神林長平のレビュー一覧

  • 敵は海賊・不敵な休暇
    海賊の休暇に、乾杯。



    序盤の「敵は海賊、ぶちのめせ」なラジェンドラが可愛い(笑)。たまに振りきれてるラジェンドラさん。
    そしてなんといってもラスト、ヨウメイとアプロの対決がかっこええ……!
  • 親切がいっぱい
    軽く読める神林作品。
    殆ど台詞で進んでいくので、
    舞台かなんかでダラダラやっても面白い様な気がします。
    そんなに恨んで生きてちゃ死んでからやる事無くなるっていう台詞がツボでした。
  • 敵は海賊・海賊の敵
    おそらく、作中最強であろう黒猫の出番がえらく少ない気がする。
    いや、気のせいではないと思う。

    わりと海賊よりの話。最近このケースが多いという声もあったが、
    正直よく覚えていない。
    ああ、でもA級の敵とか正義の眼とかそうかも。

    イラスト(表紙)が黒猫しかいない気がするのも気のせいかもしれんが。
  • 敵は海賊・海賊の敵
    ラジェンドラ視点から語られる久しぶりの続編
    人工AIに語らせようとした時点で、登場人物に客観的になりすぎたのは、若干無理があったのではないだろうか。
    でも海賊課の連中に会いたくて続けて読んでしまうライフワーク小説
  • 宇宙探査機 迷惑一番
    地球連邦軍の小隊が月付近の中空で見つけたものは、見るものによって形を変える謎の物体だった。月に墜落したそれ、言語化思考装置「迷惑一番」の一部を回収して月面へ帰還するが、そこは小隊員たちが知っている世界とはなにかが少しずつ、しかし決定的に「違う」世界だった…。86年、つまり『完璧な涙』や『今宵、銀河を...続きを読む
  • 敵は海賊・海賊の敵
    敵は海賊シリーズ9作目?
    (どうでもいいが、タイトルを見ただけでは既読か新作かわかりにくい…)

    海賊課三人組の中では、毒舌ラジェンドラが一番お気に入りの私。そのラジェンドラが書いた本作!さぞかし高慢と罵詈雑言の嵐に違いない、と思ったら…
    意外におとなしかった。あらら。
    まあ、ラジェンドラはコンピュ...続きを読む
  • 敵は海賊・海賊の敵
    敵は海賊。6年ぶりの最新刊はサブタイトルの通り海賊の敵が出現。海賊の敵を始末しようとする海賊と、その海賊の敵を利用して海賊を始末しようとする海賊課と、その中間に立つ惑星国家との変則三つ巴の戦い。
    海賊課のラテル・黒猫アプロ・ラジェンドラの漫才トリオと、匋冥・ジュビリー、そして今回のゲスト登場者ポワナ...続きを読む
  • 敵は海賊・海賊版 DEHUMANIZE
    時に入る渋くかっちょいい記述はありつつも、全体を通すとドタバタコメディなんだなあ。あっけらかんとした笑いの感じに80年代な印象を受けて、初版を見たらやはり1983年。なるほどな。余り、そこを楽しむことはできなかった。

    とはいえ物語に仕組まれたからくりは流石神林先生、面白い。

    この本は、登場人物の...続きを読む
  • アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風
    戦闘妖精雪風。さてこれは一体何だろう。
    正直この展開にはちょっとついていけない。ジャム人間が出てきた辺りから「あれ?」と思い始めていたが、この3作目に至って何だか不思議な世界に入り込んでしまった。
    この現実の境界線が曖昧になっていくシュールな展開は、1作目辺りの硬派な戦記モノ的な世界観から随分ずれて...続きを読む
  • あなたの魂に安らぎあれ
    SFが読みたくなったので初めて神林作品を手にとりました。話は面白いけどちょっと宗教くさくて、所帯染みたキャラばかりでわくわく感がなかったのが残念。そういう時代の話なんだけど登場人物が一人として爽やかじゃないので、最後の開放感が薄れていた感じ。
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風
    作中では前作から時間の経過が然程無いようですが、主人公の人格が事件をきっかけとしても変わりすぎ?1巻、2巻と読み進めると少々違和感が有りました。また、前作よりもドッグファイトの描写が減り、エンターテイメント小説と云うよりも観念・哲学的な話が殆どになってきています。
    そして物凄く良い処で終わってしまっ...続きを読む
  • いま集合的無意識を、
    こういうこと書く人達がいると、なんで人は科学とか技術を発展させられるのかがわかる気になる。

    ___

    この本は一種のコミュニケーション論だと思った。

    コミュニケーションとは意思疎通のことだ。
    現代ではあらゆるコミュニケーションツールと言うものが存在する。しかし、人はそういったコミュニケーションの...続きを読む
  • 猶予の月(下)
    あの神林長平が姉弟の禁断のラブストーリーを書いた!?という触れ込みだったんで手に取ったけど、内容はガチでSFでした。
    「擬動」の概念を理解しきれず敢え無く敗退・・・
    いつかまた再挑戦したい。
  • 猶予の月(上)
    あの神林長平が姉弟の禁断のラブストーリーを書いた!?という触れ込みだったんで手に取ったけど、内容はガチでSFでした。
    「擬動」の概念を理解しきれず敢え無く敗退・・・
    いつかまた再挑戦したい。
  • プリズム
    買ったのはいつだっけ? 3、4年、下手するともっと前だ。そのときに3分の2くらい読んでこりゃだめだ手に負えんと投げ出したまま積ん読棚でひっそりしていたのを引っ張り出してみた。前に読んでいたときは物凄く読みにくくてそれでも話としては面白いような気がして半分以上はどうにか読んだのだが、それも力尽きて投げ...続きを読む
  • 過負荷都市
    都市という膨大なエネルギーや情報が流れる“場”を、それらのエネルギーや情報から“有効”なもの…人間の意志や望みをより分けてインプットし、「それに即した世界」をアウトプットすることで、住人たちの総意の具現化としての都市を制御する中枢体・クォードラム。論理的でない、他者と共有されない感情的な意志や欲望で...続きを読む
  • 敵は海賊・猫たちの饗宴
    神林作品読破計画、やっと再開。海賊課シリーズ長編第二弾は、構造的にも実験的というか、CAWシステムという人工知能が著述した小説という体裁を取っていた前作「海賊版」より、単純に作りもエンターテイメント寄りで、気楽に読める。
    今回登場するのはコンピュータ支援思考システム=CATシステム(Commpute...続きを読む
  • あなたの魂に安らぎあれ
    おもしろい。

     古くて字が小さいなどの困難さを乗り越えて読む価値がある。人間かアンドロイドか、地球か火星か、敵か味方か? 多少長めではあるが、きれいに決まるダブルもしくはトリプルどんでん返しもナイスだ。

     だれがアンドロイドでだれが人間で、みたいなディック風味も楽しめるし、すべてを決める降臨神が...続きを読む
  • グッドラック 戦闘妖精・雪風
    戦闘妖精・雪風の続編です。

    前編は雪風がジャム機との戦いで損耗し、
    自己のデータを新型機へ転送して、新型機(メイブ)へ
    転生した後からの話になるのですが・・・。

    前作ではジャムは何であるのか?
    コミュニケーションは取れるのか?
    などは、あまり描写されなかったのですが、
    本作ではジャムとコミュニケ...続きを読む
  • 帝王の殻
     火星三部作の二作目は、(今度こそ)火星の話。
     どうしてそこまで火星人がPABを必要とするようになったのかが、作中ではちょっと分かりにくかった。ありもしない空想だとは思わないけれど。
     私が自分との対話を、あまり必要としない人間だからなのかもしれない。「渋谷から新宿までの終電は何時かな?」とか機械...続きを読む