鹿島茂のレビュー一覧

  • 吉本隆明1968

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    先日吉本隆明が他界したときに、ちょっと前に本書を古本屋で購入していたことを思い出し、引っ張り出して読んだ。
    「吉本隆明」という名はよく目にもするし耳にもするのだけれど、一体何をやったから「巨人」などと形容されるのだろう、というちょっとした好奇心があるだけだった。本書はそれに十分とは言えないまでも応えてくれた部分はあった。
    著者の鹿島氏の問題意識、というかこの本を書くそもそものはじまりが「なぜ我々の世代が吉本隆明を支持したか」というところなので、その点が興味深くて読んだ。

    前半部分の「転向」に関する箇所、そして芥川龍之介や高村光太郎の分析についての解説はとても興味深く読めた。とりわけ芥川・高村

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    2012年08月06日
  • 吉本隆明1968

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    本書を手に取ったのは単なる偶然だった。2011年12月末をもって東梅田の旭屋書店が閉店するというので、とりあえず目に付いた書物を買い漁ったのだが、そのなかに本書は含まれていた。なぜ目に付いたのかというと、おそらく現代思想を語る上で吉本隆明は避けて通れないのだろうが、『共同幻想論』で早々に降参した僕には負い目というのがあり、著者もおなじみの鹿島茂なので、いっちょ読んでみるかと考えたように思う。そうこうしているうちに、とうの吉本隆明が鬼籍に入られて、これもなにかの運命かと思い、いろいろ悩みを抱えていた折なので、注意深く読むことになった。人間のサガとして楽な方に流れるのは否めない。ときに考え方ときた

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    2012年07月23日
  • 勝つための論文の書き方

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    文章かくの苦手です。
    もちろん「論文」なんて。
    という人におススメの1冊。大学生(特に卒論書く前の人)に読んで欲しいです!

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    2011年10月22日
  • 勝つための論文の書き方

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    実践的な知識を得ようと思って手に取った本だが、もっと基本の思考の方法から書かれていて非常に参考になった。

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    2011年08月16日
  • 勝つための論文の書き方

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    [ 内容 ]
    二十五年間にわたり、文章と考え方の指導をしてきた教授による徹底指南。
    論文も仕事も、勝利をつかむための極意は問いを立てることにありとして、「カフェと喫茶店の違い」「牛丼と宅急便の関係」「司馬遼太郎と山田風太郎」など奇想天外な例証を次々に挙げつつ思考のレッスンを展開する。
    点のとれる論文、会議に通る企画書、銀行をウンと言わせるプレゼンテーション案を書きたい諸氏は必読。

    [ 目次 ]
    第1回講義 日常生活と論文(どうせなら、日常生活に応用のきく論文の書き方はないものだろうか;自分の頭で考えることの楽しさ ほか)
    第2回講義 問題の立て方(論文指導とは問題の立て方を教えること;良い問

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    2011年04月17日
  • パリの秘密

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     先日、神戸オリエンタルホテルのカレー復活のドキュメンタリーを観た。阪神大震災以来途絶えていた伝説の絶品カレーを、15年ぶりに甦らせた料理人の執念の物語であった。苦心惨憺の末探しあてた、独特のコク・深み・旨味の決め手は「注ぎ足し」だった。
     有名おでん店の秘伝と全くおなじで、何十年と注ぎ足しながら使い続けられた汁とルーが、食通をうならせる味の秘密なのだ。
     『パリの秘密』と題するこの一冊。連綿と続く西洋文化の坩堝であり煮込み鍋である花の都パリの魅力を、絶妙な文で綴っている。書き手は自他共に認める日本一の読書家、鹿島茂さんだ。

     鹿島さんは「遊歩者(フラヌール)」というものを生んだ世界最

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    2011年02月27日
  • セーラー服とエッフェル塔

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    むっちゃ面白いです。あたりまえにみんなが受けとめてることの謎を追及したエッセイ集なり。
    最近、鹿島茂さんの著作にハマってます。
    スタンスがすごくいい。

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    2011年01月05日
  • 怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史

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    ネタバレ

    全600ページに上る長い評伝だが、飽きさせない。文学者の鹿島氏が書いており、左翼史観に偏らず、産業皇帝として、フランスの近代制度の礎を築いた人物として、ナポレオン3世を正当に評価しようとしている所が勉強になる。なかでも、オスマンによるパリ改造、ペレール兄弟のクレディ・モヴィリエ(投資ファンド)、鉄道敷設、ロスチャイルドとの抗争、皇帝の発案による労働者慰労施設の建設や、労働者の集会を擁護する法律、関税クー・デタによる産業の育成、高級娼婦の暮らし、デパートの発展などはたいへん興味深い。モルリー公・ペルシニーを中心とした権力奪取の様相も面白い。ナポレオン3世は96%という大変高い得票で、「民主的」に

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    2014年10月17日
  • 吉本隆明1968

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    生まれた場所とは違う場所へ、知的に洗練されることで移動することにともなう悲しみについての分析。がこの本の内容ですよ。というのがぴったりくるような気がする。吉本隆明のどういう部分に鹿島さんが惹かれたのかが、高村光太郎などを通して書いてある。ちょっと私情を挟みすぎではないかと思わなくもないが、それなりに論としてはおもしろい。

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    2011年09月03日
  • 勝つための論文の書き方

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    学部生・院生必読の一冊だと思います。
    問いの立て方から批判的考察、資料の集め方など、説得力・信頼性のある論文を書くためにはどうすれば良いかがとても明解に書かれています。
    特に、問題を縦軸と横軸に視点をずらして検証するということは、当たり前のようで、文字にされると改めてその重要性を感じます。

    詳しくは本文に譲りますが、「連鎖式」「並列式」の2つの論文の書き方は、自分もこれから意識し続けていこうと思います。

    ただ、どうしても例が長い。もう少しコンパクトに例を提示してもらえれば読みやすくなるのに、あまりに例が冗長になってしまうのは、著者の性格もあるのでしょうか。内容があるだけに、それが個人的には

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    2009年10月04日
  • SとM

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    Mである自分を知る為に読んだ。
    SMをキリスト教との関わりから文明史的に考察することがメインテーマとなっている。
    SMというのはSとMの間の信頼関係の上で構築されるものなんだという事が分かった。
    キリスト教のイエスの磔刑の像は、北ヨーロッパのドルイド信仰の人たちを改宗させ吸収する為に作られたものという事を知った。
    あと宇多田ヒカルの日記であった「右手の聖性と左手の聖性」の話も出てきた。
    欧米のSMの道具は革製が中心の動物系で、日本のSMの道具は紐などの植物系が中心である事を知った。
    精神分析や心理学の知識や概念を利用してSとMについて語ってほしかった。(死の欲動とマゾヒズムの関係、親子関係とマ

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    2009年10月04日
  • 勝つための論文の書き方

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    論文、あるいはプレゼンテーションのいろはをまとめた本、といったところ。理想の論文というのはどういうものかを最低限知るためには最適な一冊だと思う。けれど、理屈はわかっても実際書くとなると難しいもんです。

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    2011年07月17日
  • セーラー服とエッフェル塔

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    この人の適度な文学的硬さと柔軟な思考と猥雑さを茶化せるようなまじめさが超好み。
    絶対謝らないフランス人怖えー。
    ビデの使い方がやっぱりよく分かりません。
    多分、日本人には存在意義が理解できない、のか。
    女性の体を突き詰めると米俵になる??面白いっす

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    2009年10月07日
  • SとM

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    旧約聖書のヨブ記の理不尽さも、理想を語りながら戦争する人々のメカニズムまで、長年の疑問が解けました。題名に惑わされますが、SとMの発生のプロセスから日本と欧米の文化の違いを見た興味深い1冊です。
    女性の自由度と文明の完成度が比例しているという意見には激しく賛成です。

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    2009年10月07日
  • セーラー服とエッフェル塔

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    知的に下世話なおもしろ本。
    要約するとそういうことです。
    赤門出身の鹿島教授ならではの
    知的な表現や豊富な学識でもって、
    亀甲縛りの源泉の追究や、
    愛とおっぱいに関する社会人類学的見地
    からの分析など…

    まぁ、為になるんだかならないんだかわからないけど、読んでいて飽きない、「なるほどー!」と思わせてくれる本です。

    書いてあることは下らないはずなのに、
    学問的な匂いがぷんぷんする、
    たいへんすてきな本です(^^*

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    2009年10月04日
  • セーラー服とエッフェル塔

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    ひどくささいなことでも気になって仮説を立てずにいられないという著者ならではのエッセイ集。SMの緊縛方法が海軍、陸軍までつながるとは思いもよりませんでした……手軽に読めますが、「へぇ」と思わされることも多くて(生きていくには全然役に立たないけど)面白く読めました。

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    2009年10月04日
  • 平成ジャングル探検

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    タイムトラベラーが、東京の12の盛り場を探検。キャバクラからヘルスまで、東京ジャングルの奥地に入り込みます。

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    2009年10月04日
  • セーラー服とエッフェル塔

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    普段気にしないようなことを、著者が豊富な知識で仮説を立てていく。例えば、女性の乳房はなぜ膨らんでいるのかとか。仮説が非常に面白い。

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    2009年10月04日
  • 怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史

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    ネタバレ

    ナポレオンの甥で皇帝になって普仏戦争で負けたってくらいしか知識は無かった(笑)前半の失敗続きの一揆や脱獄の話、フランス帰国後の議員や大統領時代の話が良かった(笑)『パリ燃ゆ』であったクーデターの話も興味深かった。中盤少しナポレオン3世本人の話から離れてしまった所ですこし集中力が切れた・・・。後半になってクリミア戦争、イタリア戦争、メキシコ出兵、普仏戦争と進んでまた集中できた。皇帝と言っても「独裁」という感じではなかったんですね。もっとフランスの歴史を知りたくなったな。

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    2026年01月28日
  • パリの秘密

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    著者のパリ愛が詰まった一冊。
    パリでの体験を綴った回顧録のようなエッセイ集で、全体的に歴史を振り返るような内容が多い。具体的な地名が繰り返し登場するため、パリに土地勘のない私にはやや読みにくさを感じる部分もあったが、現地の空気感が伝わってくる文章が魅力的で、パリへの憧れを掻き立てられた。

    来年、ついに私もパリに行ける。
    著者の本を読んで感じたトキメキと、行きたい場所のリストを片手に、パリの街を存分に味わい尽くしたい。

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    2025年12月13日