セーラー服とエッフェル塔

セーラー服とエッフェル塔

569円 (税込)

2pt

当代屈指の博覧強記がおフランスなエスプリ利かせて語るのは、まったくおしゃれでないシモネタ逸話のオンパレード。日本におけるSMの縛りは米俵に由来する、おっぱい大好きな男の本音、セーラー服欲情物語、男子巨根願望をじっくり考察、美男美女というのは淫猥で助平な顔である、宗教者ルターとポルノの深い関係、なぜ他人の糞はいやなのか、等々、常軌を逸した仮説から導かれる名論卓説。下世話な興味が人類普遍の智慧へと置き換えられる愉快な衝撃。

...続きを読む

セーラー服とエッフェル塔 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年10月28日

    普段から何にフェチやエロを感じるかはっきりと意識にのぼらないのは、それらが本能に近いところにある感覚だからかもしれない。ひとが好物を夢中で食べているとき、その好物たる理由をいちいち考えないのと同じように。
    でも鹿島先生は理由を追求する。実証できないが仮説として考える。ひるがえって、自分が日常において...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    ジャンル的には「書評本」か? それにしても切り口といい、書きっぷりといい、実に面白い。「フランスのホテルなどにあるビデとはいったいなにをするものなのか?」……ぼくは35年ほど前に、パリに2週間ほど滞在したことがあるけど、そのホテルにもこの「ビデ」なるものがあった。その後、取り立てて考えてみたこともな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年10月04日

    【本の内容】
    普段は気にしない世の中の不思議―たとえば、女性の乳房はなぜ膨らんでいて、男性はそれに愛着を感じるのか?

    セーラー服はなぜ日本にだけ定着し、根強い人気を誇るのか?

    こうしたエロスに関する疑問はもとより、巷に溢れる「?」に、ムッシュー・カシマは乱読をしながらユニークな仮説を立てていく。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年01月05日

    むっちゃ面白いです。あたりまえにみんなが受けとめてることの謎を追及したエッセイ集なり。
    最近、鹿島茂さんの著作にハマってます。
    スタンスがすごくいい。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    この人の適度な文学的硬さと柔軟な思考と猥雑さを茶化せるようなまじめさが超好み。
    絶対謝らないフランス人怖えー。
    ビデの使い方がやっぱりよく分かりません。
    多分、日本人には存在意義が理解できない、のか。
    女性の体を突き詰めると米俵になる??面白いっす

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    知的に下世話なおもしろ本。
    要約するとそういうことです。
    赤門出身の鹿島教授ならではの
    知的な表現や豊富な学識でもって、
    亀甲縛りの源泉の追究や、
    愛とおっぱいに関する社会人類学的見地
    からの分析など…

    まぁ、為になるんだかならないんだかわからないけど、読んでいて飽きない、「なるほどー!」と思わせ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ひどくささいなことでも気になって仮説を立てずにいられないという著者ならではのエッセイ集。SMの緊縛方法が海軍、陸軍までつながるとは思いもよりませんでした……手軽に読めますが、「へぇ」と思わされることも多くて(生きていくには全然役に立たないけど)面白く読めました。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    普段気にしないようなことを、著者が豊富な知識で仮説を立てていく。例えば、女性の乳房はなぜ膨らんでいるのかとか。仮説が非常に面白い。

    0

    Posted by ブクログ 2020年06月21日

    フランス文学者の著者が、世のなかのさまざまな事象に関心を向け、考察をおこなった本です。

    内容そのものは歴史的な考証というべきなのでしょうが、日常的なあらゆる事象の背後にまなざしを注ぎ、その来歴をさぐろうとする著者のスタンスに瞠目させられることしきりです。雑多な内容があつかわれており、暇つぶしに気軽...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年05月29日

    高山宏先生はミックスの天才である。ここにまた一人ミックスの天才を見つけた。この本の著者、鹿島茂先生である。
    「フロイトと見立て」という章がある。見立てとは、世の中に存在するあらゆるモノの中から、共通項を持つモノたちを集め、それらのミックスから新たなモノを生み出すことである。
    フロイトが何を見立てたの...続きを読む

    0

セーラー服とエッフェル塔 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

鹿島茂 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す