鹿島茂のレビュー一覧

  • 渋沢栄一 下 論語篇

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    日本資本主義の父と言われる渋沢栄一の伝記作品。筆者は18年間もの長い間、紆余曲折を経て本作品を完成。ライフワークと語るだけあって極太のドキュメンタリー作品に仕上がっている。本作品は、思想家であり行動家たる所以。資本主義の本質を如何にして見抜いたか。人生における選択の局面。モラルを商売の本質としたルーツ。そして卓越した経営者ではなくプランナーとして500社にも及ぶ会社をいかにして立ち上げてきたか?など、歴史上有名人との触れ合いも交えながら克明に解説を進めていく。ドラッガーをして明治の奇跡と言われた軌跡をとくとご覧あれ~。人生訓がタップリつまった指南書です。

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    2013年09月14日
  • 甦る昭和脇役名画館

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    ネタバレ

    1970年を間にはさんだ十年間というのは、東大安田講堂、三島事件を経て浅間山荘事件に至る熱い政治の季節でもあった。そんな時代を背に当時大学院受験に失敗した鹿島茂は、坂口安吾のいう「落魄」の思いを胸に、場末の映画館に通い詰めていたという。特別政治闘争に肩入れしていなくても、しだいに閉塞感を増しつつあった時代状況の中で自分の居場所を探しあぐね、映画館の暗闇の中をアジールにしていた若者は少なくなかったのではないだろうか。

    当時の映画館にはどんな映画がかかっていたのだろう。量産した映画を系列館にかけるというシステムをとっていた邦画五社は、桁外れの制作費や宣伝費をかける洋画に押され、その力を失いつつあ

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    2013年03月12日
  • 怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史

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    分厚い本ですが、短く区切られた構成と堅苦しさとは無縁な文章のおかげでちょっとの空き時間でも気軽に読める親しみやすさがあります。しかも時間を忘れてしまうほどの面白さ。ユゴーやマルクスなどのビッグネームにこきおろされたり、普仏戦争の惨敗が目立って後世に散々な評価を残したナポレオン3世ですが、この本を読むと「それなりに上手くやったトボけた味のおとっつあん」という印象を持ちます。もちろん看過できない失点もいくつかありますが、経済・産業政策では素晴らしい功績を残しています。ただこの人、女性関係があまりにも...

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    2013年02月13日
  • 勝つための論文の書き方

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    非常に有益な本だった。少なくとも文系学生は読んで損のない本だと言えると思う。
    余談だが、本書を通じて、著者の専門分野である文学研究に対しても知見も深まった。

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    2012年11月16日
  • SとM

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    パリが愛した娼婦に続き、鹿島先生の本。

    日本と海外のSMの違いについて、その発祥について、などなど盛りだくさんの本でした。すっごい面白かった!
    時々「それはちょっと飛躍しすぎでは…」って思う部分もあるんだけど、この人の場合はこういうこと考えるのが楽しくてしょうがなくて、ぶっとんじゃったんだろうなって思えるw

    Mの女の子が嫌いなのは「粗暴で自己中なだけの自称S」とか、普段私が言ってるのそのまんまじゃん!って思いながら読んでました。
    多分この人、自分の中に女でMな部分が多くあるんだと思う。

    特に西洋のSM文化は「家畜文化」から来てるっていうのはすごい納得した。拘束具も革だし、鞭だもんね。

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    2012年09月09日
  • [新版] 馬車が買いたい!

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    クーペ、キャブリオレ、ムスタングってのは馬車の時代からあった車種なんですねー。社交場にクールなマシンで乗り付けたいのは今も昔も。

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    2012年05月22日
  • 勝つための論文の書き方

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    タイトルからすると、学生用の本のイメージを抱きがちだが、そんなことはない。
    出版やテレビに関わる人にとって、かなり有益な本。
    仮説の立て方、資料収集の方法(1次資料と2次資料の違いなどの説明も)、構成の立て方などなど、参考になる話が非常に多い。

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    2011年12月23日
  • 勝つための論文の書き方

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    単なる論文の書き方だけでなく、読み物として楽しめました。

    本書は、最初から最後まで退屈せずに勉強できたので、非常に良本だと思います。

    仕様書など、文書を書く機会は多いので、ちゃんと役立てばよいのだけれど・・・
    プレゼンテーションの作り方に関しても参考になると思います。

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    2011年04月16日
  • ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815

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    ネタバレ

    フランス革命からナポレオンの没落までの大役者、ナポレオン、フーシェ、タレーランの三人と、彼らを突き動かした情念に焦点を当てた歴史読み物。
    といっても歴史的資料というよりももっと気軽な内容。何といっても連載元は週刊プレイボーイだ。堅苦しい話は一切無く、軽妙な語り口でぐいぐい引っ張ってくれた。そこそこ分厚い文庫だが、気がつけば怒濤の30年を一気に駆け抜ける。

    それもそのはず、読み物としてこれだけ読みやすいのは、着眼点がぶれていないからだ。分かっちゃいるけどやめられないを地で突き進む三人が、周りを巻き込みつつ、互いに相手を誤解し利用して一つの時代が作り上げられていく。その過程は、あの時代の人間たち

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    2010年12月07日
  • ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815

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    文庫版「情念戦争」。まさか文庫化するとは。

    にやにや、ときどき吹きながら読んだ覚えが。
    タレーラン!タレーラン!

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    2009年12月06日
  • [新版] 馬車が買いたい!

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    新版ですって!未収録分もありですって。
    未収録分確認してきたらオスマン改造の話だったよ、なんてこと!
    掲載図版がちょっと大きめになってた。
    紙質が変わってた!写真の為には旧版の方の紙の方が良いいです。
    (新版の方も紙自体は好きです)

    サイドにでる関連商品が関連してないなぁ(笑)
    職業別パリ風俗と、人間喜劇と感情教育とかあの辺が出る方が正しいよね(無理言うな)

    新版の方も欲しいなぁ…。

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    2009年10月28日
  • 悪女の人生相談

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    面白い!!!
    いわゆる悪女が主人公の人生相談。
    悪女は悩みが多いのです。そしてわがままなのです。さらに,男は馬鹿なのです。

    鹿島氏の相談は,非常に過激ですが,きっと,男と女の「本音」を思いっきり曝してる感じが面白い。
    僕は女心ってよくわからないけど,ここに掲載されている「男の本音」は恥ずかしながら,頷かざるを得なかったです。

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    2009年10月07日
  • セーラー服とエッフェル塔

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    ジャンル的には「書評本」か? それにしても切り口といい、書きっぷりといい、実に面白い。「フランスのホテルなどにあるビデとはいったいなにをするものなのか?」……ぼくは35年ほど前に、パリに2週間ほど滞在したことがあるけど、そのホテルにもこの「ビデ」なるものがあった。その後、取り立てて考えてみたこともなかったけれど、この本で、やっとその謎が溶けた。なるほどね。そんな日常的な話が一杯。

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    2009年10月07日
  • 悪女の人生相談

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    勉強、勉強。

    こうやって恋愛の研究を仕事にしてるひとってすごいなぁ。

    しかしいまなら、どんどんおとこのこを誘惑できそうな気さえする。

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    2009年10月04日
  • 悪女の人生相談

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    これは面白い!ホントに面白かった。この手の人生相談本は読んでて腹立つことも多いし、林真理子の帯コメもありきたりで手を伸ばすのに躊躇したが、パラッとめくってみてクギヅケ&即買い…こういう買い方をした本は絶対面白い。視点が独特でしかもクリアな理論武装があり、ちょっぴり反フェミ的なところも非常に私好み。思わず赤ペンを持って、ラインを引きながら読んでしまうほどで、最近の中では1番のヒット本。是非オススメします。

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    2009年10月04日
  • SとM

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    この人は、すごいなぁ。突き詰めますね。
    SMに関して、歴史・文化的考察をしているのだが、ここまで徹底して考察されると、本人は否定しているが、ある意味「変態さん」とよいのではないだろうか(これは、鹿島氏に対しては褒め言葉になる?)?

    この人の書く本はとっても読みやすく、ばかばかしく、教養深く、変態チックである。

    なので、僕は好きだ。

    ちなみに変態は迷惑さえかけなければ悪ではないからね。

    この本の面白いところは、「健全な!?」SMを解説し、現代の世俗的に受け入れられているSMの一般的見解を、「間違ってる!」と断罪している点である。

    この本を読むまでは、僕も断罪される側の一員であったわけだ

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    2009年10月07日
  • 勝つための論文の書き方

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    鹿島茂という人はエッセイの面白い教授で私は好きなのですが、その一端を教えてくれる本。私も論文書いて学校を出ましたが、今思うと一発芸。これ、先に読んでおけばよかったなぁ。大学の卒論くらいならこれを読んでおけば結構手がかりになる気がします。

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    2009年10月04日
  • 「レ・ミゼラブル」百六景 増補新版

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    『レ・ミゼラブル』の大雑把なストーリーと当時の時代背景や庶民生活などを、文章2ページ&挿絵2ページ×106章で紹介・解説している本。

    各章が短くて分かりやすくて興味深くて、すらすら読み進められる。

    特に、今と違う当時の生活や文化がおもしろかった。『レ・ミゼラブル』のより深い理解に役立つ。

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    2025年12月31日
  • デパートの誕生

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    世界最初の百貨店とも言わる19世紀パリのボン・マルシェの経営史。ショーウィンドや広告といった消費欲求の喚起に直接関係する話題だけではなく、賃金制度、従業員食堂、店員の服装、従業員間の待遇格差など、労務管理に関する話題も豊富なのが特徴。そして、労務管理が消費欲求の喚起と巧みに結び付いていたことも、よく分かる。

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    2025年08月11日
  • パリの日本人

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    明治・大正のパリに暮らした日本人、 西園寺公望、原敬、成島柳北など11人。書きぶりは、鹿島茂にしてはちょっと素っ気なく感じられる。
    たとえば獅子文六。1922年から3年間パリに暮らしたが、この頃のことはよくわかっていない。パリで知り合ったマリー・ショウミイと結婚したが、その経緯も知られていない。本人がその頃のことを多く語っていないし、それを題材にした作品もほとんど書いていないからだ。
    その少ないなかに、『達磨町七番地』という短篇がある。この題名から、住んでいたのはアルマ橋近くだとされてきた。しかし、その界隈はホテルやアパートのある地区ではない。鹿島は推理する、もしかして音の似たユルム街(rue

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    2025年07月24日