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Posted by ブクログ
2000年刊のエッセイ集。もとは「オール讀物」連載、26回分。
フランス文化にまつわる常日頃からの疑問。仮説を立てながら、思考実験も交えて、解き明かす。もちろん、決着がつかないものもある。これも、謎が謎を呼んでおもしろい。ビデの謎、情死の謎、乳房の謎、SMの謎、ポルノの謎、長茎ぺ〇スの謎……疑問の半数は下ネタ、でも考察は上品に締めている。
下ネタを除いたマイベスト3は、以下のエッセイ。
「ナポレオンの片手」。肖像画のナポレオン、片手の指先を服のボタンとボタンの隙間に入れていることが多い。なんのポーズなのか? ナポレオン暗殺説や病死説と絡めて、いろんな推理が展開する。
「パリ焼き鳥横町」。パリではヤキトリが流行り。その焼き鳥横町への潜入レポート。店構えもメニューも日本。ところが注文して出てくるものはヤキトリのようでヤキトリでない。店員にも客にも日本人はいない。まるでSF『ボディ・スナッチャー』の主人公の気分。なぜパリでこれが流行るのか? 鹿島の立てる仮説と考察が振るっている。
「セミとキリギリス」。イソップは「キリギリスとアリ」、ラ・フォンテーヌは「セミとアリ」。どっちかが取り違えているのか? そこから始まって、めくるめく発見の数々。cigale(辞書ではセミ)というフランス語は、北と南では意味するものが違っているかもしれない。
Posted by ブクログ
普段から何にフェチやエロを感じるかはっきりと意識にのぼらないのは、それらが本能に近いところにある感覚だからかもしれない。ひとが好物を夢中で食べているとき、その好物たる理由をいちいち考えないのと同じように。
でも鹿島先生は理由を追求する。実証できないが仮説として考える。ひるがえって、自分が日常において多くの現象に対して思考停止状態にあることを省みる。
ちなみに私は、日本における緊縛SMプレイは江戸期の拷問が起源だと思います。公儀による正式な取り調べのスタイルそのものが、現代でいう制服やスーツなどのフォーマルな装いにどこかで共通し、ある種のフェチズムを喚起しているのではないかと?
Posted by ブクログ
【本の内容】
普段は気にしない世の中の不思議―たとえば、女性の乳房はなぜ膨らんでいて、男性はそれに愛着を感じるのか?
セーラー服はなぜ日本にだけ定着し、根強い人気を誇るのか?
こうしたエロスに関する疑問はもとより、巷に溢れる「?」に、ムッシュー・カシマは乱読をしながらユニークな仮説を立てていく。
[ 目次 ]
SMと米俵
出世牛
セミとキリギリス
ビデ
皮と革
他人のくそ
由緒正しい競争
フロイトと「見立て」
牛肉食いvs.カエル食い
売られたエッフェル塔〔ほか〕
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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