神林長平のレビュー一覧

  • いま集合的無意識を、

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    ネタバレ

    『ハーモニー』へのアンサーだとは聞いたが、まさかこんな直接的対話による文字通りの「応答」だとは思っていなかった。神林がこんなにも熱を帯びた語りを書き上げるのか。そうか。

    知能と意識の相克、行き過ぎたリアルを抑制するためのフィクションという役割に対し、過剰に暴走したフィクションに対しては停める術がない。また『ハーモニー』とはフィクション、すなわち物語を棄てた世界であり、未来を<想像>できない彼らは、やがて破滅するしかない、と。

    フィクション、虚構の力を制御できなくなった世界とは、『ぼくらは都市を愛していた』で描かれたそれであることは間違いない。そしてまた円城が描き上げた『屍者の帝国』もまた、

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    2014年07月12日
  • いま集合的無意識を、

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    ネタバレ

    短編集のつめこみ。
    おもしろかった。
    神林の「意識論」が伊藤計劃を通してかかれてあり、
    相変わらず冴え渡っていらっしゃるなぁと。

    神林さんの意識の向こう側、人類は進化の過程で次に何を獲得するのか、それに触れたい。

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    2014年07月06日
  • 敵は海賊・海賊たちの憂鬱

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    ラテルとアプロのいつものコンビがいつものようにドタバタしてましたが、今回も安定したエンターテインメントぶりで、中々楽しめました。

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    2014年06月26日
  • いま集合的無意識を、

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    表題作は、伊藤計畫の残虐器官、ハーモニーの評論をしているように見せかけて、ネット社会による没個性の傾向に警鐘を鳴らす。鋭いが、伊藤計畫の2冊を未読の人やつまらなかった人にはハードルが高い短編集。

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    2014年04月29日
  • 敵は海賊・正義の眼

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    シリーズ第7作目。全体として読みやすくまとまっているが、初期よりテンションが下がった気がする。
    海賊が残虐に殺される事件が続出。ラテルたち海賊課チームも捜査に加わるがそこにはヨウメイの影が…
    久しぶりに読んだが、海賊課は相変わらずで面白い。
    しかし今回はタイタン市警とリジーに比重を置いているせいで、ラテルやアプロの活躍があまりなく残念。
    モーチャイがヨウメイの逆鱗に触れたツボは何だったのか、今ひとつわからなかった。

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    2014年03月31日
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風

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    難しいの一言。
    場面が次々と変わっていき、戸惑う登場人物と同様にこちらもついて行くのが大変だった。何度が読み直したが完全に理解できていない。
    前二冊と比べ、難易度が圧倒的に高いので腰を据えて読むことをお勧めする。

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    2014年03月23日
  • 完璧な涙

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    思考機械を書かせたらこの人の右に出る人はいないだろう。その描写の中でも、この作品の”それ”は飛びぬけている。
    その他の部分は、はっきりいって自分には理解不能である。作品世界の構造をつかむことができなかった。そういうところが、この人の作品の難しいところだと思う。

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    2013年11月17日
  • 太陽の汗

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    神林作品らしくなく。飛躍的展開、異質な登場人物、長々とした独白がない。
    他の作品ではそういうものをわずらわしくも感じるけど、無くなるとなくなるとで寂しい。

    あと主・客観の混乱というテーマは好きじゃない。軸となる客観的事実が組み立てられているのか疑ってしまう。

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    2013年10月09日
  • いま集合的無意識を、

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    ネタバレ

    人とコンピューター(機械)とネットとの関わりについて、意識とは、個人とは、ということを考えさせられる短編集。作者らしさが存分に発揮されているし、「今」をずいぶん前から見通せていた先見性を感じる。表題作は刺激的。

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    2013年09月13日
  • いま集合的無意識を、

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    ネタバレ

    神林長平の短編集。

    SF小説の割りに、ライトノベルのような、軽快さや
    文章のわかりやすさは皆無。

    どちらかと言うと、哲学書的な作品ばかり。

    作者らしいと言えば、らしい作品。

    手軽に重厚な作品を楽しみたいのであれば、お薦めの本。

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    2013年09月09日
  • 敵は海賊・正義の眼

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    いつものシリーズとは違って外部から見た海賊課、ラテルチームでなんだかかっこ良さ3割増ししていた!笑
    ラテルがちゃんと刑事をしていてこんなのラテルじゃない!と思ったけども、アプロとラジェンドラが関わるといつものラテルだった。元々はまともなの、かも?
    モーチャイの幼児性をどう処理するのか期待したけれども、結局は矯正出来ないという結論でちょっと残念だった。モーチャイの幼児性はネットやSNSで見かける、言葉は悪いがキチガイの様な人のことかなぁ、と思っていたから特に対処法がないという結果で残念に思った。
    しかし、ラテルはかなり描写されていたけれども、アプロとラジェンドラが少なくて寂しい。外部から見た時

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    2013年09月04日
  • 七胴落とし

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    子供と子供でなくなってしまった大人。
    うーん……すごいSFなのかもしれないけど……
    いまいちピンとこなかった……私が大人になってしまったからか

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    2013年07月10日
  • いま集合的無意識を、

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    一番面白かったのは「ぼくのマシン」か。
    「雪風」はこのような魅力的なキャラクターと世界があるのに、あのような結末になるのは本当におしいと思う。
    次点はなし。

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    2013年06月19日
  • 敵は海賊・不敵な休暇

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    海賊の休暇に、乾杯。



    序盤の「敵は海賊、ぶちのめせ」なラジェンドラが可愛い(笑)。たまに振りきれてるラジェンドラさん。
    そしてなんといってもラスト、ヨウメイとアプロの対決がかっこええ……!

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    2013年05月23日
  • 親切がいっぱい

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    軽く読める神林作品。
    殆ど台詞で進んでいくので、
    舞台かなんかでダラダラやっても面白い様な気がします。
    そんなに恨んで生きてちゃ死んでからやる事無くなるっていう台詞がツボでした。

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    2013年05月13日
  • 敵は海賊・海賊の敵

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    おそらく、作中最強であろう黒猫の出番がえらく少ない気がする。
    いや、気のせいではないと思う。

    わりと海賊よりの話。最近このケースが多いという声もあったが、
    正直よく覚えていない。
    ああ、でもA級の敵とか正義の眼とかそうかも。

    イラスト(表紙)が黒猫しかいない気がするのも気のせいかもしれんが。

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    2013年02月24日
  • 敵は海賊・海賊の敵

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    ラジェンドラ視点から語られる久しぶりの続編
    人工AIに語らせようとした時点で、登場人物に客観的になりすぎたのは、若干無理があったのではないだろうか。
    でも海賊課の連中に会いたくて続けて読んでしまうライフワーク小説

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    2013年02月17日
  • 宇宙探査機 迷惑一番

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    地球連邦軍の小隊が月付近の中空で見つけたものは、見るものによって形を変える謎の物体だった。月に墜落したそれ、言語化思考装置「迷惑一番」の一部を回収して月面へ帰還するが、そこは小隊員たちが知っている世界とはなにかが少しずつ、しかし決定的に「違う」世界だった…。86年、つまり『完璧な涙』や『今宵、銀河を盃にして』と同時期発表された作品の復刊。言葉を書くこと、どこまでも楽観的でご都合主義な、だけど実は悲惨な物語、というテーマは神林小説の十八番だけど、本作では特にライトに描かれていてスラっと読めた。

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    2016年01月17日
  • 敵は海賊・海賊の敵

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    敵は海賊シリーズ9作目?
    (どうでもいいが、タイトルを見ただけでは既読か新作かわかりにくい…)

    海賊課三人組の中では、毒舌ラジェンドラが一番お気に入りの私。そのラジェンドラが書いた本作!さぞかし高慢と罵詈雑言の嵐に違いない、と思ったら…
    意外におとなしかった。あらら。
    まあ、ラジェンドラはコンピュータで、毒舌でも中身は理路整然としているのが当たり前。ストーリー自体が判りやすくなっているのは有難いけども(いつもは半分位分からないまま読みとばしている)その分、ジャズのようなライブ的な?変速的な?文章が味わえなかったのは残念。

    加えて、キャラがいつものメンバーだけで終わっているのと(ゲストキャラ

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    2013年02月04日
  • 敵は海賊・海賊の敵

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    敵は海賊。6年ぶりの最新刊はサブタイトルの通り海賊の敵が出現。海賊の敵を始末しようとする海賊と、その海賊の敵を利用して海賊を始末しようとする海賊課と、その中間に立つ惑星国家との変則三つ巴の戦い。
    海賊課のラテル・黒猫アプロ・ラジェンドラの漫才トリオと、匋冥・ジュビリー、そして今回のゲスト登場者ポワナの哲学的やり取りのバランスがよかった。
    アプロはただ食い気で騒いでるだけだったのが残念。

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    2013年02月04日