鹿島茂のレビュー一覧
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ネタバレ■ひとことで言うと
家族の形態が人の行動に無意識下で影響を与える
■キーポイント
・家族類型=家族形態の分類
→親子関係(弱 or 強)✕ 兄弟関係(平等 or 不平等)
・絶対核家族(親子関係 弱 ✕ 兄弟関係 不平等)
→アメリカ、イングランド
→子供は親と別居、相続は遺言に依存
・平等主義核家族(親子関係 弱 ✕ 兄弟関係 平等)
→フランス、スペイン
→子供は親と別居、兄弟が平等に相続
・直径家族(親子関係 強 ✕ 兄弟関係 不平等)
→日本、ドイツ
→子供は親と同郷、相続は遺言に依存(基本的に家長が相続)
→「家」の存続のために教育熱心な傾 -
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三世というと、ルパン三世を思い出す。
しかし、同じフランスが生んだこちらの三世は、とらえどころがない。
学校の世界史を普通にさらっただけの知識では、叔父のナポレオンの威光で皇帝となり、普仏戦争で捕虜となった残念な皇帝、というイメージくらいか。
もう少し詳しいと、今のパリの街並みを整備した人、という程度。
当時、ヨーロッパ各国にいた”皇帝”像をもって捉えようとすると理解に苦しむ。
かといって共和制寄りかというと、そうでもない。
彼の時代を第二帝政と呼ぶが、”第二”と言っても実質ナポレオン三世の時代。
彼だからこそあのような時代になったのだろう。
帝政ではないが、その後のファシズムもシステム上 -
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堀田善衛という人は「インドで考えたこと」ぐらいしか知らなかった。「広場の孤独」「方丈記私記」「ゴヤ」「定家明月記私抄」「めぐりあいし人びと」など、脱走米兵を匿うベ平連の活動、南京虐殺事件への関心、ゴヤへの関心も反戦から…。ゴヤが描いた死が迫っていることへの恐怖に怯える眼をした犬の絵に関する解説は驚き。堀田がゴヤに惹き込まれていった原因はそこにあるという。「何万人ではない、一人ひとりが死んだのだ。この二つの数え方のあいだには、戦争と平和ほどの差がある。」との南京事件を取り上げた「時間」の文章も凄い!宮崎駿が映画にしたかった作品!堀田氏のキリスト教嫌いが想像できる一方で、「伝道者の書」の引用がた
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渋沢栄一の若かりし日のことは全然知らなかった。そこそこ裕福な百姓に生まれて、学問をして、尊皇攘夷にかぶれて、なりゆきで一橋慶喜の家来経由で幕臣となる。時代のせいではあるが、ここまででもけっこう波乱万丈。で、なんでこの本を鹿島茂が書いたかというと、ここで渋沢は、慶喜の弟がパリ万博への使節をするお供としてフランスへ渡るのだ。稼業をやっていた頃から商才はあった渋沢は、使節団の台所を仕切るうちにアテンドしてくれた銀行家や、万博そのものから影響を受ける。それが、そのときたまたまナポレオン3世時代のフランスを席巻していたサン・シモン主義だと。
たしかマルクス主義者から空想的社会主義ってこきおろされていた -
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文明史の視点からSMの成立を考察している本です。
キリスト教の教父たちは北ヨーロッパに布教する際に、サクリファイス(供犠)をおこなうケルト人の信仰にあわせて、キリストの磔刑を利用しました。これは、ゴシック建築が北ヨーロッパの聖なる森の代用として作られたのと同様だと著者はいいます。こうして、キリスト教の宗教感情の中核に「苦悩」が位置づけられることになります。つまり、精神的・肉体的な苦しみを介さなければ神に近づくことができないということが、教義の根本とされるに至ったのです。
ところが近代に入ると、こうした「苦悩する人間」に対する神の座を、人間自身が占めるようになります。サドの小説の登場は、「近 -
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購入済み
概略が分かる入門本
エマニュエル・トッドとはこういうことを言ってる人なのか!ということは十分に分かりました。
でももっと理解するには、熟読するか、図解などを添えてもらいながら書いてある本の方が良いのではないでしょうか!? -
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ネタバレみなさん、お久です。
書評ブログ職人のBookmakerです。
本日の書籍は、日本史を習った人なら、一度は聞いたことがあるだろう、「渋沢栄一 算盤編」である。
日本史の先生といえば、一般的に経済オンチで渋沢の功績について正確に詳述できない方も多いだろう。ところが日経新聞なんかで経営者の座右の書に「渋沢栄一」を挙げている人が多い。したがって本書を読むことにした。
まず著書は19世紀後半の明治時代に日本が資本主義化に成功したのは、渋沢の功績に尽きるところが多いという。
マックス・ヴェーバーが考察したように、近代資本主義にはプロテスタンティズムの禁欲的なエートスが必要だという。
日本では、渋