鹿島茂のレビュー一覧

  • NHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセ

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    『人間は考える葦である』で有名なパスカルのパンセ
    NHKの100分de名著のシリーズ本。
    なかなか深い論理展開がそこにはあって、
    それなりに、なるほどと納得というか、論理展開への
    驚きはあるのですが。。。
    やはり原本(当然訳本ですが)、もしくはもう少し詳しい
    内容の書籍をよまないとなんとなく消化不良。
    いつか読んでみようと思います。

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    2015年07月02日
  • 進みながら強くなる――欲望道徳論

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    「ところが、「理性が足りない!なんでもっと理性をくれなかったんだ!」と神様に文句を言う人はいない、というのです。」

    フランスに造詣が深い作者の本。この本のキーワードの1つは”ドーダ”であろう。誰もが他人に認められたいと思っている。どうだ、俺はすごいだろう。その思いが公共を富ませる。自己利益の追求こそ公益の拡大につながる。これはアダム・スミスの考え方と思うんだけど。本書ではそれをトクヴィル、デカルト、パンセから導く。

    本書ではプロテスタンティズムの禁欲が資本の蓄積に大いに役だった、とある。ウェーバーのプロ倫では、お金を稼ぐのは良いことだと言うプロテスタントの教えがプロテスタントの勤労を促した

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    2015年04月26日
  • オール・アバウト・セックス

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    雑誌に連載された性にまつわる本の書評を一冊にまとめる。多様なジャンルを網羅。ルネッサンス期において乳房は、男性の喜びのための小ぶりな上流階級の乳房と、子ども(雇い主の子どもを含む)を育てるための大きくて乳の出がいい下層階級の乳房の二種類が存在したとマリリン・ヤーロム『乳房論』(リブロポート→ちくま学芸文庫)の説を紹介。

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    2014年08月12日
  • 衝動買い日記

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    自分はまだ学生なので金銭的な余裕は社会人より少ないかもしれないが、それでも懐が普段より厚いときは衝動買いしてしまう気がある。それで失敗してしまったことも多数

    衝動買いは悪いことではないし、それで心が豊かになったり生活が楽しくなったり、あるいは掘り出し物が見つかることもあるかもしれないが、無駄な出費というのが増えてしまうのも確か。買わなきゃ良かった……なんて頭を抱えることも結構ある

    そういった悲喜こもごもも、他人の話であれば気楽に聞けるし面白い。そんな一冊

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    2014年07月31日
  • 勝つための論文の書き方

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    フランス文学の論文指導に当たってきた著者が、論文の書き方について解説した本です。

    どのようにして問題を発見するのかということから説き起こし、問題をあらゆる視点から検討し、調査をおこない、論文の構成に至るまでのプロセスを、分かりやすく説明しています。具体的には、「日本人は、明治維新までの服装で、なぜアクセサリーをしなかったか」というテーマについての論文の指導をおこなうという形で、説明が進められていきます。

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    2014年05月09日
  • 悪の引用句辞典 マキアヴェリ、シェイクスピア、吉本隆明かく語りき

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    「悪の」とついているのは、引用されているのが悪人という意味ではなく、「善は変数だが、悪は常数」という著者の理念によるらしい。

    内容は、古典や論文の一節を引用し、それと現代社会とを照らし合わせた著者の考察が記述されている。約70の著者・作品が紹介されていて、それぞれについて概略がつかめるのも良い。またテーマが政治・経済・教育などに分類されていて、それぞれについて多用な視点も得られる。
    毎日新聞の連載の書籍化ということで、特に政治について時事ネタが魅力を失っているのが残念。

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    2014年03月30日
  • 渋沢栄一 上 算盤篇

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    長い。もう少し要点を絞っても良いのではないか。渋沢栄一のセンスは天性のものでもあり、農民から身を立てた経験でもある。ヨーロッパでの二年弱の経験は大きな影響。経済の考え方が当時の政府では特に優れていた。誰が渋沢栄一をサポートしたのだろう?官僚?経営と所有の分離を強く主張。岩崎弥太郎の起業家的考えとは相容れない。サンシモン主義。海運で対立。三菱〜大隈、三井〜渋沢

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    2013年12月15日
  • SとM

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    SとMについて歴史的な考察をした一冊。
    なので、精神分析的なものはほとんどないので、その筋を期待して読むとガッカリします。

    SとMがそもそもキリスト教から来た概念であること、そして西洋人は狩猟民族なので鞭を、日本人は農耕民族なので縄を使うというのは普通に勉強になりました。

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    2013年10月21日
  • 勝つための論文の書き方

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    論文って常に対話なんですね。確かに良い”問い”が無ければ、話盛り上がりませんよね。常に本質を見据え、共通項と差異を考える姿勢を続けるというのは、兆民先生の『三酔人経綸問答』のようなテーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼのイメージでしょうか。論文は対話が中心なんだから本文8割.残り”問い1”、”結論1でという割り切り。鹿島先生のようなプロにおっしゃって頂くと気持ちいい。鹿島先生ってきっと話好きなんだろうな。

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    2013年08月18日
  • 吉本隆明1968

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    ネタバレ

            -20090731

    「吉本隆明の偉さというのは、ある一つの世代、具体的にいうと1960年から1970年までの十年間に青春を送った世代でないと実感できないということだ」という団塊の世代の著者が、吉本隆明はいかに「自立の思想」にたどり着いたか、著者流の私小説的評論を通して、その軌跡をたどる。

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    2013年03月29日
  • [新版] 馬車が買いたい!

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    仏文学に全く無知なので、数々の小説の主人公を例にとって当時のパリの風俗を説明しているため内容の3分の2はよくわからなかったという残念な私(笑)でも当時の生活様式や住まいのことなどはとても興味深かった。それにしてもフランス人ってなんでこんなに恋愛至上主義なんだろう(笑)フランスに生まれなくってよかったよ。

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    2013年03月08日
  • 吉本隆明1968

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    67点。吉本隆明の思想や論理はあまりに脆弱で隙だらけだとか、ポストモダン論者からみたら、スターリニズムを諸悪の根源とするのは古すぎ。とか言われたりしているが、ある世代の人たちからは絶大なる支持を集めているのも確か。
    自分ら世代でぶっちゃけ吉本隆明ファンという人は聞いたことがない。
    著者もそれくらいのことはわかっていて、60年から70年までの10年間に青春を送った世代でないとわからないだろうといっている。
    そしてまた、吉本隆明の本質は『共同幻想論』などの主著ではなく初期の論文集に、現れているんだって。
    本書はそんな青春時代がまさにドンピシャな著者が、当時どのように吉本隆明を経験したのかを振り返り

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    2012年08月13日
  • 甦る昭和脇役名画館

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    いいですね、岸田森。子どものころは「帰ってきたウルトラマン」など、特撮作品での印象が強かったが、吸血鬼役を演じていたと知ったときはびっくりしました。

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    2012年01月21日
  • クロワッサンとベレー帽 ふらんすモノ語り

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    そうとう雑学。

    さらっと読めるが、非常に面白い。

    けど、最初の( i )章のとこだけでいいかも。

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    2011年11月08日
  • SとM

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    フランス文学研究者のSMについての文明論。軽い読み物のつもりで読んだら結構奥が深く考えさせられる部分もあった。とくにSとMは二元論ではないという部分や、理想のSはそんなに存在しないという部分はわかりやすくおもしろかった。

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    2011年11月03日
  • SとM

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    SとMについて、
    主にヨーロッパの歴史的背景から迫った本。

    ヨーロッパ史に疎い私にとってはけっこう苦痛だったが、
    そうでない人にとっては、興味深く読める本であると思う。

    この本を読んで、自分のことを多少なりともふり返ることができたのは収穫かなと。

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    2011年11月03日
  • 吉本隆明1968

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    全共闘世代の東大卒秀才による「吉本標本化」ですね。私は10年古い「吉本ファン」ですが、こういう風に切り取ると吉本が昆虫採取できますね。ある面、当たっているのですよ、東大卒ですから。内田樹さんと似たような対象の扱いで、ある切り口からうまく料理するんですね、この方達は。頑固として許さない、この道を独歩してゆくという壮絶さが彼らにはないのです。お呼びがかかればどんな場所でも、どんな外題でも上手にこなす。芸達者だけだ、とも言えそうな気がします。

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    2011年08月24日
  • SとM

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    娼婦に肛門性交を強いて国を追い出された作家マルキ・ド・サド、被虐趣味に溢れた小説を書き一躍有名になったザッヘル・マゾッホ。
    彼らの嗜好を基に命名された「サディスム」「マゾヒスム」が浸透したのは十九世紀だが、そもそも精神的・肉体的な苦痛を介して人が神に近づくキリスト教に、SM文化の源流はあったのだ。
    鞭とイエスはどんな関係があるのか?
    そして、SMが輸入されることもなく日本で独自の発展を遂げたのはなぜか?
    縦横無尽に欲望を比較する画期的な文明論。

    [ 目次 ]
    第1章 そもそもSとは?Mとは?
    第2章 SMって何?いつから発生した?
    第3章 SMは、どのようにエスカレートしたのか

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    2011年06月05日
  • セーラー服とエッフェル塔

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    高山宏先生はミックスの天才である。ここにまた一人ミックスの天才を見つけた。この本の著者、鹿島茂先生である。
    「フロイトと見立て」という章がある。見立てとは、世の中に存在するあらゆるモノの中から、共通項を持つモノたちを集め、それらのミックスから新たなモノを生み出すことである。
    フロイトが何を見立てたのかは、本を読んでいただくとして、ここで格言。
    「見立てとは、大人と子どもを区別するものである。」
    子ども時代とは世の中のあらゆるモノをインプットするべき時で、大人になればそれまでインプットしたモノたちから見立てをし、新たなモノを創造する。
    よって、子どもはなにがなんでも学校で先生の話を聞き、勉強をす

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    2011年05月29日
  • 吉本隆明1968

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    [ 内容 ]
    団塊世代を中心に多くの支持を獲得してきた吉本隆明。
    独学によって自らを鍛え、比類なき思想を作り上げた彼の根底にある倫理観とはいかなるものだったのか-。
    「永遠の吉本主義者」がその初期作品を再読、自らの「一九六八年」の意味を問い直し、吉本思想の核を捉えた著者渾身の評論。
    吉本隆明はいかに「自立の思想」にたどり着いたか。
    「私小説的評論」を通して、その軌跡をたどる。

    [ 目次 ]
    第1章 「反・反スタ思想家」としての吉本隆明
    第2章 日本的な「転向」の本質
    第3章 吉本にとってリアルだって芥川の死
    第4章 高村光太郎への違和感
    第5章 「了解不可能性」という壁
    第6章 高村はなぜ戦

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    2011年05月28日