鹿島茂のレビュー一覧

  • 悪の引用句辞典 マキアヴェリ、シェイクスピア、吉本隆明かく語りき

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     孫引き引用しようにも、一つ一つの引用句が長すぎる。
     2013年 第二次安倍内閣発足当時に出た本だけに、懐かしい話題が多い。菅内閣といっても、菅義偉ではなく菅直人だし。
     イラストが酷い。最初はヘタウマかと思ったら、次第にヘタヘタと判った。技術の拙さをスクリーントーン処理で糊塗している。よって☆4つ。

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    2020年10月03日
  • 職業別 パリ風俗

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    フランスの様々な職業について解説されています。

    レオナルドダヴィンチの父親が確か公証人だったと思います。
    (ただ村の公証人だから裕福と言ってもどれほどかは疑問)

    「公証人」は馴染みがないからわからなかったけれどなるほど裕福になれそうですね。
    まさにゆりかごから棺桶まで、って感じ。

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    2020年07月25日
  • 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター 小林一三

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     2020年6月、約3カ月間の営業自粛期間を経て、宝塚歌劇団が営業再開を発表したとき、「やはり自前の劇場を持ってるところは強い」と思った。大劇場や東京宝塚劇場公演はまだしも、全国ツアーや他の会場で実施予定だった公演さえも、梅田芸術劇場を使って、中止にせずに実現させてしまう頼もしさ。販売できる座席数が半分でも、上演できる箱を持っているところは強い。配信やライブビューイング、自前のテレビ放送、そして計算できる顧客の数。演劇業界が先が見通せない中、ある程度の収支計画を立てて実行に移しているんだろうなということが感じられる。「遠大な計画には一等地を買っておけ」この本の終盤、新宿コマ建設時のエピソードを

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    2020年07月05日
  • 衝動買い日記

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    鞄の中身や購入品紹介の記事が好きな私にはもってこいの本。2000年発行の本だったので最新の衝動買いコラムも読んでみたくなった。

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    2020年06月18日
  • NHK「100分de名著」ブックス ユゴー ノートル=ダム・ド・パリ 大聖堂物語

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    ネタバレ

    番組を観て面白かったので読んだ本。この本を読んで「ノートルダム=ド・パリ」の魅力と難解さがよくわかった。ブックス特別章の内容が難しかった。この本を読んで、「レ・ミゼラブル」も番組で取り上げて欲しいと思った。

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    2020年01月19日
  • 渋沢栄一 上 算盤篇

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    渋沢栄一がお札になると聞いたが、何をした人か知らなかったので読む。
    途中までは超面白い。特に、渋沢に資本主義を教えた重要人物フリュリ=エラールの遺族にコンタクトを取り、未だ見ぬ歴史資料を送ってもらうところなど、わくわくする。
    後半は史実を追うだけになりがちで、そこまで興味を惹かれなかった。
    まだ下巻もあるのか。

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    2019年06月06日
  • 堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤

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    堀田善衛は何冊か読んでいたが、この堀田善衛の魅力を伝える紹介本を読んで改めて他の作品も読みたくなった。5人の作家や学者による紹介文も彼の魅力をよく伝えているが、終章の「堀田善衛のことば」は直接に彼の考えが伝わるので非常に参考になる。
    「おれは、人が生きることに賛成なのだ。」『路上の人』より
    「納得できない場合には、未決のままにしておかなければならない。」『ミッシェル 城館の人』より

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    2019年03月25日
  • パリの日本人

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    「今度、パリに行くんだ」と友人・知人に言いまくったことがある。
    20代後半の編集事務所勤務時代、2回目の海外出張がパリだった。

    語学の才能ゼロなので当然のようにフランス語は出来ないが、石畳
    に感動し、パリジャンを気取ってカフェでクロワッサンとカフェ・
    オ・レの朝食を摂った。

    仕事自体が夜遅くまでかかったので、実際には時差ボケと睡眠不足で
    ボーっとした頭でカフェの椅子に座っていたのだが、西園寺公望や
    東久邇宮稔彦もこの辺りを歩いたのかなぁなどと考えた。

    明治時代から第二次世界大戦前までにパリに留学した日本人が、そこ
    でどのような生活を送っていたかの足跡を追ったのが本書だ。

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    2019年03月16日
  • NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ

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    パンセをストーリー仕立てでわかりやすく解説してくれてとてもおもしろかった

    「人は考える葦である」と考えるに至った経緯がわかり、パスカルの人間性が好きになった。

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    2019年02月27日
  • ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815

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    フランスの革命期から帝政を経て王政復古、百日天下以降へ至るまでを、“皇帝”ナポレオン、“天才外交官”タレーラン、“フランス全土にスパイ網を張り巡らせた警察長官”フーシェの絡みで描いた本。
    フランスの哲学者、フーリエの唱えた人間の持つ感情の諸要素(情念)のうち、“熱狂”“移り気”“陰謀”をこの3人に当てはめて、その絡みを解説していきます。
    タレーランの“移り気”はいまいちピンと来なかったものの、ナポレオンの“熱狂”、フーシェの“陰謀”は正にその通りだと思いました。
    この時期のフランスがとても面白く、分かりやすく感じ、同時に知的好奇心も刺激されて「ナポレオンがなぜ戦争に強かったのか?」や「タレーラ

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    2019年01月30日
  • 勝つための論文の書き方

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    タイトルほどの軽い印象は無い。内容は表面的では無く、より本質的で評価できる。問いの建て方、資料の集め方、コーパスの設定など、著者はフランス文学専門だが、文学系論文意外にも応用が利くと思う。時々読み返してもいいのではないか、と感じ

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    2019年01月11日
  • 新版 吉本隆明 1968

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    鹿島茂 「 吉本隆明 1968 」 高村光太郎 論の中に組み込まれた 自立の思想、転回論、大衆ナショナリズム など 吉本隆明 の思想を 体系化した本。

    自立の思想
    *コントラ前衛的コミュニケーション=自立せよ、その日常生活意識を とことんまで 意識化してみよ
    *日本社会の構造に迫り、左翼的な類型とは別の、根源的な変革方法

    高村光太郎の了解不可能性
    *不可視の金網のような わからなさ
    *高村光太郎の出自の問題
    *了解可能性(普遍性)から 了解不可能性(個別性)への転落→了解不可能性の視線でしか西欧を見れなくなった

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    2018年11月26日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 渋沢栄一 下 論語篇

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    著者の主力武器であるフランス第二帝政下万国博覧会に
    渋沢栄一のパリ留学がとびこんできたことを掴んで
    その面から明治維新の一面を照らす評伝
    渋沢栄一の明治における活躍はサンシモン主義の影響下にあるという論証と
    評伝としての構成が
    かなりながめの連載作品ということもあってとりちらかっており
    著者いつもの決めつけを隠さない書きぶりとか
    小説風だったりする挿話場面を挟んでみたりだとか
    いろいろ適当で繰り返しも多いが
    そこが歴史読み物として魅力でもあるし評伝として欠点でもある
    タレーランやナポレオン三世を描いたように
    この作品も渋沢栄一を中心とした日本経済近代化物語としたほうが
    まだまとまったと思うけれ

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    2018年11月12日
  • NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ

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    ネタバレ

    ブレーズ・パスカルは17世紀のフランスの数学者であり、哲学者です。パスカルの定理や、パスカルの原理といった自然科学分野でも大きな足跡を残すと同時に、「人間は考える葦である」といった有名な言葉でも知られています。

    仏文学者の鹿島茂は、パスカルの哲学者としての思想のエッセンスをわかりやすく抽出しています。人間の考えるという行為が人間の尊厳の中心にある、と主張するパスカルの思考の背景を、彼のキリスト教への信仰から辿っています。

    他にも、パスカルの言葉が随所に散りばめられています。

    「人間のあらゆる不幸はたった一つのことから来ているという事実を発見してしまった。人は部屋の中にじっとしたままではい

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    2018年11月10日
  • 怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史

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    『英国マザーグース物語』を再読したので
    『やる夫が鉄血宰相になるようです』を再読し
    『やる夫で学ぶ第一次世界大戦』を再読しつつこれも再読する
    ナポレオン三世はあんまり好きになれないが
    フランツ・ヨーゼフ1世はいいよね
    ヴィルヘルム1世もいいよね
    ビィクトリア女王もいいし
    ヴィルムヘルム2世も人間味があるね
    ナポレオン三世はフランス近代化に功績があったことは間違いないし
    イタリア戦争も普仏戦争もナポレオン三世でなかったからと言って
    結果が変わったかどうかはわからないから
    もっと評価されていいのはわかるが
    嫌われるのもわからないでもない

    2013/2/22
    ナポレオン三世=フランス第二帝政
    とす

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    2018年10月18日
  • エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層

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    エマニュエル・トッドさんの家族類型理論のとてもわかり易い解説と応用。応用編の題材が今の閉塞感あふれる世界や日本に関係する事案でちょっぴりだが心が休まった。

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    2018年06月20日
  • 衝動買い日記

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    ネタバレ

    「えいっ!買った」。体脂肪計に腹筋マシーン、時計、財布、トランクス、猫の家からご存じ挿絵本まで全24アイテム、衝動的買い物の顛末日記。巻末に「衝動買い」結果報告を付す。(帯)

    古本関連で読もうと思っていた鹿島茂さんの本一冊目。
    丁寧で嫌みのない文章は読みやすく、是非他の本も読んでみたいと思いました。
    内容も面白く、顛末の報告も嬉しい配慮。
    なにより、あとがきに記されているこの本の書評的な評価に強く賛同いたします。

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    2018年05月17日
  • パリの異邦人

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    パリにいた!
    それが文学者としての成長の一つになった人々。
    時代背景ということも彼らの行動に影響しているんだなぁ。

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    2017年11月11日
  • かの悪名高き十九世紀パリ怪人伝(小学館文庫)

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    十九世紀のフランスの新聞に関わった方々の評伝。
    なんてこの時期、強烈な個性の人物が多いのでしょうか。
    もっとも、成り上がっていくのには、
    ぶっとい根性と運、頭の切り替えの早さとアイディア。
    それに押しと自己主張!
    ほとんどが貧乏で地位も無い人ばかり。
    でも、自分と手がけた出版物の名前を残すのですから、スゴイもんなのです。
    大衆紙、風刺、通信社・・・今では当たり前にあるモノの
    ルーツがここに始まる!といった感じです♪

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    2017年10月14日