鹿島茂のレビュー一覧

  • 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター 小林一三

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    小林一三は、阪急を作り、沿線の分譲地を作り、宝塚歌劇団を作り、阪急百貨店を作り、第一ホテルを作り、阪急ブレーブスを作り、東京伝統(後の東京電力)を再建し、昭和肥料(後の昭和電工)や日本軽金属を作った。それまでは、うだつの上がらぬ銀行員。事業家としての半生を辿る。

    事業の成否はアイデアや資金力、人脈やタイミング、行動力など、複数の要素で決まる。沿線に着眼した宅地戦略などは、そもそもアイデアが良いのだろう。しかし、本著を読むとそれだけではなく、通底する思考習慣があるような気がした。

    象徴するのは、飲食店での話。ソース飯、ソーライスの話。人気メニューのライスカレーを買う余裕なく、ライスだけ注文し

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    2023年04月01日
  • 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター 小林一三

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    阪急や宝塚の創業者の人生を読みたくて借りた本
    東電や東宝、大臣など初めて知る
    人々(大衆)をいかに豊かな暮らしにするか、住宅環境や娯楽など目のつけどころが秀逸

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    2023年03月20日
  • 箴言集

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    487 若くても美しくなければ、また美しくとも若くなければ、何の役にもたたない。

    鋭敏な洞察で本質を語る筆者が、このように記したことが疑問。これが「女」の真理なのか、なにかを比喩していて、異なる意味があるのか。

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    2022年03月02日
  • NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ

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    人は必ず死ぬ
    存在と死を考える
    死ぬことが不孝、そのことを考えないように多忙の方がいい
    死ぬまでに〇〇をしたい、知らずになくなりたい
    いろんな価値観がある
    決めるのは本人  
    でもそれを叶えられるように周囲を整えられているのか

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    2021年12月22日
  • 太陽王ルイ14世 ヴェルサイユの発明者

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    とても読みやすいフランスの歴史書。
    ルイ14世のせいじや思考、何故ベルサイユ宮殿
    が建設されたのか子供時代の内紛へのトラウマ
    から、絶対王政へのこだわりがとても強い。
    その太陽王子と呼ばれたルイ14世の足跡は
    現在のベルサイユ宮殿に見る事ができる。

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    2021年11月23日
  • 京都、パリ――この美しくもイケズな街

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    経済的な力が落ちてくると観光に走り始めるという指摘が面白かった。
    コロナ後にこれがどう変化するか、また語っていただきたい。

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    2021年09月26日
  • 勝つための論文の書き方

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    ネタバレ

    (2021-09-01 2h)

    「?」を「!」にするのが論文。

    ・日本のカフェの変遷(p.50)
    :卑猥なものから区別するために「純」粋喫茶
    ・『セーラー服とエッフェル塔』(p.56)
    ・『思考のレッスン』(p.70)
    ・『小倉畠男 経営学』(p.70)
    ・うんこはなぜ汚いのか。他人のものと自分のものの差別化はいつ為されたのか(p.88)
    :ちょうどウンコについての新書を読んでいたところだったので、非常にタイムリーな話題でびっくりした。
    ・桃太郎はじつは性的メタファー
    ・『論文の作法』(p.118)
    :あえてつまらない論文を読むことで、新たな視点が広がる、という考え方
    ・「欲望の三角形」ル

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    2021年09月01日
  • NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ

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    人間は考える葦である、このワードしか知らなかったが、パスカルという人間が合理的思考を持ちながらも、デカルトのように、ロジック一辺倒ではないことに共感した。内容のエッセンスは理解したつもりだが、何度も読むごとにみかたあが変わる本なのだと思う。

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    2021年07月24日
  • 本当は偉大だった 嫌われ者リーダー論

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    まあ、タイトル通りなのだが、なんかイマイチ。
    徳川慶喜のぞいて、名前くらいは知ってるけど、くらいなのと、内容に検証がないと言うか。そう言う解釈もできるし、俺はそう思うぞ的に展開していくからか。

    そもそも取り上げてるのがフランス人に偏ってると思ったら、著者がフランス文学者。んで、あとがき読むと、これ、歴史書じゃなくってビジネス書だったと書いてあってちょっと納得。
    それで、こう言う時はこんなもんだ、的な教訓めいた断言が太文字で散りばめられてあったのか。

    それでも、シャルル・ド・ゴールが、フランスが実質的にドイツに敗退しても、外国に逃げて、俺こそフランスだ、と頑張り続けたからこそ、戦後に国連常任

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    2021年07月01日
  • 勝つための論文の書き方

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    実例を使った部分に関しては、ちょっと冗長で読むこと自体が面倒くさかった。ただ、よい問いを立てることが重要であること、また良い問いを立てるためには、読書が重要であることに関しては共感がもてる。著者も述べているように、みずからの著書を例示している部分は、やはり他社の重要論文(著述)を利用するほうが効果的で、説得力も数段上がると思った。

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    2021年05月06日
  • 世界史に学ぶコロナ時代を生きる知恵

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    対談をまとめた非常に薄い本。
    今まで読まれた約1万冊を血肉にされ、様々な書籍から引用されたり、タテヨコのロジックで考えておられ、こんな指導者について行きたいと思う。

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    2023年07月17日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

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    2021年02月26日
  • エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層

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    最近(昔から?)よくエマニュエル トッドの名前を目にするので、入門編っぽい本と思って手に取った。第二章迄は凄く刺激的だったが、第三章以降は、こじつけかと思う点多々。
    『というわけで』という接続詞で繋がっている箇所はだいたい違和感を感じた。

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    2021年02月18日
  • 世界史に学ぶコロナ時代を生きる知恵

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    人間は一度知った便利さを手放せない。ゆえにアフターコロナでもリモートワークはニューノーマルとして定着する。
    地方にするメリットは増えていく。
    男性が残業後に夜の街へ行く…という流れがなくなり、家庭で育児や家事を手伝わざるをえなくなる。
    オンラインで会議や発言が記録されることで、「見える化」が進み、日本社会の閉鎖体質が変わる。
    コロナ禍をチャンスとみなして変化していく必要がある。

    なるほどなぁ…と思いました。
    「コロナ」が原因でなければいいことだらけの改善ばかりですね。

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    2021年01月03日
  • エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層

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    エマニュエル・ドットの家族類型や識字率についての考え方をベースに世界や日本を考えてみる本。自分にとって、新しい補助線をもらったような感じがします。世の中の見方が変わる本でした。

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    2021年01月02日
  • エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層

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    ネタバレ

    ■ひとことで言うと
     家族の形態が人の行動に無意識下で影響を与える

    ■キーポイント
     ・家族類型=家族形態の分類
      →親子関係(弱 or 強)✕ 兄弟関係(平等 or 不平等)
     ・絶対核家族(親子関係 弱 ✕ 兄弟関係 不平等)
      →アメリカ、イングランド
      →子供は親と別居、相続は遺言に依存
     ・平等主義核家族(親子関係 弱 ✕ 兄弟関係 平等)
      →フランス、スペイン
      →子供は親と別居、兄弟が平等に相続
     ・直径家族(親子関係 強 ✕ 兄弟関係 不平等)
      →日本、ドイツ
      →子供は親と同郷、相続は遺言に依存(基本的に家長が相続)
      →「家」の存続のために教育熱心な傾

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    2020年12月23日
  • オール・アバウト・セックス

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    フランス文学者である著者が、古今東西の性にまつわる本を紹介した本です。

    一つひとつの話題についてはそれほど掘り下げられているわけではないのですが、これだけ性にまつわる広い分野を渉猟していることに驚かされます。著者自身はSでもMでもなくいたってノーマルだと述べていますが、性についての興味を完全に知的関心へと昇華して、世相の一面としてとらえなおそうとする姿勢が顕著なのはそのためでしょうか。かたよりのない議論が展開されているものの、すこしもの足りないようにも感じます。

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    2020年06月22日
  • セーラー服とエッフェル塔

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    フランス文学者の著者が、世のなかのさまざまな事象に関心を向け、考察をおこなった本です。

    内容そのものは歴史的な考証というべきなのでしょうが、日常的なあらゆる事象の背後にまなざしを注ぎ、その来歴をさぐろうとする著者のスタンスに瞠目させられることしきりです。雑多な内容があつかわれており、暇つぶしに気軽に手に取ることのできるエッセイではありますが、著者ならではのユーモアと格調が随所に感じられました。

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    2020年06月21日
  • 怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史

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    三世というと、ルパン三世を思い出す。
    しかし、同じフランスが生んだこちらの三世は、とらえどころがない。

    学校の世界史を普通にさらっただけの知識では、叔父のナポレオンの威光で皇帝となり、普仏戦争で捕虜となった残念な皇帝、というイメージくらいか。
    もう少し詳しいと、今のパリの街並みを整備した人、という程度。
    当時、ヨーロッパ各国にいた”皇帝”像をもって捉えようとすると理解に苦しむ。
    かといって共和制寄りかというと、そうでもない。

    彼の時代を第二帝政と呼ぶが、”第二”と言っても実質ナポレオン三世の時代。
    彼だからこそあのような時代になったのだろう。
    帝政ではないが、その後のファシズムもシステム上

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    2020年04月19日
  • 吉本隆明1968

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    吉本隆明を読むためのブックガイドとして良いのではないか。自分の言葉で、自分の生活に引き付けて、エモーショナルに語ることは大切だと感じる。

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    2020年04月05日