あらすじ
トランク、石鹸、リボン……いつの時代も「舶来品」は人々の憧れの的だった。プロフェッサー・鹿島が綴る、フランス人に愛された品々をめぐるとっておきのエピソード。魅惑の都パリの今昔、フランスの文学・語学に関するエッセイも収録。※『上等舶来・ふらんすモノ語り』を改題。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『上等舶来 ふらんすモノ語り』(1999)の改題文庫版。
前半が「ふらんすモノ語り」。もとは「日本経済新聞」連載、50回分。フランスにまつわるアイテムについての鹿島流の解説。後半は、雑誌等に載せたフランス関連のエッセイ、35篇。
初回に読んだ時には読み流してしまったのか、再読すると、いろんな発見がある不思議なエッセイ集。たとえば、2つほどあげると、
「イギリスの五カ国?」。12世紀から15世紀にかけて、ボルドーを含むアキテーヌ地方はイギリスの領土だった。ボルドーと言えば、ワイン。でも、ボルドーのワインは19世紀まで(つまり運河網ができるまで)、パリではほとんど知られていなかった。では、それまでは? もちろんイギリスへ。あの「月の港」はイギリス向けのワインの積み出し港だったのだ。この話の枕は、五カ国対抗ラグビー。五カ国とは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド、そしてフランス(フランスチームはボルドー出身者が多いそうな)。このトリビアの詰まったエッセイ、なんと2ページでまとめている。
「セーラー服」。ヨーロッパでは、男性がセーラー服を着ていた。とくに1900年頃にはおしゃれ着として流行(映画『ヴェニスに死す』に出てくるあの美少年を見よ)。セーラーの名の通り、もとは水兵が着る服だった。しかも、その頃の水兵は、なんとおさげ髪を結っていた。その理由も書かれている。これも2ページでまとめている!
Posted by ブクログ
フランス発の物の起源が書かれた本。豆知識が増えて面白い。さらに起源の詳細を調べても、90年代に書かれた物なので、ネット上にも情報がなく、歴史から消えていく過程にある物もあった。