あらすじ
月面都市の大企業LAP社は、自社製アンドロイドの両親に人間の少年を養育させる実験を行なっていた。この非人道的行為を告発するため訪れた地球のジャーナリスト・リビーは、やがて少年の哀しい出自を知る。それは、地下都市跡で生活し、地上の人間からは蔑視される一族“ルナティカン”の物語でもあった……
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Posted by ブクログ
大企業が開発したアンドロイド両親によって養育された少年は、企業により保護される「王子様」として月面都市で暮らしていたが、地球からやって来た女性作家と、彼のボディーガードも務めていた“ルナティカン”出身の自由探偵により、自分の出自が月の被差別民・ルナティカンだと知る――
映画「A.I.」(人間とアンドロイドの親子関係は逆だけど)を何となく思い出すような、プログラミングされた愛情を持つアンドロイド両親と少年ポールが迎える結末はかなり重い。が、この物語の主筋を担うのではポールではなく、自由探偵のリックということで、物語世界がはらむ重いテーマは取り立てて掘り下げられることなく、ストーリーはハードボイルド調に淡々と展開する。シビアではあるが、真実を知って一歩先へと歩み出した登場人物たちの後ろ姿を見送る形で終わるラストは、バッドエンドではないと感じた。
Posted by ブクログ
月面都市の大企業LAP社は、自社製アンドロイドの両親に人間の少年を養育させる実験を行なっていた。
すごいもうなんか鬱々としたお話です。もう一度読もうという気にはなりませんでした。
Posted by ブクログ
もうちょっと主役二人の間に、
感情の通いあいがあった方が自然に思えたかもしれない。
「いつもの」神林さん、いつものテーマ。
このテーマには若干食傷気味か。はずれはないが。