鹿島茂のレビュー一覧

  • 勝つための論文の書き方

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    非常に有益な本だった。少なくとも文系学生は読んで損のない本だと言えると思う。
    余談だが、本書を通じて、著者の専門分野である文学研究に対しても知見も深まった。

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    2012年11月16日
  • SとM

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    パリが愛した娼婦に続き、鹿島先生の本。

    日本と海外のSMの違いについて、その発祥について、などなど盛りだくさんの本でした。すっごい面白かった!
    時々「それはちょっと飛躍しすぎでは…」って思う部分もあるんだけど、この人の場合はこういうこと考えるのが楽しくてしょうがなくて、ぶっとんじゃったんだろうなって思えるw

    Mの女の子が嫌いなのは「粗暴で自己中なだけの自称S」とか、普段私が言ってるのそのまんまじゃん!って思いながら読んでました。
    多分この人、自分の中に女でMな部分が多くあるんだと思う。

    特に西洋のSM文化は「家畜文化」から来てるっていうのはすごい納得した。拘束具も革だし、鞭だもんね。

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    2012年09月09日
  • [新版] 馬車が買いたい!

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    クーペ、キャブリオレ、ムスタングってのは馬車の時代からあった車種なんですねー。社交場にクールなマシンで乗り付けたいのは今も昔も。

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    2012年05月22日
  • 勝つための論文の書き方

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    タイトルからすると、学生用の本のイメージを抱きがちだが、そんなことはない。
    出版やテレビに関わる人にとって、かなり有益な本。
    仮説の立て方、資料収集の方法(1次資料と2次資料の違いなどの説明も)、構成の立て方などなど、参考になる話が非常に多い。

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    2011年12月23日
  • 勝つための論文の書き方

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    単なる論文の書き方だけでなく、読み物として楽しめました。

    本書は、最初から最後まで退屈せずに勉強できたので、非常に良本だと思います。

    仕様書など、文書を書く機会は多いので、ちゃんと役立てばよいのだけれど・・・
    プレゼンテーションの作り方に関しても参考になると思います。

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    2011年04月16日
  • ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815

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    ネタバレ

    フランス革命からナポレオンの没落までの大役者、ナポレオン、フーシェ、タレーランの三人と、彼らを突き動かした情念に焦点を当てた歴史読み物。
    といっても歴史的資料というよりももっと気軽な内容。何といっても連載元は週刊プレイボーイだ。堅苦しい話は一切無く、軽妙な語り口でぐいぐい引っ張ってくれた。そこそこ分厚い文庫だが、気がつけば怒濤の30年を一気に駆け抜ける。

    それもそのはず、読み物としてこれだけ読みやすいのは、着眼点がぶれていないからだ。分かっちゃいるけどやめられないを地で突き進む三人が、周りを巻き込みつつ、互いに相手を誤解し利用して一つの時代が作り上げられていく。その過程は、あの時代の人間たち

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    2010年12月07日
  • ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815

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    文庫版「情念戦争」。まさか文庫化するとは。

    にやにや、ときどき吹きながら読んだ覚えが。
    タレーラン!タレーラン!

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    2009年12月06日
  • [新版] 馬車が買いたい!

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    新版ですって!未収録分もありですって。
    未収録分確認してきたらオスマン改造の話だったよ、なんてこと!
    掲載図版がちょっと大きめになってた。
    紙質が変わってた!写真の為には旧版の方の紙の方が良いいです。
    (新版の方も紙自体は好きです)

    サイドにでる関連商品が関連してないなぁ(笑)
    職業別パリ風俗と、人間喜劇と感情教育とかあの辺が出る方が正しいよね(無理言うな)

    新版の方も欲しいなぁ…。

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    2009年10月28日
  • 悪女の人生相談

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    面白い!!!
    いわゆる悪女が主人公の人生相談。
    悪女は悩みが多いのです。そしてわがままなのです。さらに,男は馬鹿なのです。

    鹿島氏の相談は,非常に過激ですが,きっと,男と女の「本音」を思いっきり曝してる感じが面白い。
    僕は女心ってよくわからないけど,ここに掲載されている「男の本音」は恥ずかしながら,頷かざるを得なかったです。

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    2009年10月07日
  • セーラー服とエッフェル塔

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    ジャンル的には「書評本」か? それにしても切り口といい、書きっぷりといい、実に面白い。「フランスのホテルなどにあるビデとはいったいなにをするものなのか?」……ぼくは35年ほど前に、パリに2週間ほど滞在したことがあるけど、そのホテルにもこの「ビデ」なるものがあった。その後、取り立てて考えてみたこともなかったけれど、この本で、やっとその謎が溶けた。なるほどね。そんな日常的な話が一杯。

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    2009年10月07日
  • 悪女の人生相談

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    勉強、勉強。

    こうやって恋愛の研究を仕事にしてるひとってすごいなぁ。

    しかしいまなら、どんどんおとこのこを誘惑できそうな気さえする。

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    2009年10月04日
  • 悪女の人生相談

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    これは面白い!ホントに面白かった。この手の人生相談本は読んでて腹立つことも多いし、林真理子の帯コメもありきたりで手を伸ばすのに躊躇したが、パラッとめくってみてクギヅケ&即買い…こういう買い方をした本は絶対面白い。視点が独特でしかもクリアな理論武装があり、ちょっぴり反フェミ的なところも非常に私好み。思わず赤ペンを持って、ラインを引きながら読んでしまうほどで、最近の中では1番のヒット本。是非オススメします。

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    2009年10月04日
  • SとM

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    この人は、すごいなぁ。突き詰めますね。
    SMに関して、歴史・文化的考察をしているのだが、ここまで徹底して考察されると、本人は否定しているが、ある意味「変態さん」とよいのではないだろうか(これは、鹿島氏に対しては褒め言葉になる?)?

    この人の書く本はとっても読みやすく、ばかばかしく、教養深く、変態チックである。

    なので、僕は好きだ。

    ちなみに変態は迷惑さえかけなければ悪ではないからね。

    この本の面白いところは、「健全な!?」SMを解説し、現代の世俗的に受け入れられているSMの一般的見解を、「間違ってる!」と断罪している点である。

    この本を読むまでは、僕も断罪される側の一員であったわけだ

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    2009年10月07日
  • 勝つための論文の書き方

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    鹿島茂という人はエッセイの面白い教授で私は好きなのですが、その一端を教えてくれる本。私も論文書いて学校を出ましたが、今思うと一発芸。これ、先に読んでおけばよかったなぁ。大学の卒論くらいならこれを読んでおけば結構手がかりになる気がします。

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    2009年10月04日
  • デパートの誕生

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    世界最初の百貨店とも言わる19世紀パリのボン・マルシェの経営史。ショーウィンドや広告といった消費欲求の喚起に直接関係する話題だけではなく、賃金制度、従業員食堂、店員の服装、従業員間の待遇格差など、労務管理に関する話題も豊富なのが特徴。そして、労務管理が消費欲求の喚起と巧みに結び付いていたことも、よく分かる。

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    2025年08月11日
  • パリの日本人

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    明治・大正のパリに暮らした日本人、 西園寺公望、原敬、成島柳北など11人。書きぶりは、鹿島茂にしてはちょっと素っ気なく感じられる。
    たとえば獅子文六。1922年から3年間パリに暮らしたが、この頃のことはよくわかっていない。パリで知り合ったマリー・ショウミイと結婚したが、その経緯も知られていない。本人がその頃のことを多く語っていないし、それを題材にした作品もほとんど書いていないからだ。
    その少ないなかに、『達磨町七番地』という短篇がある。この題名から、住んでいたのはアルマ橋近くだとされてきた。しかし、その界隈はホテルやアパートのある地区ではない。鹿島は推理する、もしかして音の似たユルム街(rue

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    2025年07月24日
  • パリの本屋さん

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    パリの街が今の姿になった歴史、パリの古書店のこと、美術館のこと、カフェのことなど興味深い内容がいっぱいでとてもおもしろかった。パリは本当に魅力がある。また訪れたくなった。

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    2025年06月21日
  • デパートの誕生

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    ●2025年6月17日、5/8に吉祥寺・外口書店で買った「デパートを発明した夫婦」を含む3冊にふせんやブックカバーをつけて、ふとこの本のレビューを過去の分から読み返してたら、このまえタモリステーションでデパ地下特集を熱心に見てたのを思い出した。そして、デパートに関する本をもっと知りたいと思ってチャットGPTに相談したらこの本をすすめられた。

    チャットGPT:
    『デパートの誕生』(鹿島茂/講談社学 術文庫)
    内容:『デバートを発明した夫婦』に加筆·改稿し、「パリ小事典」など資料が充実。19世紀パリでの都市改造や鉄道整備の背景も含め、ボン·マルシェが近代消費文化をどう創った かを包括的に解説して

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    2025年06月17日
  • NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ

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    悪の箴言からさらに理解を深めたくて読んだ!

    かなり易しく読み解いていく感じで、誰が読んでも何かしら刺さる部分がありそうな本だった。
    からこそやや物足りなさはあるかもだけど、フランス哲学初心者の私にとってはかなりありがたかった!

    より幸福を追い求めるから人間は不幸なんだって、仏教に傾倒してた私にとってはすごく受け入れ難い考え方だなと思いつつ、妙に納得することがあった
    満ち足りているって信じることは幸せだけど、そのために抑え込もうとしてきた嫉妬とか欲望とか羨望とかは向上心の源だったのかもって最近気がついて、まさにパスカルが言っていることに近い気がする
    もっと色々読んで理解を深めたくなった

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    2025年06月07日
  • 神田神保町書肆街考

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    神田神保町は、徒歩圏内というわけではないが通っていた大学から比較的近かったこともあり、学生時代よく行っていた。

    就職で東京を離れた後は、コロナ禍の2020年を除き月1回、東京へ出てきていたが、神保町に立ち寄る時間はなく、しばらくの間、足が遠のいていた。

    一昨年、十数年ぶりに東京へ戻り、再び神保町へ足を運ぶようになったが、学生時代と大きく変わっていて驚いた。当時よく行っていた古書店や喫茶店の「エリカ」は既に閉店、三省堂は建て替えのため取り壊され、書泉グランデも当時と様変わりしていた。東京堂は健在だが店内風景が当時と大きく変わっている(しかしブックカバーの掛け方は当時のままで安心した)。

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    2025年06月01日