ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
当代屈指の博覧強記がおフランスなエスプリ利かせて語るのは、まったくおしゃれでないシモネタ逸話のオンパレード。日本におけるSMの縛りは米俵に由来する、おっぱい大好きな男の本音、セーラー服欲情物語、男子巨根願望をじっくり考察、美男美女というのは淫猥で助平な顔である、宗教者ルターとポルノの深い関係、なぜ他人の糞はいやなのか、等々、常軌を逸した仮説から導かれる名論卓説。下世話な興味が人類普遍の智慧へと置き換えられる愉快な衝撃。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
普段から何にフェチやエロを感じるかはっきりと意識にのぼらないのは、それらが本能に近いところにある感覚だからかもしれない。ひとが好物を夢中で食べているとき、その好物たる理由をいちいち考えないのと同じように。 でも鹿島先生は理由を追求する。実証できないが仮説として考える。ひるがえって、自分が日常において...続きを読む多くの現象に対して思考停止状態にあることを省みる。 ちなみに私は、日本における緊縛SMプレイは江戸期の拷問が起源だと思います。公儀による正式な取り調べのスタイルそのものが、現代でいう制服やスーツなどのフォーマルな装いにどこかで共通し、ある種のフェチズムを喚起しているのではないかと?
ジャンル的には「書評本」か? それにしても切り口といい、書きっぷりといい、実に面白い。「フランスのホテルなどにあるビデとはいったいなにをするものなのか?」……ぼくは35年ほど前に、パリに2週間ほど滞在したことがあるけど、そのホテルにもこの「ビデ」なるものがあった。その後、取り立てて考えてみたこともな...続きを読むかったけれど、この本で、やっとその謎が溶けた。なるほどね。そんな日常的な話が一杯。
【本の内容】 普段は気にしない世の中の不思議―たとえば、女性の乳房はなぜ膨らんでいて、男性はそれに愛着を感じるのか? セーラー服はなぜ日本にだけ定着し、根強い人気を誇るのか? こうしたエロスに関する疑問はもとより、巷に溢れる「?」に、ムッシュー・カシマは乱読をしながらユニークな仮説を立てていく。...続きを読む [ 目次 ] SMと米俵 出世牛 セミとキリギリス ビデ 皮と革 他人のくそ 由緒正しい競争 フロイトと「見立て」 牛肉食いvs.カエル食い 売られたエッフェル塔〔ほか〕 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
むっちゃ面白いです。あたりまえにみんなが受けとめてることの謎を追及したエッセイ集なり。 最近、鹿島茂さんの著作にハマってます。 スタンスがすごくいい。
この人の適度な文学的硬さと柔軟な思考と猥雑さを茶化せるようなまじめさが超好み。 絶対謝らないフランス人怖えー。 ビデの使い方がやっぱりよく分かりません。 多分、日本人には存在意義が理解できない、のか。 女性の体を突き詰めると米俵になる??面白いっす
知的に下世話なおもしろ本。 要約するとそういうことです。 赤門出身の鹿島教授ならではの 知的な表現や豊富な学識でもって、 亀甲縛りの源泉の追究や、 愛とおっぱいに関する社会人類学的見地 からの分析など… まぁ、為になるんだかならないんだかわからないけど、読んでいて飽きない、「なるほどー!」と思わせ...続きを読むてくれる本です。 書いてあることは下らないはずなのに、 学問的な匂いがぷんぷんする、 たいへんすてきな本です(^^*
ひどくささいなことでも気になって仮説を立てずにいられないという著者ならではのエッセイ集。SMの緊縛方法が海軍、陸軍までつながるとは思いもよりませんでした……手軽に読めますが、「へぇ」と思わされることも多くて(生きていくには全然役に立たないけど)面白く読めました。
普段気にしないようなことを、著者が豊富な知識で仮説を立てていく。例えば、女性の乳房はなぜ膨らんでいるのかとか。仮説が非常に面白い。
フランス文学者の著者が、世のなかのさまざまな事象に関心を向け、考察をおこなった本です。 内容そのものは歴史的な考証というべきなのでしょうが、日常的なあらゆる事象の背後にまなざしを注ぎ、その来歴をさぐろうとする著者のスタンスに瞠目させられることしきりです。雑多な内容があつかわれており、暇つぶしに気軽...続きを読むに手に取ることのできるエッセイではありますが、著者ならではのユーモアと格調が随所に感じられました。
高山宏先生はミックスの天才である。ここにまた一人ミックスの天才を見つけた。この本の著者、鹿島茂先生である。 「フロイトと見立て」という章がある。見立てとは、世の中に存在するあらゆるモノの中から、共通項を持つモノたちを集め、それらのミックスから新たなモノを生み出すことである。 フロイトが何を見立てたの...続きを読むかは、本を読んでいただくとして、ここで格言。 「見立てとは、大人と子どもを区別するものである。」 子ども時代とは世の中のあらゆるモノをインプットするべき時で、大人になればそれまでインプットしたモノたちから見立てをし、新たなモノを創造する。 よって、子どもはなにがなんでも学校で先生の話を聞き、勉強をするべきである。 大学生は高校までの詰め込みの勉強を辞め、見立てによって創造することに注力しなければならない。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
セーラー服とエッフェル塔
新刊情報をお知らせします。
鹿島茂
フォロー機能について
「文春文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
悪の引用句辞典 マキアヴェリ、シェイクスピア、吉本隆明かく語りき
「失われた時を求めて」の完読を求めて 「スワン家の方へ」精読
SとM
NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ
NHK「100分de名著」ブックス ユゴー ノートル=ダム・ド・パリ 大聖堂物語
エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層
エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014
王妃マルゴ(上)
試し読み
「鹿島茂」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲セーラー服とエッフェル塔 ページトップヘ