鹿島茂のレビュー一覧

  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 渋沢栄一 下 論語篇

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    著者の主力武器であるフランス第二帝政下万国博覧会に
    渋沢栄一のパリ留学がとびこんできたことを掴んで
    その面から明治維新の一面を照らす評伝
    渋沢栄一の明治における活躍はサンシモン主義の影響下にあるという論証と
    評伝としての構成が
    かなりながめの連載作品ということもあってとりちらかっており
    著者いつもの決めつけを隠さない書きぶりとか
    小説風だったりする挿話場面を挟んでみたりだとか
    いろいろ適当で繰り返しも多いが
    そこが歴史読み物として魅力でもあるし評伝として欠点でもある
    タレーランやナポレオン三世を描いたように
    この作品も渋沢栄一を中心とした日本経済近代化物語としたほうが
    まだまとまったと思うけれ

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    2018年11月12日
  • NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ

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    ネタバレ

    ブレーズ・パスカルは17世紀のフランスの数学者であり、哲学者です。パスカルの定理や、パスカルの原理といった自然科学分野でも大きな足跡を残すと同時に、「人間は考える葦である」といった有名な言葉でも知られています。

    仏文学者の鹿島茂は、パスカルの哲学者としての思想のエッセンスをわかりやすく抽出しています。人間の考えるという行為が人間の尊厳の中心にある、と主張するパスカルの思考の背景を、彼のキリスト教への信仰から辿っています。

    他にも、パスカルの言葉が随所に散りばめられています。

    「人間のあらゆる不幸はたった一つのことから来ているという事実を発見してしまった。人は部屋の中にじっとしたままではい

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    2018年11月10日
  • 怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史

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    『英国マザーグース物語』を再読したので
    『やる夫が鉄血宰相になるようです』を再読し
    『やる夫で学ぶ第一次世界大戦』を再読しつつこれも再読する
    ナポレオン三世はあんまり好きになれないが
    フランツ・ヨーゼフ1世はいいよね
    ヴィルヘルム1世もいいよね
    ビィクトリア女王もいいし
    ヴィルムヘルム2世も人間味があるね
    ナポレオン三世はフランス近代化に功績があったことは間違いないし
    イタリア戦争も普仏戦争もナポレオン三世でなかったからと言って
    結果が変わったかどうかはわからないから
    もっと評価されていいのはわかるが
    嫌われるのもわからないでもない

    2013/2/22
    ナポレオン三世=フランス第二帝政
    とす

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    2018年10月18日
  • エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層

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    エマニュエル・トッドさんの家族類型理論のとてもわかり易い解説と応用。応用編の題材が今の閉塞感あふれる世界や日本に関係する事案でちょっぴりだが心が休まった。

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    2018年06月20日
  • 衝動買い日記

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    ネタバレ

    「えいっ!買った」。体脂肪計に腹筋マシーン、時計、財布、トランクス、猫の家からご存じ挿絵本まで全24アイテム、衝動的買い物の顛末日記。巻末に「衝動買い」結果報告を付す。(帯)

    古本関連で読もうと思っていた鹿島茂さんの本一冊目。
    丁寧で嫌みのない文章は読みやすく、是非他の本も読んでみたいと思いました。
    内容も面白く、顛末の報告も嬉しい配慮。
    なにより、あとがきに記されているこの本の書評的な評価に強く賛同いたします。

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    2018年05月17日
  • パリの異邦人

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    パリにいた!
    それが文学者としての成長の一つになった人々。
    時代背景ということも彼らの行動に影響しているんだなぁ。

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    2017年11月11日
  • かの悪名高き十九世紀パリ怪人伝(小学館文庫)

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    十九世紀のフランスの新聞に関わった方々の評伝。
    なんてこの時期、強烈な個性の人物が多いのでしょうか。
    もっとも、成り上がっていくのには、
    ぶっとい根性と運、頭の切り替えの早さとアイディア。
    それに押しと自己主張!
    ほとんどが貧乏で地位も無い人ばかり。
    でも、自分と手がけた出版物の名前を残すのですから、スゴイもんなのです。
    大衆紙、風刺、通信社・・・今では当たり前にあるモノの
    ルーツがここに始まる!といった感じです♪

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    2017年10月14日
  • エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層

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    トッドの家族人類学を基に、歴史と現代社会の背景を説明しようとするもの。特に、日本の直系家族の成り立ちと、その歴史を扱った章がおもしろい。新書なので内容は深くないが、トッドの家族人類学の奥深さは十分に伝わってくる。

    中国の華北地方では、春秋戦国時代に直系家族が成立していた。直系家族は横に連帯して大きくなることはないため、小邦分立となる。大勢の騎兵を動かす匈奴が襲ってくると、秦の始皇帝は、大勢が協同する遊牧民のスタイルに父親の権威性を加えた共同体家族を確立させ、直系家族原理を撲滅するために焚書坑儒を行った。

    外婚制共同体家族では、強靭な権力を持っている父親が亡くなると統率がとれなくなる。アッテ

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    2018年10月31日
  • エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層

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    めちゃくちゃわかりやすい!
    世界のニュースの的確な予想をし、予言、とすら言われるトッドの発言が、非常に地に足のついたデータの分析によってもたらされているものだということがよくわかります

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    2017年09月21日
  • 怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史

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    パリについての紀行文なら、鹿島茂氏が第一級。何より、詳しいし、文章も上手い。
    但しこの本は、筆者が少し構えて、研究者の側面を前に出した本格本。ナポレオン三世については、ちゃんとした本がないので、貴重な良書だ。以下別途

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    2016年10月02日
  • 吉本隆明1968

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    1968年の学生運動にコミットした著者が、当時の若者たちがなぜ吉本隆明を支持したのかということを明らかにする試みです。

    転向論や芥川龍之介論を読み解くことで、吉本の思想の中心概念である「大衆の原像」が当時の学生たちにどのような問題を投げかけたのかを解き明かします。その後、本書で著者がもっとも力を入れて論じている、『高村光太郎』の解読がつづきます。フランス留学時にロダンに触れることで掲示された「世界的普遍性」と、父・光雲によって象徴される「日本的特殊性」のあいだで苦悶した光太郎は、長沼智恵子との恋愛、結婚、セックスに「性のユートピア」を見いだし、それによって問題の解決を図ろうとしたと、吉本は考

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    2017年11月30日
  • 進みながら強くなる――欲望道徳論

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    鹿島さんのこれまでに伝えてきた「ドーダ」という人間社会における起動力の重要な自己認知欲求の話を絡めながら、社会の変化にあわせた“新しい日本の道徳”の必要性を紹介、提案している本。一人ひとりが「正しく理解された利益」を自分の頭で考えられるようになることが大切と説いている。すなわち「自分だけの得」という短絡的でなく、少し譲って他人の得も残すことで、「自分の得」が得られるという社会契約の考え方が、今後の道徳の基底に求められているという考え方の紹介をしている。

    最終章では、グローバル資本主義の弊害を緩和する方策として、金持ちの「ドーダ」心をいかす「寄付の金額番付の発表」を提唱しているが、実現したらよ

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    2015年04月21日
  • [新版] 馬車が買いたい!

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    バルザック、フロベール、ユゴー、スタンダールの登場人物をガイドに19世紀のパリをガイドする。時代背景はナポレオン失脚後の復古王制から第二共和制を経て第二帝政のころ、18世紀後半にヨーロッパの文化の中心になっていたパリは人口も90万人を超えロンドンに次ぐ大都会になっていた。皇帝ナポレオン3世はオスマンにパリ改造計画を実行させ凱旋門から放射状に大通りが整備されるのだが、この本の主人公パリたちはパリ改造前のオシャレとはほど遠い小汚いごみごみした街から、アーケード付きのショッピング街やオープンカフェという現在につながるパリと両方を紹介している。

    同時代の日本はどういう頃かというと江戸時代後期で寒冷化

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    2014年11月20日
  • 勝つための論文の書き方

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    論文を書く際の視点や日々の生活の心構えについて紹介。問いを立てること、検証方法、証明方法について添削例を踏まえて説明しているため分かりやすい。

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    2014年10月13日
  • セーラー服とエッフェル塔

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    【本の内容】
    普段は気にしない世の中の不思議―たとえば、女性の乳房はなぜ膨らんでいて、男性はそれに愛着を感じるのか?

    セーラー服はなぜ日本にだけ定着し、根強い人気を誇るのか?

    こうしたエロスに関する疑問はもとより、巷に溢れる「?」に、ムッシュー・カシマは乱読をしながらユニークな仮説を立てていく。

    [ 目次 ]
    SMと米俵
    出世牛
    セミとキリギリス
    ビデ
    皮と革
    他人のくそ
    由緒正しい競争
    フロイトと「見立て」
    牛肉食いvs.カエル食い
    売られたエッフェル塔〔ほか〕

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー

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    2014年10月04日
  • 役人の生理学

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    オノレ・ド・バルザックのシニカルに満ちた役人論エッセイです。王政から民主政への過渡期の時代において、必然的に導入されることになった官僚制について、いち早くその本質を見極め、滑稽に描写したものになっています。
    訳者の鹿島茂の指摘通り、官僚機構が非効率で無駄が多い理由として、バルザックは間接選挙で支配者が決まる民主国家そのものの構造にあるとしていて、「賞罰を心得た君主に仕える」のではなく、民主国家に仕えるということは、「すべての人びと」が主人である国家に仕えるということであり、それは「『だれにも』仕えないというに等しい」のであって、報酬と名誉が満たされない以上、だれだって真面目に働こうという気持ち

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    2014年09月28日
  • ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815

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    勝手な想像で、小説みたいな歴史本だと思い込んでいたが、あにはからんやゴリゴリの歴史本だった。しかし、学問的な歴史解釈に明け暮れるのではなく、人間が歴史を作っていくさまが書かれていて、すんなり読める。知らなかった話も読めて楽しかった。

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    2014年07月24日
  • ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815

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    西洋史に詳しくない私でも興味深くわかりやすく読める文体と、鹿島氏独自の切り口の面白さもあって、文庫本にしても分厚い本ではありますが飽きたりだれたりすることなく読み進めることができました。フランス革命をキャッチフレーズ的にしか知っていないと欧州史の見方を誤ってしまうなと反省したところです。

    ちなみに登場する3社の中でいうと、ナポレオンは見ていて面白いし、フーシェのポジションには憧れるけど、最終的に自分が目指したいと思うのはタレーランではないかと思います。ま、あんな大物比べたらいけませんけどね。

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    2014年07月06日
  • 悪の引用句辞典 マキアヴェリ、シェイクスピア、吉本隆明かく語りき

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    限りなく、5つに近いのですが、いくつかは、なんとなく自分と共感できない部分が感じられて(一冊の本が人生を変える?)その部分でちょっと-です。でもよい本がたっぷり挙げられていますので、いくつか読んでみたい本を見つけられました。とてもよいブックガイドです。

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    2014年05月17日