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    「ラジェンドラ・レポート」と副題はついてるけど、今回はラテル主役かな(ヨウメイは抜きにして)。アプロがあまり動かないのが寂しい(直前に読んだ「A級の敵」がアプロ主だったのもあり余計に…)。ラジェンドラの報告という形をとっているけれど、あまりにも人間すぎてちょっと活かし切れていないかな。神林作品の、理解がついて行かないほどの「引っ張られ感」はあまり感じられず、結局無難にまとまってしまったような…

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    2014年08月17日
  • 敵は海賊・短篇版

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    ネタバレ

     新書購入

     SF。ファンタジー。
     海賊課のおそらくは有能な刑事さんたち、アプロとラテル。そしてラジェンドラ。

     今回は短編集。
     海賊のジュディが主人公なものが、印象深かった。
     母と娘の確執で、娘の夫が犠牲になるというのが深淵。
     でも・・・この罠、わかる。
     この、いやらしさ。
     そう、母から降ってくる悪意の中には、こんな砂糖に包み込まれた毒ってあると思う。

     にしても、マエストロ・シック・・・。
     てっきり、ヨウメイが暇つぶしに化けて乗り込んでいるのかと思ったのに。
     意味ありげだったのに。
     ・・・お馬鹿さんなだけなのか。
     よくわかんない男だったな。

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    2014年08月09日
  • いま集合的無意識を、

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    雪風深井澪の幼少時代のカウンセリング、バーチャルな世界での殺人事件を追う探偵などの6編
    神林長平はどこが現実かわからないディックのような多重構造世界にはまってるらしい。

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    2014年07月27日
  • いま集合的無意識を、

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    ネタバレ

    『ハーモニー』へのアンサーだとは聞いたが、まさかこんな直接的対話による文字通りの「応答」だとは思っていなかった。神林がこんなにも熱を帯びた語りを書き上げるのか。そうか。

    知能と意識の相克、行き過ぎたリアルを抑制するためのフィクションという役割に対し、過剰に暴走したフィクションに対しては停める術がない。また『ハーモニー』とはフィクション、すなわち物語を棄てた世界であり、未来を<想像>できない彼らは、やがて破滅するしかない、と。

    フィクション、虚構の力を制御できなくなった世界とは、『ぼくらは都市を愛していた』で描かれたそれであることは間違いない。そしてまた円城が描き上げた『屍者の帝国』もまた、

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    2014年07月12日
  • いま集合的無意識を、

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    ネタバレ

    短編集のつめこみ。
    おもしろかった。
    神林の「意識論」が伊藤計劃を通してかかれてあり、
    相変わらず冴え渡っていらっしゃるなぁと。

    神林さんの意識の向こう側、人類は進化の過程で次に何を獲得するのか、それに触れたい。

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    2014年07月06日
  • 敵は海賊・海賊たちの憂鬱

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    ラテルとアプロのいつものコンビがいつものようにドタバタしてましたが、今回も安定したエンターテインメントぶりで、中々楽しめました。

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    2014年06月26日
  • いま集合的無意識を、

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    表題作は、伊藤計畫の残虐器官、ハーモニーの評論をしているように見せかけて、ネット社会による没個性の傾向に警鐘を鳴らす。鋭いが、伊藤計畫の2冊を未読の人やつまらなかった人にはハードルが高い短編集。

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    2014年04月29日
  • 敵は海賊・正義の眼

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    シリーズ第7作目。全体として読みやすくまとまっているが、初期よりテンションが下がった気がする。
    海賊が残虐に殺される事件が続出。ラテルたち海賊課チームも捜査に加わるがそこにはヨウメイの影が…
    久しぶりに読んだが、海賊課は相変わらずで面白い。
    しかし今回はタイタン市警とリジーに比重を置いているせいで、ラテルやアプロの活躍があまりなく残念。
    モーチャイがヨウメイの逆鱗に触れたツボは何だったのか、今ひとつわからなかった。

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    2014年03月31日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    難しいの一言。
    場面が次々と変わっていき、戸惑う登場人物と同様にこちらもついて行くのが大変だった。何度が読み直したが完全に理解できていない。
    前二冊と比べ、難易度が圧倒的に高いので腰を据えて読むことをお勧めする。

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    2014年03月23日
  • 完璧な涙

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    思考機械を書かせたらこの人の右に出る人はいないだろう。その描写の中でも、この作品の”それ”は飛びぬけている。
    その他の部分は、はっきりいって自分には理解不能である。作品世界の構造をつかむことができなかった。そういうところが、この人の作品の難しいところだと思う。

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    2013年11月17日
  • 太陽の汗

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    神林作品らしくなく。飛躍的展開、異質な登場人物、長々とした独白がない。
    他の作品ではそういうものをわずらわしくも感じるけど、無くなるとなくなるとで寂しい。

    あと主・客観の混乱というテーマは好きじゃない。軸となる客観的事実が組み立てられているのか疑ってしまう。

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    2013年10月09日
  • いま集合的無意識を、

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    ネタバレ

    人とコンピューター(機械)とネットとの関わりについて、意識とは、個人とは、ということを考えさせられる短編集。作者らしさが存分に発揮されているし、「今」をずいぶん前から見通せていた先見性を感じる。表題作は刺激的。

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    2013年09月13日
  • いま集合的無意識を、

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    ネタバレ

    神林長平の短編集。

    SF小説の割りに、ライトノベルのような、軽快さや
    文章のわかりやすさは皆無。

    どちらかと言うと、哲学書的な作品ばかり。

    作者らしいと言えば、らしい作品。

    手軽に重厚な作品を楽しみたいのであれば、お薦めの本。

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    2013年09月09日
  • 敵は海賊・正義の眼

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    いつものシリーズとは違って外部から見た海賊課、ラテルチームでなんだかかっこ良さ3割増ししていた!笑
    ラテルがちゃんと刑事をしていてこんなのラテルじゃない!と思ったけども、アプロとラジェンドラが関わるといつものラテルだった。元々はまともなの、かも?
    モーチャイの幼児性をどう処理するのか期待したけれども、結局は矯正出来ないという結論でちょっと残念だった。モーチャイの幼児性はネットやSNSで見かける、言葉は悪いがキチガイの様な人のことかなぁ、と思っていたから特に対処法がないという結果で残念に思った。
    しかし、ラテルはかなり描写されていたけれども、アプロとラジェンドラが少なくて寂しい。外部から見た時

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    2013年09月04日